
ヴィアイン
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ヴィアイン(VIA INN)は、ジェイアール西日本デイリーサービスネットとJR西日本ヴィアインが運営するビジネスホテルチェーン。JR西日本グループに所在している。
概要
コンパクトにまとめられた客室で、比較的リーズナブルな料金で、必要最低限にして充分なサービスを提供しているのが特徴で、いわゆる宿泊特化型(B&B)のビジネスホテルである。
JR西日本グループである特性を最大限に生かし、駅から至近若しくはほぼ駅に隣接するような至便な場所に店舗を構える良好な立地条件が特色の一つでもある。関西(京阪神エリア)を中心に地場の主要駅での展開を進める一方、JRが展開するホテルにおいてJRグループ他地区に進出するのは前例がない中、2009年にはJR西日本エリア外である関東地方に進出し、その後も相次いで都内に新規開業している。また、2013年7月には東海地方に[1]、2019年6月には九州地方にそれぞれ初出店している[2]。
民鉄会社のグループ企業が運営するビジネスホテルにコンセプト(サービス内容・沿線外進出など)が近い。(当該各ホテルについては、下記 関連項目欄 参照)
2017年4月開業のヴィアインあべの天王寺以降の新規ホテルは、一部のホテルがジェイアール西日本デイリーサービスネットの100%子会社であるJR西日本ヴィアインの運営となっている。また、これ以前に開業した一部のホテルについてもJR西日本ヴィアインへ運営を移管した結果、現在は半数以上のホテルがJR西日本ヴィアインの運営となっている。なお、運営するジェイアール西日本デイリーサービスネットはJR西日本の連結子会社、JR西日本ヴィアインは前述の通りジェイアール西日本デイリーサービスネットの100%子会社であるが、ホテルグランヴィア等を運営するJR西日本ホテルズ及びJRホテルグループには属していない。ただし、JR西日本ホテルズとの共同キャンペーンを行うことはある。
店舗
※ホテル名後ろに★のあるものは開業時からJR西日本ヴィアインが運営、☆があるものはJR西日本ヴィアインへ運営が移管されたホテル、●があるものはジェイアール西日本デイリーサービスネット・JR西日本ヴィアイン以外が運営[3]、無印はジェイアール西日本デイリーサービスネットが運営。なお、 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令のため、2020年4月18日以降、一部ホテルで休業している[4]。
現在営業中のホテル
- 関東地方
- ヴィアイン東京大井町☆ (509室) - 地場不動産会社のかんべ土地建物株式会社が建設した「かんべ土地K-7」ビルを一棟借りしている。
- ヴィアイン秋葉原☆ (284室)[5]
- ヴィアイン新宿☆ (226室)
- ヴィアイン東銀座☆ (297室)
- ヴィアイン浅草● (190室) - 旧:ブルーウェーブイン浅草、臨時休館中
- ヴィアイン飯田橋後楽園★(295室)
- 北陸・東海地方
- ヴィアイン金沢☆ (206室)
- ヴィアイン名古屋新幹線口☆ (238室)
- ヴィアイン名古屋駅前椿町(249室) - 臨時休館中
- 近畿地方
- ヴィアイン京都四条室町☆ (239室)
- ヴィアイン京都駅八条口 (468室) - 臨時休館中
- ヴィアイン新大阪☆ (228室)
- ヴィアイン新大阪駅正面口(88室)
- ヴィアイン新大阪ウエスト☆ (435室)
- ヴィアイン梅田(217室)
- ヴィアイン心斎橋☆ (205室) - 臨時休館中
- ヴィアイン心斎橋長堀通☆ (150室) - 旧:ブルーウェーブイン四ツ橋、臨時休館中
- ヴィアイン心斎橋四ツ橋 (224室)
- ヴィアインあべの天王寺★(172室)
- ヴィアイン姫路☆ (210室)
- 中国地方
- ヴィアイン岡山☆ (251室)
- ヴィアイン下関☆ (198室) - 2020年4月30日リニューアルオープン予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大のためオープンが延期に
- ヴィアイン広島銀山町● (156室) - 旧:ブルーウェーブイン広島
- 九州地方
- ヴィアイン博多口駅前 (205室)
今後開業予定のホテル
- ヴィアイン広島新幹線口(246室) - 2020年4月26日開業予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大のため開業延期に[6]
- ヴィアイン大阪京橋(仮称)(220室) - 2020年12月開業予定[7]
かつて営業していたホテル
- ヴィアイン広島● (253室) - 広島駅南口広場再整備に伴い2020年4月7日閉館
沿革
- 1996年(平成8年)3月 - ヴィアイン下関が開業。
- 1998年(平成10年)7月 - ヴィアイン新大阪が開業。
- 2001年(平成13年)3月 - ヴィアイン新大阪ウエストが開業。
- 2002年(平成14年)10月 - ヴィアイン姫路が開業。
- 2004年(平成16年)4月 - ヴィアイン広島が開業。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)12月26日 - 改修工事完了により、ヴィアイン姫路が営業を再開。
- 2007年(平成19年)
- 2009年(平成21年)7月1日 - ヴィアイン東京大井町が開業。
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)7月19日 - ヴィアイン名古屋新幹線口が開業。
- 2014年(平成26年)6月1日 - ヴィアイン浅草、ヴィアイン心斎橋長堀通、ヴィアイン広島銀山町(いずれも、ブルーウェーブインからのリブランド)が開業。
- 2017年(平成29年)
- 4月27日 - ヴィアインあべの天王寺が開業
- 8月3日 - ヴィアイン梅田が開業。
- 2018年(平成30年)
- 7月10日 - ヴィアイン新大阪駅正面口が開業。
- 8月1日 - ヴィアイン名古屋駅前椿町が開業。
- 9月5日 - ヴィアイン飯田橋後楽園が開業。
- 2019年(平成31年)4月27日 - ヴィアイン京都駅八条口がプレオープン[2]。
- 2019年(令和元年)
- 2020年(令和2年)
脚注・出典
- ^ ホテルヴィアイン名古屋新幹線口開業のお知らせ西日本旅客鉄道プレスリリース 2013年3月26日
- ^ a b c d e “「ヴィアイン京都駅八条口」4月27日(土曜日)プレオープン決定” (プレスリリース), 株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネット、JR西日本ヴィアイン, (2019年3月20日) 2019年4月1日閲覧。
- ^ ヴィアイン広島とヴィアイン下関(リニューアル前)は早鞆商事が、ヴィアイン浅草とヴィアイン広島銀山町はジェイアール西日本ホテル開発がフランチャイズホテルとしてそれぞれ運営。
- ^ “新型コロナウイルス感染拡大防止にむけたホテルの一時休業について” (プレスリリース), 株式会社ジェイアール西日本ホテル開発 株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネット 株式会社JR西日本ヴィアイン, (2020年4月16日) 2020年4月17日閲覧。
- ^ 所在地は神田須田町であり、各線の秋葉原駅から神田川を南に渡った位置にあって、都心等拠点地区の秋葉原地区に含まれない。秋葉原駅のほか、岩本町駅、神田駅が最寄り駅である。最高部の高さ76.35m25階建ての免震高層ビルで、北側は半円形南側は長方形になっていて、外側に客室が配置されている。
- ^ “JR広島駅北西NKビル開発 竣工のお知らせ” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道株式会社、JR西日本不動産開発株式会社, (2020年3月25日) 2020年4月26日閲覧。
- ^ “「ヴィアイン大阪京橋(仮称)」出店について” (プレスリリース), 株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネット、株式会社JR西日本ヴィアイン, (2019年8月5日) 2020年4月26日閲覧。
- ^ “「ヴィアイン日本橋人形町」開業決定のお知らせ” (プレスリリース), 株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネット、JR西日本ヴィアイン, (2019年5月9日) 2019年7月16日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルス感染拡大防止にむけたホテルの一時休業について” (プレスリリース), 株式会社ジェイアール西日本ホテル開発 株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネット 株式会社JR西日本ヴィアイン, (2020年4月16日) 2020年4月17日閲覧。
外部リンク
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