三菱・カリスマ

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カリスマCarisma )は、三菱自動車工業ボルボ・カーズオランダ政府の合弁(当時)によるネッドカー社で1995年から2003年まで製造され、三菱自動車工業が輸入し2007年まで販売(日本国内は2001年まで販売)していたコンパクトセダンである。

概要[編集]

日本では同社のミラージュ/ランサーギャランの中間車種として投入されたモデル。欧州市場向けMPVスペーススターおよびボルボ・S40/V40とはプラットフォームを共有している。日本仕様は4ドアセダンボディーに1.8Lの直4SOHC16バルブエンジンのみで、ファジィシフト制御を行うINVECS-II 4ATが組み合わされたFFのみだが、欧州仕様は3ボックス風の5ドアハッチバックセダンも設定され、ルノー製のターボディーゼルも選択できた。なお、いずれも4WDの設定は無かった。

足回りは欧州車レベルではソフト寄りな味付けとされており、BMWなどよりはロールが大きいものとなっているが、堅実なストラット(フロント)、トレーリングアーム(リア)を採用し、前輪には冷却性に優れたベンチレーテッドディスクブレーキを装着。最上級グレード「LS」にはABSが標準のほか、助手席側も含め前席エアバッグを標準とするなど、全体的に充実装備なモデルに仕上がっている。

日本での取扱はカープラザ店専売だった。かつて、欧州版のランサーエボリューションカリスマGTの名で販売されていた。

同社のギャランなどのセダンとは異なり、日本仕様のみ5ナンバー枠のボディであったことも特徴のひとつであった。

カリスマは欧州市場登場当時現地で好評のアウディ・A4メルセデス・ベンツ・Eクラスに次いで、95年度欧州カーオブザイヤーの第3位を受賞。

歴史[編集]

三菱・カリスマ
DA2A型
前期型(1995-1999)
GL 1.6
1998 Mitsubishi Carisma GL 1.6.jpg
中期型(1999-2002)
Mitsubishi Carisma 1999-2001.JPG
後期型(2002-2007) 5ドア
エレガンス 1.6
2003 Mitsubishi Carisma Elegance 1.6 Front.jpg
販売期間 欧州:
1995年 - 2007年
日本:
1996年10月 - 2001年3月
デザイン 本田清
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアハッチバックセダン(日本未発売)
エンジン 1.3 L 4G13 直4
1.6 L 4G92 直4 (DA1)
1.8 L 4G93 直4 (DA2)
1.8 L 4G93 GDI 直4
1.9 L F8Q ターボディーゼル 直4
1.9 L F9Q DI-D 直4
駆動方式 FF
最高出力 1.8 L 125ps/6000rpm(DA2)
1.8 L 140ps/6000rpm(GDI)
最大トルク 1.8 L 16.5kg・m/4500rpm(DA2)
1.8 L 18.5kg・m/3750rpm(GDI)
変速機 INVECS-II 4速AT / 5速MT
サスペンション F マクファーソンストラット
R マルチリンク
全長 4,450 mm
全幅 1,695 mm
全高 1,405 mm
ホイールベース 2,550mm
車両重量 1,105-1,180 kg
同台車 三菱・スペーススター
ボルボ・S40
ボルボ・V40
先代 三菱・トレディア(約7年の空白有)
後継 欧州:
三菱・ランサー
日本:
三菱・アスパイア(事実上)
-自動車のスペック表-
  • 1995年 - 欧州にて発売が開始。
  • 1996年10月 - 日本国内で発売される。エンジンは全車1.8LSOHC16バルブ(4G93)。グレードは下から「L」、「LX」、「LS」の3バリエーション。LSのみフロントスポイラー、サイドエアダム、フルオートエアコンが標準装備。カラーはサンモリッツホワイト(Lのみ)、マラガオリーブ、マインツグレー、ハーグシルバー、フレームレッドの5色(メーカーオプションカラー無し)。
  • 1997年10月 - 一部改良、全車1.8L DOHC16バルブGDIエンジン(4G93)に差し替え。内装色がグレー系からブラック系に変更されたのに伴い、シート生地の変更をうける。外観ではフロントグリルがボディ同色のものに変更やマフラーがデュアルタイプになり、スポーティーな外観となる。グレードは「L」が廃止され「LX」、「LS」の2バリエーションになる。またボディーカラーも見直され、上級グレードでもサンモリッツホワイトが選択可能になった他リアージュグリーン、スカンジナビアブルーが追加された。なおマラガオリーブ、マインツグレーについては廃止。
  • 1999年 - マイナーチェンジ(日本仕様は前期型を継続)。
  • 2000年4月 - 日本仕様の輸入終了。
  • 2001年3月 - 日本仕様の在庫販売終了。欧州市場を主眼に置いた真面目で堅実な造りのカリスマは、乗り味、居住性、利便性等、トータル的にコストパフォーマンスの高いクルマだったが、日本市場で芽が出ることは無かった。また不人気車故直接的な後継車は開発されず、その為カリスマのポジションは当時既に販売中でエテルナの後継車であり8代目ギャランの姉妹車種でもあるアスパイアが担うことになった(アスパイア自体は1998年8月に誕生)。
  • 2002年 - 2度目のマイナーチェンジを行うも、日本には再輸入されることはなかった。
  • 2003年 - 生産終了。ランサーが2004年から欧州市場に参入することでカリスマの役割は終わった。


実態[編集]

元々日本では逆輸入車ということもあり、車自体の知名度も低く、当初から販売は低迷した。そのため日本に残る現存個体は非常に少ない。また、ディーラーによっては、廉価グレードを大幅値引きして販売するというテコ入れもあったが、焼け石に水であった。

年間生産と販売[編集]

製造 販売
1995 19,100 不明
1996 44,401 不明
1997 82,255 不明
1998 78,239 不明
1999 54,460 不明
2000 29,800 38,548
2001 22,203 28,647
2002 28,776 30,429
2003 26,074 28,123
2004 無し 9,875
2005 無し 426
2006 無し 72
2007 無し 1
2008 無し 無し

(Sources: Fact & Figures 2000, Fact & Figures 2005,Fact & Figures 2009 Mitsubishi Motors website)

車名の由来[編集]

「神からの授かり物」というギリシア語の"KHARISMA"と、英語の"CAR"を合わせて、『CARISMA』とした造語。

関連項目[編集]