九度山駅
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九度山駅 | |
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![]() 駅舎(2018年10月7日) | |
くどやま KUDOYAMA | |
◄NK79 学文路 (1.8 km) (2.0 km) 高野下 NK81► | |
![]() | |
所在地 | 和歌山県伊都郡九度山町大字九度山123番地2 |
駅番号 | NK 80 |
所属事業者 | 南海電気鉄道 |
所属路線 | ■高野線 |
キロ程 |
52.2km(汐見橋起点) 難波から51.5 km |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
566人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1924年(大正13年)12月25日 |
備考 | 無人駅 |
九度山駅(くどやまえき)は、和歌山県伊都郡九度山町123-2にある南海電気鉄道高野線の駅。高野線はこのあたりから終点極楽橋駅まで本格的な勾配区間となる。標高94m(橋本駅との高低差は+2m)。駅番号はNK80。
歴史[編集]
- 1924年(大正13年)12月25日 - 南海鉄道が学文路駅から延伸した際の新たな終着駅として開業。
- 1925年(大正14年)7月30日 - 当駅 - 高野山駅(現・高野下駅)延伸により、途中駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1947年(昭和22年)6月1日 - 路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
- 2009年(平成21年)2月6日 - 紀伊清水駅、学文路駅、高野下駅、下古沢駅、上古沢駅、紀伊細川駅、紀伊神谷駅、極楽橋駅、高野山駅、紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線とともに近代化産業遺産(高野山参詣関連遺産)に指定される。
- 2013年(平成25年)4月1日 - 終日駅係員無配置化。
- 2019年(令和元年)11月2日 - おむすびスタンド「くど」が開業。[1]
駅構造[編集]
交換設備を備えた相対式2面2線のホームを持つ駅である。ホーム有効長は2扉車4両。駅舎は難波方面ホーム側の難波駅寄りに建てられており、反対側の高野山方面ホームへは構内踏切で連絡している。なお、のりば番号は設定されていない。また、何れのホームの待合所へ行く際も一旦屋根のない部分に出なければならないため、雨天時の連絡用に傘が用意されている。
難波駅側には保線基地があり、常時保線車両が留置されている。また、難波駅側にのみ安全側線が設置されている。
自動券売機とPiTaPa・ICOCA対応の自動改札機、のりこし精算機、ICカードの現金積増機(チャージ機)がある。
「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、2009年(平成21年)11月14日、橋本方面ホームに「九度山真田花壇」が設置された。木材には和歌山県で育った紀州材を使い、また、「真田幸村ゆかりの地・九度山」にちなんで、「真田幸村と十勇士」のイラストが配された。これに併せて、当駅の駅名標も「こうや花鉄道」独自のものに更新された[2]。2015年11月には、2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』放映にあわせて、真田家の家紋「六文銭」の陣幕や暖簾が飾られるなど駅舎が真田仕様に改装された[3][4]。
のりば[編集]
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ![]() |
下り | 高野山方面 |
2 | 上り | 橋本・なんば方面 |
※実際には構内に上記ののりば番号表記はないが、スマートフォン向けアプリ「南海アプリ」では、下りが1番のりば、上りが2番のりばとされている。駅舎側が2番のりばである。
利用状況[編集]
2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は566人[5]で、南海の駅(100駅)では81位[5]である。
九度山町民に留まらず、橋本市(旧高野口町域)民やかつらぎ町民からの利用もある。これは、難波方面へ出る場合、JR和歌山線を利用して橋本駅で高野線に乗り換える場合よりも運賃が安いためである。また、かつて高野線の急行が難波-極楽橋間を直通運転していた時代は、橋本からの乗車より着席確率が高いことも当駅利用の要因となっていたが、2005年10月のダイヤ改正により急行が橋本駅で系統分割されたためこの利点はなくなり、駅利用者の減少を招いている。
各年度の1日平均乗降人員数は下表のとおり。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
順位 | 出典 |
---|---|---|---|
1980年(昭和55年) | 2,596 | - | [6] |
1985年(昭和60年) | 2,742 | - | [6] |
1990年(平成 | 2年)2,622 | - | [6] |
1995年(平成 | 7年)2,243 | - | [6] |
2000年(平成12年) | 1,621 | - | [6] |
2001年(平成13年) | 1,450 | - | [6] |
2002年(平成14年) | 1,401 | - | [6] |
2003年(平成15年) | 1,355 | - | [6] |
2004年(平成16年) | 1,251 | 74位 | [6] |
2005年(平成17年) | 1,127 | - | [6] |
2006年(平成18年) | 1,037 | - | [6] |
2007年(平成19年) | 938 | - | [6] |
2008年(平成20年) | 883 | - | [6] |
2009年(平成21年) | 828 | - | [6] |
2010年(平成22年) | 771 | - | [6] |
2011年(平成23年) | 723 | 76位 | [6] |
2012年(平成24年) | 707 | 77位 | [7] |
2013年(平成25年) | 694 | 78位 | [7] |
2014年(平成26年) | 659 | 80位 | [7] |
2015年(平成27年) | 693 | 80位 | [8] |
2016年(平成28年) | 909 | 75位 | [9] |
2017年(平成29年) | 618 | 80位 | [10] |
2018年(平成30年) | 579 | 81位 | [11] |
2019年(令和元年) | 566 | 81位 | [12] |
駅周辺[編集]
九度山町役場が西方にある。
- 九度山郵便局
- 九度山町立九度山中学校
- 九度山町立九度山小学校
- 真田庵
- 慈尊院
- 高野山町石道
- 槇尾道
- 槇尾山明神社
- 紙遊苑 かつて町内で作られていた高野紙の体験資料館。高野紙は、2014年にユネスコの無形文化遺産に登録された埼玉県の細川紙(小川和紙)の起源とされる。
隣の駅[編集]
- 南海電気鉄道
高野線
- 橋本駅 - 極楽橋駅間で運転される全車自由席の臨時特急も停車する。停車駅は「天空」のものに準ずる。
脚注[編集]
- ^ “九度山駅 おむすびスタンド「くど」について”. 南海電鉄. 2019年10月20日閲覧。
- ^ 高野線・九度山駅に「九度山真田花壇」を設置 (PDF) - 南海電気鉄道、2009年11月11日
- ^ 和歌山)九度山駅、「真田」仕様に改装 - 朝日新聞デジタル、2015年11月15日
- ^ “九度山駅の真田装飾が11月14日(土)に完成! 来年1月24日(日)からは土休日などに赤備え仕様のバスを運行” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 南海電気鉄道/和歌山県九度山町, (2015年11月9日), オリジナルの2016年2月3日時点におけるアーカイブ。 2020年12月26日閲覧。
- ^ a b ハンドブック南海2020 鉄道事業 (PDF)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 【南海電鉄各線駅別 1日あたりの乗降客数の推移】|和歌山県総合交通政策課 (PDF) - 和歌山県
- ^ a b c 平成26年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
- ^ 平成27年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
- ^ 平成28年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
- ^ 平成29年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
- ^ 平成30年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
- ^ 令和元年度和歌山県公共交通機関等資料集 (PDF)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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