中村健

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中村 健
なかむら けん
生年月日 (1979-04-25) 1979年4月25日(40歳)
出生地 愛知県西尾市駒場町
出身校 大阪大学法学部
所属政党自由民主党→)
無所属
公式サイト 西尾市長 中村けん オフィシャルサイト

当選回数 1回
在任期間 2017年7月5日 - 現職

当選回数 1回
在任期間 2013年5月26日[1] - 2017年5月25日
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中村 健(なかむら けん、1979年4月25日 - )は、日本政治家愛知県西尾市長(1期)。元西尾市議会議員(1期)。

来歴[編集]

愛知県西尾市駒場町に生まれ、同市つくしが丘で育った[2]西尾市立三和小学校、西尾市立東部中学校、愛知県立岡崎高等学校卒業。1年浪人後、大阪大学法学部に入学[3]2004年3月、同大学を卒業。2005年4月、西尾市役所に入所[4]西尾市民病院に配属される。2009年、商工課に異動。2011年4月から1年間、愛知県庁の観光コンベンション課に出向[2]自由民主党が設立した政治塾「愛知政治大学院」の第6期を修了。2012年6月、結婚[5]

2013年1月31日に西尾市役所を退職。同年5月26日に行われた西尾市議会議員選挙に立候補し、初当選した[6]。同日、市議に就任[7]

2016年5月30日PFIの手法を使った公共施設再配置事業を推し進める西尾市長の榊原康正は、特別目的会社「エリアプラン西尾」とPFI事業の仮契約を締結[8]。同年6月27日、議会に提出された同事業の承認議案は至誠クラブ(6名中、5名)、公明党西尾市議団(2名)、日本共産党西尾市議団(1名)、西尾クラブの一部(5名中、2名)および無所属議員(1名)の計11名の反対を受けるも、賛成15名で可決される[9][10]。至誠クラブに所属し、議案に反対した中村は、公共施設の統廃合においてPFIが一つの選択肢であること自体は否定していなかった[11]。しかし約198億円(当初は約327億円)の契約額の根拠、事業の詳細、契約先の会社の概要等について情報の公開を拒む市の姿勢に不信がつのり、2017年4月19日、任期満了に伴う市長選挙に出馬する意向を表明した[12]

2017年6月18日、西尾市長選挙と西尾市議会議員選挙が告示される。市長選は中村と現職の榊原の一騎打ちとなった。自民系の前市議の候補者たちが両陣営に分裂する中、自民党衆議院議員の青山周平は中村を全面支援。一方、2014年の衆院選愛知12区で青山に競り勝った重徳和彦は告示前から榊原と二人で街頭に立ち、告示後も連日のように現職を応援。比例区民進党中根康浩も榊原の応援演説で西尾入りしていることから、市長選挙は自民党と民進党の衆議院議員の代理戦争の様相を呈した。さらに西尾市選出の愛知県議会議員2名も帰属先がはっきりと分かれた。自民党の山田高生は中村を支援。元幡豆町長で、維新の党推薦を受けて前回選に初当選した渡辺靖は榊原陣営の選対幹部を務めた[13]連合愛知は榊原を支援。大村秀章知事はPFIの積極活用を進める立場から榊原を支援した[14][15][16]

投票は6月25日に行われ、榊原を破り初当選を果たした[17][18]7月5日、市長に就任[19]

※当日有権者数:134,066人 最終投票率:68.05%(前回比:-3.05ポイント)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
中村健38無所属58,351票65.17%
榊原康正77無所属31,187票34.83%

政策・人物[編集]

  • 一色町の生田地区に計画されている産業廃棄物最終処分場の建設について、「建設中止に向けて県や国へ積極的に要望を続ける」と市長就任の所信表明で述べた[20]
  • 2017年8月10日、スイミングクラブなどを経営する会社が中心となった特別目的会社「エリアプラン西尾」に対し、小中学校の法定点検など3事業を除くPFIの全事業の中断を求めた[21][11]
  • 2017年8月31日、公共施設再配置事業の中心となる資産経営戦略監を兼務していた増山信也副市長を解任した[22]。この人事を不服とする小島統一副市長は退職届を提出。中村に慰留されるも9月30日付で辞職した[23]11月1日、市企画部長の長島幹城が副市長に就任するも、長島は2018年10月に文書で辞職を申し出た。退任時期は中村に一任している[24]。現在、西尾市の副市長は1名不在のままである[25]
  • 2018年8月9日、市内の全小中学校36校と公立幼稚園3園の普通教室にエアコンを設置することを明らかにした。総事業費は約20億円の見通し[26]
  • 西尾市歴史公園に二之丸丑寅櫓(うしとらやぐら)を再建することを決定。2019年夏から着工し、2020年夏の完成を目指す。再建に必要な約2億1千万円は寄付金を充てる[27]
  • 2019年2月13日、西尾合併10周年記念フルマラソンを2021年度に開催すると発表した。一般道路に42.195キロのフルマラソンコースを設定し、参加者5,000人規模の大会を目指す[28][29]
  • 2019年2月26日、西尾市は市議会本会議において、同性パートナーシップ制度の導入を予定していると発表した[30]。「市議の頃から問題意識を持っていた。性別や国籍、障害の有無に関係なく、市民が暮らしやすいと感じてもらえるまちづくりをしたい」と述べる[31]
  • 中村によって副市長を解任された増山信也は2019年2月15日、任期満了に伴う県議選・西尾市選挙区(定数2)に立候補する意向を表明[32]。後援会の会長には、中村に反発して副市長を辞職した小島統一を据えた[33]。中村は自民現職の山田高生を支援し、自ら知人に電話をかけて山田への支持を呼びかけるほどであった[34]。4月の県議選では山田と現職の渡辺靖がともに再選を果たした。

脚注[編集]

  1. ^ 西尾市議会は任期の起算日を市議選の投開票日に合わせている。
  2. ^ a b 中村けん 変わらなきゃ、西尾市
  3. ^ 自己紹介②”. 西尾市長 中村けん オフィシャルブログ (2013年2月26日). 2018年10月27日閲覧。
  4. ^ 西尾市長 中村けん オフィシャルサイト - プロフィール
  5. ^ この一年間”. 西尾市長 中村けん オフィシャルブログ (2013年3月20日). 2018年10月27日閲覧。
  6. ^ 第16回 西尾市議会議員一般選挙
  7. ^ 市町村長及び議会議員の任期満了日等一覧(平成28年5月13日現在)
  8. ^ 西尾市議会会議録 平成28年6月定例会(第1号) 2016.06.03。
  9. ^ “西尾市議会 PFI事業議案可決 賛成15人、反対11人 5月の仮契約が成立 /愛知”. 毎日新聞. (2016年6月28日). https://mainichi.jp/articles/20160628/ddl/k23/010/593000c 2017年5月19日閲覧。 
  10. ^ 『広報にしお』 特集 公共施設再配置第1次プロジェクト (PDF)”. 西尾市役所 (2016年7月16日). 2018年7月8日閲覧。
  11. ^ a b “「PFI」は財政状況変化に対応できない―中村健・愛知県西尾市長に聞く(上)”. THE PAGE. (2017年9月21日). https://thepage.jp/aichi/detail/20170919-00000006-wordleaf 2017年9月21日閲覧。 
  12. ^ “西尾市長選 中村市議が出馬表明 /愛知”. 毎日新聞. (2017年4月20日). https://mainichi.jp/articles/20170420/ddl/k23/010/103000c 2017年6月23日閲覧。 
  13. ^ 宇佐美尚 (2017年6月23日). “西尾市長選、衆院議員が代理戦争 民進は現職、自民は新人支援”. 中日新聞. http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20170623/CK2017062302000064.html 2017年6月23日閲覧。 
  14. ^ 豊田雄二郎「知事『現職に大差 意外』 西尾市長選、新人勝利受け」 『中日新聞』2017年6月27日付朝刊、県内版、16面。
  15. ^ 東海愛知新聞』2017年6月24日、1面。
  16. ^ 平成29年6月25日執行 西尾市長選挙公報 (PDF)”. 西尾市役所. 2019年3月16日閲覧。
  17. ^ 西尾市長選挙”. 西尾市役所. 2019年3月24日閲覧。
  18. ^ 第17回 西尾市長選挙 (PDF)”. 西尾市役所. 2019年3月16日閲覧。
  19. ^ 市町村選挙情報(平成30年度)”. 愛知県庁. 2019年1月12日閲覧。
  20. ^ 『広報にしお』 特集 皆さんの声が届く西尾市を目指して中村市長の新市政が始まる (PDF)”. 西尾市役所 (2017年8月1日). 2018年7月8日閲覧。
  21. ^ 宇佐美尚「PFI中断申し入れ 西尾市が事業者と協議へ」 『中日新聞』2017年8月16日付朝刊、西三河版、12面。
  22. ^ 『東海愛知新聞』2017年8月30日、1面、「増山副市長を解任 西尾PFI事業めぐり 小島副市長も辞意示す」。
  23. ^ 『東海愛知新聞』2017年9月30日、1面、「来月から副市長不在 西尾市」。
  24. ^ 宇佐美尚 (2018年11月30日). “西尾市副市長が辞意 PFI見直しに不信感”. 中日新聞. http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20181130/CK2018113002000052.html 2018年12月12日閲覧。 
  25. ^ 市町村長等名簿”. 愛知県庁 (2018年12月4日). 2018年12月11日閲覧。
  26. ^ 宇佐美尚「西尾市、全小中にエアコン 20年度目標 3幼稚園は本年度」 『中日新聞』2018年8月9日付朝刊、西三河版、14面。
  27. ^ 宇佐美尚 (2019年2月1日). “西尾城跡、今夏から着工 二之丸丑寅櫓など再建へ”. 中日新聞. http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20190201/CK2019020102000058.html 2018年2月1日閲覧。 
  28. ^ “西尾合併10周年記念フルマラソン開催へ 21年度”. 読売新聞. (2019年2月15日). https://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20190214-OYTNT50279/ 2019年5月14日閲覧。 
  29. ^ 平成31年度主要事業の概要 (PDF)”. 西尾市役所. 2019年5月12日閲覧。
  30. ^ 『三河新報』2019年2月27日、1面、「同性パートナー制度導入へ 性的少数者への取り組み」
  31. ^ “「抹茶」で海外に攻勢=中村健・愛知県西尾市長”. 時事ドットコムニュース. (2019年4月18日). https://www.jiji.com/jc/article?k=20190418NG25&g=jti 2019年4月25日閲覧。 
  32. ^ 宇佐美尚「増山さん県議選出馬へ 西尾市選挙区 保守分裂の動き」 『中日新聞』2019年2月16日付朝刊、西三河版、20面。
  33. ^ 『愛三時報』2019年2月16日、1面、「新人無所属 増山氏 前副市長 出馬表明」
  34. ^ 宇佐美尚「市長選へ場外駆け引き (上) 西尾市」 『中日新聞』2019年4月2日付朝刊、西三河版、16面。
  35. ^ 宇佐美尚「新校名『佐久島しおさい学校』 来春開設の一貫校 西尾市教委が決定」 『中日新聞』2018年11月20日付朝刊、西三河版、16面。