中原悌二郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『若きカフカス人』(1919年)彫刻の森美術館

中原 悌二郎(なかはら ていじろう、1888年10月4日 - 1921年1月7日)は、大正日本を代表する彫刻家の一人。

略歴[編集]

北海道釧路市の生まれ。1897年に母とともに旭川市に移り、母方の叔父の養子となる[1]1902年に忠別尋常高等小学校高等科(現・旭川市立日章小学校)を卒業し北海道庁立札幌中学校(現・北海道札幌南高等学校)に入学する[1]

17歳の時に画家を志し、札幌中を中退して上京、白馬会研究所・太平洋画会研究所洋画部で学び中村彝と親交を結ぶ。その後荻原碌山の感化によって彫刻に転じ、太平洋画会研究所彫塑部で新海竹太郎に師事。1910年第4回文展に「老人の首」が初入選した。1912年ロダンの実作に初めて触れて、深く啓発される。1916年日本美術院の研究会員に転じ、佐藤朝山石井鶴三らとともに研鑽を重ねた。同年の第3回院展に発表した「石井氏の像」で樗牛賞を受けて院友となり、以後も同展に「行乞老人像」「若きカフカス人」「憩える女」などの作品を次々と発表する。その作風は写実に基づきながらも堅牢な構築性を示し、内面表現にも優れた。1919年の「平櫛田中像」を遺作として32歳で没した。

晩年の芥川龍之介が講演先で中原の「若きカフカス人」を見て『この中原氏のブロンズの「若者」に惚れる者はないか。この若者はまだ生きているぞ』と発言したことはよく知られている。

著作文集『彫刻の生命』(中央公論美術出版、1969年)があり、度々再刊されている。

中原悌二郎賞[編集]

  • 中原悌二郎賞
    • 第1回受賞者木内克
    • 第2回受賞者西常雄
    • 第3回受賞者舟越保武
    • 第4回受賞者高橋清
    • 第5回受賞者柳原義達
    • 第6回受賞者佐藤忠良
    • 第7回受賞者吉田芳夫
    • 第8回(該当なし)
    • 第9回受賞者流政之
    • 第10回受賞者桜井祐一
    • 第11回受賞者寒川典美
    • 第12回受賞者建畠覚造
    • 第13回受賞者千野茂
    • 第14回受賞者山口牧生
    • 第15回受賞者向井良吉
    • 第16回受賞者鈴木実
    • 第17回受賞者岩野勇三
    • 第18回受賞者大成浩
    • 第19回受賞者空充秋
    • 第20回受賞者池田宗弘
    • 第21回受賞者土谷武
    • 第22回受賞者井上武吉
    • 第23回受賞者掛井五郎
    • 第24回受賞者江口週
    • 第25回受賞者加藤昭男
    • 第26回受賞者保田春彦
    • 第27回受賞者若林奮
    • 第28回受賞者下田治
    • 第29回受賞者清水九兵衛
    • 第30回受賞者吾妻兼治郎
    • 第31回受賞者山本正道
    • 第32回受賞者広井力
    • 第33回受賞者舟越桂
    • 第34回(該当なし)
    • 第35回受賞者鈴木久雄
    • 第36回受賞者大平實
    • 第37回受賞者小泉俊己
    • 第38回受賞者植松奎ニ
    • 第39回受賞者戸谷成雄
    • 第40回受賞者青木野枝
  • 中原悌二郎賞優秀賞
    • 第1回彫刻の森美術館賞富松孝侑
    • 第2回彫刻の森美術館賞保田春彦
    • 第3回優秀賞細川宗英、湯原和夫
    • 第4回優秀賞篠田守男、一色邦彦
    • 第5回優秀賞木村賢太郎、加藤昭男
    • 第6回優秀賞土谷武、清水九兵衛
    • 第7回優秀賞掛井五郎、田中信太郎
    • 第8回優秀賞江口週、小田襄福岡道雄
    • 第9回優秀賞若林奮、山本正道
    • 第10回優秀賞田中薫、五十嵐晴夫
    • 第11回優秀賞澄川喜一小清水漸
    • 第12回優秀賞清水良治、最上壽之
    • 第13回優秀賞朝倉響子
    • 第14回優秀賞雨宮敬子
    • 第15回優秀賞城田孝一郎
    • 第16回優秀賞空充秋
    • 第17回優秀賞池田宗弘
    • 第18回優秀賞笹戸千津子
    • 第19回優秀賞深井隆
    • 第20回優秀賞三木俊治
    • 第21回優秀賞中井延也
    • 第22回優秀賞橋本裕臣
    • 第23回優秀賞石井厚生
    • 第24回優秀賞湯村光
    • 第25回優秀賞高岡典男
    • 第26回優秀賞舟越桂
    • 第27回優秀賞岡本敦生
    • 第28回優秀賞植松奎二
    • 第29回優秀賞内田晴之
    • 第30回優秀賞西雅秋
    • 第31回優秀賞井田勝己
    • 第32回優秀賞西野康造
    • 第33回優秀賞多和圭三、青木野枝
    • 第34回優秀賞寺田栄、古郡弘、保井智貴
    • 第35回優秀賞今村源

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 中原悌二郎の生涯 - 富貴堂

関連項目[編集]