井上拓真
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基本情報 | |
---|---|
本名 | 井上 拓真 |
身長 | 164cm |
国籍 |
![]() |
誕生日 | 1995年12月26日(25歳) |
出身地 | 神奈川県座間市 |
家族 |
井上真吾(父) 井上尚弥(兄) |
親戚 | 井上浩樹(従兄弟) |
スタイル | 右ボクサーファイター |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 15 |
勝ち | 14 |
KO勝ち | 3 |
敗け | 1 |
引き分け | 0 |
井上 拓真(いのうえ たくま、1995年12月26日 - )は、日本のプロボクサー。神奈川県座間市出身。大橋ボクシングジム所属。元WBC世界バンタム級暫定王者。ホリプロとマネジメント契約。担当トレーナーは父の井上真吾。兄は同じプロボクサーの井上尚弥。既婚で一児の父[1]。。入場曲は、AK-69の『ONE』[2]。
来歴[編集]
アマチュア[編集]
元アマチュアボクサーであった父の影響でボクシングを始めた兄(井上尚弥)の後を追うように自分も幼稚園からボクシングを始める[3]。
2011年、神奈川県立綾瀬西高等学校1年次に平成23年度全国高等学校総合体育大会ボクシング競技(秋田市立体育館)に出場し、ピン級で優勝した[4][5]。しかし、その翌年の2012年、高校2年次の平成24年度全国高等学校総合体育大会ボクシング競技(新潟市体育館)ではライトフライ級に出場し、決勝戦で田中恒成に敗れ準優勝となった[6]。
プロ[編集]
2013年、高校3年在学中にプロボクサーへの転向を表明[7]。同年12月6日に両国国技館で日本ランカーの福原辰弥(本田フィットネス)とプロデビュー戦を行い、3-0の判定で勝利を収めた[8]。
その後デビューから4連勝を飾り、2015年7月6日、5戦目でOPBF(東洋太平洋)スーパーフライ級王座決定戦(後楽園ホール)に出場、マーク・アンソニー・ヘラルド(フィリピン)に3-0の判定勝ちを収めてOPBF王座を獲得した[9]。同年12月29日、有明コロシアムにてOPBF王座初防衛戦を行い、レネ・ダッケル(フィリピン)の3-0の判定勝ちで初防衛に成功した。
2016年は、有明コロシアムにて5月8日にOPBF王座の2度目の防衛戦をアフリザル・タンボレシ(インドネシア)と行い、2回1分46秒TKOで下して王座防衛に成功[10]。この試合の直後に世界王座挑戦を目指すとしてOPBFスーパーフライ級王座を返上した[11]。9月4日には地元となる座間市立市民体育館にてフローイラン・サルダール(フィリピン)とのノンタイトル10回戦を行い、1回にダウンを喫したが8回・9回に1つずつダウンを奪い、大差の判定勝ちを収めた[12]。
試合翌日の9月5日、所属ジムの大橋秀行会長が「2016年12月末に、井上拓真がWBO世界バンタム級王者のマーロン・タパレス(フィリピン)に挑戦することが決定している」と発表した[13]。
練習中に右拳を負傷し、12月30日に行われるはずだった世界戦は中止となった[14]。
2017年、約1年ぶりの試合として8月30日には後楽園ホールで久高寛之と53.5キロ契約10回戦を行い、3-0の判定勝ちで復帰戦を飾り[15]、12月30日には横浜文化体育館で益田健太郎と54.0キロ10回戦を行って3-0の判定勝ちを収めた[16]。
2018年、5月25日に大田区総合体育館にてワルド・サブ(インドネシア)と54.5キロ10回戦を行って1回2分14秒KO勝ちを収めた[17]。そして同年6月21日、同年9月11日に後楽園ホールにて開催される「第65回フェニックスバトル」でWBCバンタム級3位のマーク・ジョン・ヤップ(フィリピン)とWBC世界バンタム級挑戦者決定戦を行うことが発表された[18]。
2018年9月11日、後楽園ホールにてマーク・ジョン・ヤップとWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦を行い、12回3-0の判定勝ちを収め、指名挑戦権を獲得した[19]。
2018年12月30日、大田区総合体育館にてWBC世界バンタム級2位でWBCユース世界バンタム級シルバー王者のペッチ・CPフレッシュマート(タイ)とWBC世界バンタム級暫定王座決定戦に臨み、12回3-0(117-111×3)で判定勝ちを収め、王座を獲得した[20]。2019年1月19日、MGMグランド・ガーデン・アリーナで行われるWBC世界バンタム級1位ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)VSWBC世界バンタム級3位ルーシー・ウォーレン(アメリカ)の対戦の勝者と、王座統一戦を行うこととなった。
2019年11月7日、さいたまスーパーアリーナでWBC世界バンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリと王座統一戦を行った。試合は4回にウバーリが左ストレートをクリーンヒット、これをアゴに食らった井上は尻からキャンバスにダウン。最終回に左フックでウバーリをグラつかせたが、ウバーリに逃げ切られ12回判定0-3(107-120、110-117、112-115)でプロ初黒星を喫し王座統一に失敗、暫定王座も失った[21]。
2019年11月13日、WBCは最新ランキングを発表。王座統一戦でウバーリに敗れた井上は5位にランクインした。
2021年1月14日に後楽園ホールにて行われた「フェニックスバトル」のメインイベントでOPBF東洋太平洋バンタム級王者の栗原慶太とOPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチを行い、9回負傷判定勝ちでOPBF王座獲得に成功[22]。
2021年2月15日 W不倫が発覚された
獲得タイトル[編集]
戦績[編集]
- アマチュアボクシング:57戦52勝(14RSC)5敗
- プロボクシング:15戦14勝(3KO)1敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2013年12月6日 | 勝利 | 6R | 判定3-0 | 福原辰弥(本田フィットネス) | ![]() |
プロデビュー戦 |
2 | 2014年4月6日 | 勝利 | 8R | 判定3-0 | ファーラン・サックリン・ジュニア | ![]() |
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3 | 2014年9月5日 | 勝利 | 2R 0:51 | KO | チャナチャイ・ ソーシアムチャイ | ![]() |
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4 | 2014年12月30日 | 勝利 | 8R | 判定3-0 | ネストール・ナルバエス | ![]() |
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5 | 2015年7月6日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | マーク・アンソニー・ヘラルド | ![]() |
OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王座決定戦 |
6 | 2015年12月29日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | レネ・ダッケル | ![]() |
OPBF防衛1 |
7 | 2016年5月8日 | 勝利 | 2R 1:46 | TKO | アフリザル・タンボレシ | ![]() |
OPBF防衛2 |
8 | 2016年9月4日 | 勝利 | 10R | 判定3-0 | フローイラン・サルダール | ![]() |
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9 | 2017年8月30日 | 勝利 | 10R | 判定 3-0 | 久高寛之(仲里) | ![]() |
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10 | 2017年12月30日 | 勝利 | 10R | 判定 3-0 | 益田健太郎(新日本木村) | ![]() |
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11 | 2018年5月25日 | 勝利 | 1R 2:14 | KO | ワルド・サブ | ![]() |
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12 | 2018年9月11日 | 勝利 | 12R | 判定 3-0 | マーク・ジョン・ヤップ(六島) | ![]() |
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13 | 2018年12月30日 | 勝利 | 12R | 判定 3-0 | ペッチ・CPフレッシュマート | ![]() |
WBC世界バンタム級暫定王座決定戦 |
14 | 2019年11月7日 | 敗北 | 12R | 判定0-3 | ノルディーヌ・ウバーリ | ![]() |
WBC世界バンタム級王座統一戦 |
15 | 2021年1月14日 | 勝利 | 9R | 負傷判定 | 栗原慶太(一力) | ![]() |
OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ |
テンプレート |
脚注[編集]
- ^ 井上拓真が結婚報告 昨秋に長女も誕生 Boxing News(ボクシングニュース) 2021年1月16日
- ^ 【ボクシング】「正規王者になって認めてもらう!」井上拓真、“オンリーワン”に向けラストスパート ベースボール・マガジン社WEB 2019年10月29日
- ^ 第65回全国高等学校ボクシング選手権大会 ピン級で優勝した 井上拓真さん タウンニュース綾瀬版 2011年8月26日号
- ^ 第65回全国高等学校ボクシング選手権大会 ピン級で優勝した 井上拓真さん タウンニュース綾瀬版 2011年8月26日号
- ^ 第65回全国高等学校総合体育大会 ボクシング競技の結果 財団法人全国高等学校体育連盟 ボクシング専門部
- ^ 第66回全国高等学校総合体育大会 ボクシング競技の結果 財団法人全国高等学校体育連盟 ボクシング専門部
- ^ 井上尚弥の弟17歳の拓真がプロ転向表明 日刊スポーツ 2013年10月13日付
- ^ 井上拓真デビュー戦白星/ボクシング 日刊スポーツ 2013年12月6日付
- ^ 井上拓真がOPBF王座獲得、兄尚弥と同じプロ5戦目 Boxing News 2015年7月6日付
- ^ 【ボクシング】井上弟が2RTKO勝ちでV2、世界戦アピール イー・ファイト 2016年5月8日
- ^ 井上拓真が東洋太平洋王座返上 世界準備へ9月次戦 日刊スポーツ 2016年6月17日付
- ^ 井上拓真は世界前哨戦で1回ピンチから逆転判定勝利 日刊スポーツ 2016年9月5日付
- ^ 井上拓真の世界挑戦決定、年末に 尚弥&八重樫とトリプルマッチ スポーツニッポン 2016年9月5日付
- ^ 井上拓真12・30世界戦中止 練習中に右拳負傷 日刊スポーツ 2016年11月12日付
- ^ 井上拓真が1年ぶり復帰戦判定勝ち、久高寛之は及ばず Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月30日
- ^ 清水聡がOPBF初防衛、井上拓は判定で益田下す Boxing News(ボクシングニュース) 2017年12月30日
- ^ 拳四朗が速攻V3 前王者に2回KO勝ちで“完全決着” Boxing News(ボクシングニュース) 2018年5月25日
- ^ 9.11井上拓vsヤップ WBCバンタム級挑戦者決定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年6月21日
- ^ 井上拓真、連勝中のヤップ下し世界挑戦切符勝ち取る 日刊スポーツ 2018年9月11日
- ^ 井上拓真がWBC暫定獲得「まだ喜んではいられない」 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年12月30日
- ^ 井上拓真「ポイントは取っていると…」最終回にKOチャンスつかむも及ばず Boxing News(ボクシングニュース)2019年11月7日
- ^ 井上拓真が貫禄勝ち 再び兄弟世界王者へ第一歩東洋太平洋王者の栗原慶太は強打空転 Boxing News(ボクシングニュース) 2021年1月14日
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 井上拓真 - 大橋ボクシングジム公式プロフィール
- 井上拓真オフィシャルブログ
- 井上拓真の戦績 - BoxRec(英語)
- 井上拓真(@takumainoue_122)-Twitter
- 井上拓真 (takumainoue_1226) - Instagram
空位 前タイトル保持者 松本亮 |
第35代OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者 2015年7月6日 - 2016年6月11日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 レネ・ダッケル |
暫定王座決定戦 対戦者 ペッチ・CPフレッシュマート |
WBC世界バンタム級暫定王者 2018年12月30日 - 2019年11月7日 |
次暫定王者 王座統一戦により消滅 |
空位 前タイトル保持者 栗原慶太 |
第49代OPBF東洋太平洋バンタム級王者 2021年1月14日 - 現在 |
次王者 N/A |
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