中国ラオス鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴィエンチャン・ボーテン線
概要
現況 建設中
所在地 ラオス
路線諸元
路線総延長 414 km (257 mi)
軌間 1,435 mm (4 ft 8 12 in)
運行速度 160 km/h (旅客)
120 km/h (貨物)
テンプレートを表示
ヴィエンチャン・ボーテン線
凡例
タイ国鉄東北本線
ターナレーン
ヴィエンチャン
フォンソーン
サカ
フォンホン
ヴァンヴィエン
シエングン
ルアンパバーン
ムアンサイ
ナテウイ(貨物駅)
ボーテン
中国国鉄玉磨線

中国ラオス鉄道ちゅうごくらおすてつどう英語: China-Laos Railwayラーオ語: ລົດໄຟ ລາວ ຈີນ中国語: 中老铁路/磨万铁路)はラオス中国の国境ボーテンビエンチャンを結ぶ鉄道である。総距離414.332kmで、中国側の玉磨線と接続予定であり現在建設中である。高速鉄道と呼ばれるが時速120km/ha(貨物)、160km/h(乗客)で運行される計画である。2021年の運行開始を予定している。中国共産党習近平総書記が提唱する一帯一路戦略事業の一つ。

概要[編集]

  • 建設総額:374.3億元[1]
  • 工期:2016-2021年(5年間60ヶ月)
  • 設計時速:時速120km/ha(貨物)、160km/h(乗客)、平地では200km/h
  • 駅:33駅(うち列車交換用21駅、乗客用駅11駅、貨物用駅1)、うち5大駅(ナトゥイ、ウドムサイ、ルアンパバン、ヴァンヴィエン、ヴィエンチャン)。21駅を当初は開通させる計画。
  • 橋梁・トンネル:橋167箇所 61.8km(16.36%)、 トンネル 75箇所 197.83km(47.74%)(カシー郡で12625mのトンネルが最長)[2]
  • 可能性調査は中鉄ニ院が実施したとされるが公表されていない[3]

建設までの歩み[編集]

2010年10月に全長530kmにおよぶ標準軌路線の計画に着手。雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州から南はタイバンコクまでの計画で、[4]2011年着工、2014年完成の予定[5][6]であったが、中華人民共和国鉄道部の汚職事件が原因で2011年4月に計画を無期限延期とする事になった。[7]

2012年10月になってラオス中国両国政府がビエンチャンから中国国境までの鉄道路線建設計画に合意、建設費は70億米ドルで北京当局の企業が建設するもので、起工式が同年11月に挙行され2017年の竣工を予定していた。[8]2012年12月にラオス政府が銀行からの融資完了を発表、2013年着工、2018年完成とした。[9]また南方への延伸計画もバンコクからさらにミャンマーダウェイまでとなった。[10]

撮影地:ヴィエンチャン郊外 撮影時期:2017年10月下旬

建設の進捗[編集]

  • ボーテントンネル建設現場、2017年3月撮影
    2017年3月28日には駐ルアンパバン総領事黎宝光が中国水電建設集団国際工程公司が建設している第4区間を訪問している。同社の報告では2016年12月から建設が開始されているが、建設場所が分散し、アクセス条件が悪く、またトンネルなど高度な建設が多いと説明。宿舎、接続道路、電気、鉄筋加工工場など関連工事を進めているという。プーヤー村1号トンネルとダーロン1号トンネル4月から建設を開始すると説明[11]
  • 2017年5月11日在ラオス中国大使館経済商務参事官王其輝は新華社のインタビューに答え374.3億人民元で建設中の中国ラオス鉄道ではトンネルは30箇所、道路66箇所を建設中と説明[1]
  • ラタマニー・クンニヴォング公共事業運輸省副大臣は中国ラオス鉄道はラオスの社会経済開発と一帯一路開始に重要とする論文をパテートラオ紙(2017年5月24日付)に発表。ここでは、建設相距離を414.332km、橋梁は167ヶ所で61.81km(16.36%)、ルアンパバンのメコン橋梁は2ヶ所。トンネルは75ヶ所で197.83km(47.74%)。最長のトンネルは12625m。現在トンネルは51ヶ所で建設を開始と言及[2]
  • 2017年7月19日ラオス中国鉄道建設プロジェクト指導委員会会議が開催。ブンチャン公共事業運輸省大臣・委員長、4県の副知事と都副知事らが出席。ラタマニー公共事業運輸省副大臣・プロジェクト管理委員長は、これまでに作業場は建設請負会社が88ヶ所、コンサルタント会社が12ヶ所を設置。接続道路は657.9km、橋2342mを建設したと説明。その他にも送電線360.2km、変圧器172個、トンネル49ヶ所を建設し2017年の計画比で31.35%の進捗と報告。住民補償については補償費算出ユニットによる価格調査を実施している。市場価格での保証を行うために現場での調査を実施。242品目の価格リストを作成したと説明している[12]

脚注[編集]

  1. ^ a b “一带一路”为中老经贸合作提供动力--中华人民共和国驻老挝人民民主共和国大使馆经济商务参赞处 2017年7月20日閲覧
  2. ^ a b 中国ラオス鉄道はラオスの社会経済開発と一帯一路開始に重要、パテートラオ紙、2017年5月24日付
  3. ^ 中老铁路老挝段下月动工 预计2020年前后通车|铁路|老挝_新浪新闻, 2015年11月29日、2017年7月20日閲覧
  4. ^ Railway Gazette: Cross-border construction soon”. 2011年2月27日閲覧。
  5. ^ LAOS LINK WITH CHINA”. Railways Africa (2010年12月12日). 2010年12月12日閲覧。
  6. ^ Railway Gazette: China's horizons extend southwards” (2011年1月6日). 2011年1月6日閲覧。
  7. ^ High Speed Railway Delay”. Radio Free Asia. 2011年6月30日閲覧。
  8. ^ Laos Says China to Finance Rail Link, The Wall Street Journal, 2012-10-24
  9. ^ Laos-China railways ready to roll, 2012-11-16
  10. ^ “China-Laos railway to commence”. Investvine.com. (2013年1月9日). http://investvine.com/china-southeast-asia-railway-to-commence/ 2013年1月10日閲覧。 
  11. ^ 驻琅勃拉邦总领事黎宝光走访中电建中老铁路第四标段第一分部 — 中华人民共和国外交部 、2017年7月20日閲覧
  12. ^ MPWT - ກອງປະຊຸມຄະນະຊີ້ນຳໂຄງການກໍ່ສ້າງທາງລົດໄຟແຕ່ຊາຍແດນລາວ-ຈີນ ຫາ ນະຄອນຫຼວງວຽງຈັນ 2017年7月20日閲覧