三菱商事
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![]() 本社(三菱商事ビルディング) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査役設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | MC、商事、三菱商 |
本社所在地 |
![]() 〒100-8086 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号 (三菱商事ビルディング) 北緯35度40分51.9秒 東経139度45分45.1秒 / 北緯35.681083度 東経139.762528度 |
設立 |
1950年(昭和25年)4月1日 (光和実業株式会社) |
業種 | 卸売業 |
法人番号 |
5010001008771 ![]() |
事業内容 | エネルギー、金属、機械、化学品、情報、金融、物流 |
代表者 |
代表取締役社長 垣内威彦 代表取締役常務執行役員 増一行 代表取締役常務執行役員 村越晃 代表取締役常務執行役員 榊田雅和 |
資本金 | 約2044億46百万円 |
発行済株式総数 | 約15億9007万6000株 |
売上高 |
14兆7797億34百万円(連結) 1兆7378億93百万円(単体) |
純利益 |
5921億51百万円(連結) 3646億63百万円(単体) |
総資産 |
18兆496億61百万円(連結) 7兆5214億38百万円(単体) |
従業員数 |
86,098名(連結) 4,629名(単体) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 7.50% 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 6.16% BNYM RE NORWEST/WELLS FARGO OMNIBUS 4.80% 明治安田生命保険 4.35% 東京海上日動火災保険 4.17% 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口9) 2.33% 日本マスタートラスト信託銀行(三菱重工業口・退職給与信託口) 2.19% 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口5) 1.89% JP MORGAN CHASE BANK 385151 1.41% 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口7) 1.36% |
主要子会社 |
三菱食品 61.99% ローソン 50.12% ロイヤリティマーケティング 100% 三菱自動車工業 20.02% 千代田化工建設 33.57% 中央化学 55.62% |
関係する人物 |
岩崎弥太郎 岩崎小弥太 三宅川百太郎 荘清次郎 船田一雄 高垣勝次郎 藤野忠次郎 田部文一郎 三村庸平 諸橋晋六 槙原稔 佐々木幹夫 小島順彦 小林健 岩崎透 安倍寛信 上田良一 新浪剛史 金子博臣 |
外部リンク | https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/ |
特記事項:各種経営指標は2020年3月期のもの。 単独従業員数には他社への出向者を含む。 連結子会社 1,257 持分法適用会社 446 連結対象会社合計 1,703 |
三菱商事株式会社(みつびししょうじ、英: Mitsubishi Corporation)は、三菱グループの大手総合商社。三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅と共に五大商社の一つ。単に「商事」と言った場合は三菱商事を指すことが多い。
概要・沿革[編集]
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日本で初めての株式会社とされる坂本龍馬の海援隊が近江屋事件後に後藤象二郎に委ねられた。その後岩崎弥太郎に継承され九十九商会となった企業の流れを汲んでいる。九十九商会は後に、三菱商会、三菱蒸汽船会社(後に郵便汽船三菱会社として日本郵船が分離)、三菱社と変遷している。
岩崎小弥太が確立した三菱の経営理念は「所期奉公」「処事光明」「立業貿易」である。大正時代に入ってから第一次世界大戦にかけて、取り扱い品目数の飛躍的向上をみたため、小弥太は各事業部門を独立させ、三菱合資営業部は「立業貿易」の方針に則り、1918年(大正7年)に総合商社である三菱商事として独立した。
第二次世界大戦後は三井物産と並んでGHQの直接指令(財閥解体)によって解散し、174の会社に分裂したが、旧財閥系企業の活動制限緩和により、不二商事、東京貿易、東西交易の3社に集約された後、1954年(昭和29年)に旧三菱商事の清算会社であった光和実業が三菱商事の商号に復帰し、3社を吸収する形で大合同を果たして復活した。
貿易仲介を中心とした口銭を稼ぐビジネスが中心であったが、藤野忠次郎が社長に就任した1970年代より資源開発への直接投資(天然ガスや原料炭)を手掛けるようになり、1980年代には菱食(現:三菱食品)など食料流通などのバリューチェーンの構築を展開、1990年代にはコンビニエンスストアチェーンのローソンを通じた消費者マーケットの開拓など、川上から川下までの領域にわたる投資や経営参画を通じて収益を上げる体質に変化を遂げ、収益拡大を続けている。
三菱金曜会[2] 及び三菱広報委員会[3] の会員企業である[2][4]。
本社(本店)所在地[編集]
三菱商事ビルディング[編集]
東京都千代田区丸の内二丁目3番1号(本店登記住所)
- コーポレートスタッフ部門
- 天然ガスグループ
- 総合素材グループ
- 金属資源グループ
丸の内パークビルディング[編集]
東京都千代田区丸の内二丁目6番1号
- 監査部
- 石油・化学グループ
- 産業インフラグループ
- 自動車・モビリティグループ
- 食品産業グループ
- コンシューマー産業グループ
- 電力ソリューショングループ
- 複合都市開発グループ
拠点数[編集]
2020年4月1日現在。
産学官連携[編集]
- 2001年(平成13年)6月22日 - 東日本電信電話株式会社、三菱電機株式会社、東京工業大学と共に、生体認証技術(バイオメトリクス)利用による「未来型キャンパスモデル」構築のためのビジネス・コンソーシアムを設立した[5]。
- 2005年(平成17年)4月 - 静岡大学、環境NGOアースウォッチと共に、サンゴ礁保全プロジェクトをスタート。
海外プロジェクト探検隊[編集]
海外プロジェクト探検隊は、三菱商事が海外で展開するプロジェクト現場に高校生を派遣し、現場の模様や感じたことなどをウェブサイトや読売新聞を通じてリポートしてもらう体験ツアーである。今まで16回行われ、第6回は2008年(平成20年)3月26日から30日までシンガポールを訪れ、第7回は2008年8月5日から9日まで香港、深圳を訪れ、第8回は2009年3月24日から29日までハノイ、ホーチミン市を訪れた。第9回は第2回以来のタイ王国で、2012年7月30日から8月4日までバンコク、アユタヤなどを訪れた。第10回は2013年8月20日から8月24日までジャカルタを訪れた。第11回は第6回以来のシンガポールとマレーシアを訪れた。第12回は2015年7月31日から8月2日まで初の日本国内となる東北地方と、8月25日から29日までジャカルタを訪れた。第13回は2016年8月24日から29日までロサンゼルス、フレズノを訪れた。第14回は2017年7月31日から8月5日までヤンゴン、マンダレーを訪れた。第15回は2018年8月6日から11日までスラウェシ島を訪れた。第16回は2019年7月22日から27日までオランダとイギリスを訪れた。
第17回は新型コロナウィルス感染症の感染防止を考慮し、恒例の海外訪問は中止。2020年12月から21年1月までの5日間、5都府県から高校生27人が参加し、二酸化炭素貯留にかかわるアイデアを練るため、オンライン上で議論を交わした。
グループ会社[編集]
上場子会社[編集]
上場関連会社等[編集]
- 2216 カンロ
- 2296 伊藤ハム米久ホールディングス
- 2612 かどや製油
- 5105 TOYO TIRE
- 7211 三菱自動車工業
- 8076 カノークス
- 8103 明和産業
- 8194 ライフコーポレーション
- 8228 マルイチ産商
- 8593 三菱HCキャピタル
- 9377 エージーピー
- 9873 日本KFCホールディングス
以上12社(2019年9月30日現在)
関連企業群[編集]
- エムシー・マーチャントサービス(公式ホームページ) - 三菱商事の100%出資子会社。クレジットカード決済代行を行っている。
- 大日本明治製糖
- 日本農産工業
- レンタルのニッケン
- 三菱オートリース・ホールディング - 三菱HCキャピタルとの共同出資。
- 富士産業
- 五十鈴
- ディー・エム・ガスステーション(元はダイエーと丸紅の合弁、2016年現在は三菱商事とダイヤ昭石の合弁。)
- 三菱商事・ユービーエス・リアルティ(UBSとの共同出資)
- 日本都市ファンド投資法人
- 旧日本リテールファンド投資法人(イオン物件の不動産投資信託スキーム)
- 旧MCUBS MidCity投資法人
- 産業ファンド投資法人
- 日本都市ファンド投資法人
- ジクー・データシステムズ - 日本オラクルと提携。電子地図・GPSを活用した位置情報サービスを提供。
- 日本スペースイメージング
- エム・シー・シー
- 三菱商事都市開発
- 三菱商事マシナリ - 発電・化学・製鉄プラント関連機器の提供及び改修工事、鉄道車両・舶用機械・航空機・防衛装備品などの各種機械設備・部品の輸出入を手がける機械専門商社
- 三菱商事フューチャーズ - 社名の「フューチャーズ」(futures。未来)から分かるように、商品先物取引の受託、外国為替証拠金取引を行なっている。
- 三菱商事アセットマネジメント
- 三菱商事RtMジャパン
- 三菱商事ロジスティクス
- 三菱商事ファッション
- ロイヤリティマーケティング
- トランザクション・メディア・ネットワークス
- 三菱商事エネルギー
- エム・エス・ケー農業機械 - 農業機械の輸入販売を行う。
- エムシー・ファーティコム
出資該当企業群[編集]
三菱商事を筆頭株主としている企業[編集]
三菱商事を主要株主としている企業[編集]
- WOWOW
- 東京産業
- 北海製罐/トーモクグループ
- ENEOSホールディングス(旧:三菱石油→日石三菱→新日本石油→JXホールディングス→JXTGホールディングス)
- 東京フットボールクラブ(旧東京ガスサッカー部が母体のJリーグクラブ・FC東京の運営会社)
- 三菱鉱石輸送
- 大日本塗料
- アール・エフ・ラジオ日本
- 日清食品ホールディングス
- 神明ホールディングス
- イー・ロジット(イー・ロジット公式ホームページ)
- 日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ
- 日本レヂボン
- サニーメイズ
脚注[編集]
- ^ コーポレートガバナンス報告書 2021年1月6日閲覧
- ^ a b “三菱金曜会”. 三菱グループホームページ. 2020年12月6日閲覧。
- ^ “三菱広報委員会の活動”. 三菱グループホームページ. 2020年12月6日閲覧。
- ^ “三菱広報委員会の加盟会社”. 三菱グループホームページ. 2020年12月6日閲覧。
- ^ 東日本電信電話. “NTT東日本:NewsRelease -”. 2013年9月18日閲覧。
参考書籍[編集]
関連項目[編集]
- 三菱食品
- ローソン
- 三菱商事食品グループ
- 日本の企業一覧 (卸売業)
- サウス・ガス・ユーティライゼーション・プロジェクト - 三菱商事が5%を出資しているイラク南部の資源プロジェクト
- 第二電電(現:KDDI) - 京セラ・ソニーなどとともに出資母体であった。
- Orion Power Holdings - ゴールドマン・サックス、三菱商事、東京電力ホールディングス、The Constellation Energy Groupの合弁の米国電力供給会社。ゴールドマン・サックスと三菱商事は2001年にリライアント・エナジーに株式を売却[1][2]。
- 1992年のパリ-モスクワ-北京ラリー - 三菱商事が企画・運営した国際モータースポーツ大会。
- 三菱商事CLUB TRIAX - 三菱商事がサポートするアメリカンフットボールチーム。
- FC東京 - 三菱商事がユニフォーム背中上部スポンサーを務めているJリーグクラブ。
- カーグラフィック
- LOHAS TALK
- 25歳〜情熱の起点〜 - 2020年10月7日からテレビ朝日で放送されている一社提供ミニ番組。
外部リンク[編集]
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- ^ 三菱商事『アニュアルレポート2002』、2002年3月。
- ^ The New York Times "Reliant to Buy Orion Power For $2.9 Billion"、2001年9月27日。