京阪3000系電車 (2代)

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京阪3000系電車(2代)
Keihan 3000 series (II) 3001F at Furukawabashi.jpg
特急運用に就く
「プレミアムカー」導入後の2代目3000系
(2021年2月4日 古川橋駅
基本情報
運用者 京阪電気鉄道
製造所 川崎重工業兵庫工場
製造年 2008年:一般車
2021年:プレミアムカー
製造数 一般車48両
プレミアムカー6両
運用開始 2008年10月19日
主要諸元
編成 8両編成
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h[1]
起動加速度 2.8 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.3 km/h/s
編成定員 896人
車両定員 先頭車:113人
中間車:126人
プレミアムカー:40人[2]
自重 Mc:36.5 t
M:36.0 t
T:27.0 t - 29.5 t
編成重量 249.5 t
編成長 150,000 mm
全長 先頭車 18,900 mm
中間車 18,700 mm
全幅 2,782 mm
全高 4,138 mm
車体 アルミニウム合金efACE
台車 電動車:川崎重工業KW-77E 軸梁式ダイレクトマウント空気ばね台車
付随車:住友金属工業FS577 モノリンク式ダイレクトマウント空気ばね台車
主電動機 かご形三相誘導電動機
TDK6151-C
主電動機出力 200 kW
駆動方式 TD平行カルダン駆動方式
歯車比 6.07
編成出力 2,400 kW
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 東洋電機製造
ATR-H4200-RG6004A[1]
(RG6004-A-M)
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (HRDA-1)
保安装置 K-ATS
備考 軌条塗油装置(曲線検知、シーケンサ制御)・ホーム検知装置・運転状況記憶装置・自動放送装置を搭載
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第49回(2009年
ローレル賞受賞車両

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投入前に試運転中の3000系(原型)
正面デザイン変更後
(前面液晶ディスプレイの使用開始前のため、液晶ディスプレイは無表示)[3]。また、貫通扉部分のディスプレイ設置に伴い、車両番号とKEIHANロゴの位置が変更された。
液晶ディスプレイ使用開始後。特急運用の為、鳩マークを掲出。

京阪3000系電車(けいはん3000けいでんしゃ)は、2008年平成20年)に登場した京阪電気鉄道(京阪)の優等列車用の車両。愛称はコンフォート・サルーン(COMFORT SALOON)

2008年10月に、中之島線開業とともに、同線に入線する快速急行用車両として登場した。その後、特急での運用が増加するなど運用面では変遷がある。2021年令和3年)1月にはプレミアムカーが導入された。2013年(平成25年)に運用を終了した特急専用車初代3000系と区別するため「2代目3000系」「新3000系[1]」などとも呼ばれる。

投入の経緯[編集]

2008年10月19日の中之島線開業にあわせて、同線に直通する快速急行に使用する車両として[4]川崎重工業で8両編成6本(48両)が製造された。

2007年平成19年)4月11日に車両の新造が発表され、2008年4月15日に形式・塗装・車内などの詳細が発表された。同年6月から9月にかけて3001F - 3006Fの6本が落成し[注 1]、中之島線が開業した10月19日に営業運転が開始された。

車両デザインはGKデザイン総研広島が担当した。車両全体のデザインコンセプトは、文化・風情の香りに現代的感覚を融合させた「風流今様」であるため、先頭車の前面は「花鳥風月」をイメージした円弧状になっている。また、車内にも円弧状のデザインを採り入れている。

車体・機器[編集]

構体は6000系以降の京阪標準の中空大型押出し形材を用いたアルミニウム合金製のダブルスキン構造である、川崎重工業efACE構体を初めて採用しており、一部においては接合に摩擦攪拌接合を用いている箇所がある。京阪線の両開き扉車としては1650型以来の戸袋窓が本系列で設けられた。

車体塗色は上半分が紺(エレガント・ブルー)、下半分が(アーバン・ホワイト)、帯が(スマート・シルバー)で、水都大阪とともにのれんや伝統と格式をイメージさせる紺色に白と銀色を加えることで、都市のきらめきや石庭における川の流れを感じさせるものになった。

種別・行先表示器は京阪の車両で初めてフルカラーLED式が採用された[注 2][注 3]ほか、京阪線系統の車両で初めてシングルアーム式パンタグラフ(PT7163-A)を採用した[注 4]

冷房装置は能力24.2kW(21,000kcal/h)の集約分散式を屋根上に2基搭載している。

主回路は10000系と同一の東洋電機製造IGBT素子2レベルVVVFインバータ制御であり、起動加速度も10000系と同一の2.8km/h/sである。8両編成時の電動車 (M)と付随車(T)の構成(MT比)は3M5Tである。

先頭車には車輪の空転を防ぐ増粘着材噴射装置[注 5] ・運転状況記録装置・ホーム検知装置が設置されている。

ヘッドライトは当初は全編成がシールドビームであったが、2016年までに全編成とも13000系と同じタイプのLEDに変更された。

2017年には全編成の正面デザインに変更が加えられた。正面貫通扉部分のガラスが下方に拡大され、液晶ディスプレイと装飾灯が新設された。これに伴い正面中央の貫通扉部分にあった車両番号が正面から見て貫通扉の左横に、KEIHANロゴが右横にそれぞれ移設されている。最初に改造が実施された3003Fは同年8月4日から営業運転に入っている[7]

同年9月15日までに6編成すべての正面デザインの変更が完了したことで翌日の9月16日に貫通扉部分に設置された液晶ディスプレイ及び左右の前面窓の下部に設置された装飾灯の使用が開始された。液晶ディスプレイには特急運用時に京阪特急伝統の鳩マークのアニメーションを、快速特急「洛楽」運用時に「洛楽」のアニメーションがそれぞれ表示され、装飾灯は快速特急「洛楽」運用時に点灯される。これに伴い、液晶ディスプレイと装飾灯の使用開始前まで快速特急「洛楽」運用時に掲出されていた「洛楽」のヘッドマークの掲出はとりやめられた[8][9][10][11][12]

2017年12月頃から快速特急の種別表示が「快速特急[洛楽]」になった。また、行先表示が、上り(出町柳方面行き)列車において大阪府内走行中は「三条」「出町柳」がそれぞれ「[京都]三条」「[京都]出町柳」に、下り(淀屋橋方面行き)列車において京都府内走行中は、「淀屋橋」「中之島」がそれぞれ「[大阪]淀屋橋」「[大阪]中之島」となるように変更された[注 6]

2019年7月21日から8月12日までの期間限定で、液晶ディスプレイの使用時には通常の鳩マークおよび「洛楽」表示に花火のアニメーションが加えられていた[13][14]

内装[編集]

座席は、ラッシュ時の立席スペース確保と閑散時の京阪間直通客を中心とした着席サービスを両立させるために、客用ドア間は横2+1配列転換クロスシート[注 7]、車端部はロングシート、運転席後部は横2+2配列転換クロスシートが採用されている。また、座席の表地には東レ製のスエード調マイクロファイバー素材「エクセーヌ」を鉄道車両として初採用したほか、転換クロスシート部にはタグも設置されている。

横2+1配列の採用により、クロスシート部分においても2+2配列の倍近い916.5mmの通路幅を確保し、立席スペースに余裕を持たせている。立席客のために吊り革も設置されており、座席においても1人あたりの座席幅が450mm(2人掛けクロスシート部分) - 470mm(ロングシート部分)と、従来の車両よりも拡大された。なお、客用ドア付近の吊り革は京阪独自の跳ね上げ式ではなく、他事業者の車両でも見られる一般的なものである。

車内案内表示装置として京阪の車両で初めて液晶ディスプレイ(LCD)を設置した。次駅案内やドアの開閉方向などを知らせるほか、朝日新聞社共同通信社提供のニュースも流れる。また、扉開閉予告灯も各客用ドアに1か所ずつ設置するほか、非常通報装置を併設した車椅子スペースも設置されている。客用ドアおよび貫通扉部分には、濃い木目調パネルが使われている。車両間の貫通扉はセンサー式の自動ドアで、8000系0番台同様に取っ手を握ると開く仕組みになっている。実際には、取っ手を握る位置に手を置くと、貫通扉柱に埋め込まれた装置から照射される光が遮られるため、機械が反応して扉が開く。

自動音量調整機能つき自動放送装置を搭載しており、快速特急「洛楽」・特急・快速急行・通勤快急のみ日本語と英語アナウンスを実施していたが、現在は、車掌が持つタブレット端末により、全運用で自動放送が可能。(従来の日本語・英語に加え、中国語・韓国語の放送にも対応。)[注 8]

クロスシート部分は扉横の座席を含む全ての座席が転換できる構造となっており、両中間部の乗降口は扉のすぐ近くには仕切り板がある。

天井は難燃基準改正に対応して冷房吹き出し口や蛍光灯カバーの材質が見直され、後者は樹脂に代わってグラスファイバーを採用した。

なお、2018年6月頃から車内灯をLEDに変更している。

車内妻面に掲出される車両番号・落成年次・製造メーカー(川崎重工業の英語略称「Kawasaki」)・禁煙ピクトグラム・号車番号表示は、東日本旅客鉄道(JR東日本)209系などと同様に、すべて1枚のシールにまとめている(これは当系列以降の新造車および8000系以降の更新車でも同様である)。

プレミアムカー[編集]

プレミアムカーの導入[編集]

2018年7月10日、京阪が8000系に連結している「プレミアムカー」を本形式にも展開する調整に入ったと、一部の報道機関が報じた[15]。8000系のプレミアムカーが好評を博し高い利用率が続いていたことから[16]、同年11月8日に導入が正式に発表された[17][注 9]。その後、2019年度設備投資計画において、3000系の「プレミアムカー」新造に着工すると発表し[18]、新たに12億円が投じられ[19]、2020年5月に、3000系のプレミアムカーを2021年1月から導入することを発表した[2][20]

2021年1月31日のダイヤ変更から連結され、サービスを開始した[21]。なお、プレミアムカー連結で置き換えられた中間車については今後の活用方法等は未定としつつ、廃車の予定はないという[22]

プレミアムカーのブランドイメージである「金色の扉の先がプレミアム」を提供する車両として、基本的な機能とデザインコンセプトは8000系のプレミアムカーを踏襲しているが、一部の機能には変更点が加えられた[2]

車体[編集]

車体塗色は一般車にも用いられたエレガント・ブルーを基調に、特別車両としての存在感を示すため、扉周りや窓上、窓下の帯には金色を配した。扉は片側1扉で、片開き構造の8000系のプレミアムカーとは異なり、両開き構造となった。 また、側窓形状も統一され、全て固定窓となった。

側面の行先表示器は8000系プレミアムカーで採用されていたLED式から、AGCの開発による複層ガラスの層間に内蔵した「infoverre Windowシリーズ Barタイプ」を鉄道車両としては世界で初めて導入し省スペース化を図った[23]。「infoverre」は車内の案内表示器にも採用された。側面の行先表示器では列車発車前に扉が閉まるのに合わせて鳩マークが浮かび上がり、「PREMIUM CAR」の文字が表示されるアニメーションが流れる。

内装[編集]

基本的に8000系のプレミアムカーを踏襲しているが、いくつかの変更点がある[16][2]

  • 座席の前後間隔
    1,020 mmから20 mm拡大され1,040 mmとなった。
  • 座席と窓の位置
    8000系のプレミアムカーは既存車両の改造であるため座席と窓の位置が合致していないのに対し、本形式は新造されたことから合致している。
  • 座席クッション
  • 大型テーブルの設置席
    基本的に大型テーブルを使用することができるが、一部の座席には小型のテーブルである壁面テーブルまたはインアームテーブル、またはその両方が設置されていたが、構造を見直しこれらの座席にも大型テーブルを設置した(一部除く)。
  • 背もたれヒーター
    出町柳方の4席は構造上、開扉時に風が吹き込みやすいため、この4席のみ背もたれヒーターが設置され、腰掛けの袖仕切りにある操作スイッチで切り替えることができる。

運用[編集]

3000系車内。座席は横1列+2列配置
京阪3000系 プレミアムカー
中之島線開業直後の2代目3000系
正月ダイヤで急行として運用されている2代目3000系電車(2009年1月撮影。)

定期運用[編集]

プレミアムカー導入後は、淀屋橋駅 - 出町柳駅間の快速特急「洛楽」(平日のみ)・特急[注 10]で運用されている。「プレミアムカー」の営業を行う列車の内、本系列が使用される列車は駅または公式ホームページに掲出されている時刻表で明示されている。

導入当初は中之島線中之島駅 - 出町柳駅間の快速急行・通勤快急を主体に運用されており、早朝深夜の一部運用では特急・急行・準急・普通運用として淀屋橋駅 - 天満橋駅間にも入線していた。当時の2008年10月19日改定時点のダイヤでは、一部の特急列車[注 11]にも使用されたほか、平日の朝と夕ラッシュ時に区間急行[注 12]でも運用されていた。

2009年9月12日のダイヤ改定以後は、従来一般3扉車で運転されていた平日夜間の上り特急6本が新たに3000系の運用となった。これに伴い、従来3000系で運転されていた夜間の快速急行6往復12本が一般3扉車の運転に差し替えられ、21時台の快速急行については運転区間を樟葉駅までに短縮されている[注 13]。なお、下り特急での定期運用は設定されていなかった。また、区間急行は平日朝に2本運用されていた。

2011年5月28日のダイヤ改定からは昼間の快速急行が特急に変更されたため、昼間の特急でも運用されるようになり[24]、以後特急車の8000系を補完する役目を担う[25]。また、中之島線への入線は平日ラッシュ時のみになっている[注 14]。また、同改定以後は一部の平日朝ラッシュ時の特急にも運用されるようになったため、同時間帯の特急で女性専用車両が設定された。

2013年のダイヤ改定後、平日夕方ラッシュ時の中之島線への乗り入れが一旦廃止された。土・休日ダイヤにおいては、下りの快速急行が全て淀屋橋行きとなり、夜間に当系列の運用があった。

2016年3月19日のダイヤ改定で、通勤快急・快速急行の運用がさらに削減され、土・休日ダイヤにおいては快速急行の運用は完全に廃止された。平日は、通勤快急は1列車のみとなり、快速急行は、夕方の中之島発樟葉行きのみとなった[注 15]。一方で、樟葉発中之島行きの準急で夕方の中之島線乗り入れが再開された[注 16]。また、当系列としては初めて、通勤準急の定期運用が設定された[注 17]。土・休日ダイヤにおいては、もっぱら特急が中心となり、一部の急行[注 18]・準急・区間急行・普通などにおいて運用された。

2017年2月25日のダイヤ改定より、新たに平日に設定された快速特急「洛楽」が当系列となり、従来土休日に設定されていた快速特急「洛楽」の運用も8000系から当系列に変更された。

2017年8月20日のダイヤ改定では、快速特急「洛楽」・特急の運用が中心で、通勤快急・快速急行については、平日の各1本[注 19]のみで運用されていた。平日はこのほか、急行・準急4本[注 20]・区間急行4本[注 21]・普通2本[注 22]にて運用されていた。土・休日ダイヤにおいては急行[注 23]・準急1本[注 24]・普通2本[注 25]において運用されていた。また、中之島線への入線は、平日朝ラッシュ時の2往復(1本は回送)のみとなっていた[注 26]

2018年9月15日のダイヤ改定で、土休日のみ快速特急「洛楽」の使用車両が8000系に戻されることになり、本系列は平日ダイヤに限り使われることになった。平日朝については、通勤快急の運用は消滅した一方、快速急行は1本[注 27]に運用されることになった。通勤快急または快速急行で中之島線へ入線することはなくなり、同線への入線は平日朝と土休日深夜の区間急行・普通のみとなった。

2021年1月31日のダイヤ改定で、「プレミアムカー」のサービス開始に伴い、快速特急「洛楽」・特急以外での運用は消滅し、中之島線への入線も消滅した。

臨時列車等[編集]

臨時運転(主に春や秋に)の特急や快速急行が運転されない正月ダイヤ時の一部特急・急行・準急にも運用されていた。

2008年10月19日の営業運転初日には6本中5本が通常運用として主に快速急行の運用に就いたほか、残りの予備編成1本も中間車(3701)を1両抜いた7両編成で中之島発開業初列車(普通出町柳行き)として使用された[26][注 28]。毎年1月1日から3日までに実施される正月ダイヤ正月ダイヤでは快速急行は運休し、代わりに特急・急行運用を中心に充当されていた。

一般の営業運転の開始前の2008年9月19日には、鉄道友の会京都支部・阪神支部が合同で天満橋駅 - 寝屋川車両基地間往復の試乗会が開催された。

2009年10月18日には、寝屋川車両基地で開催される「ファミリーレールフェア」に12歳以下の子どもと保護者らを輸送する特別列車(抽選)の「ファミリーレールフェア号」に、3003Fが5両編成に組成されて運用された。なお、会場内には3001Fが展示された。

同年11月14日には、中之島駅でローレル賞の授賞式が行われ、記念電車が「鉄道友の会会員」を乗せ中之島駅 - 寝屋川車庫間で運転された。

同年の京都市美術館三条駅から地下鉄東西線乗り換え東山駅または神宮丸太町駅が至近)ならびに国立国際美術館渡辺橋駅が至近)での「ルーヴル美術館展」開催期間中は、1編成の両端車両でそれぞれ異なるデザインの円形ヘッドマークを掲げて運行していた[27](茶色ベースの前者は出町柳寄りの3000形に、緑色ベースの後者は中之島寄りの3050形にそれぞれ掲出)。

2010年(平成22年)7月7日には、交野線私市駅で開催される「ひらかた☆かたの 七夕伝説 『おりひめ』と『ひこぼし』の出逢い」のイベント用臨時列車「おりひめ」として、3001Fが4両編成に短縮されて同線で運用された[28]

2014年の秋の特別ダイヤでは、京阪電車としては初めてとなる淀屋橋発の快速急行が、快速特急「洛楽」で穴が開く特急ダイヤに組み込まれる形での運行され[注 29]、ほとんどの運行で当形式が使用されていた。この措置は2015年の春・秋の特別ダイヤでも行われていた。2016年3月19日のダイヤ改定で、この淀屋橋始発の快速急行が、快速特急「洛楽」ともども定期列車となり、夕方の出町柳発も設定されたが、本系列は当該の快速急行の運用からは外れた[注 30]

2017年から2019年までは毎年、春・秋の特別ダイヤでは、淀屋橋発出町柳行き臨時快速特急「洛楽」・出町柳発中之島行き臨時特急が運行された[29][30][31]。2018年秋の特別ダイヤ以降はこれに加えて寝屋川市発出町柳行き臨時快速急行も運転されていた。

2018年から2021年までは毎年、正月ダイヤでは、2017年まで8000系でのみ運用されていた快速特急「洛楽」にも使用された。

2018年7月14日から16日までの夕方に、祇園祭宵山に伴う、淀屋橋発三条行きの臨時快速特急「洛楽」が運転されたが、使用車両が従来の8000系から本系列に変更された。

編成表[編集]

プレミアムカー導入前[編集]

2020年4月1日現在[32]
8両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →
形式 3000形 3500形 3600形 3700形 3150形 3550形 3750形 3050形 竣工日
区分 Mc T T T M T T Mc
車両番号 3001 3501 3601 3701 3151 3551 3751 3051 2008年6月30日
3002 3052 3602 3702 3152 3552 3752 3052 2008年7月2日
3003 3503 3603 3703 3153 3553 3753 3053 2008年7月16日
3004 3504 3604 3704 3154 3554 3754 3054 2008年7月31日
3005 3505 3605 3705 3155 3555 3755 3055 2008年8月28日
3006 3506 3606 3706 3156 3556 3756 3056 2008年9月16日

プレミアムカー導入後[編集]

2021年1月31日現在
8両編成
3850形:プレミアムカー
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →
形式 3000形 3500形 3600形 3700形 3150形 3850形 3550形 3050形
区分 Mc T T T M T T Mc
車両番号 3001 3501 3601 3701 3151 3851 3551 3051
3002 3052 3602 3702 3152 3852 3552 3052
3003 3503 3603 3703 3153 3853 3553 3053
3004 3504 3604 3704 3154 3854 3554 3054
3005 3505 3605 3705 3155 3855 3555 3055
3006 3506 3606 3706 3156 3856 3556 3056
余剰車 3850形(プレミアムカー)導入に伴い発生
形式 3750形
区分 T
車両番号 3751
3752
3753
3754
3755
3756

登場時、本系列は出町柳方から4両目の中間車を抜いた7両編成、同5両目から7両目までの中間車3両を抜いた5両編成、同4両目から7両目までの中間車4両を抜いた4両編成を組成しての運用が可能であった[33]交野線宇治線での試運転などでは、4両編成や5両編成に組成されたことがある[注 31]。しかし、2013年から2014年にかけて、3004F - 3006Fについては、出町柳方から3両目と4両目の間、同7両目と8両目の間の連結器を交換する固定編成化工事が行われ[35]、中間車を抜いての運用ができなくなった。

2021年1月31日より、6号車(出町柳側から6両目、淀屋橋・中之島側から3両目)に、新造したプレミアムカー(3850形)が組み込まれている。プレミアムカー(3850形)組み込みの際に抜き取られる車両は、機器配置の都合上、6号車の3550形ではなく7号車の3750形であり、6号車として連結されていた3550形は7号車に連結位置が変更となった。なお、余剰となった3750形は留置されている[16]

ラッピング[編集]

2013年3月2日から2014年3月23日まで「きかんしゃトーマスとなかまたち」のラッピングが3006Fに施行され、「きかんしゃトーマス号2013」となった[36]。しかし、3006Fがラッピング期間中に定期検査を迎え運用を離脱したため、残りの期間は3001Fにラッピングが施されていた。

2014年10月6日から10月26日まで、京都競馬場で開催の「第75回菊花賞」のラッピングおよびヘッドマークの掲出が3003Fに実施された。また10月19日までは、同日開催の「第19回秋華賞」のヘッドマークも掲出された[37]

2016年8月から2017年3月下旬まで、琵琶湖疏水観光キャンペーン「琵琶湖疏水、水と歴史の、みちめぐり。」の一環として、琵琶湖疏水の名所の風景イメージをデザインしたラッピングが3003Fに実施された[38][39]

受賞[編集]

第49回ローレル賞[40](鉄道友の会・2009年6月15日)

京阪の車両が鉄道友の会から賞を受けるのは6000系(1984年ローレル賞)以来25年ぶり、2系列目である。西武30000系電車(同車は最終選考で落選)や豊橋鉄道T1000形電車とともに最終選考段階までノミネートされ、受賞した。

2009年度グッドデザイン賞[41](日本産業デザイン振興会・2009年10月1日)

中之島線内の4つの新駅と同時受賞。京阪では過去に、宇治駅の新駅舎や駅構内でのワゴン販売「プラットボーイ」(現在廃止)でグッドデザイン賞を受賞したことはあるが、鉄道車両で受賞するのはこれが初めてであった。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 6月30日付で3001F、7月2日付で3002F、7月16日付で3003F、7月31日付で3004F、8月28日付で3005F、9月16日付で3006Fが落成した[5]
  2. ^ 種別表示には他の車両には入っていない「貸切」がある。これは鉄道友の会の試乗会の際に使用された。
  3. ^ 当初、急行の種別表示の背景色は赤色だったが、2010年11月ごろから他の系列と同様オレンジ色になった。
  4. ^ LED式行先表示器・シングルアーム式パンタグラフともに、大津線系統ではすでに800系で採用されている。
  5. ^ アルミ粉末を滑り止めに使っているアルミナが主流の関西私鉄では唯一のセラミック粉末を使ったセラジェット採用事業者[6]
  6. ^ 上りの京都府内と下りの大阪府内走行中およびその他の行先は従来と同じ表示になる。
  7. ^ 同様の座席配列は、JR西日本223系0・2500番台及び同社225系5000・5100番台に見られる。
  8. ^ 2003年9月6日ダイヤ改正以前は特急で自動放送による情報提供を実施していたが、改正後は停車駅が増加した影響で、8000系に搭載されていた自動放送装置のROM容量が限界に達したため一時使用を停止した。その後、中之島線開業の際に機器を更新したうえで8000系と本系列で再度、自動放送による情報提供を開始した。ただし両系列とも急行以下の種別では他の系列と同様に車掌による肉声アナウンスである。
  9. ^ 当初報じられた時は、8000系と同じく3000系の8両編成中1両を「プレミアムカー」に改造するとされていたが、公式発表では新造とされた。
  10. ^ 平日朝には枚方市発淀屋橋行きが、平日夜には淀屋橋発樟葉行きがそれぞれ1本設定されている。
  11. ^ 平日ダイヤでは上りの深夜の淀屋橋発出町柳行き1本、土・休日ダイヤでは早朝・深夜の淀屋橋発出町柳行きにそれぞれ1本。
  12. ^ 朝ラッシュ時は中之島発萱島行きと萱島発中之島行きに各1本。このうち萱島発中之島行きは回送の折返しである。夕ラッシュ時は萱島発中之島行きの1本。
  13. ^ 差し替えられた本数が合わない理由は、いずれも三条駅・樟葉駅 → 淀屋橋駅間を回送して送り込まれる列車の運用と差し替えを行ったため。
  14. ^ このダイヤ改正で、夜間の出町柳発淀屋橋行きの快速急行での運用を開始した。中之島線入線に関しては、平日は、朝は、1本が淀屋橋駅発着の特急、残りが通勤快急や快速急行で運用されていた。夕方は、1本が淀屋橋発樟葉行きの準急の後、樟葉発中之島行きの準急と中之島発樟葉行きの快速急行に運用され、残りの車両は淀屋橋駅発着の特急などに運用されていた。土・休日ダイヤにおける、当系列の中之島線入線は、この時点で完全に廃止された。
  15. ^ 朝の中之島行き・出町柳行き、夜間の淀屋橋行きが消滅した。
  16. ^ 2016年9月24日の運用変更で中之島線乗り入れは夕方にはなくなり、平日朝の通勤快急中之島行き1本だけとなった。
  17. ^ 平日ダイヤの枚方市7:03発の中之島行き。
  18. ^ ほぼ全て淀屋橋駅発着、一部淀駅発着。
  19. ^ 通勤快急は朝の出町柳発中之島行き、快速急行は夕方の淀屋橋発樟葉行き。
  20. ^ 樟葉発淀屋橋行き1本、淀屋橋発樟葉行き1本、淀発淀屋橋行き1本、出町柳発淀行き1本。
  21. ^ 萱島発淀屋橋行き3本、淀屋橋発萱島行き1本
  22. ^ 萱島発淀屋橋行き。
  23. ^ 一部は淀駅 - 出町柳駅間の運行。
  24. ^ 夜の淀屋橋発樟葉行き。
  25. ^ 朝の萱島発淀屋橋行きと深夜の淀屋橋発萱島行き。
  26. ^ 通勤快急(出町柳発中之島行き)・区間急行(萱島発中之島行き)・普通(中之島発萱島行き)、回送(中之島発寝屋川信号所行き)。
  27. ^ 朝の寝屋川市発出町柳行き。
  28. ^ なお、平日ダイヤにおいては昼間運用に充当される5編成の他、夕方に残り1編成が出庫して、20分毎となる中之島駅 - 出町柳駅間の快速急行の運用に加わるため予備編成が存在しないことから、本系列の検査時にはの一般車8両編成が代走していた。
  29. ^ 特別ダイヤでは9 - 11時台の京都方面行きは1時間に快速特急2本、特急4本、快速急行2本、15 - 17時台の大阪方面行きは快速特急2本、特急6本が運行された。
  30. ^ 当該の快速急行は全て一般車の8両編成・7両編成の運用となり、当系列は、当該時間帯は特急で運用されていた。
  31. ^ 2008年8月6日には、3001Fが4両編成に組み替えられて宇治線で試運転が実施された[34]

出典[編集]

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  2. ^ a b c d “座席指定特別車両「プレミアムカー」がますます便利に 2021年1月より「プレミアムカー」サービスを拡大します” (プレスリリース), 京阪電気鉄道, (2020年5月12日), オリジナルの2020年5月16日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200516050110/https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2020-05-12_premium-car.pdf 2020年12月5日閲覧。 
  3. ^ 京阪3000系3003編成に小変化 鉄道ニュース - 鉄道ファン・railf.jp 2017年8月5日掲載
  4. ^ 福島温也「京阪電気鉄道 現有車両プロフィール 2009」、『鉄道ピクトリアル2009年8月臨時増刊号』第822巻、電気車研究会、2009年8月 249頁
  5. ^ 「京阪電気鉄道 現有車両車歴表」『鉄道ピクトリアル』第822巻2009年8月臨時増刊号、電気車研究会、 282-283頁。
  6. ^ セラジェット説明ページ - テス公式HPの使用車種一覧の写真で判別可能である。
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  41. ^ グッドデザインファインダー

参考文献[編集]

  • 京阪電気鉄道(株)鉄道技術部技術課(車両担当)「京阪電気鉄道 3000系」『鉄道ファン』2008年11月号(通巻571号)、交友社、 pp. 65 - 70。
  • “京阪電気鉄道3000系「プレミアムカー」”. 鉄道ファン 2021年4月号 (交友社) 61 (4): pp.53 - 57. (2021-04-01). ASIN B08TQ7DTLV. 

関連項目[編集]

  • 国鉄157系電車名鉄キハ8000系気動車 - 当初準急用として投入されたものの、特急に充当しても問題のない設備が買われ、定期特急に投入されて事実上の特急形車両となった点が本系列と類似している。