中条駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
中条駅
East Exit, Nakajo Station, East Japan Railway Company, August 2018.jpg
中条駅東口(2018年8月)
なかじょう
Nakajō
金塚 (3.8 km)
(5.6 km) 平木田
所在地 新潟県胎内市表町7-22
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)*
所属路線 羽越本線
キロ程 39.1 km(新津起点)
電報略号 ナヨ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
1,155人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1914年大正3年)6月1日
備考 業務委託駅
みどりの窓口
テンプレートを表示

中条駅(なかじょうえき)は、新潟県胎内市表町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)羽越本線である。

胎内市の中心駅で、中条市街地(旧中条町)に位置する。特急「いなほ」の全列車や観光列車「海里」が停車するなど、大半の旅客列車が停車する。

歴史[編集]

中条駅周辺整備事業[編集]

2002年、当時の中条町は「都市計画マスタープラン」を策定し、交通結節機能の強化などを目的として当駅前に約5000平方メートルの駅前広場を設置する事業に着手。県と町が1998年から既に事業化していた県道中条停車場線の改良と合わせ各種整備を実施し(中条駅前広場整備事業[7][8])、2007年度末に全面竣工した。

一方、中条地区は市街地化が進捗した一方で当駅周辺には羽越本線を横断する手段が乏しく、当駅を利用する駅西側の住民は踏切を渡るか、大きく迂回して跨線橋を通行するしかない状況が長らく続いていた。特に踏切付近では朝のラッシュ時には列車の通過待ちによる渋滞もしばしば発生していた。

胎内市の新設合併後である2006年には市の施策計画として「第一次胎内市総合計画[9]」が策定され、それを踏まえて都市計画マスタープラン[10]も策定された。このマスタープランには東側のみにしか駅舎がなかった当駅に新たに西口を新設する「中条駅西口周辺整備事業」が新規事業として盛り込まれた。基本構想案では駅西側に西口駅前広場を整備し、自由通路を併設した橋上駅舎を建設するというもので、敷地にはJR貨物の廃線敷が活用されることとなった。

この事業は第13回まち交大賞(部門賞 まちづくりシナリオ賞)を受賞[11]。2018年7月に橋上駅舎・自由通路の供用開始および西口広場の一部供用開始が行われた。

駅構造[編集]

橋上化前の旧駅舎

東側より順に、単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する橋上駅。互いのホームは橋上駅舎で連絡している。この他、ホームのない側線が3番線の西側に複数敷設されていた(撤去済み)。

村上駅管理の業務委託駅で、駅業務はジェイアール新潟ビジネスが受託している。駅舎2階にはみどりの窓口自動券売機自動改札機待合室(改札内)[12]トイレ(改札内)[12]などがあり、東西を結ぶ自由通路には胎内の旬を発信する大型ディスプレイ[12]が設けられている。1階にはトイレ(東西両方)[12]のほか、東口側には待合機能や観光案内機能を備えた「観光交流室」があり、レンタサイクルの取り扱いもある。東口・西口のエントランス部と両ホームには階段[12]のほかエレベータ[12]が設置されている。

前述の事業により東口および西口に駅前広場が整備され、ロータリー化されている。東口には広場に隣接してパークアンドライドとしても利用できる駐車場[13]が設けられている。また、12月から2月ごろまで東口の桜のライトアップが行われる。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 羽越本線 上り 新発田新津新潟方面
2 (待避線)
3 下り 村上鶴岡酒田秋田方面

(出典:JR東日本:駅構内図

貨物取扱[編集]

中条オフレールステーション
入換作業中の電気機関車(2007年7月)

JR貨物の駅は、コンテナ貨物(12フィートコンテナのみ)と、臨時車扱貨物の取扱駅となっている。コンテナ輸送はトラック便によって行われる。

中条オフレールステーション[編集]

中条オフレールステーション(略称:中条ORS)は、JR貨物中条駅に属し、駅舎の南側にあるコンテナ集配基地である。新潟貨物ターミナル駅との間でトラック便が1日3.5往復(当駅発が3本)運行されている。

かつてはコンテナも列車で輸送されていたが、1996年平成8年)3月よりトラック代行になり、自動車代行駅となった。

専用線[編集]

かつては構内西側の側線から本線西側に沿って北へ伸び、クラレ中条事業所へ至る専用線が分岐していた。専用線はタンク車による化学薬品輸送に使用され、苛性ソーダ塩酸(両者とも酒田港駅発送)などが到着していたが、2008年(平成20年)3月に廃止された。1996年まではコンテナ輸送も行われていた。

また、駅南側にある水澤化学工業中条工場への専用線もあったが、1990年代後半に廃止された。

利用状況[編集]

JR東日本によると、2019年度(令和元年度)の1日平均乗車人員は1,155人である[旅客 1]

近年の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
1965年(昭和40年) 2,038 [旅客 2]
1970年(昭和45年) 1,797 [旅客 3]
1975年(昭和50年) 1,761 [旅客 4]
2000年(平成12年) 1,596 [旅客 5]
2001年(平成13年) 1,504 [旅客 6]
2002年(平成14年) 1,449 [旅客 7]
2003年(平成15年) 1,444 [旅客 8]
2004年(平成16年) 1,414 [旅客 9]
2005年(平成17年) 1,368 [旅客 10]
2006年(平成18年) 1,326 [旅客 11]
2007年(平成19年) 1,330 [旅客 12]
2008年(平成20年) 1,300 [旅客 13]
2009年(平成21年) 1,254 [旅客 14]
2010年(平成22年) 1,236 [旅客 15]
2011年(平成23年) 1,213 [旅客 16]
2012年(平成24年) 1,232 [旅客 17]
2013年(平成25年) 1,261 [旅客 18]
2014年(平成26年) 1,193 [旅客 19]
2015年(平成27年) 1,214 [旅客 20]
2016年(平成28年) 1,199 [旅客 21]
2017年(平成29年) 1,191 [旅客 22]
2018年(平成30年) 1,189 [旅客 23]
2019年(令和元年) 1,155 [旅客 1]

貨物[編集]

「新潟県統計年鑑」によると、近年の貨物輸送の推移は以下のとおりである。なお、発送貨物の単位は、1993年度 - 1998年度(平成5年度 - 平成10年度)はトン、1999年度(平成11年度)以降は千トンである。

貨物輸送推移
年度 発送貨物 出典
1993年(平成05年) 80,341 [貨物 1]
1994年(平成06年) 87,468
1995年(平成07年) 79,670
1996年(平成08年) 70,558
1997年(平成09年) 68,081
1998年(平成10年) 68,276 [貨物 2]
1999年(平成11年) 66.8 [貨物 3]
2000年(平成12年) 66.1
2001年(平成13年) 59.0
2002年(平成14年) 54.7
2003年(平成15年) 53.8
2004年(平成16年) 47.9 [貨物 4]
2005年(平成17年) 51.1
2006年(平成18年) 39.7
2007年(平成19年) 34.9
2008年(平成20年) 37.9
2009年(平成21年) 37.3 [貨物 5]
2010年(平成22年) 40.7
2011年(平成23年) 42.4
2012年(平成24年) 46.0
2013年(平成25年) 50.6
2014年(平成26年) 51.3 [貨物 6]
2015年(平成27年) 55.1
2016年(平成28年) 56.1
2017年(平成29年) 59.0
2018年(平成30年) 58.4

駅周辺[編集]

東口側[編集]

古くからの宿場町・中条の市街地である。

西口側[編集]

西口新設にあわせて宅地分譲が行われているほか[14]、飲食店街「西口のれん街」が整備された。

  • 医療法人社団 共生会 中条中央病院
  • 奥山荘(おくやまのしょう)歴史館
  • 胎内市立胎内小学校
  • クラレ新潟事業所

バス路線[編集]

東口ロータリー内を以下の路線が発着する。かつては新潟交通観光バスの一般路線バスも運行されていたが2017年秋以降はデマンド交通に一本化された。

  • 予約制のりあい自動車「のれんす号」[15] - 市内ほぼ全域をカバーするデマンド型交通。市民のみならず市外在住の人や観光の足としての利用も想定されている[16]
  • 無料観光バス「くるっと胎内」[17][18] - 季節限定で土・日・祝のみ運行。

その他[編集]

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
羽越本線
快速「べにばな
新発田駅 - 中条駅 - 坂町駅
快速
新発田駅 - (上りの一部は加治駅) - 中条駅 - 坂町駅
普通
金塚駅 - 中条駅 - 平木田駅

脚注[編集]

[脚注の使い方]

記事本文[編集]

  1. ^ “Suicaの一部サービスをご利用いただける駅が増えます” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2013年11月29日), オリジナルの2021年1月5日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20210105030117/https://www.jreast.co.jp/press/2013/20131114.pdf 2021年1月8日閲覧。 
  2. ^ “中条駅西口周辺整備事業 JR中条駅 仮駅舎建築工事”. 胎内市公式サイト. (2016年12月7日). オリジナルの2017年5月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170507061759/http://www.city.tainai.niigata.jp/kurashi/sekatsu/toshikekaku/project/p-eki.html 2017年5月7日閲覧。 
  3. ^ “羽越本線 中条駅「橋上駅舎」7月21日(土)開業!” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道新潟支社, (2018年5月29日), オリジナルの2021年1月8日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20210108075942/http://www.jrniigata.co.jp/press/20180529nakajyouekikyoujyouekisya.pdf 2021年2月4日閲覧。 
  4. ^ 中条駅新駅舎が開業 胎内 記念式典にぎわう(新潟日報 2018年7月22日付) - ウェイバックマシン(2018年7月26日アーカイブ分)
  5. ^ 市報たいない No.310 2018年7月15日号 p.1 7月21日 中条駅西口広場の一部供用開始 - 胎内市
  6. ^ 市報たいない No.326 2019年3月15日号 p.1 4月1日 中条駅に新たな施設がオープン - 胎内市
  7. ^ 中条町の都市計画:駅前広場整備事業(中条町)(2005年7月28日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  8. ^ 胎内市の都市計画:駅前広場整備事業(胎内市)(2014年2月12日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  9. ^ 第1次胎内市総合計画”. 胎内市. 2019年12月30日閲覧。
  10. ^ 胎内市都市計画マスタープラン”. 胎内市. 2019年12月30日閲覧。
  11. ^ 平成29年度 都市再生整備計画事業事例集実施地区 中条駅周辺地区 - 国土交通省北陸地方整備局.2019年12月30日閲覧。
  12. ^ a b c d e f 市報たいない No.311 2018年8月1日号 pp.1-3 あたらしい中条駅が完成しました - 胎内市
  13. ^ 中条駅前自動車駐車場”. 胎内市. 2019年12月30日閲覧。
  14. ^ “新潟県胎内市で「ウエストタウン中条」が建設中”. にいがた経済新聞. (2019年8月14日). https://www.niikei.jp/20960/ 
  15. ^ 予約制のりあい自動車「のれんす号」”. 胎内市. 2019年12月30日閲覧。
  16. ^ 予約制のりあい自動車 のれんす号 のご案内”. 胎内市観光協会. 2019年12月30日閲覧。
  17. ^ 胎内市の行楽地をくるっと巡回 無料観光バスくるっと胎内”. 胎内観光協会. 2019年12月30日閲覧。
  18. ^ “新潟・胎内市、無料観光バス運行 外国人客を誘致”. 日本経済新聞. (2019年4月22日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44054320S9A420C1L21000/ 

利用状況[編集]

旅客[編集]

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
  2. ^ 鉄道統計年報昭和40年版p100 新潟鉄道管理局
  3. ^ 鉄道統計年報昭和45年版p90-91 新潟鉄道管理局
  4. ^ 鉄道統計年報昭和50年版p64-65 新潟鉄道管理局
  5. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月21日閲覧。

貨物[編集]

  1. ^ 第10章 運輸 (Excel)”. 第109回 新潟県統計年鑑 1998. 新潟県. 2020年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月13日閲覧。
  2. ^ 第10章 運輸 (Excel)”. 第110回 新潟県統計年鑑 1999. 新潟県. 2020年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月13日閲覧。
  3. ^ 第11章 運輸 (Excel)”. 第115回 新潟県統計年鑑 2004. 新潟県 (2005年3月). 2020年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月13日閲覧。
  4. ^ 第11章 運輸 (PDF)”. 第120回 新潟県統計年鑑 2009. 新潟県. p. 216 (2010年3月). 2020年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月13日閲覧。
  5. ^ 第11章 運輸 (PDF)”. 第125回 新潟県統計年鑑 2014. 新潟県. p. 208 (2015年3月). 2020年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月13日閲覧。
  6. ^ 第11章 運輸 (PDF)”. 第130回 新潟県統計年鑑 2019. 新潟県. p. 208 (2020年3月). 2020年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月13日閲覧。

関連項目[編集]