三菱・パジェロイオ

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パジェロイオ (PAJERO io) は、三菱自動車工業が生産(日本では2007年に、ブラジルでも2014年に終了)・販売(2018年現在)している小型SUVである。

概要[編集]

1998年にパジェロジュニアの後継車として発売。先代がパジェロミニをベースに再設計・再開発されたのに対し、本車はシャシー、ボディともに専用に開発された。デビュー当初は3ドア仕様のみであったが、デビューから僅か2ヶ月後に5ドア仕様が追加された。また、FR仕様をラインナップに加えるも2002年のマイナーチェンジにより3ドア仕様、FR仕様が廃止され、全て4WDの5ドア仕様となる。

欧州ではピニンファリーナが生産を担当(この関係もあり、日本でもパジェロピニンのグリルを装着したグレード「ソレント」が2004年までラインナップされた)。そのためか、欧州ではパジェロピニンまたはピニン北米ではモンテロイオスペイン語圏ではショーグンピニンブラジルではパジェロTR4と別々の名前で販売。

CMにはボサノヴァ歌手小野リサの歌う「ムーンライト・セレナーデ」が起用されていた。

2007年6月に日本国内での生産を終えた。ブラジルでは2014年まで製造されていた。

なおツートーンボディカラーの設定が後期型にはなく、より都会的なイメージが強調された(イメージカラーはパールホワイト)。

歴史(1998年-)H61/62/66/67/72/76/77W型[編集]

三菱・パジェロイオ
H61/62/66/67/72/76/77W型
前期型
1998 Mitsubishi Pajero-iO 01.jpg
後期型 アクティブフィールドエディション
Mitsubishi pajeroio h76w activefieldedition 1 f.jpg
ブラジル仕様 2009年
By Carlos Barretta stk 001557 (8031323326).jpg
製造国 日本の旗 日本
中華人民共和国の旗 中国
イタリアの旗 イタリア
ブラジルの旗 ブラジル
販売期間 日本:1998年6月 - 2007年12月
中国:2003年 - 2014年
ブラジル:2002年6月 -
乗車定員 4/5人
ボディタイプ 3/5ドアSUV
エンジン 4G93(GDIターボ) 1.8L 直列4気筒DOHC16バルブターボ
4G94(GDI) 2.0L 直列4気筒DOHC16バルブ
4G93(ECI-MULTI) 1.8L 直列4気筒SOHC16バルブ
駆動方式 FR/スーパーセレクト4WD-i(2002年の一部改良後はフルタイム4WD)
最高出力 1.8L 160ps/5,200rpm
2.0L 136ps/5,500rpm
1.8L 116ps/5,500rpm
最大トルク 1.8L 18.5kg・m/3,500rpm
2.0L 19.5kg・m/3,500rpm
1.8L 16.3kg・m/4,000rpm
変速機 4速AT/5速MT
サスペンション F マクファーソンストラット式コイルスプリング
R 5リンク式コイルスプリング
全長 3,675-4,025mm
全幅 1,680mm
全高 1,700-1,750mm
ホイールベース 2,280-2,450mm
車両重量 1,250kg-1,400kg
先代 三菱・パジェロジュニア
後継 三菱・RVR(3代目)
-自動車のスペック表-
四輪駆動システム

パジェロイオには、スーパーセレクト4WD-iと呼ばれる4WDシステムが搭載されたことにより機動性が向上。後輪駆動の2WD、前輪駆動にビスカスを利用した4WD、センターロックの4WD(ハイギヤード&ローギヤード)の4つの走行モードを選択して走行できる(正確にはSS4-iはセンターデフを持たないため、従来のジュニアのものに、直結とは別に、ビスカスでフロントを繋ぐタイプの4WDモードを追加したもの)。

モデル経歴[編集]

1998年6月
発表、販売開始。3ドア、4速AT(非スポーツモード)、1.8L DOHCGDI)の1本のみ、スーパーセレクト4WD-iでモデルスタート。グレードは「ZX」「ZR」の2グレード体制。
1998年8月
5ドアモデルを追加。
1999年8月
FRモデルを追加。
2000年6月
マイナーチェンジ。外観はフロントグリルやバンパーのデザインを変更し、エンジンを2L DOHC(GDI)(4G94)へ変更、新燃費基準、排出ガス規制をクリア。
2000年7月3日
1.8L DOHC GDIターボ(世界初の量産型ガソリン直噴ターボエンジン)搭載の「TR」を追加。
2002年6月
ブラジルで現地生産開始(車名はパジェロTR4)。
2002年9月
一部改良。3ドアモデルとFRモデルを廃止。5ドア4WDモデルのみに。1.8L NAモデルが復活(SOHC、非GDI)。スーパーセレクト4WD-iを廃止し、フルタイム4WDへ。
2003年11月30日
パジェロシリーズ(『パジェロ』『パジェロイオ』『パジェロミニ』)の国内累計販売台数が120万1031台となり、1982年5月の『初代パジェロ』発売から21年6ヶ月で120万台の大台を突破したと発表。内訳は『パジェロ』が60万1697台、『パジェロイオ(パジェロジュニアを含む)』が20万2875台、軽自動車の『パジェロミニ』が39万6459台である[1]
2004年12月
一部改良(販売は2005年1月~)。「パールパッケージ」「パールパッケージナビエディション」にプライバシーガラスを採用。「ソレント」「TR」廃止(「TRスポーティパッケージ」は継続)。装備の充実とグレードを整理。
2006年1月11日
一部改良。従来特別仕様だったアクティブフィールドエディションが通常グレードへ昇格。2Lは5速MTを選べるようになった。全車UV & ヒートプロテクトガラス、撥水加工シートを標準装備。フロントウインカーをクリアーからアンバーへと変更。
2007年6月29日
日本国内生産終了、以降在庫車のみの販売。
2007年7月
ブラジルでフレックス燃料車「パジェロTR4 Flex」を発売。
2007年9月11日 - 9月23日(一般公開は9月15日から)
3代目RVRの原型に当たるコンセプトカー「MITSUBISHI Concept-cX」をフランクフルトモーターショー2007にて初披露。[2]
2007年12月28日
ごく僅かに残った日本国内仕様の在庫分全ての未登録車の車両登録を完了し、日本国内での販売終了。登場から1代9年6ヶ月の歴史に幕を下ろした。
2009年秋
ブラジルで2010年モデルを発表。デザインが一新される。
2009年12月3日
フランクフルトモーターショー2007で初めて披露された「Concept-cX」をベースに、2010年春市場に投入する予定の新型コンパクトSUVを日本では「RVR」として販売すると発表。
2010年2月17日
 3代目RVRの販売が開始される。
2010年11月
ブラジルでTR4 Flexベースのコンペティションモデル(パジェロTR4 ER)が2011年モデルとしてラインナップされる。TR4 Flexとの違いは、ドア・ボンネット・テールゲートの軽量化、7J×16インチアルミホイール+ピレリ製スコーピオンMTR 225/65R/16の採用、専用に強化されたサスペンションに名門オーリンズ社製のショックアブソーバーを装備すると共に、安全性と快適さを高める為ロールゲージとマニュアルエアコンを装備。ステアリングはスパルコ社製の小径スポーツタイプ(パワステ付)に同じくスパルコ社製の5点式安全ベルト+フルバケットシートを標準装備。搭載されるエンジンは4G94型だがFFV仕様に改造されており、SOHCへとダウンサイズされている。A/T、FR仕様はラインナップされず、全て5速のM/TにSS4-iの組み合わせとなっている。
2014年
ブラジルでの生産を終了。同時期に中国での現地ブランド生産も終了している。なお、ブラジル市場向けは2017年現在も在庫対応分に限り販売が継続されているが在庫がなくなり次第、販売終了となる。


年間販売[編集]

販売
日本 イタリア ブラジル
1998 48,117 - -
1999 40,278 - -
2000 25,095 14,010 3,481
2001 10,980 15,907 2,205
2002 6,182 13,078、15,849(15ヶ月) 2,482、3,315(15ヶ月)
2003 5,954 10,425 4,074
2004 3,568 7,643 6,041
2005 3,395 4,456 6,043
2006 2,915 575 5,912
2007 597 2 8,024
2008 - - 9,316
2009 - - 8,483
2010 - - 11,466
2011 - - 9,158
2012 - - 10,667
2013 - - 9,674
2014 - - 7,274
2015 - - 82
2016 - - 8
2017 - - 8

製造工場[編集]

名前の由来[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「パジェロシリーズ」国内累計販売台数120万台突破 - 2003年12月11日
  2. ^ 三菱自動車、2007フランクフルトモーターショーでコンセプトカー『MITSUBISHI Concept-cX』を世界初披露 -2007年7月30日

関連項目[編集]