三岐鉄道三岐線

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Sangi Railway Logo.svg 三岐線
三岐鉄道三岐線の電車
三岐鉄道三岐線の電車
概要
起終点 起点:富田駅(三岐線)、三岐朝明信号場(近鉄連絡線)
終点:西藤原駅(三岐線)、近鉄富田駅(近鉄連絡線)
駅数 三岐線15駅、近鉄連絡線1駅
運営
開業 1931年7月23日 (1931-07-23)
所有者 三岐鉄道
使用車両 車両を参照
路線諸元
路線総延長 26.5 km (16.5 mi)(富田-西藤原間)
1.1 km (0.7 mi) (三岐朝明信号場-近鉄富田間)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
最小曲線半径 200 m (660 ft)
電化 直流1,500 V 架空電車線方式
運行速度 最高70 km/h (43 mph)
最急勾配 25 (1 ° 25 )
路線図
Sangi Railway Linemap.svg
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停車場・施設・接続路線
凡例
KRW+l KRWgr
↑↓JR東海関西線
STR
-
0.0*
富田駅
STR STR
0.0
-
近鉄富田駅
STRq KRZu KRZu
STR
近畿日本鉄道名古屋線
HUBr kSTR3
-
0.4*
富田西口駅 -1985
ABZg+l KRZu kSTRr+1 kSTRc4
↑↓三岐線/近鉄連絡線→
STRq KRZo STRr
←JR東海:関西線↑
DST
1.1
1.0*
三岐朝明信号場
BHF
2.6 大矢知駅
BHF
4.2 平津駅
BHF
5.4 暁学園前駅
BHF
7.1 山城駅
BHF
9.6 保々駅
BHF
11.3 北勢中央公園口駅 1997-
eBHF
11.4 大長駅 -1997
BHF
13.2 梅戸井駅
eBHF
15.3 大井田駅 -1986
BHF
15.4 大安駅 1986-
BHF
17.2 三里駅
BHF
19.7 丹生川駅
BHF
20.9 伊勢治田駅
BHF
23.2 東藤原駅
KBSTaq ABZglr KBSTeq
太平洋セメント専用線→
BHF
25.4 西野尻駅
KBHFe
26.6 西藤原駅

大矢知 - 西藤原の各駅のキロ程は近鉄富田から

三岐線(さんぎせん)は、三重県四日市市富田駅から三重県いなべ市西藤原駅までを結ぶ三岐鉄道鉄道路線である。このうち富田駅 - 三岐朝明信号場間は貨物列車専用であり、旅客列車近鉄富田駅 - 三岐朝明信号場間の近鉄連絡線を通り、すべて近鉄富田駅発着となっている。

概要[編集]

全線単線の電化路線である。旅客輸送を行っているほか、富田駅 - 東藤原駅間でセメントを中心とした貨物輸送を行っている。日本においてJR以外でセメント輸送を行う鉄道事業者は三岐鉄道のほかにもあったが、西武鉄道が1996年、秩父鉄道樽見鉄道が2006年にセメント輸送を廃止して以降は本路線のみとなっている。

旅客列車には、西武鉄道の中古車両が黄色とオレンジ色のカラーリングを施され使用されている。貨物輸送の割合が大きいが、通学・生活路線として、また鈴鹿山脈へのハイキングの足などとして旅客輸送の比率も高まっている。

藤原岳へ向かう列車

路線データ[編集]

  • 路線距離(営業キロ):
    • 三岐線:富田 - 西藤原間 26.5km(富田 - 三岐朝明間1.0kmは貨物営業のみ)[1]
    • 近鉄連絡線:三岐朝明信号場 - 近鉄富田間 1.1km[1]
  • 軌間:1067mm[1]
  • 駅数:三岐線15駅、近鉄連絡線1駅(いずれも起終点駅含む、信号場のぞく)[1]
  • 複線区間:なし(全線単線)[2]
  • 電化区間:全線(直流1500V)[2]
  • 最急勾配:25パーミル(伊勢治田 - 東藤原間、東藤原 - 西野尻間)[2]
  • 最小曲線半径:200メートル[2]
  • 閉塞方式:自動閉塞式[2]
  • 最高速度:70km/h[3]

歴史[編集]

当路線は鉄道敷設法別表75項「三重県四日市ヨリ岐阜県関ケ原ヲ経テ滋賀県木ノ本ニ至ル鉄道」の一部を形成し、「三岐鉄道」という社名も三重県四日市と岐阜県大垣市上石津を経て、関ヶ原とを結ぶことを目指したことによるものであった。

1928年藤原鉄道に対し四日市市 - 関ヶ原町間他の鉄道敷設免許状が下付され、三岐鉄道に名称を改め会社を設立[4]。社長は三重県の実業家伊藤伝七[5]が就任し、取締役には浅野セメント浅野財閥[6]から専務取締役の浅野良三、金子喜代太が、浅野財閥系の鶴見臨港鉄道[7]から取締役の山田胖が、小野田セメント[8]から専務取締役の狩野宗三が名を連ねた(浅野セメント・小野田セメントとも現在の太平洋セメントの前身)。

1931年7月23日に富田 - 東藤原間が開業し、同年12月23日に東藤原 - 西藤原間が延伸開業したものの、1937年に西藤原 - 関ヶ原間の免許が失効し、富田 - 西藤原間が建設されただけにとどまった[9]

近鉄連絡線建設前は旅客列車も国鉄富田駅発着であったが、近鉄富田駅まで歩いて移動する乗客が多かった[10]。近鉄連絡線建設には富田駅前の商店街が反対したが、完成後も国鉄富田駅への旅客列車を運行することで妥協した[3]。しかし、近鉄富田駅利用客の多さは歴然で、1985年(昭和60年)に旅客列車は近鉄富田駅発着に統一された[10]

年表[編集]

  • 1927年(昭和2年)
  • 1928年(昭和3年)
  • 1931年(昭和6年)
  • 1932年(昭和7年)12月 小野田セメント藤原工場操業開始。翌年1月よりセメント出荷[16]
  • 1935年(昭和10年)
    • 6月26日 鉄道免許取消(四日市起点1.1km-保々間及び連絡線 指定ノ期限マテニ竣工セサルタメ)[17]
    • 12月13日 起業廃止(許可)(四日市 - 四日市起点1.1km間、三重郡常磐村 - 同郡川島村間)[18]
  • 1937年(昭和12年)12月2日 鉄道免許失効(員弁郡西藤原村 - 不破郡関ケ原町間 指定ノ期限マテニ工事施工認可申請ヲ為ササルタメ)[19]
  • 1950年(昭和25年)10月30日 富田 - 大矢知間に三岐朝明駅開業[3]
  • 1952年(昭和27年)12月1日 国鉄四日市駅まで旅客列車直通運転開始[3]
  • 1954年(昭和29年)3月29日 全線電化され、貨物列車で電気機関車を使用開始[3]
  • 1956年(昭和31年)12月25日 電車運転開始[3]
  • 1964年(昭和39年)10月1日 国鉄四日市駅までの旅客列車直通運転廃止[3]
  • 1965年(昭和40年)
  • 1968年(昭和43年)6月1日 三里駅を宇賀渓口駅に改称[3]
  • 1970年(昭和45年)6月25日 近鉄富田 - 三岐朝明間の近鉄連絡線が開業[3]
  • 1974年(昭和49年)4月1日 富田・近鉄富田 - 東藤原間がCTC[3]
  • 1985年(昭和60年)
    • 3月14日 富田 - 三岐朝明間の旅客営業を休止[3]、富田西口駅廃止[20]
    • 5月16日 貨物列車のワンマン運転開始[3]
  • 1986年(昭和61年)3月25日 大井田駅を移設し大安駅に改称[3]。宇賀渓口駅を三里駅に改称[3]
  • 1988年(昭和63年)1月7日 旅客列車のワンマン運転開始[3]
  • 1989年(平成元年)
    • 4月1日 旅客車両の冷房化開始[3]。三岐朝明駅を廃止、三岐朝明信号場に変更[3]。また、朝にのみ運転されていた急行も廃止。
  • 1990年(平成2年)11月2日 炭酸カルシウムフライアッシュ(石炭灰)の貨物輸送を開始。
  • 1995年(平成7年)12月4日 最高速度が60km/hから70km/hに引き上げられる[3]
  • 1997年(平成9年)4月1日 大長駅を移設し北勢中央公園口駅に改称[3]。電車内に自転車を無料で持ち込めるサービスを開始[3]
  • 2001年(平成13年)7月24日 中部国際空港向けの埋立土砂輸送を開始[3]
  • 2002年(平成14年)12月21日 中部国際空港向けの埋立土砂輸送を終了[21]
  • 2009年(平成21年) 完全冷房化[22]
  • 2011年(平成23年)
    • 9月4日 台風12号に伴う大雨で保々 - 北勢中央公園口間の朝明川橋梁が損傷し全線で不通に。
    • 9月6日 近鉄富田 - 山城間と三里 - 西藤原駅間で運転再開。
    • 9月7日 山城 - 保々間で運転再開。
    • 9月8日 梅戸井 - 三里間で運転再開。
    • 11月10日 保々 - 梅戸井間で運転再開し全線復旧。
  • 2012年(平成24年)
    • 2月8日 東藤原駅構内で電気機関車が脱線し、伊勢治田 - 西藤原間が不通に。10日運転再開。
    • 2月29日 骨材輸送が廃止され、東藤原 - 富田 - 四日市間で骨材輸送最終記念列車を運転。
    • 6月27日 東藤原駅構内で電気機関車が脱線し、伊勢治田 - 西藤原間が不通に。30日伊勢治田 - 東藤原間が運転再開。
    • 11月8日 三里駅構内で、富田発東藤原行きの普通列車(3両編成)が安全側線に進入し車止めを乗り越えて先頭車両が脱線。梅戸井 - 西藤原間が不通に[23]。11日梅戸井 - 東藤原間が運転再開(東藤原 - 西藤原間は引き続きバス代行)。
  • 2013年(平成25年)1月12日 東藤原 - 西藤原間が運転再開[24]

運行形態[編集]

旅客列車は、1時間あたり朝が3 - 4本、それ以外の時間帯では2本程度(保々駅 - 西藤原駅間は時間帯によって1本)の運転である。近鉄富田駅 - 保々駅間の区間運転列車も設定されている。貨物列車が走る兼ね合いもあってパターンダイヤにはなっていない。2013年3月17日のダイヤ変更より若干減便され、昼間に近鉄富田駅 - 保々駅間の区間列車が復活した。以前は夕方に沿線の学生のために近鉄富田駅 - 保々駅間に臨時列車が1往復設定されており、この列車は土曜日・休日と春・夏・冬の学校長期休暇期間は運休となっていたが、現在は運転日を指定する列車は設定されていない。すべて各駅に停車する普通列車であるが、1989年平成元年)まで急行が運転されていた実績もある。

旅客列車・貨物列車ともワンマン運転を行っている。ただし、早朝・夜間(近鉄富田駅・東藤原駅をのぞく全駅が無人になる時間帯)の列車には車掌が乗務している。西野尻駅をのぞく全駅が有人駅であるため車内に運賃箱は設置されていない。

貨物列車の行き違いのため、交換駅は180 - 250m程度の有効長をもつ。全交換駅で安全側線が整備され、列車の行き違い時には、上下列車が場内信号機により停車せず同時に駅構内に進入できる。終点以外の大半の駅(暁学園前駅・北勢中央公園口駅・大安駅・西野尻駅以外)で行き違いが可能である。保々駅・伊勢治田駅・東藤原駅には貨物列車の着発線があり、貨物列車1本を待避させた上で、旅客列車(または貨物列車)同士の行き違いも可能である。

自転車を車内に持ち込めるサイクルパス制度があり、近鉄富田駅以外で利用できる。大矢知駅 - 三里駅間は土曜・休日の全列車と春・夏・冬の学校長期休暇期間の日中時間帯のみ利用でき、三里駅 - 西藤原駅間は毎日・全列車で利用できる。

運賃・切符[編集]

普通乗車券・回数券・定期券[編集]

  • 三岐線内有人駅では硬券による入場券乗車券を発売している。
  • 回数券は、普通回数券(10枚分の価格で11枚発券)と、5枚分の価格で6枚発券される昼間割引回数券(平日10 - 16時と、土休日の終日使用可)がある。
  • 通勤定期は1・3・6か月定期の3種類がある。通学定期については、1・3・6か月定期と、学期定期として1・2・3学期定期および前・後学期定期(原則として当該学期の始業式から終業式当日まで有効)が設定されている。
  • 近鉄名古屋線湯の山線および鈴鹿線との間に連絡定期券(学期定期は設定されていない)が発売されている[25]
  • それ以外の路線(近鉄名古屋線を介しての三岐鉄道北勢線、JR線、養老鉄道線)との連絡定期券・連絡切符は設定されていない。

企画乗車券[編集]

1日乗り放題パス
三岐線内1日乗り降り自由の「1日乗り放題パス」に代わり、2009年10月1日より北勢線でも使用が可能な『三岐鉄道1日乗り放題パス』(大人1100円、小人550円)が三岐鉄道全線の有人駅で発売されている。

利用状況[編集]

輸送実績[編集]

三岐線の1965年昭和40年)からの輸送実績を下表に記す。

輸送人員は年度での値である。1965年以降における最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度別輸送実績表
年 度 三岐線輸送人員(乗車人員)
[万人/年度]
輸送密度
[人/日]
三岐線貨物輸送量
[万t/年度]
北勢線輸送人員
{参考}
三岐線関連特記事項
通勤定期 通学定期 定期外 合 計
1965(昭和40) 301.5 ←← 88.8 390.3   92.6 (614.5) 萱生駅を暁学園前駅に改称 暁学園新設開校
1966(昭和41) 325.9 ←← 84.2 410.1   84.9 (607.1)  
1967(昭和42) 321.4 ←← 80.2 401.6   107.4 (586.1)  
1968(昭和43) 308.7 ←← 85.4 394.1   105.8 (575.3)  
1969(昭和44) 307.9 ←← 81.6 389.6   93.2 (590.9)  
1970(昭和45) 305.3 ←← 84.1 389.4   148.4 (586.0) 近鉄連絡線開通 近鉄富田駅に乗り入れ開始
1971(昭和46) 320.1 ←← 90.9 411.1   166.7 (574.8)  
1972(昭和47) 321.9 ←← 91.4 413.3   179.0 (573.5)  
1973(昭和48) 340.0 ←← 92.4 432.4   182.2 (604.5) 三岐線旅客輸送量最大を記録
1974(昭和49) 333.2 ←← 95.8 429.0   140.3 (603.4)  
1975(昭和50) 140.5 191.1 94.7 426.3 3,396 120.5 597.0  
1976(昭和51) 131.3 182.7 97.6 411.6 3,252 127.5 553.5  
1977(昭和52) 131.7 181.4 102.3 415.5 3,297 149.6 549.1  
1978(昭和53) 126.2 172.0 96.7 395.1 3,210 179.4 550.5 保々駅近隣に朝明高校新設開校
1979(昭和54) 127.9 177.0 99.1 404.0 3,344 198.0 537.5  
1980(昭和55) 128.1 184.6 101.2 414.0 3,424 196.1 539.7  
1981(昭和56) 123.7 198.3 99.3 421.3 3,415 155.8 510.9  
1982(昭和57) 125.9 185.4 99.0 410.3 3,353 144.4 487.4  
1983(昭和58) 123.5 176.2 96.8 396.5 3,225 141.6 484.7  
1984(昭和59) 116.1 167.2 91.1 374.4 3,077 138.6 468.6  
1985(昭和60) 114.8 165.0 91.7 371.5 3,077 129.7 455.7  
1986(昭和61) 114.4 162.7 96.1 373.2 3,087 105.0 455.9 大安駅開業
1987(昭和62) 109.6 168.4 91.8 369.8 3,026 131.6 439.2  
1988(昭和63) 105.0 179.5 93.1 377.6 3,061 135.6 429.6  
1989(平成元) 97.8 185.2 91.3 374.3 3,078 125.0 411.6 旅客車両の冷房化開始
1990(平成2) 99.3 197.8 95.7 392.9 3,215 124.5 416.8  
1991(平成3) 100.5 196.7 97.1 394.3 3,246 118.2 419.6  
1992(平成4) 105.0 193.5 98.7 397.2 3,285 141.5 405.5  
1993(平成5) 102.0 192.9 96.8 391.7 3,232 148.4 389.5  
1994(平成6) 95.4 189.2 91.2 375.8 3,119 151.4 371.1  
1995(平成7) 92.2 176.2 93.5 361.9 3,017 147.8 363.1  
1996(平成8) 91.4 172.6 92.6 356.6 3,010 134.4 345.9  
1997(平成9) 89.9 157.5 81.6 329.0 2,807 125.0 318.2 北勢中央公園口駅開業
1998(平成10) 90.1 161.5 77.6 329.2 2,809 130.2 300.7  
1999(平成11) 86.3 159.1 73.5 318.9 2,714 102.5 293.7  
2000(平成12) 81.1 164.8 72.5 318.4 2,687 224.6 281.8  
2001(平成13) 77.4 170.0 72.9 320.3 2,733 282.4 261.4 三岐線貨物輸送量最大を記録
2002(平成14) 72.7 167.5 73.0 313.2 2,708 232.2 240.7  
2003(平成15) 71.1 170.6 74.7 316.4 2,799 122.4 206.1 (北勢線を近鉄→三岐に運営移管)
2004(平成16) 72.0 172.0 76.5 320.5 2,868 103.7 192.3 保々駅 - 西藤原駅間の列車を大増発
2005(平成17) 72.6 175.5 78.2 326.3 2,920 105.0 205.7  
2006(平成18) 75.6 169.0 79.5 324.1 2,905 109.5 210.9  
2007(平成19) 79.2 169.6 82.4 331.2 2,954   219.7  
2008(平成20) 82.4 169.8 83.5 335.7 2,981   228.3  
2009(平成21)                
2010(平成22)                
2011(平成23)                
2012(平成24)                
2013(平成25)                
2014(平成26)                
2015(平成27)                
2016(平成28)                
2017(平成29)                
2018(平成30)                

出典:鉄道統計年報(国土交通省鉄道局監修)

収入実績[編集]

三岐線の近年の収入実績を下表に記す。最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度別収入実績表
年度 旅客運賃収入 [千円/年度] 貨物運輸収入
[千円/年度]
運輸雑収
[千円/年度]
総合計
[千円/年度]
通勤定期 通学定期 定期外 手小荷物 合計
1975(昭和50) 210,013 ←←←← 121,576 2,254 333,843 477,188 39,919 850,950
1976(昭和51) 197,929 ←←←← 127,793 2,684 328,406 691,921 14,142 1,034,469
1977(昭和52) 212,868 ←←←← 135,439 2,800 351,107 853,945 54,992 1,260,046
1978(昭和53) 233,531 ←←←← 144,757 2,698 380,987 961,290 69,236 1,411,513
1979(昭和54) 245,655 ←←←← 149,884 2,231 397,770 1,044,492 51,525 1,493,788
1980(昭和55) 250,868 ←←←← 153,078 2,021 405,967 1,134,028 73,911 1,613,908
1981(昭和56) 258,610 ←←←← 153,397 1,714 413,721 1,173,773 75,738 1,663,233
1982(昭和57) 273,174 ←←←← 162,948 1,055 437,177 1,292,004 71,596 1,800,777
1983(昭和58) 267,636 ←←←← 168,324 710 436,670 1,283,269 72,929 1,792,868
1984(昭和59) 274,628 ←←←← 165,919 632 441,178 1,270,809 73,232 1,785,220
1985(昭和60) 272,978 ←←←← 169,418 659 443,055 1,200,343 84,672 1,728,070
1986(昭和61) 290,680 ←←←← 189,864 688 481,232 948,346 82,085 1,511,663
1987(昭和62) 142,874 142,967 184,782 786 471,409 856,364 85,666 1,413,439
1988(昭和63) 136,186 153,167 184,367 876 474,596 866,606 124,419 1,465,621
1989(平成元) 125,337 160,157 181,344 346 467,184 807,781 131,015 1,405,980
1990(平成2) 131,459 177,252 203,951 166 512,662 808,270 145,230 1,466,328
1991(平成3) 134,188 180,116 214,135 36 528,475 788,696 132,110 1,449,281
1992(平成4) 137,057 178,541 217,819 36 533,453 899,461 150,707 1,583,621
1993(平成5) 135,482 178,790 209,762 36 524,070 928,555 181,210 1,633,835
1994(平成6) 128,323 176,103 198,680 36 503,142 937,939 181,238 1,622,319
1995(平成7) 125,052 165,218 204,328 36 494,634 907,794 186,114 1,588,542
1996(平成8) 123,077 164,847 204,683 36 492,643 834,905 176,047 1,503,595
1997(平成9) 125,830 155,161 204,732 36 485,759 786,217 173,668 1,445,644
1998(平成10) 126,299 159,903 195,898 36 482,136 768,855 171,440 1,422,431
1999(平成11) 121,334 157,048 184,951 36 463,369 652,754 159,605 1,275,728
2000(平成12) 114,508 160,191 184,321 36 459,056 814,459 151,952 1,425,467
2001(平成13) 110,673 166,404 188,159 0 465,236 976,319 153,747 1,595,302
2002(平成14) 104,686 165,567 191,043 0 461,296 847,938 159,578 1,468,812
2003(平成15) 103,873 171,692 195,900 0 471,465 588,599 161,068 1,221,132
2004(平成16) 105,002 175,191 201,270 0 481,463 480,090 154,052 1,115,605
2005(平成17) 106,895 178,384 205,942 0 491,221 517,542 150,899 1,159,662
2006(平成18) 113,221 171,456 208,891 0 493,568 414,404 155,685 1,063,657
2007(平成19) 118,699 169,935 218,863 0 507,497 469,372 148,504 1,125,373
2008(平成20) 122,934 168,251 222,571 0 513,756 465,937 140,306 1,119,999
2009(平成21)                
2010(平成22)                
2011(平成23)                
2012(平成24)                
2013(平成25)                
2014(平成26)                
2015(平成27)                
2016(平成28)                
2017(平成29)                
2018(平成30)                

出典:鉄道統計年報(国土交通省鉄道局監修)

営業成績[編集]

三岐線の近年の営業成績を下表に記す。最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度別営業成績表
年  度
[年  度]
営業収益
[千円/年度]
営業経費 [千円/年度] 営業損益
[千円/年度]
営業係数
人件費 修繕費 経費 一般管理費 諸税 減価償却費 合計
2001(平成13) 1,595,302 812,941 188,557 258,302 128,150 38,016 153,581 1,579,547 15,755 99.0
2002(平成14) 1,468,812       123,661 40,267 142,996 1,461,553 7,259 99.5
2003(平成15) 1,221,132       68,850 40,175 130,224 1,203,424 17,708 98.5
2004(平成16) 1,115,605       61,196 42,736 120,815 1,102,819 12,786 98.9
2005(平成17) 1,159,662       59,497 43,054 109,202 1,066,783 92,879 92.0
2006(平成18) 1,063,657       58,952 42,706 94,792 1,094,406 △ 30,749 102.9
2007(平成19) 1,125,373       63,710 42,834 86,751 1,096,477 28,896 97.4
2008(平成20) 1,119,999                  
2009(平成21)                    
2010(平成22)                    
2011(平成23)                    
2012(平成24)                    
2013(平成25)                    
2014(平成26)                    
2015(平成27)                    
2016(平成28)                    
2017(平成29)                    
2018(平成30)                    

鉄道統計年報(国土交通省鉄道局監修)より抜粋

戦前の輸送収支実績[編集]

戦前の輸送収支実績
年度 輸送人員
(人)
貨物量
(トン)
営業収入
(円)
営業費
(円)
営業益金
(円)
その他損金(円) 支払利子(円) 政府補助金
(円)
1931 225,086 15,169 45,689 52,468 ▲ 6,779 雑損82 20,895
1932 351,395 61,849 102,062 90,012 12,050 雑損償却金5,332 21,245 18,265
1933 381,907 172,462 182,651 110,333 72,318 自動車業1,272雑損40,369 18,532 38,033
1934 387,890 131,001 153,166 116,198 36,968 自動車業16,187償却金55,760 14,520 58,419
1935 417,024 210,153 211,955 120,955 91,000 自動車業1,079償却金92,440 9,517 53,466
1936 433,534 223,320 229,845 134,604 95,241 自動車業1,329償却金55,000 4,735 43,974
1937 459,799 226,630 234,265 144,490 89,775 自動車業2,302償却金55,413
雑損53
4,102 45,316
1939 563,905 246,481
1941 696,068 348,930
1943 1,067,698 318,991
1945 1,938,765 156,445
  • 鉄道統計資料、鉄道統計、国有鉄道陸運統計各年度版

営業区間および駅一覧[編集]

三岐線はJR富田駅 - 西藤原駅の三岐線および三岐朝明信号場 - 近鉄富田駅の近鉄連絡線(近鉄連絡線の起点は三岐朝明信号場である)から構成されるが、実際は近鉄富田駅 - 西藤原駅で旅客営業を、JR富田駅 - 東藤原駅で貨物営業を行なっている。本表では便宜上、旅客営業を行なう近鉄富田駅 - 西藤原駅と貨物営業のみを行なうJR富田駅 - 三岐朝明信号場の2区間に分けて記載している。

全駅・信号場三重県に所在。括弧書き(背景色がグレー)の駅は廃止駅。廃止駅の廃止年は休止期間があった場合は休止年を記載している。乗車人員は2006年度(平成18年度)の値を記している。

駅名 駅間
キロ
累計
キロ
行違設備 乗車人員 開業年 廃止年 接続路線 所在地
実数
人/年
順位
三岐線(貨物のみ営業区間)
富田駅 - 0.0 1931年 - 東海旅客鉄道:CJ 関西本線 四日市市
富田西口駅 0.4 0.4 1965年 1985年  
(三岐朝明駅)
三岐朝明信号場
0.6 1.0 1950年 1989年
信号場化
 
三岐線・近鉄連絡線(旅客・貨物(三岐朝明信号場 - 東藤原駅)営業区間)
近鉄富田駅 - 0.0 1,372,415 1 1970年 - 近畿日本鉄道:E 名古屋線 四日市市
(三岐朝明駅)
三岐朝明信号場
1.1 1.1 1950年 1989年
信号場化
 
大矢知駅 1.5 2.6 114,334 8 1931年 -  
平津駅 1.6 4.2 78,401 9 1931年 -  
暁学園前駅 1.2 5.4 629,077 2 1931年 -  
山城駅 1.7 7.1 170,015 4 1931年 -  
保々駅 2.5 9.6 198,612 3 1931年 -  
北勢中央公園口駅 1.7 11.3 138,105 6 1997年 -  
大長駅 - 11.4 1931年 1997年   員弁郡東員町
梅戸井駅 1.9 13.2 54,826 11 1931年 -   いなべ市
大井田駅 - 15.3 1931年 1986年  
大安駅 2.2 15.4 161,865 5 1986年 -  
三里駅 1.8 17.2 132,628 7 1931年 -  
丹生川駅 2.5 19.7 47,456 13 1931年 -  
伊勢治田駅 1.2 20.9 65,983 10 1931年 -  
東藤原駅 2.3 23.2 16,296 14 1931年 -  
西野尻駅 2.2 25.4 12,893 15 1931年 -  
西藤原駅 1.2 26.6 47,894 12 1931年 -  

※近鉄富田、東藤原をのぞく全駅は早朝(始発から6:30)と夜間(21:00以降)は無人になる。西野尻は終日無人。

車両[編集]

かつては複数の鉄道会社からの譲渡車のほか、自社発注車も存在したが、現在は西武鉄道からの譲渡車で統一されている。西武でも黄色を主体とした塗装を採用していたが、これは偶然の一致である。

現有車両[編集]

電車[編集]

  • 801系 - 元西武701系[22]
    • 801F - 1989年移籍[22]
    • 803F - 1992年移籍[22]。2019年4月に西武鉄道時代の赤電塗装に復元された[26]
    • 805F - 1997年移籍[22]。2018年3月に西武鉄道時代の黄色塗装(レモンイエロー)に復元された[27][28]
  • 101系 - 元西武401系[22]
  • 851系 - 元西武701系[22]
    • 851F - 1995年移籍[22]2013年に脱線事故でクハ1851を失い、代わりに部品確保用として購入してあった元西武新101系のクハ1238を整備、クハ1881として連結したため編成の前後で顔が異なっている。
  • 751系 - 元西武新101系[22]
    • 751F - 2009年移籍[22]。編成の組換え及び行先表示のLED化がされている。

電気機関車[編集]

貨車[編集]

(事業用車)

  • ワム200形 - ワム229が救援車として残存(籍無)。

過去在籍した車両[編集]

電車[編集]

琴電譲渡後の120形
(琴電1013形電車・仏生山工場
琴電譲渡後の130形
(琴電1063形電車・高松築港付近)

以前は窓周りが緑色、窓上と窓下が紺色という、京成電鉄青電によく似た塗装だったが、この色が沿線の田園風景と区別がつきにくいという声があり、現在の黄色を主体に、裾のみ朱色という塗り分けになった。

電気機関車[編集]

ED22 2


車両数の変遷[編集]

モハ120形 モハ130形 クハ210形 モハ150形 501系 601系 801系 101系 851系 751系 計(冷房車)
1982 4 1 4 4 6 19
1983
-1987
1 2 4 6 6 19
1988 1 2 2 6 8 19
1989 1 2 2 6 8 19
1990 1 2 2 3 8 3 19(3)
1991 1 2 3 8 3 2 19(5)
1992 3 8 3 4 19(7)
1993 3 6 6 4 19(10)
1994 3 6 6 6 21(12)
1995 3 6 6 6 21(12)
1996 6 6 6 3 21(15)
1997 6 6 6 3 21(15)
1998
-2008
2 8 6 4 20(18)
2009
-2011
8 6 4 3 21(21)
  • 1982・83年は1月1日現在、84年以降は4月1日現在
  • 『私鉄車両編成表』各年版、ジェー・アール・アール

その他[編集]

現役時代の富田西口駅。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。1975年度。
  • 1952 - 1964年には、国鉄富田駅を経由して国鉄四日市駅に直通する旅客列車があった。当時非電化だった国鉄四日市駅直通のために気動車を使用しており、関西本線富田浜 - 四日市間には三岐鉄道からの直通列車専用の「午起駅」も設けられた。
  • 富田駅構内の近鉄名古屋線をアンダークロスする部分には、近鉄富田駅への乗換客の便宜を図って「富田西口駅」という名のプラットホームがあり(近鉄富田駅と同一駅扱い)、朝の富田行き列車のみ停車していた。このホームは近鉄連絡線開業後も国鉄富田行列車が廃止されるまで使われていた。
  • 1983年には、日本テレビ系で放送されていた刑事ドラマ『太陽にほえろ!』571話「誘拐」の名古屋ロケにおいて、三岐線電車車内や沿線などで撮影が行われた。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 3頁
  2. ^ a b c d e 「現有私鉄概説 三岐鉄道」p.33
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 25頁
  4. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第37回(昭和4年)(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 『人事興信録. 第8版(昭和3年)』国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第37回(昭和4年)(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第37回(昭和4年)(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第37回(昭和4年)(国立国会図書館デジタルコレクション)
  9. ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 24頁
  10. ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 18-19頁
  11. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1928年6月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  12. ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. ^ 11月1日名称変更届出『鉄道統計資料. 昭和3年』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  14. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1931年7月30日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1932年1月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  16. ^ 『近代日本と地域交通』、343頁
  17. ^ 「鉄道免許取消」『官報』1935年6月28日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  18. ^ 「鉄道起業廃止」『官報』1935年12月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  19. ^ 「鉄道免許失効」『官報』1937年12月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  20. ^ a b 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』8 関西1、新潮社、2008年、31頁。ISBN 978-4-10-790026-5。
  21. ^ 「鉄道記録帳2002年12月」『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年3月1日、 25頁。
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 32頁
  23. ^ “赤信号見落とし?列車脱線 三重の三岐鉄道、けが人なし”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞). (2012年11月8日). http://www.asahi.com/national/update/1108/NGY201211080024.html 2012年11月9日閲覧。 
  24. ^ “平成25年1月12日(予定)三岐線全線開通のお知らせ” (プレスリリース), 三岐鉄道, (2012年12月20日), http://www.sangirail.co.jp/contents/annai/sangisen/24.12.20.html 2012年12月25日閲覧。 
  25. ^ 三岐電車・よくあるご質問 - 三岐鉄道
  26. ^ 三岐鉄道801系803編成が「赤電」塗装で営業運転を開始 - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2019年4月22日
  27. ^ 三岐線で西武カラーを復元! - 三岐鉄道、2018年4月20日閲覧
  28. ^ 三岐鉄道801系西武復刻塗色編成が営業運転を開始 - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2018年4月27日
  29. ^ 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 33頁

参考文献[編集]

  • 武知京三『近代日本と地域交通』臨川書店、1994年
  • 藤岡雄一「現有私鉄概説 三岐鉄道」『鉄道ピクトリアル臨時増刊号』第685号、2000年5月、 32 - 38頁。
  • 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』26号 長良川鉄道・明知鉄道・樽見鉄道・三岐鉄道・伊勢鉄道、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年9月18日。

関連項目[編集]