一枚の切符

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一枚の切符』(いちまいのきっぷ)は、江戸川乱歩の著した短編探偵小説である。

1923年大正12年)、『新青年』の七月号に掲載された。

二銭銅貨」と同時期に書かれた乱歩の処女作であるが、一般的には「二銭銅貨」のみが処女作と見なされている。これは、掲載誌である『新青年』が「一枚の切符」の出来が余りに良かったために、外国の推理小説を翻案したものではないか、と疑ったためである(「二銭銅貨」は日本語でしか成立しない暗号が核となる推理小説であったため、真に江戸川乱歩の作品であると認められた。また「一枚の切符」が外国小説の翻案であるという事はない)。実際には「二銭銅貨」の後に掲載されることとなった。

登場人物[編集]

  • 左右田 五郎(そうだ ごろう):語り手の大学生。探偵趣味があり、富田博士が嫌疑者となっている事件を洗っている。
  • 松村(まつむら):左右田の親友で、聞き手。
  • 富田博士(とみたはかせ):学界にその名を轟かせている博士。妻の殺害容疑で勾引されている。
  • 黒田 清太郎(くろだ せいたろう):名探偵と呼ばれている刑事。

あらすじ[編集]

左右田と松村は、左右田が尊敬している富田博士が嫌疑者となっている事件について話し合っていた。博士の妻は列車による轢死体として発見され、その足跡や様々な証拠が博士の有罪を印していた。しかし、左右田は博士の無罪の証拠があると言う。松村は半信半疑だったが、翌日の新聞に掲載された左右田の寄書を読んでみると、そこには驚くべき事が書かれていたのだった…。

出版[編集]