中島 (愛媛県)

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中島
座標 北緯33度58分0秒
東経132度37分0秒
座標: 北緯33度58分0秒 東経132度37分0秒
面積 21.17 km²
所在海域 瀬戸内海
所属国・地域

日本愛媛県

中島 (愛媛県)の位置(愛媛県内)
中島 (愛媛県)
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中島の大浦港

中島(なかじま)とは、忽那諸島の中で最も大きい島嶼。釣島海峡を隔てて、松山港の沖合い約10kmに位置する。みかんトライアスロンの島として知られる。人口は2,938人、世帯数は1,520戸(2015年7月1日現在)。国土地理院による正式名称は中島(なかじま)。ただし、島としての中島と旧中島町域との意味で区別するために、中島本島(なかじまほんとう)、または本島(ほんとう)と呼ばれることが多い。

自然[編集]

  • 島のほとんどが瀬戸内海国立公園に属している。
  • 島の大半は山であり、山頂近くまで果樹園(みかん畑)として利用されている。

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  • 大里山
  • 泰ノ山(たいのやま)

地理[編集]

歴史[編集]

骨奈諸島を開拓した始祖は藤原親賢とされる。奈良時代には、法隆寺の寺領(荘園)となり骨奈嶋の名が記されている。平安期には牛馬牧がおかれ、「忽那嶋」と記されている。豪族忽那氏の本拠となり、瀬戸内海西部に勢力を伸ばしていたが、豊臣秀吉の天下統一により力を削がれ、衰退していった。かつては15000人ほどの人口であったが、過疎化が進行している[1]

行政[編集]

地区[編集]

大きく分けて東中島・西中島の二つに分かれている。

  • 東中島:中島大浦(なかじまおおうら)、小浜(おばま)、長師(ながし)、宮野(みやの)、神浦(こうのうら)
  • 西中島:宇和間(うわま)、熊田(くまた)、吉木(よしき)、饒(にょう)、畑里(はたり)、中島粟井(なかじまあわい)

経済[編集]

  • 近代、商品作物の栽培が試みられ、ショウガ、除虫菊、たまねぎなど、主力作物は移り変わったが、今日では、柑橘類の栽培が主たる産業である。柑橘類で本島で栽培できない品種はないともいわれる。しかしながら、台風による塩害により、立ち枯れが多数発生し、また改植の意欲も盛り上がらず、近年は芳しくない。まつやま農林水産物ブランドであるカラマンダリンの松山市内の主産地である[2]
  • かつてはみかんのブランド名も丸中、マルの中に「中」の字として通っていたが、農業協同組合の合併により、えひめ中央農業協同組合と一体化し、丸中のブランドはなくなり、販路開拓にも支障があるとの声もある。また、台風による塩害を受け、改植が必要な園地が多いが、手元資金がある程度必要で、柑橘類の性質上、商品になる実をつけるまでに何年か要するが、その間のつなぎ資金の必要性など、困難は多く、再出発もなかなかままならない状況にある。
  • 製造業としては、造船所が大内造船所と岡島造船所[1]の2社、その他、鉄工所や縫製業等が若干。
  • 瀬戸内海のメイン航路に接している関係で、規模は大きくはないが、船主も何軒かある。海運等で財をなした人々は、旅客航路で接している旧・松山市三津浜地区で不動産購入等に投資しているなど、蓄積がある。

社会[編集]

集落 島全体が一つの山の形をしており、島の海岸沿いに集落は点在している。島の中心集落は島の東部にある大浦地区であり、旧町役場(現在は支所)、中学校、高等学校(分校)、農業協同組合の選果場もあり、小規模ながら商店街や金融機関の店舗もある。東回り航路の終着点であり、交通の中心である。中島本島のみならず忽那諸島全体の中心でもあり、小規模ながら商店街もある。大浦には「なかじま中央病院」があり、津和地島・怒和島・野忽那島・二神島・睦月島の5つの島にある5つの診療所に医療スタッフを派遣している。

学校[編集]

島内には小学校(松山市立中島小学校)、中学校(松山市立中島中学校)、公立高等学校(愛媛県立松山北高等学校中島分校)がそれぞれ1校ずつある。中島小学校は、旧中島東小学校・旧中島南小学校及び旧天谷(あまや)小学校の児童数減少により2009年3月31日に閉校となり、翌月より松山市立中島小学校として統合され、開校された学校である。

交通[編集]

島外との交通[編集]

中島汽船高速艇、フェリーを運航している。、松山港高浜港)と本島を結んでおり、東線と西線がある。東線は大浦港に、西線は神浦港・西中港に寄港する。

  • 東線寄港地 : 睦月島(むづき)、野忽那島(のぐつな)、大浦(終点、中島本島)
  • 西線寄港地 : 釣島(つるしま)、神浦(こうのうら、中島本島)、二神島(ふたがみ)、津和地島(つわじ)、元怒和(もとぬわ、怒和島)、上怒和(かみぬわ、怒和島)、西中(にしなか、中島本島)

 ※西中港はフェリーのみ。また西中港からは二神・津和地・怒和島への運賃のみが設定されており、その他の港への運賃は設定されていない。

島内交通(バス)[編集]

大浦港を拠点に、島を一周する路線と、トンネル経由で島を横断する路線とがある。中島汽船の船便に接続しており、例えば西線の神浦港から大浦方面に乗り継ぐことができる。

観光[編集]

名産[編集]

  • 柑橘[1]
  • 魚貝類 活媛あなご(かつひめあなご)など

観光地[編集]

アミアゲビーチの堤防
  • アミアゲ・ビーチ - 大浦港近くの人工の海水浴場[1]。堤防は釣りスポットとしても知られる[1]
  • 姫ヶ浜海水浴場 - 中島トライアスロンの出発地点。500m程の砂浜がある[1]
  • 大串キャンプ場(大浦海水浴場) - 沖合に久兵衛小島という島があり干潮時には歩いて渡れることが出来る。
  • 桑名神社 - 1104年に地頭だった藤原(怱那)兼平が社殿を建てたとされる[1]
  • 泰ノ山城跡 - 標高289メートルの泰ノ山の山頂に怱那兼平によって1189年に築城された城跡[1]

祭り・イベント[編集]

  • トライアスロン中島大会 - 毎年8月下旬の日曜日に開催され、500人ほどの参加者がある[1]
  • やっこ振り - 秋祭り(10月初旬)に行われている。

宿泊施設[編集]

  • 島内に民宿が数軒

関連図書[編集]

  • 角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典38 愛媛県』角川書店、1981年、468-469頁、908-912頁

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h しまの詳細:中島(なかじま) しまの魅力 中島 愛媛・中予の観光情報サイト「ちゅうよ観光ナビ」 愛媛県 2018年7月17日閲覧
  2. ^ まつやま農林水産物ブランド化推進協議会/カラマンダリン”. まつやま農林水産物ブランド化推進協議会. 2016年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月15日閲覧。
  • 中島商工会[2]
  • 松山離島振興協会[3]