中村匠吾

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中村 匠吾 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム 中村 匠吾
国籍 日本の旗 日本
種目 長距離走マラソン
所属 富士通
大学 駒澤大学
生年月日 (1992-09-16) 1992年9月16日(26歳)
生誕地 日本の旗 日本三重県四日市市[1]
身長 172cm[2]
体重 55kg[2]
自己ベスト
5000m 13分38秒93 (2016年)
10000m 28分05秒79 (2013年)
ハーフマラソン 1時間01分53秒 (2016年)
マラソン 2時間08分16秒 (2018年)
 
獲得メダル
男子 陸上競技
ユニバーシアード
2013 カザン ハーフマラソン
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中村 匠吾(なかむら しょうご、1992年9月16日 - )は三重県四日市市出身の陸上競技選手[1]。専門は長距離走マラソン上野工業高校[1](現・伊賀白鳳高校)、駒澤大学経済学部経済学科卒業。富士通陸上競技部所属[2]

人物・経歴[編集]

  • 高校3年時の2010年沖縄インターハイ5000mで3位入賞(日本人2位)。同年10月には5000m高校歴代7位(当時)となる13分50秒38を記録し、5000mで同世代の最高記録保持者となる。しかし、この1ヵ月後に、翌年から駒澤大学でチームメイトとなる村山謙太が中村の記録を上回る13分49秒45を記録した。
  • 駒澤大学入学後しばらくは同級生の村山らの影に隠れ目立った活躍はなかった。しかし、着実に力を付けていき3年時の2013年関東インカレでは2部10000mで優勝。同年の日本選手権でも10000mに出場し5位入賞を果たした。また、同年のユニバーシアードにハーフマラソン代表選手として出場し、銅メダルを獲得。2014年3月に開催された世界ハーフマラソンにもチームメイトの村山とともに日本代表として出場した。駅伝においても大学三大駅伝のうちの2つ、出雲駅伝全日本大学駅伝でともに1区を走り区間賞獲得の活躍。三大駅伝残りの1つである箱根駅伝でも1区を走り区間賞はならなかったものの、区間賞を獲得した日本体育大学山中秀仁から11秒差の区間2位であった。[3]このように大学3年生の1年間は、個人のトラック・ロードレース、また駅伝と多くの場で無類の強さを見せた1年であった。
  • 4年時にはチームの主将を務める[1]が、好調だった3年時とは打って変わって不調に悩まされ、レースへの出場も少なかった。それでも秋口からは調子を上げ、全日本大学駅伝では4区を走り区間賞。駒澤大学の同駅伝4連覇に貢献した。4年間の集大成となる第91回東京箱根間往復大学駅伝競走では再び1区を任せられる。終盤何度か先頭集団から振り放されそうになるも、そのたびに粘りの走りで先頭に追いつき、最終的に自らスパートを仕掛けトップで盟友・村山にタスキをつないだ(区間賞)。この区間賞獲得で、中村は三大駅伝のすべてで1区区間賞を獲得したことになった。
  • 大学卒業後は富士通陸上部に所属[2]。入社1ヶ月後の2015年ゴールデンゲームズinのべおかで5000mA組に出場し、13分43秒41の記録で高校以来の自己ベストを塗り替えた。同年9月の第63回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会では5000mに出場し、日本人最高位となる6位に入賞した。
  • 2016年元日のニューイヤー駅伝では大学時代から得意としていた1区に出走し、先頭から5秒差の区間6位でタスキリレーした。同年2月の第44回全日本実業団ハーフマラソンでは6位入賞し日本人トップとなり、翌3月に開催された世界ハーフマラソン日本代表に2大会連続で選出された。同年9月の第64回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会では5000mに出場し、前年と同じく日本人最高の記録で走り5位入賞した。
  • 2018年3月の第73回びわ湖毎日マラソンへ初マラソンに挑戦。気温15~20度と季節外れな高温の悪条件だったが、27km付近まで先頭集団についていった。その後優勝争いから後退するも、レース終盤から追い上げる。37Km過ぎで日本人暫定首位ながら極端にペースダウンした窪田忍トヨタ自動車)を追い越し、38Km付近で並走していた今井正人トヨタ自動車九州)を突き放す。結果総合7位ながらも日本人ではトップと成り、ゴールタイムは2時間10分51秒と、辛うじてマラソングランドチャンピオンシップ2020年東京オリンピック男子マラソン選考会)の出場権を獲得した[4]
  • 2018年9月のベルリンマラソンドイツ)へ2度目のフルに挑戦。同大会で2時間1分39秒の世界新記録で優勝した、エリウド・キプチョゲケニア)の超ハイペースには号砲直後からついていかず、15分丁度前後のイーブンペースを維持。30Km以降はペースダウンしたものの、ゴールタイムは2時間8分16秒と自己記録を2分35秒更新、日本男子トップの4位に入った[5][6]

自己記録[編集]

種目 記録 大会
5000m 13分38秒93 2016年9月25日 全日本実業団対抗陸上競技選手権大会
10000m 28分05秒79 2013年5月11日 ゴールデンゲームズinのべおか
ハーフマラソン 1時間01分53秒 2016年2月14日 全日本実業団ハーフマラソン
30km 1時間30分11秒 2014年2月16日 熊日30キロロードレース
マラソン 2時間8分16秒 2018年9月16日 ベルリンマラソン

主な戦績[編集]

主な戦績[編集]

大会 種目 順位 記録
2008 第13回全国都道府県対抗駅伝競走大会 2区(3.0km) 区間28位 9分05秒
2012 第34回読売犬山ハーフマラソン ハーフマラソン 優勝 1時間03分26秒
2013 第16回日本学生ハーフマラソン ハーフマラソン 優勝 1時間02分41秒
2013 第97回日本陸上競技選手権大会 10000m走 5位 28分27秒73
2013 第27回夏季ユニバーシアード ハーフマラソン 3位 1時間4分21秒
2014 第57回熊日30kmロードレース 30km 3位 1時間30分11秒
2014 第21回世界ハーフマラソン選手権大会 ハーフマラソン 28位 1時間01分57秒
2015 第99回日本陸上競技選手権大会 5000m走 23位 13分53秒16
2015 第63回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 5000m走 6位(日本人1位) 13分45秒58
2016 第44回全日本実業団ハーフマラソン ハーフマラソン 6位(日本人1位) 1時間01分53秒
2016 第22回世界ハーフマラソン選手権大会 ハーフマラソン 36位 1時間04分49秒
2016 第64回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 5000m走 5位(日本人1位) 13分38秒93

大学三大駅伝[編集]

学年 出雲駅伝 全日本大学駅伝 箱根駅伝
1年生
(2011年度)
第23回
― - ―
出走なし
第43回
6区-区間3位
36分59秒
第88回
― - ―
出走なし
2年生
(2012年度)
第24回
― - ―
出走なし
第44回
― - ―
出走なし
第89回
3区-区間3位
1時間05分55秒
3年生
(2013年度)
第25回
1区-区間賞
23分25秒
第45回
1区-区間賞
42分38秒
第90回
1区-区間2位
1時間01分36秒
4年生
(2014年度)
第26回
― - ―
大会中止
第46回
4区-区間賞
41分01秒
第91回
1区-区間賞
1時間02分00秒

全日本実業団駅伝[編集]

年(回) 区間 区間順位 記録
2016年(第60回) 1区 区間6位 35分29秒

マラソン全成績[編集]

年月 大会 順位 記録 備考
2018年3月4日 第73回びわ湖毎日マラソン 7位 2時間10分51秒 初マラソン・日本男子首位・MGCシリーズ第5弾(2020年東京オリンピック選考会)
2018年9月16日 ベルリンマラソン 4位 2時間08分16秒 自己記録更新・日本男子首位

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 中村 匠吾(主将):駒大:箱根駅伝選手名鑑”. スポーツ報知 (2015年). 2015年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月29日閲覧。
  2. ^ a b c d 中村匠吾 陸上競技部:富士通”. 富士通. 2015年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月29日閲覧。
  3. ^ [1]箱根駅伝公式Webサイト
  4. ^ スポーツナビ陸上:びわ湖毎日マラソン 中村は2時間10分台の7位でMGC出場権獲得 初マラソンのディラングが優勝 2018年3月4日掲載 12時30分スタート
  5. ^ 中村、大幅自己新に手応え=ベルリン・マラソン 時事ドットコム 2018年9月16日掲載
  6. ^ 中村、4位もタイムに不満「ある程度記録を狙える状態だった」 ベルリン・マラソン サンスポ 2018年9月16日掲載