ヴァンセンヌの森
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴァンセンヌの森 | |
---|---|
![]() | |
分類 | イギリス式庭園 |
所在地 | |
座標 | 北緯48度49分41.05秒 東経2度25分58.5秒 / 北緯48.8280694度 東経2.432917度座標: 北緯48度49分41.05秒 東経2度25分58.5秒 / 北緯48.8280694度 東経2.432917度 |
面積 | 9.95km2(995ha) |
ヴァンセンヌの森(Bois de Vincennes)は、パリ中心部から東に4kmほどの場所に広がる森林公園である。行政区画ではパリ12区になり、同森北側にヴァンセンヌ、サン=マンデの街が広がる。
森の広さは9.947km2であり、ロンドンのハイドパークの4倍、ニューヨークのセントラルパークの3倍の大きさである。
この森はもともとブルボン王家の狩猟場だったが、フランス革命の後は軍の演習場になっていた。その後1860年にナポレオン3世によって市民のための公園になった。そして1929年にパリ市の12区に編入された。
森の北方にはヴァンセンヌ城がある。14世紀の王は好んでこの城に訪れた。森の南西には19世紀、ルイ・フィリップの時代に建てられた砦がある。東にはヴァンセンヌ競馬場とヴァンセンヌ自転車競技場がある。西には広さ14.5ヘクタールのパリ動物園があり、アジアゾウを飼育しているほかムフロンの住む高さ65mの人口岩山もある。また、ヴァンセンヌ城の向かいには35ヘクタールのパリ花公園がある。
さらに4つの湖があり、これらはマルヌ川とつながっている。
1907年、同森で開催された植民地博覧会ないし展示会 (fr) に出品された竹林からキオスク、仏教寺院までが同森内のパリ熱帯農園 (fr) に置かれている。加えて、1931年パリ国際植民地博覧会 (fr) の時に建造されたポルト・ドレ宮 (パレ・ド・ラ・ポルト・ドレ, fr) があり、ヴァンセンヌの森に併設している。建物内には、旧植民地美術館の国立移民史博物館、パレ・ド・ラ・ポルト・ドレ熱帯水族館がある。
交通[編集]
- メトロ1号線 シャトー・ド・ヴァンセンヌ駅下車
ギャラリー[編集]
ドメニル湖から見る、ルイイ島のロマンチック(古代ローマ)の殿堂と洞窟の風景 (Vue sur le lac Daumesnil, le temple romantique et la grotte de l'île de Reuilly).
ドメニル湖ルイイ島のガチョウ
園芸学校エコール・デュ・ブルイユ
ピラミッド・ルート(道)のピラミッド (La pyramide du bois de Vincennes est érigée sur la route du même nom - route de la pyramide) .
タンプル・デュ・スヴニール・アンドシノワ (インドシナの追悼の寺院) とディヌ(ベトナム語で"館"の意)の大広場ないし大通路、パリ熱帯農園 (Temple du souvenir indochinois et l'esplanade du Dinh, Jardin d'agronomie tropicale de Paris.)
関連項目[編集]
- ヴァンセンヌ城
- パリ花公園
- ポルト・ドレ宮 (パレ・ドゥ・ラ・ポルト・ドレ, Palais de la Porte-Dorée) - 1931年パリ国際植民地博覧会 (fr) 開催に合わせ、パリ西側にあるシャイヨ宮と同時期同時代に建造された。ドメニル大通り (Avenue Daumesnil) を挟んだヴァンセンヌの森に併設した場所にある大型展示施設。現在は国立移民史博物館や水族館が入っている。
- ブローニュの森(パリ16区)
外部リンク[編集]
- ヴァンセンヌの森サイト(アーカイブ)(フランス語)