京都市西京極総合運動公園野球場
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京都市西京極総合運動公園野球場 (わかさスタジアム京都) Wakasa Stadium Kyoto | |
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京都市西京極総合運動公園野球場 | |
施設データ | |
所在地 | 京都府京都市右京区西京極新明町29(西京極総合運動公園内) |
座標 | 北緯34度59分32.7秒 東経135度42分56.7秒 / 北緯34.992417度 東経135.715750度座標: 北緯34度59分32.7秒 東経135度42分56.7秒 / 北緯34.992417度 東経135.715750度 |
開場 | 1932年 |
所有者 | 京都市 |
管理・運用者 | 京都市スポーツ協会(指定管理者) |
グラウンド |
内野:クレー舗装 外野:天然芝 |
スコアボード | LEDフリーボード式(2015年改修) |
照明 | 照明塔:6基、最大照度:投捕間2120Lx、内野1650Lx、外野1088Lx |
使用チーム • 開催試合 | |
JABA京都大会(毎年ゴールデンウィークに開催) 全国高等学校野球選手権京都大会 関西学生野球連盟 関西六大学野球連盟 京滋大学野球連盟 都市対抗野球大会京都府予選、京滋奈予選 社会人野球日本選手権大会(2010年のみ 第1ステージ・関西大会) 京都アストドリームス(2010年-2012年) 滋賀ユナイテッドベースボールクラブ(2019年 - ) | |
収容能力 | |
20,000人 | |
グラウンドデータ | |
球場規模 |
グラウンド面積:-m2 両翼:100m、中堅:117m |
フェンス | 4.4m |
京都市西京極総合運動公園野球場(きょうとしにしきょうごくそうごううんどうこうえんやきゅうじょう)は、京都府京都市右京区の京都市西京極総合運動公園内にある野球場。施設は京都市が所有し、京都市スポーツ協会が指定管理者として運営管理を行っている。
通称は「西京極球場」。2009年4月から京都市下京区に本社を置くサプリメントメーカーの株式会社わかさ生活が命名権を取得しており、「わかさスタジアム京都」(わかさスタジアムきょうと)の呼称を用いている(詳細は後述)。
概要[編集]
東宮(昭和天皇)成婚奉祝記念として、1930年(昭和5年)に京都市内初の運動公園として整備が開始され、野球場は1932年(昭和7年)8月に完成。以来、高校野球、大学野球、社会人野球などアマチュア野球公式戦が開催されている。
両翼100mと当時の野球場としては広かったことから、両翼にはその後ラッキーゾーンが設置され、92mとされた。1965年(昭和40年)3月にはナイター設備が設置された。第43回国民体育大会(京都国体、1988年(昭和63年))開催に合わせて1987年(昭和62年)にラッキーゾーンが撤去された。但し、日本女子プロ野球機構が2012年から当球場で行う開催に限り、両翼90mの箇所にラッキーゾーン(仮設ネット)を25年振りに設置した[1]。2009年(平成21年)12月から翌年3月末まで、総工費約2億6000万円を投じて改修した。
歴史[編集]
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かつては松竹ロビンス(後に大洋ホエールズと合併し洋松ロビンスを経て、現在は横浜DeNAベイスターズ)、近鉄バファローズと阪急ブレーブス(後に両球団は合併し、現在はオリックス・バファローズ)が準本拠地と位置づけ、年間数試合公式戦を開催していた。この他1950年代には東京都に本拠があった大映スターズ→大映ユニオンズと毎日オリオンズ→大毎オリオンズ、神奈川県を本拠地とした高橋ユニオンズも主催公式戦を行った。またこの3球団の後身(存続球団は毎日→大毎)となったロッテオリオンズも、東京スタジアムの閉鎖で本拠地球場が不確定となっていた1973年に主催公式戦を行った。
阪急ブレーブスは1958年から1982年までと1988年に準本拠地としていた。このうち、1967年10月1日に行われた東映フライヤーズとのダブルヘッダーでは、第2試合に8-11の日没コールドゲームで敗れたものの[2]、創設以来32年目で初優勝を果たした。
阪急がオリックスになってからは初年度の1989年に3試合を開催したのみだったが、2015年に26年ぶりとなる公式戦が1試合行われ、2018年にも公式戦を開催した[3]ほか、オープン戦を行うこともある。
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市。以下、甲子園)を本拠地とする阪神タイガースも、かつては甲子園が使用できない8月の高校野球全国大会開催期間中に定期的に主催公式戦を開催していた。だが、後に神戸総合運動公園野球場(ほっともっとフィールド神戸)や大阪ドーム(京セラドーム大阪)完成するとそれらを優先的に使用するようになり、西京極での公式戦は開催時期を4月から6月の間に移行すると共に年1試合のみの開催となった。ただ、2006年に開催予定であった1試合が「施設の老朽化」を理由に甲子園に振り替えられたことをきっかけに、それ以降はオープン戦、公式戦ともに開催されていない。
2010年4月21日、読売ジャイアンツが1938年(大阪タイガース戦)以来、72年ぶりとなる同球場での一軍公式戦(横浜ベイスターズ戦)を主催した(試合は4-2で巨人の勝利)。
社会人野球では、毎年4月下旬から5月上旬にかけてJABA京都大会が開催される他、2010年は社会人野球日本選手権大会第1ステージ(関西大会)の会場に指定された。本来は2011年も同様に行う予定だったが中止となり、2012年以後は大阪ドーム(京セラドーム大阪)1箇所だけで全日程を行うことが決まったため、当地での日本選手権開催はこの1回限りで終わりとなった。
古くからフェンス広告などの掲出を行っているが、一時期は関西電力やNTT西日本などの関西中心の大口インフラも含め、スコアボードに残っていた広告が無くなり、わかさ生活の広告1社のみ[4]が提供したことがあった(2010年の時点で、全国の政令指定都市におけるフェンス広告が導入されない野球場は、現在は大宮公園球場、相模原球場、静岡草薙球場、わかさスタジアム京都、岡山県野球場の5球場であった)。2011年夏頃より、地元企業(稀に隣の大阪府や大阪市、滋賀県に本社のある企業も含む)を中心に数社がフェンス看板を掲示するようになった。
2010年、日本女子プロ野球機構の発足初年度より同リーグに属する京都アストドリームス(現:京都フローラ)が本拠地と定めていた。
2019年には、ベースボール・チャレンジ・リーグの滋賀ユナイテッドベースボールクラブが公式戦を開催している[5]。
施設概要[編集]
- 内野:クレー舗装、外野:天然芝
- 両翼:100m、中堅:117m
- ナイター照明設備:6基
- スコアボード:LEDフリーボード式電光板(2015年改修)。開場当初は手書きパネル式→磁気反転式で、右中間にあったが、2015年の改修でセンターバックスクリーンに移動している[6]。
- 収容人数:20,000人(内野:座席13,300人、外野:芝生席6,700人)
- 放送席:バックネット裏内野席上段に設置。
命名権[編集]
京都市は2008年(平成20年)11月21日、西京極総合運動公園内の3施設(陸上競技場、野球場、体育館)を対象(野球場は年間契約額2,500万円以上、契約期間5年以上、施設名称に「京都」もしくは「西京極」を付与することなどを条件)として施設命名権(ネーミングライツ)を募集。2009年3月16日、サプリメントメーカーのわかさ生活が当球場の命名権を年額2,500万円で取得した。契約期間は2009年4月1日から10年間で、命名権により「わかさスタジアム京都」の呼称を使用している[7][8]。NPB公式サイトなどでは「わかさ」「京都」「わかさ京都」などと記される場合もある。なお2018年に、命名権の契約期間について2024年(令和6年)3月31日まで5年間新たに継続する合意がなされた[9]。
アクセス[編集]
ギャラリー[編集]
公園内その他の施設[編集]
- 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
- 京都市西京極総合運動公園補助競技場
- 京都市体育館(ハンナリーズアリーナ)
- 京都アクアリーナ
ほか
脚注[編集]
- ^ 参照 日本女子プロ野球機構「日本女子プロ野球リーグ2012 前期日程・ルール発表(2012/3/12)
- ^ 第1試合は10-6で勝利。
- ^ 2018年は阪急ブレーブス復刻試合として開催。なお、2019年も前年同様に阪急ブレーブス復刻ユニフォーム着用で2試合を予定していたが、いずれも雨天中止となった。2020年も同様に2試合を予定していたが、新型コロナウイルス蔓延の影響で地方開催が取り止めとなったため中止となった。
- ^ 掲出場所は1・3塁のベンチ上、バックネット裏、右中間にあるスコアボード下。
- ^ 日程&結果 2019年5月 - ベースボール・チャレンジ・リーグ(5月24日の箇所を参照)
- ^ わかさスタジアムで8日、オリックス-西武 オープン戦(京都新聞2015年2月28日 3月8日閲覧)[リンク切れ]
- ^ “京都市初のネーミングライツ事業 西京極球場が「わかさスタジアム京都」に” (プレスリリース), 京都市, (2009年3月16日) 2013年7月28日閲覧。
- ^ 京都市ネーミングライツのご案内 - 京都市
- ^ “京都市:京都市西京極総合運動公園野球場のネーミングライツ事業の継続について”. www.city.kyoto.lg.jp. 2019年5月24日閲覧。
- ^ a b スタジアム(西京極) 日本プロサッカーリーグ公式サイト 2013年6月5日閲覧