ヴァージン・オーストラリア

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ヴァージン・オーストラリア
Virgin Australia
VH-VPH - 777-3ZG ER - Virgin Australia (9211639075).jpg
IATA
VA
ICAO
VOZ
コールサイン
Velocity
設立 2001年(ヴァージン・ブルーとして)
マイレージサービス Velocity Rewards
会員ラウンジ Virgin Australia lounge
保有機材数 94機(48機発注中)
就航地 56都市
本拠地 オーストラリア
クイーンズランド州 ブリスベン
代表者 Chris Corrigan (会長)
Paul Scurrah (CEO)
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ヴァージン・オーストラリア英語 : Virgin Australia)はオーストラリア第2の航空会社である。

概要[編集]

本拠地を同国・ブリスベンに置く。カンタス航空に次いでオーストラリアで2番目の規模を持つ航空会社である。2011年5月、ヴァージン・ブルー (Virgin Blue) より現社名に変更された。航空券の座席予約システム(CRS)はSABREを利用している [1]

特徴[編集]

ヴァージン・オーストラリアはLCC、ヴァージンブルーとしてスタートした後、2011年にブランドイメージを一新、現在の社名に変更、更にフルサービスエアラインへと変化をとげた。

ヴァージンは一時的なターミナルではなく、キングスフォード・スミス国際空港の恒久的なターミナルを獲得する事ができないつまづきを経験している。しかし、この問題は解決し、ヴァージン・オーストラリアは、オーストラリアの国内線でカンタス航空の第一の競争相手となるまでに成長した。

白い塗装の機材を使用するヴァージン・オーストラリアの機体には、オーストラリア国内有数のビーチの名前が付けられている。

歴史[編集]

旧塗装のボーイング737型機
ボーイング737型機

2000年8月31日、ヴァージン・ブルーは2機の航空機によってシドニー - ブリスベン線の運航(毎日7往復)を開始した。その後、オーストラリアのすべての主要都市と、多くの観光地へ就航路線を拡大した。

ヴァージン・グループはヴァージン・ブルーが業績不振であっても保有し続けていたが、2005年始めにオーストラリアの運送複合企業パトリック・コーポレーション (Patrick Corporation) がヴァージン・ブルーに対して敵対的買収を行った。オファーの締め切りにあたり、パトリックは議決権を持つ株の62%を得て経営権を取得した。なお、ヴァージン・グループは25%の株を所有することとなった。

2002年には、競合相手であったアンセット航空が倒産した。現在ではアンセット航空の旧顧客の多くを獲得している。

2003年には持株会社ヴァージン・ブルー・ホールディングス (en:Virgin Blue Holdings) がオーストラリア証券取引所に上場(ASXVBA)され、現在ではその100パーセント子会社となっている。2003年9月にはニュージーランドオーストラリア本土の両方で低価格運航を行っているパシフィック・ブルーを子会社化すると発表する。なお、パシフィック・ブルーはニュージーランド航空とカンタス航空の運賃が高額であると批判、両者への競争相手として自らを位置づけていた。

また、2005年11月からは西サモアとニュージーランド、オーストラリア間を運航していたポリネシアン航空の事業を承継し、ポリネシアン・ブルー(後のヴァージン・サモア)として運航していたが、2017年に合弁を解消した[2]

2011年5月、ヴァージン・オーストラリアへと社名変更した[3]

国内線の2レターコードは2013年1月14日から、それまでの「DJ」を国際線(旧・V オーストラリア)と同じ「VA」に統一した。

2014年5月現在、資本的にはニュージーランド航空(24%)、シンガポール航空(22.1%)、エティハド航空(21.24%)と3つの航空会社が大株主となっており、出資比率的にも拮抗していたが[4]、2016年5月に中国、海南航空を傘下に持つ海航集団が約13%、6月に青島航空を傘下に持つ南山集団がニュージーランド航空保有19.98%の株式取得を発表し、中国資本が全株式の約3割を占めることとなり、既存株主との相違が経営に影を落とす可能性が報じられている[5]

保有機材[編集]

エアバスA330型機

運航機材[編集]

2019年8月現在

ヴァージン・オーストラリア 運航機材一覧[6]
航空機 運用機数 発注機数 旅客仕様 備考
J W Y
エアバスA330-200 6 20 255 275 豪州幹線及び香港路線機材
ボーイング737-700 2 8 120 128
ボーイング737-800 78 8 168 176
ボーイング737MAX8 30
TBA
2019年から受領予定[7](800型からの切換も含む[8])
ボーイング 737MAX10 10 TBA 2022年以降受領予定(MAX8型から切換)[9]
ボーイング777-300ER 5 37 24 278 339 Vオーストラリア機、長距離国際線専用
ATR72‐600 8 68 68 ヴァージン・オーストラリア・リージョナル
合計 99 40

ヴァージン・オーストラリアにおけるボーイング機の顧客コードはFE[10]

座席は、ボーイング737-800型とエアバスA330-200型はビジネスクラスとエコノミークラス。長距離国際線にて運用するボーイング777-300ER型機は、元Vオーストラリア機材で、同型機のみビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの3クラスを設定。
2017年からエコノミークラス前方の足元が広い席を中心にエコノミーXと称する新クラスが設置され、頭上の荷物収納の優先スペース、優先搭乗と優先セキュリティスクリーニングの特典があるほか、短距離国際線では利用可能な場合には優先チェックインも利用可能。また、長距離国際線では、機内食の優先選択、プレミアムノイズキャンセリングヘッドセットなどが提供される[11]

退役済機材一覧[編集]

就航地[編集]

ヴァージン・オーストラリア・インターナショナル社の機材による航路も含まれる。

オセアニア[編集]

北アメリカ[編集]

アジア[編集]

中東[編集]

日本路線について[編集]

2013年2月28日からは、日本路線にコードシェア便として就航した。シドニーメルボルンブリスベンパースアデレードダーウィンの6ヶ所からシンガポール経由、東京/羽田東京/成田名古屋/中部大阪/関西福岡の5ヶ所へ乗入れる。豪州 - シンガポール間は、シンガポール航空か、シルクエアーの運航、シンガポール - 日本間は、シンガポール航空の運航便にそれぞれ当社の便名が付与される。また、自社の香港線に接続する、香港航空運航の日本路線にも便名が付与されている[12]

2019年9月17日、豪の国際航空サービス委員会(IASC)に対し、2020年春に豪州側に割り当てられる羽田空港昼間発着枠1枠を申請[13]。ブリスベン~羽田線ヘの就航に加え、ANAとの提携も検討しているとした[14]。同年10月29日、IASCはヴァージン・オーストラリアに対し1枠を割り当てる事を正式に決定[15]、自社便として初めて日本へ就航する事になった[12]

サービス[編集]

マイレージ・プログラム[編集]

マイレージ・プログラムとして"Velocity Rewards"を運営している。

  • 提携航空会社[16]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ System Changes”. 2015年9月26日閲覧。
  2. ^ “フィジー・エアウェイズとサモア・エアウェイズ、提携に向けた覚書に調印”. フライチーム. (2017年8月17日). https://flyteam.jp/news/article/83006 2019年11月9日閲覧。 
  3. ^ 豪ヴァージン、シンガポール航空と提携 カンタスに対抗 - 日本経済新聞 2011年6月7日
  4. ^ Etihad Airways stake in Virgin Australia rises to 21.24 per cent - TheNational・2014年5月19日
  5. ^ 中国色強まる豪ヴァージン 南山20%出資、海航含め3分の1握る (1/2ページ)
  6. ^ Enable Cookies” (英語). Virgin Australia. 2019年9月3日閲覧。
  7. ^ “ヴァージン・オーストラリア、737MAX8を23機発注”. フライチーム. (2012年7月5日). https://flyteam.jp/news/article/12236 2019年11月9日閲覧。 
  8. ^ “ヴァージン・オーストラリア、737-800の4機を737 MAXに切り替え”. フライチーム. (2015年8月13日). https://flyteam.jp/news/article/53604 2019年11月9日閲覧。 
  9. ^ “ヴァージン・オーストラリア、737-10-MAXを10機発注”. フライチーム. (2018年8月30日). https://flyteam.jp/news/article/99187 2019年11月9日閲覧。 
  10. ^ 一部機材はリース会社所有のため異なる。
  11. ^ “豪ヴァージン、全機材にプレミアム・エコノミー「エコノミーX」を導入”. フライチーム. (2017年5月24日). https://flyteam.jp/news/article/79476 2019年11月9日閲覧。 
  12. ^ a b “豪ヴァージン、日本初就航へ 20年3月、羽田-ブリスベン”. Aviation Wire. (2019年10月31日). https://www.aviationwire.jp/archives/188905 2019年11月9日閲覧。 
  13. ^ “豪ヴァージン、羽田発着枠を申請へ 2020年夏スケジュールで”. フライチーム. (2019年9月20日). https://flyteam.jp/news/article/115432 2019年11月9日閲覧。 
  14. ^ IASC提出ヴァージンオーストラリア資料(英文PDF文書)
  15. ^ Cases Completed in 2019(IASC)
  16. ^ AIRLINE PARTNERS