中国の音楽

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中国の音楽は、現代の考古学的発見によれば、9000年以上前に遡ることができ、礼楽制度には社会秩序を維持する機能が与えられていた。音楽と人の心・情緒との関係が大いに重視され、『詩経』の大序、『礼記』の「楽記」、『荀子』の「楽論篇」、『史記』の「楽書」などには、音楽に人間性を教化・啓発させる作用があるという儒家思想が記述されている。また、唐代胡琴から近代の西洋音楽まで、中国音楽は外来の音楽要素を吸収する課程を経て、絶えず発展し続けてきた。

概論[編集]

瑶琴、今で言う古琴

古代の中国にの区別はなく、文学と音楽は互いに密接に結び付いていた。現存する最初期の漢語の詩歌総集である『詩経』の詩篇は、当時全てに歌の節が付けられ、口頭で歌い継がれており、その伝統はずっと継続していた。漢代の公式詩歌集である「漢楽府」、唐詩宋詞も、当時は全て歌うことが出来た。現代でも、蘇軾中秋節を描写した「水調歌頭」などの古詩に曲を付けて歌う音楽家がいる。

歴代の王朝政府には皆、祭祀や宴席などで用いられる音楽に専従する部門があった。貴族を愉しませた楽人(伶人)の名は記載されないことが多く、唐代の著名な歌手である李亀年も唐詩の中にしか出て来ない。中国古代の士大夫がする琴棋書画の「琴」は、古琴を指し、古琴音楽はよく士大夫の間で嗜まれ、その古琴への研究は「琴学」を形成した。明清の両代には多くの琴譜琴書が出版され、文献資料が非常に豊富となり、また多くの琴の流派が形成された。

中国の古代音楽は五音音階の体系に属し、五音音階上の五つの階名は「五声」、それぞれ宮、商、 角、 徴、 羽と呼ばれる。

関連項目[編集]

関連書籍[編集]

  • 川原秀城編『中国の音楽文化 三千年の歴史と理論』勉誠出版、2016年。ISBN 978-4585226673

脚注[編集]