京都大学医学部附属病院

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Japanese Map symbol (Hospital) w.svg 京都大学医学部附属病院
Kyodai5524.JPG
情報
英語名称 Kyoto University Hospital
前身 京都帝国大学医学部附属病院
標榜診療科 内科:血液・腫瘍内科、内分泌・代謝内科、呼吸器内科、呼吸管理睡眠時無呼吸、免疫・膠原病内科、消化器内科、老年内科、糖尿病・栄養内科、初期診療・救急科、腎臓内科、神経内科、循環器内科
外科:消化管外科、乳腺外科、肝胆膵・移植外科、小児外科、心臓血管外科、脳神経外科、呼吸器外科、整形外科、形成外科、歯科口腔外科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、泌尿器科
小児科、精神科、産婦人科、放射線科:放射線治療科、放射線診断科、麻酔科、リハビリテーション科、病理診断科、外来がん診療部
許可病床数

1121床
一般病床:1046床
精神病床:60床
感染症病床:0床
結核病床:15床


療養病床:0床
職員数 医師:782人、看護師:1052人、薬剤師:67人、理学・作業療法士:33人
機能評価 一般500床以上:Ver5.0
開設者 国立大学法人京都大学
管理者 三嶋理晃(病院長)
開設年月日 1899年
所在地
606-8507
位置 北緯35度1分11秒
東経135度46分40秒
二次医療圏 京都・乙訓
PJ 医療機関
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国立大学病院 特定技能病院 京都大学医学部附属病院(こくりつだいがくびょういん とくていぎのうびょういん きょうとだいがくいがくぶふぞくびょういん)は、京都市左京区聖護院川原町54にある京都大学医学部の附属病院である。

概要[編集]

病床数は1121床を有し、職員数は医師:782人、看護師:1052人、薬剤師:67人、理学・作業療法士:33人が従事している。生体肺移植や脳死による臓器移植を行っている病院でもある。東大路通(東山通)を挟んで西側に附属病院、医学系研究施設、医学部、薬学部などがあり、東側に京都大学の本部がある。

厚生労働省より、国際水準の臨床研究等の中心的役割を担う国内の中核病院として、「臨床研究中核病院」に指定されている[1]

基本理念[編集]

  1. 患者中心の開かれた病院として、安全で質の高い医療を提供する
  2. 新しい医療の開発と実践を通して、社会に貢献する
  3. 専門家としての責任と使命を自覚し、人間性豊かな医療人を育成する

診療科[編集]

沿革[編集]

  • 1899年
    • 7月 京都帝国大学医科大学を設置。
    • 12月 京都帝国大学医科大学附属病院を設置。
  • 1919年2月 京都帝国大学医学部附属病院と改称。
  • 1949年5月 京都大学医学部附属病院と改称。
  • 1999年4月 京都大学胸部疾患研究所附属病院を統合。
  • 2006年4月 脳死移植手術で、手術ミスによる死亡事故が発生。以降、脳死肺移植手術を自粛。
  • 2008年6月 脳死肺移植手術を再開[1]。 
  • 2010年3月 前年11月に、女性看護師が入院中の女性患者に対して故意に不必要なインスリンを投与し、さらに低血糖を起こしているにも関わらず、カルテに虚偽の血糖値を記載したとして、殺人未遂容疑で京都府警に逮捕された。(関連記事
  • 2012年
    • 4月 遺伝性免疫疾患の一種の難病「チェディアック・東症候群」に苦しむ8歳の女児に、母親からの生体肺移植手術を実施し、成功した。
    • 12月 iPS細胞臨床開発部を設置。
  • 2013年11月 次世代型ハイブリッド手術室の稼働を開始。胸腹部の大動脈に対するカテーテルを用いた血管内治療と外科手術を同時に行う従来のハイブリッド手術室の役割だけでなく、大動脈弁疾患や治療困難な巨大脳動脈瘤、脳動静脈奇形などの複雑な血管病変、腫瘍病変、脊椎病変に対して、安全性の高い高度な治療が可能。心臓血管外科と循環器内科では、経カテーテル大動脈弁植え込み術 (Transcatheter Aortic Valve Implantation:TAVI) を予定し、脳神経外科、耳鼻咽喉科、整形外科では、難易度の高い頭蓋内疾患、脊椎疾患、頭頸部疾患の治療を予定。
  • 2014年
    • 2月 小児がん拠点病院に指定。
    • 5月15日 夫から提供された右肺の一部を反転させて重い肺疾患の妻の左肺に移植する世界初の手法で生体肺移植を実施。3Dプリンターで肺の模型を作製し、綿密なシミュレーションが成功につながった。
    • 7月 他の病院で摘出不可能と判断された巨大な胸部肉腫切除術施行。腫瘍は、両肺・心臓・食道・肝臓に取り囲まれた位置にあり、下大静脈を取り囲み、肝静脈の近くに及んでいた。5科が協力して11時間に及ぶ手術となったが、下大静脈、右肺の一部、心膜の一部、横隔膜の一部、とともに腫瘍を完全に切除。
    • 11月 順天堂大学医学部附属順天堂医院(東京都)で脳死と判定された6歳未満の女児からの臓器提供で提供された女児の肺・肝臓を肺は10歳未満の男の子に、肝臓は10代女性にそれぞれ移植する手術を実施。10代女性は難病の原発性硬化性胆管炎を患っていた。
  • 2016年7月 実験室火災発生、研究員の3人煙吸う。このとき実験中だった警察と消防は原因を探す。

臓器移植[編集]

臓器移植の分野においては肺、膵臓、小腸、腎臓移植生体肝移植、脳死臓器移植の保険施設として認定されている。

2014年5月15日、世界で初めて肺を左右反転させる生体移植を行い成功させた。手術に当たっては提供者・患者双方の体内データを基に3Dプリンターで模型を作り検討・試験を行った[2][3][4][5]

入院病棟[編集]

  • 積貞棟
1階:放射線治療科、外来化学療法部
2階:放射線治療科
3階:血液内科、小児科
4階:呼吸器外科
5階:呼吸器内科
6階:消化管外科、乳腺外科
7階:消化器内科
8階:泌尿器科
  • 北病棟
1階:結核病棟、糖尿病・栄養内科
2階:産科、周産母子診療部、NICU
3階:小児外科、小児科
4階:神経内科、形成外科、皮膚科
5階:循環器内科、皮膚科
6階:内分泌・代謝内科、老年内科、腎臓内科
  • 西病棟
1階:精神科神経科
  • 南病棟
1階:免疫・膠原病内科、リウマチセンター、CCU
2階:整形外科、リウマチセンター
3階:脳神経外科、麻酔科、SCU
4階:肝胆膵・移植外科、心臓血管外科、HCU
5階:肝胆膵・移植外科、歯科口腔外科
6階:婦人科、神経内科
7階:耳鼻咽喉科、歯科口腔外科
8階:眼科

積貞棟新築工事[編集]

2006年2月、任天堂相談役山内溥が「大学病院の使命にふさわしい病棟を建設してほしい」と約70億円の個人資産を寄附。これにより地上8階・地下1階で延べ床面積約2万平方メートル・病床約300の新病棟を建設することとなった[6]。工事の着手は法的問題の解決が難航したため1年半遅れ2008年7月に着工[7]、2010年5月に完成した[8]

将来計画[編集]

第1ステージ(2011〜2019年度)、第2ステージ(2019年度以降)に分けた長期整備計画を予定している。

  • 第1ステージでは、「総合高度先端医療病棟」の他に、共同研究棟(地上4階、地下1階、延床面積約4,600平方メートル、2014年度〜2015年度)、計画病棟2(地上8階、地下1階、延床面積約20,000平方メートル、2017年度〜2020年度)などを計画している。
  • 第2ステージでは、臨床研究棟(地上5階、地下1階、延床面積約9,000平方メートル)、総合研究棟1(地上5階、延床面積約10,000平方メートル)、総合研究棟2(地上4階、延床面積約12,000平方メートル、総合研究棟3(地上4階、延床面積約13,600平方メートル)等が計画されている。

施設基準[編集]

  • ウイルス疾患指導料
  • がん患者指導管理料3
  • 移植後患者指導管理料
  • 夜間休日救急搬送医学管理料
  • 遺伝カウンセリング加算
  • 心臓カテーテル法による諸検査の血管内視鏡検査
  • 胎児心エコー法
  • ヘッドアップティルト試験
  • 皮下連続式グルコース測定
  • 長期継続頭蓋内脳波検査
  • 脳磁図
  • 神経学的検査
  • ロービジョン検査判断料
  • 無菌製剤処理料
  • 心大血管疾患リハビリテーション料(I)
  • 集団コミュニケーション療法料
  • 歯科口腔リハビリテーション料2
  • 認知療法・認知行動療法1
  • 精神科作業療法
  • 精神科ショート・ケア「大規模なもの」
  • 精神科デイ・ケア「大規模なもの」
  • 抗精神病特定薬剤治療指導管理料(治療抵抗性統合失調症治療指導管理料に限る。)
  • 緑内障手術(緑内障治療用インプラント挿入術
  • 植込型骨導補聴器
  • 内視鏡下鼻・副鼻腔手術V型(拡大副鼻腔手術)
  • 乳がんセンチネルリンパ節加算1及び2
  • ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後)
  • 同種死体肺移植術
  • 生体部分肺移植術
  • 大動脈バルーンパンピング法(IABP法)
  • 腹腔鏡下肝切除術
  • 広範囲顎骨支持型装置埋入手術
  • 補助人工心臓
  • 糖尿病合併症管理料
  • がん患者指導管理料
  • 時間内歩行試験
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料 (I)
  • 運動器リハビリテーション料 (I)
  • 網膜付着組織を含む硝子体切除術(眼内内視鏡を用いるもの)
  • 植込型補助人工心臓(非拍動流型)
  • 麻酔管理料 (II)
  • 植込型心電図検査
  • 経皮的大動脈遮断術
  • 呼吸器リハビリテーション料 (I)
  • 植込型骨導補聴器移植術及び植込型骨導補聴器交換術
  • ダメージコントロール手術
  • 外来放射線治療加算
  • 生体部分肝移植術
  • 同種死体肝移植術
  • 同種死体膵移植術、同種死体膵腎移植術
  • 1回線量増加加算
  • 腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術
  • 画像誘導放射線治療加算 (IGRT)
  • 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術
  • 腎腫瘍凝固・焼灼術(冷凍凝固によるもの)
  • 定位放射線治療
  • ニコチン依存症管理料
  • がん治療連携計画策定料
  • コンタクトレンズ検査料1
  • 小児食物アレルギー負荷検査
  • 内服・点滴誘発試験
  • センチネルリンパ節生検(乳がんに係るものに限る。)
  • 画像診断管理加算2
  • 医療保護入院等診療料
  • 透析液水質確保加算2
  • 一酸化窒素吸入療法
  • 歯科技工加算
  • 皮膚悪性腫瘍切除術(悪性黒色腫センチネルリンパ節加算を算定する場合に限る。)
  • 経皮的冠動脈形成術
  • 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの)
  • 経皮的大動脈弁置換術
  • 磁気ナビゲーション加算
  • ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術
  • 同種死体腎移植術
  • 生体腎移植術
  • 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術
  • 保険医療機関間の連携による病理診断
  • 経皮的冠動脈ステント留置術
  • 膀胱水圧拡張術
  • テレパソロジーによる術中迅速細胞診
  • 肝炎インターフェロン治療計画料
  • 人工尿道括約筋植込・置換術
  • 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術
  • クラウン・ブリッジ維持管理料
  • 医療機器安全管理料1
  • 歯科治療総合医療管理料
  • 造血器腫瘍遺伝子検査
  • 検体検査管理加算 (I)
  • 遠隔画像診断(受信側)
  • ピューター断層複合撮影
  • CT撮影及びMRI撮影
  • 冠動脈CT撮影加算
  • 心臓MRI撮影加算
  • 抗悪性腫瘍剤処方管理加算
  • 外来化学療法加算
  • 組織拡張器による再建手術(一連につき)(乳房(再建手術)の場合に限る。)
  • 骨移植術(軟骨移植術を含む。)
  • 脳刺激装置植込術(頭蓋内電極植込術を含む。)及び脳刺激装置交換術
  • 脊髄刺激装置植込術及び脊髄刺激装置交換術
  • 植込型心電図記録計移植術及び植込型心電図記録計摘出術
  • 両心室ペースメーカー移植術及び両心室ペースメーカー交換術
  • 植込型徐細動器移植術、植込型除細動器交換術及び経静脈電極抜去術(レーザーシースを用いるもの)
  • 両室ペーシング機能付き植込型除細動器移植術及び両室ペーシング機能付き植込型除細動器交換術
  • 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る。)
  • 顎口腔機能診断料
  • ポジトロン断層撮影又はポジトロン断層
  • 輸血管理料
  • 人工肛門・人工膀胱造設術前処置加算
  • 内視鏡手術用支援機器加算

交通アクセス[編集]

  • ケイルック 京大病院ライナーhoop「京大病院前」バス停下車
  • 京都市営バス(93202203204系統)「熊野神社前」バス停下車、徒歩5分

近隣施設[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]