一山本大生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一山本 大生 Sumo pictogram.svg
基礎情報
四股名 一山本
本名 山本 大生
生年月日 (1993-10-01) 1993年10月1日(25歳)
出身 北海道岩内郡岩内町
身長 186cm
体重 128kg
BMI 37.0
所属部屋 二所ノ関部屋
成績
現在の番付十両9枚目
最高位十両9枚目
生涯戦歴 75勝38敗(16場所)
優勝 序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2017年1月場所
趣味 睡眠[1]
備考
2019年8月26日現在
テンプレート  プロジェクト 相撲

一山本 大生(いちやまもと だいき、1993年10月1日 - )は、北海道岩内郡岩内町出身で、二所ノ関部屋所属の現役大相撲力士。本名は山本 大生(やまもと だいき)。身長186cm、体重128kg、血液型はB型[1]。最高位は東十両9枚目(2019年9月場所)。

来歴[編集]

3人きょうだいの末っ子として生まれ、母親の勧めで岩内町立岩内東小学校2年次から相撲を始めた[2]。他の競技にも取り組もうとしたが長続きせず、母からも「シューズを買うのでお金がかかる。相撲はまわし一本あればできる」と説得された[3]ことからも、岩内町立岩内第一中学校進学後も相撲を続けたが、全国中学校相撲選手権大会の北海道予選で矢後太規(のちの幕内・矢後尾車部屋)に敗れて全国大会進出を逃したため、相撲を続けることを決意した[2]。高校は兄の後を追って大野農業高校へ進学し、高校総体で32強という成績を残した[2]。同校は夏に中央大学と合同合宿を行っていた関係で同大学から勧誘を受けたため[2]、高校卒業後は中央大学商学部商業・貿易学科に進学[1]。4年次に全国学生相撲選手権大会で個人16強となった[4]。だが、当時は、学生時代に目立った実績が無いという理由から自信が持てなかったため、大相撲入りは検討しなかった[5]。大学卒業後は北海道福島町役場に就職した[6]。公務員になったことは小学校の卒業文集に書いた夢が叶った形でもある[3]。また、町役場に職員として勤務する傍らで、横綱千代の山・千代の富士記念館でコーチとして相撲の指導をしていた[1]2016年の国体では個人16強入りとしたが、この成績が不本意なものであったことや[1]、中央大学相撲部OB会長(当時)の元幕下・神光から大相撲へ誘われたこと[7]などから、大相撲への熱意が再燃した。当時既に23歳と新弟子検査の年齢制限に抵触していたため、本来なら入門が認められないところだが、同年9月に日本相撲協会が、23歳未満という新弟子検査受検の年齢規定に対し、幕下および三段目付出資格基準を満たさなくても、相撲など各競技で実績があると理事会が承認すれば25歳未満まで受検対象に含めることを決定していたため[8]、23歳2ヶ月で新弟子検査を受検することが認められた。一山本は、この制度の適用第1号である[9]。なお、大相撲入門に伴い、町役場は退職した[10]。入門に際して公務員の地位を捨てることに対して母が猛反対していたが、4歳年上の兄の説得によって入門が実現した[3]。四股名「一山本」は9画が縁起が良いと、大相撲に勧誘した神光が考えて命名したことによる[7]

二所ノ関部屋(大関・若嶋津)に入門して2017年1月場所で初土俵を踏んだ。初めて番付に名前が載った翌3月場所は、7戦全勝で序ノ口優勝とした[10]。序二段と三段目は6勝1敗としてともに1場所で通過し、同年9月場所で幕下に昇進した。新幕下の場所を6勝1敗で勝ち越して以降も勝ち越しを続け、2018年7月場所では十両目前の東幕下3枚目まで番付を上げたが、3勝4敗で初めての負け越しとなった。その後は一度幕下中位まで番付を下げた後に再度番付を上げ、2019年5月場所で再び東幕下3枚目まで番付を上げると、今度は5勝2敗と勝ち越して十両昇進の有力候補になった[11]。場所後の番付編成会議により、翌7月場所での新十両昇進が決定し、年齢制限緩和制度の適用者として初の関取になった[12]。四股名については変えない意向を示している[12]

取り口[編集]

長いリーチを生かした小気味良い突き押しが持ち味。2018年9月場所前の雑誌の記事によると、兄弟子の松鳳山は「相手をよく見て相撲を取れている。相手が見えない時には引いて負けているけどね。センスがあるし、基本的に物おじしない。いずれ(関取に)上がるでしょう」と勝負度胸の良さを評価していた。[要出典]

主な成績[編集]

2019年7月場所終了現在

通算成績
  • 通算成績:75勝38敗(16場所)
  • 十両成績:9勝6敗(1場所)
各段優勝
  • 序ノ口優勝:1回(2017年3月場所)
場所別成績
一山本 大生
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2017年
(平成29年)
(前相撲) 東序ノ口15枚目
優勝
7–0 
東序二段10枚目
6–1 
東三段目49枚目
6–1 
西幕下57枚目
6–1 
東幕下26枚目
4–3 
2018年
(平成30年)
東幕下21枚目
5–2 
東幕下11枚目
5–2 
東幕下5枚目
4–3 
東幕下3枚目
3–4 
西幕下5枚目
1–6 
西幕下26枚目
4–3 
2019年
(平成31年
/令和元年)
西幕下19枚目
4–3 
東幕下13枚目
6–1 
東幕下3枚目
5–2 
東十両13枚目
9–6 
東十両9枚目
 
x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴[編集]

  • 一山本 大生(いちやまもと だいき) 2017年1月場所 -

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2017年2月号(初場所総決算号) 108頁
  2. ^ a b c d ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2018年5月号(夏場所展望号) 78頁
  3. ^ a b c 『大相撲ジャーナル』2018年9月号 p.93
  4. ^ “新弟子検査年齢緩和で23歳山本大生受検1号 二所ノ関部屋へ”. スポニチアネックス. (2016年12月22日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/22/kiji/20161222s00005000056000c.html 2018年5月28日閲覧。 
  5. ^ “一山本 遅れてきたホープ、開花目前”. 時事ドットコム. https://www.jiji.com/jc/v2?id=2017sumo_hope_02 2018年5月28日閲覧。 
  6. ^ “異色の脱サラ力士・一山本が7場所連続勝ち越し 来場所勝ち越しなら念願の“初任給””. AbemaTIMES. (2018年3月26日). https://abematimes.com/posts/3918588 2018年5月28日閲覧。 
  7. ^ a b 「7月場所花の新十両データバンク」『相撲』2019年7月号、ベースボール・マガジン社、 23頁。
  8. ^ “格闘技経験者ら、新弟子検査の年齢制限緩和 日本協会”. 産経ニュース. (2016年9月29日). http://www.sankei.com/sports/news/160929/spo1609290033-n1.html 2018年5月27日閲覧。 
  9. ^ “年齢制限緩和第1号、山本大生が新弟子検査受検”. 日刊スポーツ. (2016年12月28日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1757936.html 2018年5月28日閲覧。 
  10. ^ a b “町役場から転身の一山本序ノ口V「両親にいい報告」”. 日刊スポーツ. (2017年3月24日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1796995.html 2018年5月28日閲覧。 
  11. ^ 幕下V貴ノ富士ら名古屋場所の十両昇進候補出そろう」『日刊スポーツ』、2019年5月26日。2019年5月26日閲覧。
  12. ^ a b 新十両の一山本 公務員から“脱サラ”で夢つかむ 年齢制限緩和制度適用で初関取に」『デイリースポーツ』、2019年5月29日。2019年5月29日閲覧。

関連項目[編集]