京都市立看護短期大学

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京都市立看護短期大学
大学設置 1954年
創立 1950年
廃止 2013年
学校種別 公立
設置者 京都市
本部所在地 京都府京都市中京区壬生東高田町1-2
学部 看護科
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京都市立看護短期大学(きょうとしりつかんごたんきだいがく、英語: Kyoto Municipal Junior College of Nursing)は、京都府京都市中京区壬生東高田町1-2に本部を置いていた日本公立大学である。1954年に設置され、2013年に廃止された。大学の略称は市看短。

概観[編集]

大学全体[編集]

  • 京都で唯一の公立短期大学で看護科のみの単科短大で1学年定員が50名前後の小規模短大であった[1]。キャンパスは京都市立病院に隣接していた。
  • 2013年3月に閉学したが、その教育資源は新設の京都看護大学に継承された。

建学の精神(校訓・理念・学是)[編集]

  • 京都市立看護短期大学の教育理念は「看護に関する専門知識や技術の修得、あわせて心豊かな人間性を育み、広く地域社会に貢献する人材育成すること」とであった[2]

学風および特色[編集]

  • 1950年創立の京都市高等看護学院が1954年に短期大学として改組発展し、短期大学として50年以上存続した。男女共学であったが、女子学生の方が圧倒的に多かった。

廃止までの経過[編集]

  • 門川大作京都市長2009年3月に突然、京都市立看護短期大学の廃止と3年後に私立の佛教大学に新設される看護学科への統合を発表した。廃止の計画は新入生や在校生をはじめ大学関係者、議会、市民に何の説明もなく、佛教大学との交渉の経過も不透明なものであった。また在学生らが5月に全学生の7割から集めたアンケートでは、「廃止に反対」が半数を超え、今後の短大の在り方については「市立4年制」65.1%、「市立3年制」34.8%で、門川市長が計画した私立化を望んだ学生はおらず[3]、当事者である学生不在のまま廃止方針が出されたことへの批判が議会でも起こった。京都市は2010年度からの募集を停止して廃止を実現しようとした。しかし、学生や卒業生らが存続を求めて取り組みを広げ、市長の姿勢に不満を持った市長与党の自民党や第二会派の共産党が反対したことで、2010年3月に廃止条例案は議会で否決された[4]。募集が停止された公立学校の廃止案が否決されたのは極めて異例のことであったが、それから2か月後の市議会5月定例会では看護短大廃止の議案が再提出され、可決された。なお、廃止案が可決されたことには、自民党市議団内で短大廃止案について賛否両論が拮抗したため、同団が所属市議の自主投票を採ったことによる部分が大きかった[5]
  • 2010年3月に廃止案が一旦否決された際、京都看護短大と佛教大学との提携は解消され、新たに京都光華女子京都橘同志社花園の4私立大学との間で別個に協議が進められることとなったがこれらも不調に終わり、結局は市による公募の結果、学校法人育英館が看護短大の施設・設備を引き継ぐことに決定した[6][7]。2013年3月31日付をもって京都市立看護短期大学は廃止され、学校法人育英館は引き継いだ同短大の敷地内に京都看護大学を2014年4月に開学した[7]

沿革[編集]

  • 1950年 - 京都市高等看護学院が開校。
  • 1954年 - 京都市立看護短期大学開学。学生数女子20[8]
  • 1977年 - 同年度の入学受験生より入学選考料徴収。
  • 1978年 - 同年度の入学生より入学料徴収。
  • 1979年 - 同年度の入学生より授業料徴収。
  • 1993年 - 男子学生を募集する。男子の入学者数は1人[9]
  • 2009年 - 門川大作京都市長が3年後の廃止と佛教大学の新学科への統合を突然発表する。2010年度からの学生募集を停止。
  • 2010年 - 京都市議会2月定例会にて廃止条例案が否決されるが、5月定例会にて逆転可決される。
  • 2013年3月31日 - 大学を廃止。

基礎データ[編集]

所在地[編集]

  • 京都府京都市中京区壬生東高田町1-2

教育および研究[編集]

組織[編集]

学科[編集]

  • 看護科

取得資格について[編集]

附属機関[編集]

附属病院[編集]
  • 短期大学附属ではないが、短期大学と同じ運営母体となっている京都市立病院がある。

学生生活[編集]

部活動・クラブ活動・サークル活動[編集]

学園祭[編集]

  • 京都市立看護短期大学の学園祭は「市看祭」と呼ばれ、毎年概ね10月末日に行われていた。

施設[編集]

キャンパス[編集]

社会との関わり[編集]

卒業後の進路について[編集]

就職について[編集]

編入学・進学実績[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

公式サイト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 但し、年度により多少の違いはあるものの実際の合格者はかなり多いものとなっており、2006年度にいたっては全合格者数が182人となっていた。
  2. ^ 入学案内パンフレットより
  3. ^ 「学費の高騰」懸念 学生6割が反対 京都市立看護短大廃止計画-京都新聞 2009年5月19日
  4. ^ 京都市立看護短大:市議会、廃止案を否決 「市民に説明不足」 /京都-毎日新聞 2010年3月20日
  5. ^ 『読売新聞』(大阪)2010年5月29日朝刊、31面、「京都市議会 看護短大廃止案を可決 わずか2か月で一転」
  6. ^ 『読売新聞』(大阪)2012年5月11日朝刊、29面、「育英館が看護短大 継承 伏見の学校法人 14年に4年制開校=京都」
  7. ^ a b 京都市:京都市立看護短期大学の閉学について2013年4月28日閲覧。
  8. ^ 昭和30年度版『全国学校総覧』(以下『総覧』と略す)1371頁より。
  9. ^ 1994年度版『総覧』53頁より。