井沢ひろし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
井沢 ひろし(いざわ - 、1968年1月8日 - )は、日本のライター・漫画原作者。本名は井澤 寛(読み同じ)[1][2]。
雑誌の構成などを担当する際は、「井沢どんすけ」「ハルソラ」という名義を使用している。
来歴[編集]
学生時代、「どんちゃん」のペンネームで週刊少年ジャンプの読者コーナー『ジャンプ放送局』の常連投稿者(ハガキ職人)として活躍し、9代目チャンピオンとなる。当時『ジャンプ放送局』の構成担当であったフリーライターのさくまあきらによると、「彗星のように現れて9代目チャンプになった」と振り返っている[3]。
優勝後はライターになることを志し、さくまあきらに弟子入りする[3]。『ジャンプ放送局』のアシスタントを経て、編集プロダクション『キャラメル・ママ』に所属し、プロのライターになる。
『ジャンプ放送局』終了後、週刊少年ジャンプにて1997年から開始された読者コーナー『ハガキ戦士 ジャンプ団』の構成を担当。2016年まで長年に渡り、週刊少年ジャンプの読者コーナーの構成を担当した。
フリーランスでの活動を経て、2014年9月9日に『株式会社ハルソラ』を設立。所属しているのは井沢のみである。会社設立以降は、雑誌の構成担当時の名義を「ハルソラ」とする。
人物[編集]
2011年1月8日、以前より交際していた女性と入籍。同年6月3日、軽井沢の教会で挙式、7月30日、代官山のイタリアン・レストランで披露宴を執り行った。
さくまとは公私ともに親交があり、『桃太郎伝説』『桃太郎電鉄』シリーズの製作にも関わっている。また、さくまが新作ゲームを制作した際は、テストプレーヤーとして必ず井沢を指名する。さくまによると、「私さくまあきらが決定したチューニングを、覆すことができる唯一の男」「どんちゃん(井沢の愛称)は、ゲームが面白かったら何時間でもぶっ通しでテストプレイを続けるが、つまらないと判断したらコントローラを置いてさっさと帰ってしまう、恐怖の大魔王。」と評している[4]。
主な作品[編集]
マンガ原作[編集]
- C'monデジモン(作画・藪野てんや) 赤丸ジャンプ1997SUMMER
- それ行けダンジョン!チョコボ&モーグリ(作画・薮野てんや) 週刊少年ジャンプ
- デジモンアドベンチャーVテイマー01(作画・やぶのてんや、監修・本郷あきよし) Vジャンプ
- 時空冒険ヌウマモンジャー(作画・菊池晃弘) Vジャンプ
- ファイアーエムブレム 覇者の剣(作画・山田孝太郎) 月刊少年ジャンプ
- ETOILE -三銃士星羅-(作画・山田孝太郎) 月刊少年ジャンプ
- 桃太郎電鉄 お国じまんメッケたび(作画・小池マサヒト) コロコロイチバン!
- 変身忍者嵐 SHADOW STORM(作画・大賀浅木) ホーム社・WEBコミックサイト「comip!」
- ひみつのアッコちゃんμ(作画・上北ふたご) ホーム社・WEBコミックサイト「comip!」
アニメ脚本[編集]
- CoCO&NiCO(キャラクターデザイン・高田明美 2016年)
- タマ&フレンズ うちのタマ知りませんか?(中京テレビニャンだ?フル チャンネル内、2016年 - )
構成・原稿担当[編集]
- 井沢どんすけ名義
- きくちゃんどんちゃんごきげんファミコン(マル勝ファミコン、菊池晃弘と共同担当)
- ハガキ戦士 ジャンプ団(週刊少年ジャンプ)
- じゃんぷる(同)
- ジャンプ魂(同)
- ジャン魂G!(同)
- ハルソラ名義
- バトよん!!!!(週刊少年ジャンプ)
ゲーム制作[編集]
- 天外魔境 ZIRIA(シナリオ)ハドソン 1989年
- 天外魔境II 卍MARU(シナリオ)ハドソン 1992年
- 桃太郎伝説シリーズ ハドソン
- 桃太郎電鉄シリーズ(企画・シナリオ)ハドソン
- フルーツトラベラーズ(シナリオ)株式会社ACT[5]
- ビリオンロード(世界観およびキャラクター設定)バンダイナムコゲームス[6]
脚注[編集]
- ^ さくまあきらホームページ:仕事人裏日記 2000年1月29日(土)、2020年11月4日。
- ^ 桝田省治の製作ノート ~Making of Linda3~ -Alfa・MARS PROJECT COLUMN-、2020年11月4日。
- ^ a b 「今だから…さくまあきら放送局長が語る 「ジャンプ放送局」のスゴさとその人気の秘密とは?」Web R25、2007年5月24日。
- ^ さくまあきらホームページ:仕事人裏日記 2000年10月27日(金)、2020年11月4日。
- ^ “『フルーツトラベラーズ』開発者インタビュー!~主役は“フルーツ”! ユニークなボードゲームの誕生秘話~ - ファミ通.com” (日本語). ファミ通.com. 2018年9月22日閲覧。
- ^ Inc., Aetas「[TGS 2018]「ビリオンロード」の新情報公開。ブートキャンプでおなじみ,ビリー隊長も登場したステージイベントをレポート」『』。2018年9月23日閲覧。