中央大学ビジネススクール

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中央大学ビジネススクール(Chuo Graduate School of Strategic Management, 略称:CBS)は、中央大学が設置している3つの専門職大学院のひとつ。正式名称は、中央大学大学院戦略経営研究科であり、経営修士(専門職)(MBA)と、ビジネス科学専攻(博士後期課程)(DBA)の二つの課程が設けられている。2008年4月に開設され、MBA修了生の数は2015年現在500名を超す。校地は中央大学後楽園キャンパス(東京都文京区春日1-13-27)にある[1][2][3]

概要[編集]

2004年9月から、中央大学出身の経済人が組織する「南甲倶楽部」(名誉会長:鈴木敏文〈セブン&アイホールディングス会長〉、会長:足立直樹 凸版印刷株式会社代表取締役会長)が、中央大学に経営者を招く寄付口座「経営革新講座」を開催する。2008年3月に南甲倶楽部の推進により中央大学ビジネススクール(CBS)が設置され、4月に開学[1][4]

1年間を4回に分けたクォーター制度を採用しており、一学期は約8週間で完結する。1回の講義は原則的に10分の休憩をはさんで、90分×2=180分で構成されている。夏季と冬季の集中講義も行われている[1]

専攻[編集]

修士課程(MBA)(戦略経営研究科戦略経営専攻 専門職学位課程)
2年制の専門職大学院。4月入学(定員60名)、9月入学(定員20名)であり、年2回入学式と修了式が行われる。「戦略」「マーケティング」「人的資源」「ファイナンス」「経営法務」の5つの分野を学修できる。出願資格は入学時までに2年以上の就業経験を有する者とされている[1]
給付奨学金制度として、特別給付奨学金(入学金を除く学費相当額を支給)、第一種給付奨学金制度(1年間100万円)、第二種給付奨学金(50万円もしくは30万円支給)があり、この他に特別貸与奨学金(希望者全員に最大で250万円貸与)がある[1]
学生の男女比率は男性81.6% 、女性18.4%。年齢別では20代5.5%、30代42.2%、40代40.1%、50代以上12.2%[1]
博士課程(DBA)(戦略経営研究科ビジネス科学専攻)
博士(経営管理)または博士(学術)取得を目指す3年制の博士後期課程プログラム。3年以上在学し16単位を修得、博士論文の審査と最終試験に合格し、教授会の議を経て博士学位が授与される[1]
目的

戦略経営研究科の目的は「組織の戦略経営に関する分野における深い学識及び卓越した能力を培うとともに、専攻分野における教育・研究活動その他の高度の専門性を必要とする業務を遂行することのできる人材の養成を目的」である。戦略経営専攻においては、「学術的な研究に基づいた理論と実践の教育・研究を行い、高度専門職業人としての深い学識と卓越した能力を兼ね備えたプロフェッショナルの養成を行うこと」が目的と定められている[5]

集中講座[編集]

中央大学ビジネススクールが実際の授業で展開しているMBAプログラムをベースにした、ビジネスパーソン向けに短期講座プログラム(有料)として「中央大学ビジネススクール戦略経営アカデミー」が提供されている。授業は、短期間(2-6回)である[3]

キャンパスと施設[編集]

中央大学の後楽園キャンパス3号館に設置されている。講義は3号館の11階、13階、14階の3つのフロアを用いて行われている。 3号館には1階に学生食堂、13階に事務室、ビジネススクール専門図書室が設置されている。[2]

教員[編集]

主な専任教員と担当科目は以下の通り[1]

  • 山本秀男(教授、戦略分野、ICTガバナンス他)
  • 榊原清則(教授、戦略分野、技術開発マネジメント論他)
  • 丹沢安治(教授、戦略分野、ビジネスエコノミクス他)
  • 露木恵美子(教授、戦略分野、戦略と組織他)
  • 遠山亮子(教授、戦略分野、経営戦略論基礎他)
  • 服部健治(教授、戦略分野、アジア経済論他)
  • 真野俊樹(教授、戦略分野、ヘルスケアマネジメント他)
  • 犬飼知徳(准教授、戦略分野、戦略と組織他)
  • 田中洋(教授、マーケティング分野、ブランド戦略論他)
  • 中村博(教授、マーケティング分野、流通戦略論他)
  • 松下光司(教授、マーケティング分野、消費者行動論他)
  • 佐藤博樹(教授、人的資源分野、雇用管理他)
  • 中島豊(教授、人的資源分野、人的資源管理他)
  • 久保田敬一(教授、ファイナンス分野、コーポレートファイナンスと企業戦略他)
  • 伊藤邦雄(教授、ファイナンス分野、財務報告論他)
  • 杉浦宣彦(教授、経営法務分野、経営法務概論他)
  • 吉田愛 (准教授、経営法務分野、グローバル経営法務他)
  • 野坂美穂(助教、講義支援)

評価[編集]

  • 2012年に公益財団法人大学基準協会 による「経営系専門職大学院認証評価」を受審し、同協会が定める経営系専門職大学院基準に「適合」の認証評価を受けた。大学基準協会の報告書の中では、CBSの教育の特色について次のように記されている[6]
    「貴専攻における教育プログラム上の大きな特色として、各科目において理論と実践の架橋を基本とする教育形態を採用していることが挙げられる。具体的には、「共通基礎科目」、「専門基礎科目」、「専門コア科目」および「専門選択科目」において、基礎知識あるいは各専門分野の理論等の修得にとどまらず、実務のために必要な思考力、分析力、表現力等を養うため、具体的なケースを教材として活用し、プレゼンテーションやグループワーク、ディスカッション等を行うなどの工夫がなされている。」[7]
    2017年にも大学基準協会の認証評価を受審し、再び「適合」との評価を受けている。評価の中でもアクションプラン「CBS NExT10」と呼ばれる改革に言及がなされている。「(同スクールでは)「CBS中長期戦略検討委員会」を組織し、2017 (平成 29)年9月にアクションプラン「CBS NExT 10」を策定した。「CBS NExT 10」で は、これまで培ってきた5分野の融合を軸に、企業と連携した実践型の「フィールド・ ラーニング」と、5分野の枠にとらわれない「医療・ヘルスケアプログラム」「グロー バルマネジメントプログラム」「ベンチャービジネス/新事業開発プログラム」という テーマ別のプロフェッショナル人材を育成する「プログラム制」のカリキュラムを加え、 新たに「チェンジ・リーダー」の育成を謳っている。これから貴専攻を牽引する若手教 員が主体となって「CBS NExT 10」を策定したことは評価でき、それぞれの施策の効果が 期待される。」『中央大学大学院戦略経営研究科戦略経営専攻に対する認証評価結果』(2018,p.2)
  • 2013年、日経キャリアマガジンの調査で「行ってみたいビジネススクール」として東日本で第7位にランキングされた。世界順位ではノースウェスタン大学ケロッグ校、IMD(スイス)に次いで第20位にランキングされた。[要出典]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h 中央大学ビジネススクール(ブローシャー)2015年版
  2. ^ a b 中央大学ビジネススクール ウェブページ
  3. ^ a b 中央大学ビジネススクール戦略経営アカデミー
  4. ^ 南甲倶楽部60年のあゆみ
  5. ^ 中央大学大学院戦略経営研究科 「2012年度自己点検・評価報告書」
  6. ^ 大学基準協会(2012)『中央大学大学院戦略経営研究科戦略経営専攻に対する認証評価結果』
  7. ^ 『中央大学大学院戦略経営研究科戦略経営専攻に対する認証評価結果』(2012, p.13)