中京大学附属中京高等学校
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中京大学附属中京高等学校 | |
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過去の名称 |
中京商業学校 中京商業高等学校 中京高等学校 中京大学附属中京高等学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人梅村学園 |
理念 |
「学術とスポーツの 真剣味の殿堂たれ」 |
校訓 | 真剣味 |
設立年月日 | 1923年 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
設置学科 | 普通科 |
学期 | 3学期制 |
高校コード | 23512B |
所在地 | 〒466-8525 |
名古屋市昭和区川名山町122 ![]() 北緯35度8分47.5秒 東経136度57分19.5秒 / 北緯35.146528度 東経136.955417度座標: 北緯35度8分47.5秒 東経136度57分19.5秒 / 北緯35.146528度 東経136.955417度 | |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
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中京大学附属中京高等学校(ちゅうきょうだいがくふぞくちゅうきょうこうとうがっこう)は、愛知県名古屋市昭和区川名山町にある私立高等学校。
学校法人梅村学園が運営する中京大学の附属学校である。通称「中京大中京(ちゅうきょうだいちゅうきょう)」。
概要[編集]
1923年(大正12年)に中京商業学校として創立[1]。1995年(平成7年)に設置学科を普通科のみとし、1998年(平成10年)から男女共学化した。
「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」を建学の精神とし、運動部を中心とした部活動に力を入れている。一方、2009年(平成21年)から特進と進学のコース別指導を開始し、のちに国際コースも設置するなど、学習面にも力を入れつつある。創立以来続けられてきた商業教育は現在行われていない。
1979年度入学者より、一連の管理教育の波に乗り校則が非常に厳しくなり学生服・カバンも学校制定のものとなる。しかし、現在ではカバン、靴は自由化されている。
沿革[編集]
- 1923年(大正12年) - 中京商業学校創立[1]。梅村清光が校主兼初代校長に就任[1]。
- 1944年(昭和19年) - 中京女子商業学校に転換して男子生徒の募集停止[1]。
- 1945年(昭和22年) - 中京商業学校に復し女子生徒の募集停止[1]。
- 1948年(昭和23年) - 財団法人梅村学園を設立[1]。学制改革により中京商業高等学校に改称[1]。商業科が置かれる。
- 1951年(昭和26年) - 財団法人梅村学園が学校法人梅村学園となる[1]。
- 1954年(昭和29年) - 梅村学園第1回合同学園祭を開催[1]。
- 1966年(昭和41年) - 体育館完成[1]。
- 1967年(昭和42年) - 中京高等学校に改称[1]。普通科を設置。
- 1995年(平成7年) - 商業科を廃止し、中京大学附属中京高等学校に改称[1]。
- 1997年(平成9年) - 新校舎完成[1]。
- 1998年(平成10年) - 男女共学になる[1]。
- 2009年(平成21年) - 特進・進学のコース別指導を開始。
- 2019年 - 国際コース設立
「中京商業」「中京高校」の名称について[編集]
岐阜県瑞浪市にある学校法人安達学園設置の学校(現在は中京高等学校)との間で、「中京商業高等学校」「中京高等学校」の名称が入れ替わったり、近似の名称になったりすることで、しばしば話題となる[2][3]。別の学校法人ではあるが、安達学園の創設者である安達壽雄は、梅村学園創設者である梅村清光の二男にあたり[4]、中京商業高等学校(梅村学園)の校長を務めたこともある。
梅村学園(愛知県) | 安達学園(岐阜県) | 備考 | |
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1948年 | 中京商業高等学校(新制) | - | (梅村)旧制中京商業学校が新制高校になる |
1963年 | 中京商業高等学校 | 中京高等学校(設立) | (安達)学校設立 |
1967年 | 中京高等学校(改称) | 中京商業高等学校(改称) | (梅村)普通科設置/(安達)伝統ある名称を継承[3] |
1995年 | 中京大学附属中京高等学校(改称) | 中京商業高等学校 | (梅村)商業科廃止 |
2001年 | 中京大学附属中京高等学校 | 中京高等学校(改称) | (安達)普通科が主体となったため[3] |
2017年 | 中京大学附属中京高等学校 | 中京学院大学附属中京高等学校(改称) | (安達)学園一体の運営のため[3] |
2020年 | 中京大学附属中京高等学校 | 中京高等学校(改称) | (安達)大学と法人が別になったため[3]・設立時の名称への回帰 |
部活動[編集]
硬式野球部[編集]
硬式野球部は戦前から活躍している全国屈指の名門校であり、甲子園全国大会の通算勝利数は【春:58勝、夏:78勝、計:136勝】で春勝利数1位、夏勝利数1位、春夏通算勝利数1位である。
甲子園全国大会優勝回数は【春:4回、夏:7回、春夏通算:11回】で夏の優勝回数7回は全国最多であり、春夏通算勝利数と春夏通算優勝回数の全国最多記録を保持している。
甲子園出場回数は【春:32回、夏:28回、春夏合計:60回】である。
全国タイトルは、その他に国体:優勝4回、明治神宮野球大会:優勝1回、 明治神宮競技大会(明治神宮野球大会の前身):優勝1回があり、甲子園全国大会と合わせて【全国高校最多の計:17回】を誇る。
エース吉田正男を擁立した1931年から33年にかけて史上初の夏3連覇(現在も夏3連覇を達成した高校は他にない)、また1966年の第48回夏の甲子園大会では史上2校目の春夏連覇も達成している。
近年では2009年の第91回夏の甲子園大会で1966年以来43年ぶりの決勝進出。同決勝戦では新潟代表の日本文理と対戦、10-9のスコアで1点差の辛勝ながらも夏7度目の優勝を果たし、年号が平成になって初の43年ぶり全国制覇を達成した。[5]
尚、毎年、夏の愛知大会を前にベンチ入りから外れる3年生全員に一日限定で背番号のついたユニフォームを着用させ、愛知県立大府高等学校の同じくベンチ外の3年生全員と「親善引退試合」が名古屋市瑞穂公園野球場で行われる。その模様は、フジテレビ系列放送の「奇跡体験!アンビリバボー」で紹介されている。
また、中京商業、中京時代まで立ち襟に胸にブロック体で「CHUSHO」「CHUKYO」の書体のユニフォームを使用していたが、現校名に改称後、「Chukyo」と筆記体のデザインに一新するも2019年、夏の愛知大会から、再び、左記のデザインに戻すことが明らかになるが、同じ東海地区では県立岐阜商業も同年春から、ユニフォームデザインを一新、夏の大会では結果を残せなかったが、新チーム発足後の秋季東海大会で決勝進出を果たしているが、ユニフォームデザインの評価は「復刻」の中京大中京に対し、「デザイン一新」と言うこともあり、対照的だった。また、同じ学校法人経営の三重の三重高校も「MIEKO」のデザインだったが、中京大中京と同じ、筆記体の「Mieko」の胸マークにデザインを変更している。
軟式野球部[編集]
硬式野球部と並び、全国大会を多数優勝している古豪である。全国タイトルは、計7回(全国高校選手権優勝2回・国体優勝5回)を誇る。
サッカー部[編集]
サッカー部は、国体への出場経験はないが、全国高校総体に出場15回、全国高校サッカー選手権に出場12回を数える。2011年よりOBの岡山哲也が監督に就任する。
スケート部[編集]
スケート部は、ナショナルトレーニングセンターに指定されている中京大学アイスアリーナを使用している。同部は3名のオリンピック選手を輩出しており、そのうちの1人である浅田真央は2010年バンクーバーオリンピックのフィギュアスケート競技女子シングルにて銀メダルを獲得している。
陸上部[編集]
近年は豊川勢(愛知県立豊川工業高等学校、豊川高等学校)の台頭により低迷しているが、かつては広島県立世羅高等学校(広島県)、宮崎県立小林高等学校(宮崎県)とともに「高校駅伝御三家」と呼ばれた[6][7]。出場39回(全国4位)、優勝3回(全国7位タイ)、入賞28回(全国2位タイ)を誇るが、2004年の第55回記念大会を最後に出場からは遠ざかっている[8]。
水泳部[編集]
全国高等学校総合体育大会水泳競技大会で2度の総合優勝経験がある。
e-Sports部 [編集]
中京大中京e-Sports部は2018年に創部された。 2019年のいきいき茨城夢国体2019の文化プログラムである、全国都道府県対抗eスポーツ選手権大会2019IBARAKIウイニングイレブンの少年の部に愛知県代表として出場している。
交通アクセス[編集]
著名な出身者[編集]
プロ野球[編集]
(太字は2021年現役選手)
- 日比野武(中退)
- 芳賀直一
- 村上重夫
- 杉浦清
- 野口明
- 鬼頭数雄
- 加藤信夫
- 伊藤庄七
- 野口二郎
- 原田督三
- 鈴木実
- 石井豊
- 宗宮房之助
- 野口昇
- 村瀬順二
- 古川忠道
- 大西寛介
- 杉山東洋生
- 杉江文二
- 鵜飼勉
- 粕谷由之
- 鬼頭勝治
- 杉江繁雄
- 久野勝美
- 野口渉
- 稲葉郁三
- 江崎照雄
- 鹿野鉱一
- 小林勇二
- 中山俊丈
- 加藤克巳
- 柳川福三
- 星山晋徳
- 富田虎人
- 鈴木孝雄
- 小川敏明
- 本間勝
- 伊藤竜彦
- 早瀬方禧
- 石黒和弘
- 平沼一夫
- 江藤省三
- 山中巽
- 相羽欣厚
- 木俣達彦
- 林俊宏
- 三輪田勝利
- 高井諭
- 下村栄二
- 深津修司
- 加藤英夫
- 矢沢正
- 伊熊博一
- 平林二郎
- 渡辺幸三
- 川口勉 ※入団拒否
- 大島忠一
- 水谷則博
- 生田啓一
- 樋江井忠臣
- 太田良章
- 勝山佳一
- 金本誠吉
- 岡田忠雄
- 近沢英二
- 湧川勉
- 栗岡英智
- 吉村元富
- 伊藤敦規
- 野中徹博
- 紀藤真琴
- 鈴木俊雄
- 後藤孝志
- 木村龍治
- 稲葉篤紀
- 前田章宏
- 深町亮介
- 井藤真吾
- 嶋基宏
- 堂林翔太
- 磯村嘉孝
- 伊藤隼太
- 伊藤康祐
- 髙橋宏斗
- 中山礼都
社会人野球[編集]
- 吉田正男(夏の甲子園三連覇のエース投手)
- 永田昌弘(国士舘高校野球部監督)
- 武藤哲裕
- 森昌彦(1996年アトランタオリンピック日本代表)
- 瀧正男
- 上野翔太郎(2015 WBSC U-18ワールドカップ日本代表)
- 伊藤寛士(2015 WBSC U-18ワールドカップ日本代表)
サッカー[編集]
フィギュアスケート[編集]
陸上[編集]
- 佐藤信之 セビリア世界陸上(1999)マラソン銅メダリスト シドニーオリンピック日本代表
- 内藤真人 2004年アテネオリンピック 北京オリンピック日本代表
- 中尾勇生
- 鈴木久嗣 1992年バルセロナオリンピック400mリレー ファイナリスト
- 宮脇千博
- 神野大地
- 清田真央
バレーボール[編集]
大相撲[編集]
柔道[編集]
プロレス[編集]
競輪[編集]
競馬[編集]
芸能[編集]
- 土岐麻梨子(グラビアアイドル)
- 猪塚健太(俳優)
- 浅井優(お笑い芸人、山田カントリー)
- 梅本まどか(タレント、元SKE48メンバー)
- 菅なな子(元SKE48メンバー)
- 三遊亭ぽん太(落語家、5代目圓楽一門会)
その他[編集]
関連書籍・DVD[編集]
- 『ジュニア陸上競技マニュアル』(全国高等学校体育連盟陸上競技部(編)、陸上競技社、2006/1、ハードルの項を北村肇(中京大学附属中京高等学校陸上競技部監督)が執筆)
- 『実戦!ハードル競走のための動き作り&ドリル 70パターン以上のハードルトレーニング』(指導・解説:北村肇(中京大学附属中京高等学校陸上競技部監督、さかえクリニックTC監督)、実技協力:吉岡康典(中京大学大学院)、久田尚弥(さかえクリニックTC)、山崎由加里(さかえクリニックTC)、中京大学附属中京高等学校陸上競技部、ジャパンライム、2008/4、DVD)
- 『スプリントの徹底分析 インターハイ優勝チームのアクティブトレーニング』(指導・解説:北村肇(中京大学附属中京高等学校陸上競技部監督、さかえクリニックTC監督)、実技協力:中京大学附属中京高等学校陸上競技部、ティアンドエイチ、1999、DVD)
脚注[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “梅村学園創立100周年記念 / 100年のあゆみ”. 学校法人梅村学園. 2021年3月19日閲覧。
- ^ “中京大中京ではありません SNSで混同多発、話題に”. 朝日新聞. (2019年8月17日) 2021年3月24日閲覧。
- ^ a b c d e “中京大中京と中京学院大中京、なぜこんなにややこしい? 両校を取材すると...”. Jタウンネット (2019年8月19日). 2021年3月24日閲覧。
- ^ 安達学園の成り立ちと歩み 学校法人安達学園オフィシャルサイト
- ^ “【復刻】中京大中京が7度目V 日本文理猛追及ばず - 高校野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com 2018年7月31日閲覧。
- ^ 長岡民男ほか『高校駅伝50年史 - 半世紀、タスキつないで』、出版芸術社、2000年 p.8.
- ^ 『陸上競技マガジン 2013年2月号』 p.169.
- ^ その際も豊川工業に県予選で敗れており、記念大会による地域枠(東海地方)での出場である(県予選では1996年以来勝利がない)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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