中野隆司
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中野 隆司 なかの りゅうじ | |
---|---|
| |
生年月日 | 1957年2月6日(63歳) |
出生地 | 大阪府柏原市 |
出身校 | 鳥取大学農学部 |
所属政党 |
(民主党→) 大阪維新の会 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2013年(平成25年)3月11日 - 2017年(平成29年)3月10日 |
選挙区 | 柏原市選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2007年(平成19年)4月30日 - 2012年(平成24年) |
中野 隆司(なかの りゅうじ、1957年〈昭和32年〉2月6日 - )は、日本の政治家、教諭。大阪府柏原市長(1期)、大阪維新の会元顧問。大阪府議会議員(2期)。
略歴[編集]
大阪府柏原市出身。1981年(昭和56年)3月、鳥取大学農学部卒業。大阪府立富田林高等学校の講師を務めた後、1983年(昭和58年)から2005年(平成17年)まで八尾市や柏原市の中学校で理科(年度によっては社会、英語等)の教諭を務めた[1]。
2007年(平成19年)の大阪府議会議員選挙に民主党公認で出馬し初当選した[2]。2011年(平成23年)の府議選では大阪維新の会に乗り換え再選した[3]。
2012年(平成24年)、府議を辞職。翌2013年(平成25年)2月10日の柏原市長選挙に、大阪維新の会公認で出馬。元市議で清掃会社経営の女性[4]と、日本共産党推薦の市民団体役員を破り初当選した[5](投票率45.31%[6])。3月11日、市長に就任。
2015年(平成27年)9月、妻ではない女性との交際が週刊誌などで報道され、7月と8月にそれぞれ別の女性と大阪市内のホテルなどにいたことが判明[7]。これを受けて柏原市議会は同年9月14日、中野への問責決議案を全会一致で可決した[8]。
翌9月15日、中野は大阪維新の会の顧問を辞任。市民グループが11月24日、リコールの署名活動を始めたが規定数に達しなかった(12月23日に断念[9])。
2017年(平成29年)2月12日の柏原市長選挙に出馬せず引退した[10]。
人物[編集]
教育・子育て環境の自治体維新[編集]
教師から政治家に転じたのは、「学校現場で教育改革の議論を重ねたが、構造を変えられるのは政治家だけ」と感じたため[1]で、柏原市が内閣府の「『生きる学力育成』小中一貫教育特区」に認定された[11]のを追い風に、市長として教育環境、子育て環境、安全・安心、協働推進、にぎわいの「5つの大阪ナンバー1」のまちづくりに取り組むと所信表明。
就任直後2013年8月、子育て環境の整備として入院費の助成(無償化)対象を中学3年生まで拡大(従来は小学6年生まで)。2014年に妊婦らへの風疹の予防接種も無料化し、以後も子供の医療費の無償化を進めた[1]。
また、2015年には同市の児童・生徒約3600人からの「いじめ相談」を市長自ら電話で受付けるユニークな試みも行った[12]。
根底には、大阪市内まで鉄道で20分前後の近距離の利便性を活用し、子育て世代を集めて市の人口を増やす戦略があり、顧問を務める大阪維新の会の大阪都構想をはじめ20年~30年後の自治体再編を念頭に、市の生き残り策の面もあった[1]。
脚注[編集]
- ^ a b c d 自治体維新 首長インタビュー 大阪府柏原市長 中野 隆司氏 - 日経グローカル「No.238」2014年2月17日
- ^ 大阪府議選 : 開票結果 : 統一地方選2007 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- ^ 大阪府 議選:開票結果 : 統一地方選2011 : 地方選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- ^ はまうら佳子ドットコム
- ^ 柏原市長に中野氏当選 - 産経新聞2013年(平成25年)2月10日
- ^ 柏原市長選挙(2013年2月10日投票)候補者一覧|政治・選挙プラットフォーム【政治山】
- ^ “柏原市長のリコール求め、市民ら署名活動 女性問題報道”. 朝日新聞. (2015年11月24日) 2016年12月5日閲覧。
- ^ “妻以外の女性と…柏原市長に議会が問責可決”. 日本テレビ. (2015年9月14日) 2016年12月5日閲覧。
- ^ “不倫疑惑市長のリコール断念、署名集まらず 大阪・柏原”. 朝日新聞. (2015年12月24日) 2016年12月5日閲覧。
- ^ “大阪維新の会推薦の冨宅氏初当選 自民推薦破る 大阪・柏原市長選”. 産経新聞. (2017年2月12日) 2018年2月5日閲覧。
- ^ 「生きる学力育成」小中一貫教育特区 - 首相官邸
- ^ 【関西の議論】いじめ相談、市長・教育長が…「トップダウン」評価の一方で「過剰介入」懸念も - 産経新聞2015年4月23日
関連項目[編集]
公職 | ||
---|---|---|
先代: 岡本泰明 |
![]() 2013年 - 2017年 |
次代: 冨宅正浩 |
|