中村格

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中村 格[1]
出身校 東京大学法学部[1]
活動期間 1986年 - [1]
雇用者 警察庁[1]

中村 格(なかむら いたる)は、日本警察官僚

来歴[編集]

福岡市出身[1]福岡市立警固中学校ラ・サール高等学校を経て、東京大学法学部卒業[1]1986年警察庁入庁[2]。1989年に和歌山県警捜査第二課長、1992年に千葉県警察捜査第二課長、1993年に警察庁捜査第二課課長補佐。1997年からは、在タイ日本国大使館一等書記官として3年間、外務省に出向した。

帰国後、警察庁に戻り、同庁運転免許課理事官や捜査第二課理事官を経て、2003年9月から2005年8月まで警視庁刑事部捜査第二課長。警視庁捜査第二課長時代には、元衆議院事務局電気施設課長による収賄事件などの贈収賄事件を検挙した。

その後、警察庁会計課会計企画官、警視庁警務部参事官を経て、2012年12月に菅義偉内閣官房長官秘書官[2][3]。2015年3月から2016年8月まで警視庁刑事部[2]。警察庁に戻り、2016年8月より組織犯罪対策部長兼生活安全局付兼刑事局付兼官房付[4]を経て、2017年8月10日から総括審議官警備局[4]。2018年9月14日より警察庁長官官房[5]

「準強姦」被疑事件に関する週刊新潮報道[編集]

週刊新潮による報道

2016年7月22日、約1年4ヶ月に渡る捜査の末、山口敬之準強姦被疑事件を東京地検が嫌疑不十分で不起訴処分とした。この不起訴処分に関し、翌年2017年5月、週刊新潮伊藤詩織の証言を元に、中村が2016年6月8日逮捕状執行直前に、警視庁刑事部長として執行停止を決裁したと報じた[2][6]。中村は、週刊新潮において逮捕状執行の停止を要請したことは認めたが、政府当局による介入については否定した[7]。 週刊新潮による報道後、伊藤は顔出しで記者会見を行い[8]2017年5月29日検察審査会に不服申し立てを行った。

二度目の不起訴処分

2017年9月21日(公表は22日)、市民からなる東京第六検察審査会が「慎重に審査したが、検察官がした不起訴処分の裁定を覆すに足りる事由がなかった」とし、不起訴相当と議決した[9]。なお、池田信夫は、「逮捕状を却下した理由について、説明する責任がある。」と発言している[10]

人物像・エピソード[編集]

ラ・サール高等学校卒業時に学業成績が10位以内の者に贈られるラ・サール賞を受賞するほどの秀才であっただけでなく、秀才揃いの同校の中でもプライドの高さが際立った印象を周囲が強く受けていた。

2015年12月30日世田谷一家殺害事件15年にあたり現場で献花し、同行した捜査員とともに事件の解決を誓った[11]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f “毎日フォーラム・霞が関ふるさと記 福岡県(上)”. 毎日新聞. (2018年1月10日). https://mainichi.jp/articles/20180105/org/00m/010/022000c 2018年3月26日閲覧。 
  2. ^ a b c d “官邸お抱え記者「山口敬之」、直前で“準強姦”逮捕取りやめに 警視庁刑事部長が指示”. 週刊新潮. (2017年5月18日). https://www.dailyshincho.jp/article/2017/05180801/?all=1&page=3 2017年12月3日閲覧。 
  3. ^ “手放せない2人”. 日本経済新聞. (2013年6月22日). https://www.nikkei.com/article/DGKDZO56498780S3A620C1PP8000/ 2017年12月3日閲覧。 
  4. ^ a b “人事 警察庁”. 毎日新聞. (2017年8月4日). https://mainichi.jp/articles/20170804/ddm/008/060/068000c 2017年12月3日閲覧。 
  5. ^ 警視総監に三浦氏” (日本語). 日本経済新聞 (2018年9月7日). 2019年2月28日閲覧。
  6. ^ She Broke Japan’s Silence on Rape New York Times 2017年12月29日
  7. ^ Le combat de Shiori Ito, agressée sexuellement dans un Japon indifférent Le Monde 2017年10月29日
  8. ^ 元TBSワシントン支局長を性犯罪被害で告発した女性が顔を隠さずに会見スポーツ報知 2017年5月29日
  9. ^ 「元TBS記者が乱暴」 被害届提出の「詩織」さんの申し立てに検審「不起訴相当」と議決産経ニュース 2017.9.22
  10. ^ 中村格刑事部長はなぜ逮捕状を止めたのかアゴラ、2017年05月31日
  11. ^ “世田谷一家殺害から15年 現場で献花”. 産経新聞. (2017年8月4日). http://www.sankei.com/photo/story/news/151230/sty1512300004-n1.html 2017年12月3日閲覧。