中村里美 (シンガーソングライター)

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中村里美(なかむら さとみ)
生誕 日本の旗東京都大田区
職業 シンガーソングライター映画プロデューサー

中村里美(なかむら さとみ)は日本のシンガーソングライター映画プロデューサー東京都出身。


人物・来歴[編集]

アメリカの学校・教会等で日本文化の紹介と原爆フィルム『にんげんをかえせ』『ピカドン』等の上映を行い、ヒロシマ・ナガサキの被爆者のメッセージを伝える日米協力草の根ボランティアプロジェクト「ネバー・アゲイン・キャンペーン」第1期生として1986年に渡米[1][2]。1年間で280箇所でプレゼンテーションを行い、広島の中国放送によって当時の様子が撮影されたドキュメンタリー番組「ヒロシマってなぁに?」が放映される[3][4][5][6]

1990年、アメリカでヒロシマ・ナガサキの被爆者のメッセージを伝えた体験記「アメリカにだって伝えちゃえ」(汐文社)を出版[7][8][9]。日本国外の人向け情報誌「ひらがなタイムズ」編集長に就任し、異文化間の相互理解をテーマに活動[10][11][12][13][14]。4頁の無料配布からスタートした同雑誌は、その後全国流通を通り、世界80カ国に読者を広げ「NTTタウン誌大賞」受賞。編集長と企画営業・流通チーフを経て1998年に独立。8カ国の多国籍出演者が被爆体験と母国の戦争体験を日本語で伝える朗読劇「トンボが消えた日」の企画・プロデュースを行う[15][16]。 2008年より、シンガーソングライターとして歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝える「いのちの音色」全国ライブ公演活動をスタート[17][18][19][20][21][22][23] 。2010年秋、米国ワシントンの財団法人カーネギー地球物理学研究所にて、広島市長のメッセージを届け、広島平和記念公園の被爆アオギリの種から育った被爆アオギリ2世の植樹を行い、海外初のライブを行う[24][25][26]

1986年の米国上映行脚の時から交流を深め、ライブの中で被爆体験の朗読をしていたアオギリの語り部と呼ばれた沼田鈴子を追ったドキュメンタリー映画の撮影を2011年よりスタートするが、同年7月に沼田鈴子が亡くなる中、その後は劇映画として企画を練り直し、製作を開始する[27]。2013年夏に映画「アオギリにたくして」は完成し、劇場公開がスタート。日本全国での自主上映活動が行われている[28][29][30][31][32]。「アオギリにたくして」は、沼田鈴子の87歳の最後の誕生日に中村里美が捧げた歌で、映画のタイトルともなり、主題歌として映画の最後に流れている[33]。ミューズの里「アオギリにたくして制作委員会」は、第1回JASRAC音楽文化賞を受賞[34][35]。2016年6月に海外初の上映がアメリカからスタートしている[36]

2017年2月には、第2作目の企画・製作・プロデュース作品となるドキュメンタリー映画「かけはし」が劇場公開されている[37][38][39][40]

作品リスト[編集]

映画
  • 映画『アオギリにたくして』(企画・製作・統括プロデューサー・主題歌・挿入曲)
  • 映画『LAST LOVE/愛人』(歌)
  • ドキュメンタリー映画『かけはし』(企画・製作・統括プロデューサー・主題歌・挿入曲)
著書
  • 「アメリカにだって伝えちゃえ」(汐文社)
  • 日英対訳・絵本「おりづるにのって」(ほんの木)
CDアルバム
  • 映画「アオギリにたくして」サントラ盤CDアルバム
  • ドキュメンタリー映画「かけはし」サントラ盤CDアルバム
  • CDアルバム「いのちの音色」等


脚注[編集]

  1. ^ 米国平和行脚にメッセージ(朝日新聞 1986年6月20日)
  2. ^ 「被爆者の声 届けたい」平和一人旅 アラスカへ (朝日新聞 1986年)
  3. ^ 核廃絶訴え米国で平和行脚(読売新聞1987年1月30日)
  4. ^ 原爆映画上映 米国の旅 核の悲劇理解された(読売新聞1987年10月27日)
  5. ^ JNNドキュメンタリー特集「ヒロシマってなぁに?」TBSテレビ(読売新聞 試写室1988年8月7日)
  6. ^ The cloud and the crane
  7. ^ 米国での平和行脚つづる体験記を出版(読売新聞1990年8月3日)
  8. ^ 原爆の惨状伝え米一人旅 小さな平和の種まきに(朝日新聞1990年8月18日)
  9. ^ アメリカ反核一人旅を出版 くじける気持ち被爆者勇気づけ(中国新聞)
  10. ^ ひらがなタイムズ 在日外国人に日本紹介 ユニーク国際誌10周年︎
  11. ^ 違いを認めて歩み寄れば、壁を超えて何かが生まれる(WORLD PLAZA)
  12. ^ Daily Yomiuri Editor cherishes cross-culture communication
  13. ^ 中村里美「異文化交流ワールド」
  14. ^ 異文化コミュニケーションには日本的な良さも時には必要(日本経済新聞2006年5月16日)
  15. ^ 世界に語り継ぐ 被爆の悲しみ(読売新聞1995年7月20日)
  16. ^ 8カ国の若者ら 明日朗読劇「 被爆者の声 国超え語る」主宰中村さん「懸命な姿、平和考える契機に」(朝日新聞2006年7月21日)︎
  17. ^ 心の原点 音作りのヒント(読売新聞 平成25年1月30日)
  18. ^ 禎子さんの生涯歌う 幟町小全児童と披露(中国新聞 2009年7月4日)
  19. ^ 被爆者の体験 歌や朗読で伝える(大分合同新聞 2012年7月17日)
  20. ^ 広島の発言2012 子どもにも朗読やトークで(毎日新聞2012年5月12日)
  21. ^ 被爆者の思い歌に込めて全国ライブ(読売新聞2009年7月4日)
  22. ^ ヒロシマ・ナガサキ 私は伝える(朝日新聞2009年8月8日)
  23. ^ クロワッサン「二度とくり返したくないから、被爆者のメッセージを歌にのせて」
  24. ^ 「被爆アオギリ」米国へ 歌手の中村さん、歌と共に植樹(2010年8月26日 朝日新聞)
  25. ^ 被爆アオギリ2世 米に植樹 核なき世界願い(毎日新聞 2010年11月10日)
  26. ^ 被爆アオギリ 米国へ(朝日新聞2010年8月26日)
  27. ^ ストーリー・製作経緯と映画にたくした思い
  28. ^ 平和の種まき 映画で語り継ぐ「伝えたい」歌手が自主制作
  29. ^ 今こそ被爆者の思いを(毎日新聞2013年4月24日)
  30. ^ 「憎しみの連鎖ではない、2度と繰り返さないために」被爆者の遺志継ぎ「平和」「命の大切さ」を訴える 映画「アオギリにたくして」. 産経新聞 (産業経済新聞社)
  31. ^ 広島原爆の語り部・沼田さんの人生、劇映画に「前向く人間のいとおしさ」(西日本新聞2014年2月3日)
  32. ^ 芽吹く希望 力強い歩み 若い世代に平和の「種」を(中国新聞 2013年11月2日)
  33. ^ 被爆アオギリテーマに新曲(中国新聞2009年11月12日)
  34. ^ 第1回JASRAC音楽文化賞
  35. ^ 毎日新聞「ひと」欄「アオギリにたくして」で第一回JASRAC音楽文化賞(2014年11月20日)
  36. ^ 静岡新聞「時評」米大統領の広島訪問 核廃絶へ小さな一歩
  37. ^ ドキュメンタリー映画「かけはし」制作経緯
  38. ^ 朝日新聞デジタル版(東京)「日韓のかけ橋に」留学生の遺志継ぐ 両親の歩み映画に
  39. ^ 朝日新聞デジタル版(大阪)「日韓のかけはしに」留学生の遺志継ぐ親の実録
  40. ^ 毎日新聞 大阪(デジタル版)若者の夢は「違い」超える


参考文献[編集]