中国庭園

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中国庭園
Covered bridge in Humble Administrator's Garden.JPG Gardens-window.JPG
Jichang Royal Garden.jpg Wangshiyuan.jpg
左上:私有庭園の代表「拙政園」
右上:窓口から見る景色
左下:「寄畅園」/水中心の庭園
右下:一般的な中国庭園の構造

中国庭園(ちゅうごくていえん)また園林(えんりん)とは、中国に古くから伝わる庭園で、伝統的芸術の一つであり、東アジアの庭園にも大きな影響を与えた[1]

概論[編集]

中国庭園の歴史は長く、歴史的に分類すると「生成期(漢王朝、紀元220年の前)・転換期(南北朝、紀元220年-589年)・全盛期(、589年-960年)・成熟期(、960年-1736年)・成熟後期(、1736年-1911年)」と五つの時期に分けている[2]

一番目大きな特徴は、、五つの要素を組み合わせて、世の中に存在しない仙土桃源郷を現実化させることである[3]。 この五つの要素はどちらに欠けても、中国庭園になれない。

分類的には、皇家園林・私有園林・寺廟園林[4]・衙署園林・祠堂園林・書院園林・仏教園林[5]などがある。

美学的には、水墨画漢詩道教仏教儒教紅楼夢の要素も取り込み、中国人独自の美学が表現して、日本の庭園と意匠共通の点もある。

代表的な中国庭園は避暑山荘頤和園蘇州古典園林など、その中にも数多く世界遺産に登録されている。

中国庭園の特徴のひとつに九曲橋太鼓橋などがあげられる。

中国では宮城や離宮、陵墓あるいは私邸や仏教寺院や道観 文廊などあらゆる建築に庭園が伴い、独自の環境文化を発展させてきた。

古くは神仙思想に傾倒した秦始皇帝や漢武帝が営んだ、海浜風景をモチーフとして蓬莱山と証する中ノ島をおく神仙式庭園が流行した。日本の浄土庭園もその影響を受けている。こうした写意庭園に対し、南北朝ごろから士大夫らの隠遁思想を反映して自然のままの風趣を重視する林泉式庭園が、また隋唐代にな池や運河を開削した船遊式庭園が営まれたが、宋代になると文人らが禅宗思想の影響で詩画芸術を造園に組み込んだいわゆる文人庭園が盛行し、現在見る中国庭園の原型がかたちつくられている。

ギャラリー[編集]

日本にある中国庭園[編集]

  • 天華園 - 登別市上登別町
  • 百合が原公園瀋秀園 - 札幌市北区
  • 大師公園瀋秀園 - 川崎市川崎区
  • 清五郎にいがた村天寿園 - 新潟市
  • 日中友好庭園
  • 燕趙園
  • 冠岳 (鹿児島県いちき串木野市) - 徐福伝説にちなんで1992年(平成4年)に開設された中国庭園
  • 松山公園福州園 - 那覇にある中国式の庭園
  • 泗水公園孔子園 - 熊本県にある
  • 浦川公園武漢の森 - 大分市
  • 響灘緑地大北亭 - 北九州市若林区
  • 維新100年記念公園 中国庭園樂亭 - 山口市
  • 鶴見緑地中国庭園 - 大阪市
  • 森の里若宮公園風月亭 - 神奈川県厚木市
  • 本牧市民公園上海横浜友好園 - 中区
  • 下北さくら一つ森公園友誼園 - 秋田市
  • このほか日本では、沖縄の名勝 仙巌園(磯庭園) や、小石川後楽園、広島の縮景園など、中国庭園の要素を加味した日本庭園も幾つか存在する[6]

アメリカにある中国庭園[編集]

  • メトロポリタン美術館アスター中国庭園 - ニューヨーク

ヨーロッパの庭園への影響[編集]

マルコポーロはすでにヨーロッパの庭園とは全く異なる中国庭園について紹介していましたが、彼の説明はヨーロッパの庭園デザインに大きな影響を与えるにはあまりにも曖昧でした。これについてはのちにイエズス会 マッテオ・リパによって、中国への旅行で多くの彫刻とともに中国のガーデンデザインの像をもたらすことができました。イングランドへ彼訪問にイギリス貴族多く会いそしてすぐにその美しい庭園デザインについての考えを受け入れていきました。20世紀には、18シノワズリーファッション博の一環として 中国のモチーフがヨーロッパ中で採用されました。 中国庭園と塔の残響は、 ドレスデン近くのサンスーシベルサイユシェーンブルン 、 ピルニッツ城のエキゾチックな家具に残っています。

脚注[編集]

  1. ^ 中国の庭園 著者: 楼庆西
  2. ^ 《中国古典园林史》
  3. ^ 《與貝聿銘對話》,Gero von Boehm,聯經出版,2003
  4. ^ 《中国园林》:5-6頁
  5. ^ 《中国古典园林史》:19-22页
  6. ^ 名勝「識名園」の創設(上巻)-琉球庭園の歴史- 著者: 古塚達朗

参考文献[編集]

  •  周維権『中国古典園林史』[M]、第三版(北京清華大学出版社、2008年)
  •  楼慶西『中国園林』(五洲伝播出版社、2003年)
  •  田中淡『中国園林在日本』

関連項目[編集]