京山将弥

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京山 将弥
横浜DeNAベイスターズ #48
170616 Masaya Kyoyama.jpg
2017年6月16日 横浜スタジアムにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 滋賀県大津市
生年月日 (1998-07-04) 1998年7月4日(22歳)
身長
体重
182 cm
77 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 ドラフト4位
初出場 2018年4月1日
年俸 1,120万円(2020年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

京山 将弥(きょうやま まさや、1998年7月4日 - )は、横浜DeNAベイスターズに所属する滋賀県大津市出身[2][3]プロ野球選手投手[4]。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

晴嵐小学校1年時に晴嵐スポーツ少年団で軟式野球を始めると、北大路中学校への在学中には、大家友和が設立した草津シニア・リトル・パンサーズに所属していた[3]。後に述懐したところによれば、大家はチームのゼネラルマネジャーも務めていたため、当時は「(自分の)手の届かないほどの人」だったという[5]

近江高等学校への進学後は、1年夏からベンチ入り[3]を果たすと、2年時春の選抜大会県岐阜商との2回戦で登板[3]。3年夏の選手権滋賀大会では、決勝までの4試合にすべて登板すると、26イニング連続無失点と30奪三振を記録した[2]高島高等学校との決勝では、6回の打席で先制の2点適時二塁打を放つとともに、投げても10奪三振を記録。3安打を許したものの、二塁を踏ませない完封勝利で、チームを本大会への出場に導いた[3]。もっとも、本大会では初戦で敗退した[2]。在学中の2年後輩に寺内生がいる。

3年時には大学球界の強豪校からも進学を誘われていた[6]が、プロ志望届日本学生野球協会へ提出したことから、2016年のNPBドラフト会議横浜DeNAベイスターズから4巡目で指名。契約金4000万円、年俸550万円(金額は推定)という条件で入団した[7]。背番号は48

DeNA時代[編集]

2017年、シーズンを通じて二軍生活に終始した[8]が、7月13日のフレッシュオールスターゲーム草薙球場)では、イースタン・リーグ選抜の投手として4回表に救援登板。1イニングを三者凡退に抑えた[9]。イースタン・リーグの公式戦では、主に先発で16試合に登板。通算投球回数は99回1/3で、チームの投手でただ1人リーグの最終規定投球回に到達するとともに、6勝6敗、防御率4.17を記録した[10]。シーズン終了後の秋季キャンプから、中学生時代に指導を受けた大家が二軍投手コーチに就任。大家からカットボールの投げ方を教わった[5]後に、台湾でのアジアウインターベースボールリーグ(AWB)へ参加した。AWBでは、NPBイースタン選抜の一員[11]として4試合に先発。韓国プロ野球(KBO)選抜との決勝戦でも先発したが、勝ち負けはつかなかった[12]

2018年オープン戦序盤の3月5日に入団後初めて一軍に合流すると、当日の対阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)で先発を任された。「1日限定」という条件での合流だったが、5回無失点の好投で勝利投手になったことから、一軍監督のアレックス・ラミレスが「一軍の先発陣に異変があったら再び昇格させる」と明言[13]。後に、一軍の先発要員から故障者が相次いだため、入団後初めての開幕一軍入りに至った[14]。4月1日に、東京ヤクルトスワローズとの開幕カード第3戦(横浜スタジアム)で、先発投手として一軍公式戦にデビュー。19歳9ヶ月での抜擢ながら、5回1失点の好投で一軍公式戦初勝利を挙げるとともに、チームをレギュラーシーズン初勝利へ導いた。DeNAに所属する10代の投手が、NPBの一軍公式戦開幕カードで先発勝利を挙げた事例は、前身の球団を含めてもこの試合の京山が初めてである[15]。さらに、4月8日の対広島東洋カープ戦(広島マツダスタジアム)での先発勝利によって、球団史上初めて一軍デビュー戦からの2戦2勝を記録[6]。次に登板した4月15日の対中日ドラゴンズ戦(横浜)で連勝記録を3にまで伸ばした[16]が、4月22日の対広島戦(横浜)で一軍公式戦初黒星を喫したため、ドラフト制度導入後(1966年以降)の日本人投手による一軍公式戦初登板試合からの最多連勝記録(4連勝、1978年の三浦広之、2003年の石堂克利)には及ばなかった[17]。以降の先発登板試合で中盤までに降板することが相次いだ[18]影響で、5月中盤から一軍と二軍を何度も往復したものの、一軍では7月29日の対広島戦(マツダスタジアム)でシーズン5勝目をマーク。DeNAの高卒2年目以内の投手としては、横浜大洋ホエールズ時代の1987年中山裕章が入団2年目で記録して以来31年振りであった[19]加賀繁の引退試合であった9月21日の対中日戦(横浜)では、打者1人限定で先発した加賀の後を受けて、一軍公式戦で初めての救援登板を経験。プロ入り後最長のイニング(8回2/3)を投げるとともに、1失点の「準完投」で6勝目を挙げた[20]。一軍公式戦には13試合に登板。救援登板は上記の1試合のみで、6勝6敗、防御率5.64という成績を残した。

2019年には、前年の実績を背景に、春季キャンプを一軍でスタート[18]。前年に続いて、レギュラーシーズンの開幕から一軍の先発ローテーションの一角を担った。3月30日に中日との開幕カード第2戦(横浜)で先発を任されたが、この試合で3回2/3を投げて4失点で黒星を喫したことから暗転。シーズン7試合目の先発登板であった5月12日の対広島戦(マツダ)では、広島の先発投手・アドゥワ誠に適時打を浴びるという有様で、開幕から白星が付かないまま翌13日から3ヶ月近くにわたって二軍での調整を余儀なくされた。8月に一軍に復帰してからも2試合に先発した[21]が、一軍公式戦全体では9試合の登板で0勝6敗、防御率5.80、WHIP2.02と振るわず、チームがレギュラーシーズン2位で進出したクライマックスシリーズでも登板の機会がなかった。その一方で、イースタン・リーグの公式戦には15試合へ登板。通算投球イニングは90回で、チーム2位の7勝(5敗)と防御率2.60を記録した。シーズン終了後の12月には、自身と共に一軍の先発陣を担った今永昇太の勧めで、今永と共に「ドライブライン・ベースボール」(アメリカシアトルにあるトレーニング施設)で最新鋭のトレーニングに励んだ[21]

2020年には、春季キャンプからレギュラーシーズンの前半まで二軍で調整していたため、一軍公式戦での初登板はシーズン中盤(9月6日)の対広島戦(マツダ)にまで持ち越された。この試合では先発で5点を失った末に5回裏で降板したものの、チームが降板後の勝ち越しによって勝利したため、一軍公式戦2シーズン(716日)振りの白星が付いた[22]

選手としての特徴[編集]

動きのしなやかな投球フォーム、打者の手元で伸びる最速151km/hのストレート[23]、ホームベースの両サイドを厳しく突けるほど高い制球力が武器[7]スライダー[24]カットボール[25]カーブ[24]チェンジアップ[13]フォーク[26]といった変化球も投げられる。

DeNA入団後の一軍公式戦では、2020年のシーズン初勝利までに、先発だけで通算6勝を挙げている。もっとも、該当する試合ではいずれも最低責任回数の5回を投げ終えたところで降板したため、QSの達成には至っていない[27]

人物[編集]

大のラーメン好きで、近江高校への入学当初はラーメン職人を志していた。転機になったのは、2年時の秋に先発で登板した智弁和歌山高等学校との練習試合で、9回を1失点と好投したことから進路をNPB入りに一本化。3年時の秋には、大学へ進学せず、高校から直接NPBへ入る意思を固めていた[6]

DeNAは高校時代からの意中の球団で、「常勝球団」というイメージを抱いていたという。ドラフト会議での指名直後には、「先発を目指したい」と語っていた[2]。目標の投手は金子千尋で、対戦したい打者に中田翔坂本勇人を挙げている[2]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2018 DeNA 13 12 0 0 0 6 6 0 0 .500 267 59.0 67 10 33 0 1 42 1 0 38 37 5.64 1.69
2019 9 8 0 0 0 0 6 0 0 .000 173 35.2 45 3 27 0 0 29 2 1 26 23 5.80 2.02
NPB:2年 22 20 0 0 0 6 12 0 0 .333 440 94.2 112 13 60 0 1 71 3 1 64 60 5.70 1.82
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録[編集]

投手記録
打撃記録
  • 初打席 : 同上、2回裏に由規から空振り三振

背番号[編集]

  • 48 (2017年 - )

代表歴[編集]

登場曲[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球. サンスポ. 2019年10月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e 【ドラフト】近江高・京山投手「行きたい球団、うれしい」 横浜4位”. 産経WEST (2016年10月21日). 2017年3月5日閲覧。
  3. ^ a b c d e 聖地を近江一色にしまっせ!プロ注目右腕・京山、圧巻3安打0封/滋賀”. サンケイスポーツ (2016年7月28日). 2017年3月5日閲覧。
  4. ^ 選手名鑑 横浜DeNAベイスターズ”. 横浜DeNAベイスターズ公式サイト. 2017年3月5日閲覧。
  5. ^ a b DeNA京山初勝利 飛躍の陰に中学恩師大家コーチ”. 日刊スポーツ. 2018年5月16日閲覧。
  6. ^ a b c 19歳DeNA京山 連敗止めた初登板初勝利 実はラーメン職人志望だった”. スポーツニッポン (2018年4月9日). 2018年4月29日閲覧。
  7. ^ a b DeNAドラ4京山が仮契約「早く1軍で登板」”. 日刊スポーツ (2016年11月14日). 2017年3月5日閲覧。
  8. ^ キャンプ一軍スタートの新人は何人いる?”. ベースボールキング (2017年1月31日). 2017年2月22日閲覧。
  9. ^ 2017年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果 | NPB.jp 日本野球機構” (2017年7月13日). 2017年10月6日閲覧。
  10. ^ 2017年度 イースタン・リーグ 個人投手成績(規定投球回以上) | NPB.jp 日本野球機構” (2017年10月1日). 2017年10月6日閲覧。
  11. ^ a b 2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. NPB.jp (2017年11月17日). 2017年11月19日閲覧。
  12. ^ 2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)試合結果”. NPB.jp (2017年12月17日). 2018年4月29日閲覧。
  13. ^ a b 【DeNA】2年目・京山が5回0封 ラミレス監督「何かあった場合のリストの上位」”. スポーツ報知. 2018年4月1日閲覧。
  14. ^ DeNA2年目京山が開幕ローテ、今永代役に抜てき”. 日刊スポーツ (2018年3月26日). 2018年4月29日閲覧。
  15. ^ ラミレスDeNA、一軍初登板の京山で初白星!5回1失点の好投「すごくいい景色」”. サンケイスポーツ (2018年4月2日). 2018年4月29日閲覧。
  16. ^ 【DeNA】2年目・京山デビューから3戦3勝 チームは17年ぶり8連勝”. スポーツ報知 (2018年4月16日). 2018年4月29日閲覧。
  17. ^ DeNA・京山デビュー4戦4勝ならず…7失点KO「チームに申し訳ない」”. デイリースポーツ (2018年4月26日). 2018年4月29日閲覧。
  18. ^ a b 高卒3年目DeNA京山将弥の高い目標。ローテ定着、2桁勝利へ越えたい壁。(1)”. NumberWeb. 2020年9月7日閲覧。
  19. ^ 栗田成芳 (2018年7月29日). “DeNA京山、球団では31年ぶり高卒2年目5勝”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). オリジナルの2018年11月13日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20181112150333/https://www.nikkansports.com/baseball/news/201807290000073.html 2018年11月13日閲覧。 
  20. ^ DeNA・京山、8回2/3ピシャリ!“準完投””. サンケイスポーツ. 2019年1月4日閲覧。
  21. ^ a b 高卒3年目DeNA京山将弥の高い目標。ローテ定着、2桁勝利へ越えたい壁。(1)”. NumberWeb. 2020年9月7日閲覧。
  22. ^ DeNA・京山、716日ぶり白星 今季初登板で5回5失点「野手と中継ぎに感謝」”. 日刊スポーツ. 2020年9月7日閲覧。
  23. ^ 今季初登板DeNA・京山 5回5失点も716日ぶり勝利投手の権利手に降板” (日本語). スポーツニッポン (2020年9月6日). 2020年9月15日閲覧。
  24. ^ a b 近江・京山MAX145キロ完封 低めへの制球力をスカウト絶賛!”. デイリースポーツ. 2018年4月1日閲覧。
  25. ^ DeNA京山開幕ローテ「ガツガツ目指していく」”. 日刊スポーツ. 2018年4月1日閲覧。
  26. ^ 「獲り逃した!」DeNAの京山将弥に各球団スカウトが悔しがる”. livedoor ニュース. 2018年4月1日閲覧。
  27. ^ 鮮烈デビューから2年… DeNA・京山が今季初登板へ 9月6日の予告先発”. BASEBALLKING. 2020年9月7日閲覧。

関連項目[編集]