井上大仁

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井上 大仁
いのうえ ひろと
Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム 井上 大仁
ラテン文字 Hiroto Inoue
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技
種目 長距離走マラソン
所属 MHPS
大学 山梨学院大学
生年月日 (1993-01-06) 1993年1月6日(26歳)
出身地 長崎県の旗 日本長崎県諫早市
身長 165cm
体重 52kg
自己ベスト
1500m 3分49秒64(2015年)
5000m 13分38秒44(2018年)
10000m 27分56秒27(2018年)
ハーフマラソン 1時間01分39秒(2014年)
マラソン 2時間06分54秒(2018年)
 
獲得メダル
男子陸上競技
アジア競技大会
2018年 ジャカルタ マラソン
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井上 大仁(いのうえ ひろと、1993年1月6日 - )は、日本陸上競技選手。専門は長距離走マラソン長崎県諫早市出身[1]諫早市立飯盛中学校鎮西学院高等学校山梨学院大学各卒業。現在MHPS所属。2018年ジャカルタアジア競技大会金メダリスト2017年世界陸上ロンドン大会日本代表(共に男子マラソン種目)。

来歴・人物[編集]

大学時代まで[編集]

  • 山梨学院大学ではチームの主力として大学三大駅伝などで活躍。3年時の第45回全日本大学駅伝ではエース区間2区で早稲田大学大迫傑日本体育大学山中秀仁と区間賞を分けあった。箱根駅伝には4年連続で出走。1年時の第88回大会では1区区間10位。2年時の第89回大会では3区区間7位。3年時の第90回大会では、2区を走ったエノック・オムワンバがレース中の疲労骨折により途中棄権したため[2]区間順位は付かなかったものの5区で区間8位相当の走りを見せた。チームの主将を務めた4年時の第91回大会では3区を担当。2区出走予定だったエノック・オムワンバがアキレス腱を痛め、直前で区間エントリー変更があった影響もあり井上には20位でタスキが渡ったが、3人抜き区間3位の力走でチームに良い流れを引き寄せた[3]。結果として山梨学院大学は往路13位、総合9位でゴールし、1区2区の最下位スタートからシード権獲得まで順位を押し上げた[4]。また在学中の2014年3月には世界ハーフマラソン選手権に日本代表として出場した[5]

社会人以降[編集]

世界陸上男子マラソン初出場・26位[編集]

  • 2017年2月開催の東京マラソン2017(同年世界陸上ロンドン大会・男子マラソン選考会)へ自身2度目のフルマラソンに出場。レース序盤は海外勢のハイペースについていったが、9km手前で自重しマイペースに切り替える。終盤の38km過ぎでペースの落ちた設楽悠太を追い抜き、井上が日本人首位に立つ。それ以降も山本浩之(総合10位・日本人2着)らの追い上げを振り切って、男子総合8位のゴールながら2時間8分台と自身初のサブテン(2時間10分未満)を達成[7]。結果、川内優輝中本健太郎のベテラン勢と共に、世界陸上ロンドン大会男子マラソン日本代表へ初選出された[8]
  • 2017年8月開催の世界陸上ロンドン大会・男子マラソン本番レースに出場。20km過ぎ迄は先頭集団に食らいついたが、中間点付近で遅れ始まる。その後、同日本代表の川内らと並走するも30km手前で完全脱落、結局日本人3番手(川内・9位、中本・10位)の26位に終わった[9][10]

東京マラソンで2時間6分台・MGC出場権獲得[編集]

  • 2018年2月開催の東京マラソン2018(MGCシリーズ第4弾2020年東京オリンピック男子マラソン選考会)に出走。ペースメーカーが先導するハイペースの先頭集団に加わり、30kmを過ぎてペースメーカーが外れると、井上は今大会優勝者のディクソン・チュンバ(ケニア)のロングスパートに積極果敢についていく。だが、35km過ぎでチュンバから徐々に遅れて優勝争いから一歩後退、さらに38.3km付近では設楽悠太(同マラソンで15年4か月振りに男子マラソン日本記録を5秒更新)にも追い抜かれた。それでも井上は2時間6分54秒と、男子マラソン日本歴代4位(当時)の好タイムをマーク、総合5位・日本人2位でフィニッシュ。さらに設楽や同MHPS所属の木滑良らと共にマラソングランドチャンピオンシップ出場権を獲得[11]。ゴール後の表彰式で特別奨励賞として1000万円が贈られたが、当の井上は「やっぱり設楽選手に負けた悔しさが大きい。隣(設楽悠)とは桁も違う。次は自分が2時間5分台を出したい」と雪辱のコメントを述べていた[12]

アジア競技大会男子マラソン・金メダル獲得[編集]

  • 2018年8月開催のジャカルタアジア競技大会・男子マラソン日本代表へ、園田隼と共に選出[13]。そのアジア大会男子マラソン本番では気温28度・湿度88%の高温多湿な悪条件の中、井上は終始先頭集団に加わった。レース終盤の38Km付近から2位のエルハサン・エラバッシ(バーレーン)とデッドヒートを繰り広げ、最後はトラック勝負に縺れ込む。井上の背後からエラバッシが強引にインコースから追い抜こうとした為、両者が接触するアクシデントが有ったが、ゴール寸前で井上自ら突き放し、1986年ソウルアジア競技大会同種目の中山竹通以来32年ぶりとなる優勝を達成、金メダルを獲得した[14]

戦績・記録[編集]

大学駅伝戦績[編集]

学年 出雲駅伝 全日本大学駅伝 箱根駅伝
1年生
(2011年度)
第23回
不出場
第43回
不出場
第88回
1区-区間10位
1時間03分13秒
2年生
(2012年度)
第24回
1区-区間5位
23分34秒
第44回
1区-区間2位
43分23秒
第89回
3区-区間7位
1時間06分40秒
3年生
(2013年度)
第25回
不出場
第45回
2区-区間賞
38分08秒
第90回
5区-OP
1時間21分11秒
4年生
(2014年度)
第26回
不出場
第46回
4区-区間3位
41分28秒
第91回
3区-区間3位
1時間02分56秒

実業団駅伝戦績[編集]

大会 所属 区間 区間順位 記録 チーム順位 備考
2015年度
(入社1年目)
第52回九州実業団対抗毎日駅伝大会 MHPS
(三菱日立パワーシステムズ長崎)
2区 区間7位 33分17秒 4位 実業団駅伝デビュー
第60回全日本実業団対抗駅伝競走大会 4区 区間3位 1時間03分15秒 11位 ニューイヤー駅伝デビュー
2016年度
(入社2年目)
第53回九州実業団対抗毎日駅伝大会 3区 区間賞 37分04秒 優勝 実業団駅伝初の区間賞・MHPS初優勝
第61回全日本実業団対抗駅伝競走大会 4区 区間3位 1時間03分14秒 4位 MHPS初入賞
2017年度
(入社3年目)
第54回九州実業団対抗毎日駅伝大会 1区 区間賞 36分26秒 優勝 MHPS二連覇
第62回全日本実業団対抗駅伝競走大会 4区 区間2位 1時間04分53秒 8位 MHPS2年連続入賞

マラソン全成績[編集]

年月 大会 順位 記録 備考
2016年2月 第71回びわ湖毎日マラソン 9位 2時間12分56秒 初マラソン・リオデジャネイロ五輪選考レース
2017年2月 東京マラソン2017 8位 2時間08分22秒 日本人1位・自己記録・世界陸上ロンドン大会選考レース
2017年8月 世界陸上ロンドン大会 26位 2時間16分54秒 日本人3位
2018年2月 東京マラソン2018 5位 2時間06分54秒 日本人2位・自己記録・MGCシリーズ第4弾2020年東京オリンピック選考会)
2018年8月 ジャカルタアジア競技大会 優勝 2時間18分22秒 マラソン初優勝、同大会男子マラソン競技で日本人の優勝は32年ぶり

自己ベスト[編集]

種目 記録 大会 備考
1500m 3分49秒36 2015年7月15日 リージュ国際大会
5000m 13分38秒44 2018年5月5日 ゴールデンゲームズinのべおか
10000m 27分56秒27 2018年11月24日 八王子ロングディスタンス 長崎県記録
10マイル 46分51秒 2016年11月27日 熊本甲佐10マイル公認ロードレース大会
ハーフマラソン 1時間01分39秒 2014年2月2日 香川丸亀国際ハーフマラソン 日本歴代47位
マラソン 2時間06分54秒 2018年2月25日 東京マラソン2018 日本歴代5位

出典[編集]