下古沢駅
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下古沢駅 | |
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![]() 駅舎(正面) | |
しもこさわ SHIMOKOSAWA | |
◄NK81 高野下 (1.7 km) (1.7 km) 上古沢 NK83► | |
![]() | |
所在地 | 和歌山県伊都郡九度山町大字下古沢 |
駅番号 | NK 82 |
所属事業者 | 南海電気鉄道 |
所属路線 | ■高野線 |
キロ程 |
55.9km(汐見橋起点) 難波から55.2 km |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
36人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1925年(大正14年)7月30日 |
備考 | 業務委託駅 |
下古沢駅(しもこさわえき)は、和歌山県伊都郡九度山町大字下古沢にある南海電気鉄道高野線の駅。標高177m(橋本駅との高低差は+85m)。駅番号はNK82。
歴史[編集]
- 1928年(昭和3年)6月18日 - 高野山電気鉄道が高野下駅 - 神谷駅(現・紀伊神谷駅)間で開業した際に設置。
- 1947年(昭和22年)3月15日 - 社名変更により、南海電気鉄道の駅となる。
- 2000年(平成12年)10月 - 駅業務を子会社の南海ビルサービスに委託。
- 2002年(平成14年)11月12日 - 交換設備が撤去され、棒線駅となる。
- 2007年(平成19年)10月 - 「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、下りホーム跡に花屏風が整備される。
- 2009年(平成21年)2月6日 - 紀伊清水駅、学文路駅、九度山駅、高野下駅、上古沢駅、紀伊細川駅、紀伊神谷駅、極楽橋駅、高野山駅、紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線とともに近代化産業遺産(高野山参詣関連遺産)に指定される。
- 2017年(平成29年)10月22日 - 台風21号の影響により上古沢駅構内で道床流出が発生し、高野下駅 - 極楽橋駅間が運転見合わせ[1]。橋本駅 - 高野山駅間でバス代行輸送を実施[2]。
- 2018年(平成30年)
駅構造[編集]
相対式ホーム2面2線の地平駅。山岳を経由しているため、駅舎とホームは傾斜面上にある。ホーム有効長は2扉車4両。
2002年(平成14年)に一旦交換設備が撤去されて難波方面のホームのみ使用され、高野線単線区間では唯一の棒線駅となった。しかし、2017年の台風21号の影響で隣の上古沢駅構内で道床流出が発生し、交換設備が使用不能になったため、上古沢駅からの移設の形として当駅の交換設備が復活し、再び相対式ホーム2面2線となった。なお交換設備の復活にあたり、下りホームでは内方線タイルの敷設等の再整備が行われた。 電車とホームの間の間隔が比較的広くなっている場所がある。
旧高野山方面ホームは交換設備撤去後もしばらく手付かずの状態であったが、「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、2007年(平成19年)10月から跡地に花屏風が設置された[5]。しかし、前述の列車交換設備設置に伴う旧下りホーム復元のため、花屏風は撤去されている。
高野山電気鉄道時代は、高野下方面に車庫もあった。
2018年3月31日の交換設備復活により再び駅係員が常駐するようになり、乗車駅証明書発行機が撤去された。なお、開閉式ではないが自動改札機があるため、スルッとKANSAI、PiTaPa、ICOCAの使用は可能である。
のりば[編集]
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ![]() |
下り | 高野山方面 |
2 | 上り | 橋本・なんば方面 |
※実際には構内に上記ののりば番号表記はないが、スマートフォン向けアプリ「南海アプリ」では、下りが1番のりば、上りが2番のりばとされている。駅舎側が2番のりばである。
利用状況[編集]
2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は36人[6]で、南海の駅(100駅)では97位[6]である。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
順位 |
---|---|---|
2000年 | 212 | |
2001年 | 205 | |
2002年 | 198 | |
2003年 | 184 | |
2004年 | 172 | |
2005年 | 162 | |
2006年 | 150 | |
2007年 | 148 | |
2008年 | 139 | |
2009年 | 124 | |
2010年 | 116 | |
2011年 | 107 | |
2012年 | 92 | |
2013年 | 98 | |
2014年 | 73 | |
2015年 | 66 | |
2016年 | 59 | |
2017年 | 51 | 96位 |
2018年 | 46 | 97位 |
2019年 | 36 | 97位 |
駅周辺[編集]
- 高野紙 かつて周辺で作られていた。2014年にユネスコの無形文化遺産に登録された埼玉県の細川紙(小川和紙)の起源とされる。
- 九度山町下古沢・中古沢 - 高野山から流れる不動谷川の河川沿いの渓谷にある集落。同河川に沿って国道370号が通る。
- 古沢(こさわ) - 下古沢・中古沢・上古沢の3地区から構成され、総称で「古沢」とも呼ばれる。
- 周辺道路 - 国道370号は高野山へのツーリングに向かう道中としても利用されるが、急なカーブや道路幅の狭い箇所がある。
- 周辺施設 - 国道沿いには、下古沢にガソリンスタンドが1店、中古沢と上古沢にドライブインが1店ずつ、駄菓子屋が上古沢と中古沢に1軒ずつある。コンビニエンスストアはない。秋には九度山町の名産である富有柿の直売店が営業する。
- 九度山町立古澤小学校 - 現在は廃校。
- 中古沢橋梁(トレッスル橋)
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ^ 台風第21号による被害状況等について(第4報) (2017/10/24 7:00現在) (PDF) - 国土交通省
- ^ 台風21号の影響による列車の運休区間について (リンク切れ)- 南海電気鉄道、2017年10月24日
- ^ 上古沢駅線路故障の状況http://www.nankai.co.jp/traffic/info/transfer.html
- ^ “高野線(高野下駅~極楽橋駅)の運転再開について|南海電鉄” (日本語). www.nankai.co.jp. 2018年4月4日閲覧。(リンク切れ)
- ^ 飾られているのはシャクナゲ、サルスベリ、ニッコウキスゲなど16種類・約5,000株であり、さらにその旨が「南海電鉄 高野線 こうや花鉄道 天空|こうや花鉄道プロジェクト/これまで実施したプロジェクト(「南海高野ほっと・ねっと」内)」でも隣の高野下駅と同様に取り上げられている。
- ^ a b ハンドブック南海2020 鉄道事業 (PDF)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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