京都維新の会

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日本の旗 日本政党
京都維新の会
代表 森夏枝
副代表 高見孝之
幹事長 菅谷浩平
政調会長 西條利洋
成立年月日 2012年平成24年)10月5日
本部所在地
〒604-8241
京都府京都市伏見区桃山町丹後10−6伴ビル203
京都府議会議席数
2 / 60   (3%)
(2019年4月30日[1]
京都市会議席数
4 / 67   (6%)
(2020年6月8日[2]
政治的思想・立場 維新八策に準じる
機関紙 機関紙 日本維新の会(2019年10月16日現在)
公式サイト 【公式】日本維新の会京都府総支部,京都維新の会ウェブサイト
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京都維新の会(きょうといしんのかい)は、日本維新の会の京都府総支部。衆議院京都府内の1府9市1町の議会[注釈 1]の計16名で活動している。地域政党である京都維新の会が前身[5]

略歴[編集]

地域政党時代[編集]

2012年10月5日自民党所属でかつては京都府議会議長や自民党京都府連幹事長をも務めたこともあり、かねてより国政進出へ意欲を示していた田坂幾太が、橋下徹率いる日本維新の会と連携する政治団体「京都維新の会」の設立を京都府選管に届け出て、田坂自身を代表とする京都維新の会が発足する[6][7]。翌、10月6日午後、代表の田坂が大阪にて橋下や日本維新の会幹事長松井一郎大阪府知事らと会談した[8]。この場で田坂が「京都で維新の会を立ち上げた。よろしくお願いしたい」と橋下らに言うと、橋下も「一緒に頑張りましょう」と応じ、この会談をもって正式に連携することが合意決定した。さらに、10月11日、代表の田坂が正式に自民党を離党し、党籍を離脱した。それから5日後の10月16日大阪府庁内で大阪維新の会今井豊と田坂が会談し、その場で「京都府内での「維新」の取りまとめ役」の役目を京都維新の会が担うよう依頼されたという。最終的には10月24日に、代表の田坂と日本維新の会の副代表である今井豊が、大阪府庁内で面会し、両者が協定書に署名し、正式に連携がスタートした[9]。これに伴い関西では初めて日本維新の会と連携する政治団体が設立されたこととなった[10][9]

旧・日本維新の会(維新の党)時代[編集]

2012年10月28日京都市下京区内のビルで事務所開きを行う[11]。この場には、坂井良和大阪市議団団長以下、日本維新の会所属の大阪市議会議員7人も駆け付けたほか、橋下が祝電を寄せた。また、この時点で連携協議を行っている最中であった福知山市福知山維新の会所属の市議や京都乙訓維新の会を発足させた大山崎町議も出席した[11]。この場では、みんなの党所属で元衆院議員清水鴻一郎が、顧問に就任することが明らかにされたほか、みんなの党所属の清水祐子京都市会議員[注釈 2]が入党予定であることが明らかにされた[11]。なお、この時点ですでに、田坂以外に城陽市議会議員の大西吉文と土居一豊、そして精華町議会議員の三原和久の合計3名が入党している。

2012年12月16日第46回衆院選に際し、代表の田坂幾太は京都府議会議員を辞し、日本維新の会公認候補として京都1区から出馬した[7][12]が、落選した[6][13]。これにより、京都維新の会は京都府議会における議席を失った。この選挙戦のさなか、田坂陣営で選挙違反行為が行われていたことが明らかとなっている[13]2014年9月21日、日本維新の会と結いの党が合併したことにより、維新の党京都府総支部が誕生した。

現・日本維新の会時代[編集]

2016年1月、おおさか維新の会の支部とすることを選管に届け出た。同年4月に行われた衆議院議員京都府第3区補欠選挙にて候補者を擁立するも惨敗する[14]。この補欠選挙の際に候補者擁立や選挙戦を巡る方針の違いが表面化し、敗戦後には京都維新の会幹事長を務めていた京都市の豊田貴志市議が責任を取って幹事長を辞任する[14]。また、豊田市議は6月3日に「ほかのメンバーと、政策実現の手法が違う」として、京都市会議員団の団長を辞任し会派からも離脱した[14]

2017年第48回衆議院議員総選挙において森夏枝が、京都府第3区から日本維新の会公認で立候補。得票数は5候補者中4位、惜敗率26.202%であったが、重複立候補していた比例近畿ブロック名簿で単独1位であったため復活当選を果たし、京都維新の会初の国会議員となった。当選後、京都維新の会代表に就任した。

2017年10月30日には、森川央(京都市議、西京区選出)が2012~13年度の政務活動費に計上したレンタカー代について不適切な支出があったとしてガソリン代と合わせて全額約119万円を市に返還したことが判明した[15]。政務活動費に計上したレンタカー代について不適切な支出があったとして市民団体より住民監査請求が出され、請求を受けて調査していた市監査委員は「給油量の7割がレンタカー以外のマイカーなどに給油された疑いがある」とする監査結果を発表した[15]。監査結果によると、森川市議はマイカーを複数台所有しながらレンタカーを利用した理由について「政務活動とそれ以外の活動を明確に分けるため」と説明していた[15]。しかし、ガソリン代の領収書を調べたところ、レンタカーの燃料タンクの容量を超えた給油量が記されていた事例や、レンタカー用に給油するとは考えにくいハイオクガソリンを入れる事例など、両方の不自然な事例が給油量全体の7割に上ったという[15]。森川市議の弁明として「東北など遠方地視察で大型車のマイカー使用が増えた」としているが、使用状況を裏付ける資料がなかったためレンタカー代約77万円とガソリン代約42万円を市に返還した[15]

2018年7月17日には、当時所属していた谷川俊規(京都府議)に政務活動費の一部に不適切な支出があったことから、疑惑払拭まで党員資格を停止する処分を下した[16]。谷川府議は2016年参院選における候補者の選挙活動に参加した際の交通費を政務活動費から全額支出していた[16]。これに市民団体は政務活動費から全額支出するのは不適切として住民監査請求を起こしていた[16]。また、京都府議会からも平成27年、28年の2か年分の収支報告書に対する点検結果の報告と修正などを求めていたが、谷川府議は体調不良を理由に入院中で、問題への説明や修正は行っていなかったため上記の処分を下した[16]

2019年4月7日第19回統一地方選挙の前半戦において、京都府議会で現職1名と新人1名の2名が当選。京都市会では現職3人と伏見区新人1名加え、推薦した西京区の無所属現職も当選。 これにより5人(推薦含む)が当選し「交渉会派」に復帰した[17]

2019年9月16日、京都維新の会の臨時全体会議が開かれ、役員改選と新体制が発足した。副代表に高見孝志(木津川市議)、幹事長に菅谷浩平(京都市議、北区選出)、政調会長に西條利洋(長岡京市議)などが新たに選出された。[18]2019年7月29日、日本維新の会代表の松井一郎大阪市長2020年京都市長選挙で独自候補の擁立を目指す意向を明らかにし、31日から候補者公募を開始していた。しかし、候補者公募に難航し結局は自主投票となった。

2020年4月26日、京丹後市議会議員選挙で新人の冨田恵輔が2148票を獲得し、トップ当選を果たした。京都維新の会幹事長代理の森川央(京都市議)が「維新初の京都北部進出、維新拡大の一里塚にしたい」と述べているように衆院京都5区内で初めての擁立だった[19]

同年5月29日には、京都維新の会幹事長代理を務める森川央(京都市議、西京区選出)が、2017年度の政務活動費において事務所の工事が行われなかったにもかかわらず、代金約7万5千円を政務活動費に計上しており、更に翌年実際に工事があった2018年度にも工事代金を計上していたため二重計上されていたことが判明した[20]。4月に工事代金の支出を巡る住民監査請求による監査を受けて政務活動費の二重計上が発覚したものであり、後日森川は17、18年度分の合計約15万円を市に返還していた[20]。同日には京都維新の会にて役員会を開いて森川を党員資格停止処分にし、京都市会議団も議員団活動停止処分にした[21]

なお、京都維新における処分の期限は「市民への説明責任を果たし、過去の支出に問題ないことを明らかにするまで」とされており、京都市会の山本恵一議長は市政務活動費交付条例に基づく調査を始め、二重計上についての経緯などについて6月5日を期限に回答を求めている[21]。また、6月6日付けで森川は日本維新の会を離党した。

週刊新潮』 2020年10月1日号にて、会代表であり参議院議員である森夏江による党員買収とそれに関連したパワハラ疑惑が報じられた[22]。記事によれば、日本維新の会所属の国会議員には年間200人の党員確保というノルマがある一方で、党員集めに難航したため森が党費を肩代わりする条件で党員集めを支援者に依頼し、中には50人分の入党を仲介した支援者に対して10万円の謝礼を渡したという証言が上がっている[22]。これらの党費の肩代わり行為について、神戸学院大学法学部の上脇博之教授によれば、選挙区の有権者が自身で支払うべきお金を、選出議員自らが代わりに支払っていたとすれば公職選挙法で禁じられている寄附行為に当たると指摘している[22]。また、党員集めの手法に苦言を呈した当時の事務局長に対して、森は事務局長の給与を半額以下にカットした。しかし、それでも事務局長が辞めなかったので今度は自動車通勤を禁じた上、全体会議で事務局長の解雇を決議したといわれている[22]

政策・主義[編集]

大阪維新の会日本維新の会の綱領「維新八策」の京都版といえる「維新・京都八策」[23]を制定している。このため、教育分野への首長の介入権限の強化を図った教育基本条例など大阪維新の会大阪府大阪市で制定した条例と同じ趣旨の条例を京都府内でも作成し成立させることや、議員報酬の3割カットや議員定数の2割削減などの実現も公約としている[9]

維新・京都八策[編集]

1. 統治機構を変える
~京都の発展と声が届く政治の為に〜
政令市である京都市の人口が京都府の56%も占める全国でも特殊な構造によって二重行政解消に向けた府市協調政策の限界点があり、京都府・京都市の双子の借金解消にむけた府市一体の行財政改革を進めるため、京都独自の取組みで広域行政の一元化と基礎自治体行政のきめ細かさを拡大する未来へ向けた真の改革を目指す。

2. 既得権益と闘う
~公平感のあるまちづくりの為に〜
京都における様々な既得権益に対して、聖域なくメスを入れ、公平感のある税負担推進や役所組織改革をはじめ府民感覚に合致した改革を推し進める。

3. 教育システムを変える
~教育を住民に取り戻す為に〜
新教育長制度が導入され首長の関与が強化されたものの、依然として文部科学省を頂点とする教育委員会制度が残る中、更なる改革を推進し、教育行政に住民の意思が反映できる仕組みを構築する。

4. 社会保障制度改革
〜希望が持てる次世代の為に〜
現行の社会保障制度を堅持しつつ、将来負担の在り方も含め若年層が希望の持てる様に制度の抜本的な見直しを行う。特段、社会の宝である子ども達の育児環境の在り方を見直し、全国的にも低い出生率の改善を図る。また、介護については特区の活用により柔軟でバリエーションある施設設置を目指す。

5. 産業創造と雇用創出
~継承と創造による活性化の為に〜
京都全域を使った濃密な滞在時間延長モデルを構築し、観光需要による雇用の拡大、さらに新産業をはじめとするmade in kyotoの生産拡大を行う。その為に、新産業創造に向けた環境整備を行うと共に、若年層雇用の全国モデルを策定し、定住促進に繋げる

6. 統合防災システムの構築
~住民の生命と財産を守る為に〜
近年相次ぐ、大規模災害に対しては機動的な救援体制が求められており、京都の危機管理を一元化し指揮系統の強化と効率化を目指す。

7. 環境・エネルギー政策
~豊かな自然環境を未来へ繋ぐ為に〜
京都議定書発祥の地として、環境保全に対する取組みの強化と、京都全域を使った原発にたよらない地産地消エネルギー政策の推進による地域産業化を実現する。

8. 未来を見据えた戦略
~次世代への責任を果たす為に〜
全てのプロジェクト目標を、場当たり的なものではなく、未来へ向けて日本の都「京都」でありつづけるため「今」出来る事を始める戦略的な観点から立案し推進する。

役職 ・役員[編集]

役職名 氏名 議会
代表・役員 森夏枝 衆議院議員
副代表・役員 高味孝之 木津川市議
会計監査 上倉淑敬 京都府議(伏見区)
党紀委員長 宇佐美賢一 京都市議(左京区)
幹事長・役員 菅谷浩平 京都市議(北区)
副幹事長 山口克浩 八幡市議
副幹事長 冨田恵輔 京丹後市議
総務会長・役員 井上博明 大山崎町議
副総務会長 秋月新治 宇治市議
政調会長・役員 西條利洋 長岡京市議
副政調会長 胡内大輔 京都市議(左京区)
組織局長 畑本久仁枝 京都府議(西京区)
  次長 村田光隆 向日市議
広報局長 松山雅之 亀岡市議
  次長 秋山健輔 京田辺市議
財務会長 久保田正紀 京都市議(伏見区)

所属議員・支部長[編集]

議会 氏名
衆議院議員 森夏枝
京都府議
  伏見区 上倉淑敬
  西京区 畑本久二枝
京都市議
  北区 菅谷浩平
  左京区 宇佐美賢一
  右京区 胡内大輔
  伏見区 久保田正紀
向日市議 村田光隆
八幡市議 山口克弘
宇治市議 秋月新治
亀岡市議 松山雅之
京田辺市議 秋月健輔
長岡京市議 西篠利洋
木津川市議 高味孝之
京丹後市議 冨田恵輔
大山崎町議 井上博明

支部長[編集]

衆院選小選挙区 氏名
京都3区 森夏枝
京都6区 中嶋秀樹

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 京都府京都市向日市長岡京市木津川市京田辺市宇治市八幡市亀岡市京丹後市大山崎町の各議会に多数の議員がいる[3][4]
  2. ^ 清水鴻一郎の姪にあたる。

出典[編集]

  1. ^ 会派別名簿”. 京都府議会 (2019年4月30日). 2019年10月16日閲覧。
  2. ^ 会派別名簿”. 京都市会. 2021年1月29日閲覧。
  3. ^ 「維新の会」京都府内続々 議員参加、3団体が発足 京都新聞 2012年10月16日23:32配信 2013年1月1日配信
  4. ^ 「京都維新」が本格始動 各政党は静観、警戒 京都新聞 2012年10月28日22:45配信 2013年4月1日閲覧
  5. ^ 「京都維新の会」自民府議が設立 衆院選で候補擁立検討  朝日新聞 2012年10月6日16:02 2013年4月1日閲覧
  6. ^ a b 維新・橋下氏、全国への浸透は「力不足だった」 朝日新聞デジタル 2012年12月17日01:37配信 配信日に閲覧
  7. ^ a b 1区 みんな、維新参戦で混戦模様 MSN産経ニュース 2012年11月26日02:33配信 2013年4月1日閲覧
  8. ^ 橋下氏、京都維新に「一緒にやりましょう」 読売新聞 2012年10月7日16:45配信 2013年3月30日閲覧
  9. ^ a b c 京都維新、日本維新と連携協定を締結 (京都新聞2012年10月24日23:00配信 2013年4月4日閲覧)
  10. ^ 「京都維新の会」設立 自民府議が維新と連携 日本経済新聞 2012年10月6日02:30配信 2013年4月1日閲覧
  11. ^ a b c 「橋下戦略」どう浸透!? 京都維新の会、火種抱え船出 MSN産経ニュースWEST 2012年10月28日22:02配信  2012年10月29日閲覧
  12. ^ 1区は一転、田坂氏公認 日本維新の会 MSN産経ニュース 2012年11月25日02:04配信 2012年12月9日閲覧
  13. ^ a b 維新の運動員逮捕 電話作戦に報酬を約束した容疑 京都 MSN産経ニュースWEST 2012年12月19日09:08配信 2013年4月2日閲覧
  14. ^ a b c 京都市会“第三極”迷走 京都維新京都党 内部対立で離脱者、交渉会派の資格喪失 - 京都新聞 2020年4月16日閲覧
  15. ^ a b c d e “森川京都市議、政活費119万円返還 レンタカー代に疑義”. 京都新聞(ウェイバックマシーン). (2017年10月31日). https://web.archive.org/web/20171103012210/https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20171031000031 
  16. ^ a b c d “政活費不適切支出、谷川府議を党員資格停止 京都維新が処分、疑惑払拭まで”. 産経新聞. (2018年7月17日). https://www.sankei.com/west/news/180718/wst1807180020-n1.html 
  17. ^ “京都市・府議選、自民第1党維持 投票率は過去最低”. 京都新聞. (2019年4月8日). https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/6394 
  18. ^ “維新の幹事長に菅谷・京都市議 府総支部役員改選/ 京都”. 京都新聞. (2019年9月18日). https://mainichi.jp/articles/20190918/ddl/k26/010/333000c 
  19. ^ “京都・京丹後の新市議20人決まる 現職14人・新人6人、維新新人がトップ当選”. 共同通信. (2020年4月27日). https://www.47news.jp/localnews/4758558.html 2020年4月27日閲覧。 
  20. ^ a b “事務所工事費めぐり京都市議、不適切な支出の疑い 「疑義まねき全額返還」”. 京都新聞. (2020年5月29日). https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/260702 
  21. ^ a b “政務活動費二重計上、市議を党員資格停止 維新京都府総支部”. 京都新聞. (2020年5月29日). https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/262558 
  22. ^ a b c d “維新「美しすぎる議員」の“党員買収”と“パワハラ” 関係者は事実関係を認める”. デイリー新潮. (2020年10月1日). https://www.dailyshincho.jp/article/2020/10010557/?all=1 
  23. ^ 維新・京都八策 | 日本維新の会京都府総支部,京都維新の会
  24. ^ a b 所属議員・役員 - 京都維新の会公式ホームページ2020年7月21日閲覧

関連項目[編集]