一畑電車大社線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
大社線
出雲ドームを背景に高浜 - 遙堪間を走行する5000系
出雲ドームを背景に
高浜 - 遙堪間を走行する5000系
概要
起終点 起点:川跡駅
終点:出雲大社前駅
駅数 5駅
運営
開業 1930年2月2日 (1930-02-02)
所有者 一畑電気鉄道一畑電車
使用車両 一畑電車#車両を参照
路線諸元
路線総延長 8.3 km (5.2 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流1,500 V 架空電車線方式
路線図
Ichibata Electric Railway Linemap.svg
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
凡例
BHF
0.0 川跡駅
ABZgl STRq
北松江線
BHF
2.8 高浜駅
BHF
4.8 遙堪駅
BHF
6.4 浜山公園北口駅
STR exSTR+l
JR西大社線
STR exKHSTe
大社駅
KBHFe
8.3 出雲大社前駅
高浜駅近くでは粟津稲荷神社の参道を線路が横切る。

大社線(たいしゃせん)は、島根県出雲市川跡駅から出雲大社前駅に至る一畑電車鉄道路線

概要[編集]

1990年のJR大社線の廃止後、出雲大社に達する唯一の路線として観光輸送を担い、一部の列車は北松江線に直通している。直通列車をのぞき、出雲市または松江しんじ湖温泉に向かう場合には川跡駅での乗り換えが伴うが、ほとんどの列車が川跡で両方面の列車に接続するため、利便性はさほど悪くない。

ワンマン化後はワンマン化改造されたデハ1形3・6が長らく大社線専用として運用に就いていた。1994年以降一畑電車の近代化が進むとこれらの車両は定期運用に就く最後の旧型車両となっていたが、それも1998年に終わりを迎えた。

路線データ[編集]

  • 路線距離(営業キロ):8.3km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:5駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式

中間の交換可能な駅はなし。

運行形態[編集]

おおむね1時間あたり1 - 2本の割合で運転している。平日、および休日の朝・夕方以降は川跡駅で北松江線の列車と接続する線内折り返しの列車が中心である。休日の日中は出雲大社へ向かう参拝客の便宜を図るため、松江しんじ湖温泉駅・電鉄出雲市駅 - 出雲大社前駅間の北松江線直通列車が中心となる。なお、大晦日の夜から正月三が日の間は臨時ダイヤが組まれ、休日の日中と同様に松江しんじ湖温泉駅 - 出雲大社前駅間の直通列車が中心となる。

列車種別[編集]

特急
2013年4月1日ダイヤ改正で新設された種別である。北松江線に直通して、休日に電鉄出雲市駅 - 出雲大社前駅間に1往復運転されており、大社線内ではノンストップである。松江しんじ湖温泉方面との接続は行われていない。
急行「出雲大社号」
北松江線に直通して、休日に出雲大社前発松江しんじ湖温泉行きが1本運転されている。5000系が長らく限定で運用についてきたが、2013年9月21日からは同日「ご縁電車しまねっこ号」として登場した2100系2104編成が運用されている。電鉄出雲市方面との接続は無い。
急行
平日7時台に川跡発出雲大社前行きが2本、18時台に1本設定されている。朝の列車のみ浜山公園北口駅に停車するほかは大社線内ノンストップである。
普通
案内放送では「各駅停車」と呼称される。平日、および休日の朝と夕方以降は北松江線の列車に接続する線内折り返し運転を基本とするほか、平日には電鉄出雲市発出雲大社前行きが2本、雲州平田発出雲大社前行きが1本ずつ運転されている。また休日の日中及び初詣の臨時ダイヤでは北松江線直通列車が主体となる。

歴史[編集]

出雲大社方面への延伸は1923年の株主総会で決定された。大社方面に路線を延伸するにあたって、当初は北松江線の武志駅から南下して出雲大社に至るルートが計画されていたが、国鉄大社線と競合することから現在のルートが採用された。北松江線とは異なり、開通当初から電化路線である。

  • 1926年(大正15年)10月9日 鉄道免許状下付(簸川郡川跡村-同郡大社町間)[1]
  • 1930年昭和5年)2月2日 川跡 - 大社神門(現・出雲大社前)間を開業[2]
  • 1966年(昭和41年)10月1日 CTC使用開始。
  • 1970年(昭和45年)10月1日 大社神門駅を出雲大社前駅に改称。
  • 1977年(昭和52年)6月24日 鑓ヶ崎駅を浜山公園北口駅に改称。
  • 1978年(昭和53年)3月16日 ワンマン運転開始。
  • 2006年平成18年)4月1日 一畑電気鉄道持株会社移行に伴い、新設の一畑電車株式会社が鉄道事業を承継。
  • 2013年(平成25年)4月1日 6年半振りのダイヤ改正。休日の特急の新設、普通の運転系統の変更等を実施。
  • 2017年(平成29年)4月1日 7000系増備によるダイヤ改正。特急・急行「出雲大社号」削減、急行増便、停車パターン変更。

駅一覧[編集]

全駅島根県出雲市に所在。

凡例
●:停車、〇:朝のみ停車、|↑↓:通過(↑↓は矢印の方向のみ運転)
普通列車は各駅に停車するため省略
線路(全線単線) … ◇:列車交換可能、|:列車交換不可
駅名 駅間キロ 営業キロ 急行 急行 出雲大社号 特急 接続路線 線路
川跡駅 - 0.0 一畑電車:北松江線
高浜駅 2.8 2.8  
遙堪駅 2.0 4.8  
浜山公園北口駅 1.6 6.4  
出雲大社前駅 1.9 8.3  

脚注[編集]

  1. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1926年10月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1930年2月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)

参考文献[編集]

  • 根宜康広『一畑電車がゆく 【松江〜出雲】神々の棲まう里を旅する』今井書店、1999年。ISBN 4-89678-040-X

関連項目[編集]