中国とブラジルの関係

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中国の 習近平国家主席 (右)のブラジルの大統領ジルマ・ルセフ大統領(左)BRICS首脳会議 にロシアにて、2015年。

中国とブラジルの関係では、ブラジル中国二国間関係を説明する。1949年に中華人民共和国が成立してから、1964年に在サンポウロ大使館員によるスパイ活動発覚し、9人が逮捕起訴され、その後二國間協議経て、国外退去する処分で終止符がうた。  

歴史[編集]

1812年、ブラジルに拠点を置くポルトガルのマリア1世が、リオデジャネイロ近郊の茶園の開発を進めるために清の労働者を輸入した際に、ブラジルと清を含む共同事業が始まった[1]。1900年には、中国からの移民がサンパウロに定着した[1]。1879年、アルトゥール・ジャスイアイ提督が、直ちに北京で初のブラジル特使と大臣全権を務めることになり、ブラジル帝国と清朝とは、1880年9月に友好・商業・航海条約が成立した[2]。しかし、中国人は、ブラジル人が契約労働者として中国人を雇うことを認め、非白人労働者が「安価な労働者」としてあつかわれていることを知った[2]。イギリスは再び、事実上の奴隷制をもたらすと信じてブラジルへの中国労働の輸入に反対した[2]。ブラジルの奴隷制度は1888年に廃止され、1893年にブラジルが移民に関する新しい条約を交渉するために北京に行ったが、中国人は無関心だった[2]

1949年に国共内戦を経て中華人民共和国中国大陸に成立後、1974年に共産主義だった中国と軍事独裁政権下のブラジルは国交樹立するも当時はイデオロギーの違いから関係は限定的だった[1][3]。アメリカとブラジルの関係が冷却化した1980年代は核開発計画や核兵器搭載可能な弾道ミサイルの開発計画で協力関係にあったとされ[4][5][6][7][8][9]、後の中国・ブラジル地球資源衛星にも繋がったとされる。

2004年11月12日、胡錦濤国家主席は、ブラジル議会の演説で、「ラテンアメリカと中国は、国民の自立を守り、国家を建設する上で同様の経験を持っている」と述べ、「両国は同じ感情と共通言語を持つこと」、 「中南米関係は政治分野で相互補助し、相補的経済を強化し、密接な文化交流を行うことが期待されていること」を述べた[10]。  

経済[編集]

2009年にブラジル最大の貿易相手国は中国となっており[11]、同じBRICSとして関係を強めた。2017年までに中国は主として自国に食糧を輸送するための北ブラジルの港湾の建設を開始した。また、インフラの結果として、通信されたサービスベースの製品もブラジル市場に流入している。中南米諸国は、世界の開発に投資するという中国の計画で、将来の中国の国際投資計画の恩恵を受けた[12]。 

貿易[編集]

中国は鉄道修復に向けた資金調達を行い、ブラジルへの投資を増やした。2014 FIFAワールドカップ開催の前には中国製の鉄道車両が輸出された[13]。鉄道やインフラの修理は2016年にリオデジャネイロオリンピックに先駆けて行われた[14]。さらに、原材料から重機および工業製品までの貿易もある[14]。  

参考文献[編集]

  1. ^ a b c Some Recent Features of Brazil-China Economic Relations Archived 2010-11-30 at the Wayback Machine. CEBC.org, April 2009
  2. ^ a b c d Jeffrey Lesser, Negotiating National Identity:Immigrants, Minorities, and the Struggle for Ethnicity in Brazil (Durham & London: Duke University Press, 1999), p. 29.。
  3. ^ “Can VP Mourão Fix Brazil-China Ties?”. Americas Quarterly. (2019年5月21日). https://www.americasquarterly.org/content/can-vp-mourao-fix-brazil-china-ties 2019年6月16日閲覧。 
  4. ^ “As Peças do Quebra-cabeça: Rex Nazaré e a Política Nuclear Brasileira,” História Oral, Vol. 13, No. 2, pp. 129
  5. ^ Brazilian Nuclear Cooperation with the People's Republic of China”. ウイルソン・センター. 2019年6月11日閲覧。
  6. ^ Brasil-RPC. Energia Nuclear. Informação para o Senhor Presidente da República 102, 4 April 1984, quoted in PATTI, Carlo (2012). Brazil in Global Nuclear Order. PhD thesis. Universitá degli Studi di Firenze, Italy. p. 207.
  7. ^ BARLETTA, Michael (1997). "The Military Nuclear Program in Brazil", Center for International Security and Arms Control Working Paper, Stanford University, p.13.
  8. ^ “CTA Director Discusses Space Accord With PRC,” Tecnologia & Defesa, (Sao Paulo) November 22, 1985, pp. 21-24.
  9. ^ “TIGHTENING THE REINS IN BALLISTIC MISSLE RACE”. ニューヨーク・タイムズ. (1987年4月19日). https://www.nytimes.com/1987/04/19/weekinreview/tightening-the-reins-in-ballistic-missle-race.html 2019年6月16日閲覧。 
  10. ^ Shixue, Jiang (Winter 2007). “On the Development of Sino-Latin American Relations”. 中国国際問題研究院. 
  11. ^ Malcolm Moore, China overtakes the US as Brazil's largest trading partner, The Telegraph, 9 May 2009
  12. ^ “China Expands Brazil Frontier as Investment Grows During Crisis”. https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-04-25/china-expands-brazil-frontier-as-investment-grows-during-crisis 2018年4月25日閲覧。 
  13. ^ “リオを走る中国製地下鉄 安定・快適で高評価”. 人民網. (2016年8月20日). http://j.people.com.cn/n3/2016/0820/c94476-9102917.html 2019年5月26日閲覧。 
  14. ^ a b Brasilia, AFP in (2015年5月19日). “China and Brazil confirm trade and investment deals worth billions” (英語). the Guardian. 2018年3月26日閲覧。