ワン (U2の曲)

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ワン
U2シングル
初出アルバム『アクトン・ベイビー
リリース
規格 7インチ・シングル
12インチ・シングル
カセット・シングル
8cmCDシングル
12cmCDシングル
録音 1990年 - 1991年
ジャンル ロック
時間
レーベル アイランド・レコード
作詞・作曲 U2
プロデュース ブライアン・イーノダニエル・ラノワ
チャート最高順位
  • 1位(アイルランド、カナダ・RPM[2]
  • 3位(ニュージーランド[3]
  • 4位(オーストラリア[4]
  • 7位(イギリス[5]
  • 12位(オランダ[6]
  • 13位(フランス[7]
  • 25位(スイス[8]
U2 シングル 年表
ミステリアス・ウェイズ
(1991年)
ワン
(1992年)
リアル・シング
(1992年)
ミュージックビデオ
「One」 Anton Corbjin Version - YouTube
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ワン
メアリー・J. ブライジ & U2シングル
初出アルバム『ザ・ブレイクスルー』
リリース
ジャンル ロックR&B
レーベル ゲフィン・レコード
作詞・作曲 U2
プロデュース ロン・フェア
チャート最高順位
メアリー・J. ブライジ 年表
ビー・ウィザウト・ユー
(2005年)
ワン
(2006年)
イナフ・クライン
(2006年)
U2 年表
オリジナル・オブ・ザ・スピーシーズ
(2005年)
ワン
(2006年)
セインツ・アー・カミング(with グリーン・デイ
(2006年)
ミュージックビデオ
「One」 Mary J. Blige, U2 - YouTube
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ワン」(One)は、U21991年にアルバム『アクトン・ベイビー』で発表した楽曲。1992年には、同アルバムからの第3弾シングルとしてリリースされた。本項目では、メアリー・J. ブライジとU2の連名により2006年に発表されたシングルについても述べる。

解説[編集]

オリジナル・ヴァージョン[編集]

大胆な路線変更を遂げた『アクトンベイビー』の中にあって、従来のU2らしい誠実さが漂うバラードナンバーである。トラブル続きでバンド解散の危機もあったアルバム制作の突破口となった曲でもある[17]

この曲を作詞したボノによれば、ゲイであることをカミングアウトした息子とその父親の関係性をモチーフにしたもので、「俺たちはひとつだけれども、同じではない」「相容れないもの同士でも、支え合って生きていくしかない」という諦めの気持ちが込められている[18]。しかし、リスナー側は「ひとつになって生きていこう」という逆の意味に勘違いしており、ボノ曰く、なんで皆がこの曲を結婚式で使いたがるのか分からないと述べている[18]

本シングルの収益金は、エイズの調査機関に寄付された[1]。シングルのジャケットはデヴィッド・ヴォイナロヴィッチが撮影した写真で[1]、ヴォイナロヴィッチは、本作発表と同年の1992年7月、エイズの合併症により死去した。ミュージック・ビデオアントン・コービンが監督したヴァージョン、マーク・ペリントンが監督したヴァージョン、フィル・ジョアノーが監督したヴァージョンがある。

カップリング曲「スピニング・ヘッド」は、オリジナル・アルバム未収録曲。また、ルー・リードのカヴァー「サテライト・オブ・ラヴ」と、コール・ポーター作詞・作曲の「ナイト・アンド・デイ」が追加収録されたヴァージョンもある。「サテライト・オブ・ラヴ」は「Zoo TVツアー」でも演奏されており、1993年11月27日のシドニー公演での演奏の模様は、映像作品『ZOO TVツアー〜ライヴ・フロム・シドニー』でも確認できる。

1993年、U2のメンバーのアダム・クレイトンラリー・マレン・ジュニアは、R.E.M.マイケル・スタイプマイク・ミルズと共にこの曲を演奏した。この時のユニットは、R.E.M.のアルバム名『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』とU2のアルバム名『アクトン・ベイビー』を元として、「オートマチック・ベイビー」と呼ばれた[19]

2007年、VH1の番組「The Greatest」における企画「90年代の最も偉大な100曲」では、ニルヴァーナスメルズ・ライク・ティーン・スピリット」に次ぐ2位にランク・インした[20]

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500において、36位にランクイン[21]

メアリー・J. ブライジ & U2ヴァージョン[編集]

2005年12月にリリースされたメアリー・J. ブライジの7thアルバム『ザ・ブレイクスルー』(The Breakthrough)には、ブライジとU2の共演によるヴァージョンが収録された。2006年には、同作からの第3弾シングルとしてリリースされ、世界的な大ヒットを記録した。

ボノが2003年にミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー第45回グラミー賞)に選ばれた際のチャリティー・ディナーでブライジがこの曲を歌い、ボノと意気投合したことが共演のきっかけとなった[22]

収録曲[編集]

U2ヴァージョン[編集]

  1. ワン - "One" - 4:34
  2. スピニング・ヘッド - "Lady with the Spinning Head (UV1)" - 3:54
  3. サテライト・オブ・ラヴ - "Satellite of Love" - 4:00
    • 12インチ・シングル、CDマキシシングルに収録
    • プロデュース:ジ・エッジ
  4. ナイト・アンド・デイ - "Night and Day (Steel String Remix)" - 6:57
    • CDマキシシングルに収録
    • プロデュース:ユース

メアリー・J. ブライジ & U2ヴァージョン[編集]

CDシングル[編集]

  1. "One (Radio Edit)" - 4:04
  2. "Can't Hide from Luv (Live)" - 3:52

CDマキシシングル[編集]

  1. "One (Radio Edit)" - 4:04
  2. "I'm Going Down (Live)" - 3:24
  3. "My Life '05" - 3:24

カヴァー[編集]

  • ミーシャ・パリス - 1995年にシングルとして発表。日本では、アルバム『ブラック・エンジェル』(1998年)のボーナス・トラックとなった。
  • ジョニー・キャッシュ - 『American III: Solitary Man』(2000年)に収録。キャッシュのヴァージョンは、『デイリー・テレグラフ』紙が2004年に選出した「ベスト・カヴァー・ソングTOP 50」で12位にランク・インした[23]
  • ジョー・コッカー - 『Heart & Soul』(2004年)
  • カウボーイ・ジャンキーズ - 『Early 21st Century Blues』(2005年)
  • ヤング@ハート - 『Mostly Live』(2007年)
  • ダミアン・ライス - トリビュート・アルバム『AHK-toong BAY-bi Covered』(2011年)に提供[24]

脚注[編集]

参考資料[編集]

  • (2005年12月) メアリー・J. ブライジ『ザ・ブレイクスルー』のアルバム・ノーツ [ライナーノーツ]. ユニバーサル・ミュージック株式会社 (UICF-1064).
  • U2 - One at Discogs - メアリー・J. ブライジ & U2のヴァージョンの情報にもリンク