| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。 出典検索?: "三河鉄道デ150形電車" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2016年9月) |
三河鉄道デ150形電車(みかわてつどうデ150がたでんしゃ)は、三河鉄道に在籍した通勤形電車。筑波鉄道 (初代)[注釈 1]の木造客車を三河鉄道が購入し、電車化改造の上使用されていたものである。後年三河鉄道が名古屋鉄道(名鉄)へ吸収合併されたことに伴い、モ1090形と改称された。
本項では同様の経緯で誕生したサハフ31形(名鉄合併後はク2120形と改称)についても記述する。
沿革[編集]
- 元々は筑波鉄道が路線延長と電化を計画し、1925年から1927年に増備した日本車輌製造製の木造客車である。この客車2形式(ナハフ100形101~105、ナロハ200形201~204)は、当初から電車と同様の車体構造で製造されており、必要があれば電装品を搭載して電車に改造可能であった。しかし不況の影響と路線近傍の柿岡にある地磁気観測所での観測に直流電化が悪影響を与えるという理由で、路線延長と電化計画は中止となった。この電車形客車は蒸気機関車に牽引されて運転された。1937年、筑波鉄道はガソリンカーを導入すると、これらの電車形客車は余剰となる。
- 三河鉄道は利用者の増大のため、緊急で車両を確保する必要があった。そこで他社の車両を購入し、付随車として運用することとし、筑波鉄道の客車のうち、1927年に製造されたナハフ100形(101)を1939年(昭和14年)に購入し、サハフ31形(31)として運用する。翌年には同じく1927年に製造されたナロハ200(203)を購入し、サハ21として運用する。サハ21はすぐに電動車化され、デ150形(151)となる。
- 1941年(昭和16年)、三河鉄道は名古屋鉄道に合併すると、デ151はモ1090形(1091)、サハフ31はサ2120形(2121)に改称する。サ2120形は1951年(昭和26年)に制御車化改造を受け、ク2120形(2121)にとなる。
- 主に三河線で運用されたが、ク2120形は1958年(昭和33年)に直流600V区間の瀬戸線に移動し、1958年(昭和33年)に廃車。モ1090形は引き続き三河線で運用され、1960年(昭和35年)に廃車。両形式とも3700系に電装品を譲渡している。
主要諸元[編集]
1944年当時のモ1090の諸元
- 全長:16,520mm
- 全幅:2,743mm
- 全高:4,115mm
- 自重:31.0t
- 定員:96
- 座席数:48
- 電気方式:直流1500V(架空電車線方式)
- 台車:日本車輌製造TR-14
その他[編集]
筑波鉄道のナハフ100形、ナロハ200形のうち、ナハフ102、ナロハ201・202・204が1937年に阪和電気鉄道(後の南海電気鉄道山手線。現JR西日本阪和線)に譲渡され電車化。1939年にサタ800形(同年に機器整備でクタ800形に改称)として竣工している。
注釈[編集]
参考文献[編集]
- 清水 武、田中 義人「名古屋鉄道車両史 上巻(創業から終戦まで)」2019年、アルファベータブックス刊 ISBN 978-4-86598-847-5
名古屋鉄道の車両 |
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1941年改番以降の形式称号を掲載。「引継車」は名岐鉄道および被合併会社から継承した車両。「譲受車」は被合併会社以外から購入・譲受した車両。 |
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