人間回収車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
人間回収車
ジャンル ホラー漫画少女漫画
漫画
作者 泉道亜紀
出版社 小学館
掲載誌 ちゃおデラックス
ちゃおデラックスホラー
ちゃお
レーベル ちゃおホラーコミックス
巻数 既刊8巻(2019年7月1日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

人間回収車』(にんげんかいしゅうしゃ)は、泉道亜紀による日本漫画作品。オムニバス型式のホラー漫画で、『ちゃおデラックス』および『ちゃおデラックスホラー』にてシリーズ化している。単行本は2019年7月1日現在既刊8巻。2017年にはノベライズ版も刊行された。

あらすじ[編集]

「こちらは、人間回収車です。ご不要になった人間はいらっしゃいませんか。壊れていても、かまいません。どんな人間も回収いたします。お気軽に、お声かけください」

どこからともなく聞こえてくる不気味なアナウンス、誰かから心から必要とされていない不要な人間なら誰でも回収してしまう謎の黒ずくめの回収車・人間回収車。回収した人間が必要な人間なら回収されずに戻れるが、本当に不要な人間は人間回収車によってどこかへ回収されていく。恐怖を覚える人間もいれば、復讐のため自分のために利用する人間もいる。

そんな人間回収車をめぐるオムニバスホラー。

登場人物[編集]

人間回収車[編集]

人間回収車の回収人は、主に黒いスーツ姿で髑髏マークがついた帽子に黒手袋の出で立ちで、黒髪ロングヘアの回収人以外はいずれも前髪で片目を隠している[1]が、回収人の本名およびその正体は一切謎に包まれている[2]。シルエットでの登場にはなるが、以下4人以外にも数多くの回収人が登場している。

黒髪の回収人
人間回収人の1人で黒い前髪で片目を隠している。どんな相手にも礼儀正しく敬語を使い、普段は常に笑みを浮かべるが、時々目を見開いた不気味な笑みを見せる。
回収品が善人だった場合、優しい言葉を口にして諭すこともあるが、「虫唾が走る」と発言することもある等と、複雑な心情を見せる。また、金髪の回収人との様々な会話で、金髪の回収人が「いつもスカしてるくせにほんと中身ガキだよな」と発言したため、意外と子供っぽいところがあると思われる。
金髪の回収人
人間回収人の1人でウェーブがかった金髪に前髪で片目を隠し、ネクタイは緩めにつけている。後述のウェーブヘアの回収人とはどこか容姿が似ているが、詳しい関係性は不明。
黒髪の回収人とは違い、多少乱暴な口調かつ粗野な性格で、自分に文句をつける者には誰であろうと容赦のない怖い一面を見せる。しかし親に暴力をふるわれていた少女にアドバイスしたり、捨て猫の飼い主を探したりと、性根は優しい。
黒髪ロングヘアの回収人
黒髪の回収人と金髪の回収人の先輩にあたる黒髪ロングヘアの女性。しかしなぜか黒髪の回収人は彼女のことを苦手としている。
黒い水晶玉で相手の未来を当てる謎の占い師や学校の養護教諭、おまじないグッズを売っている店の店員などと様々な顔を持っており、暇をつぶしながら仕事をしている。
ウェーブヘアの回収人
ウェーブがかったロングヘアに前髪で片目を隠した少女で、金髪の回収人と容姿がよく似ているが、関係性は不明。人間の悪意を引き出し、操る能力を持っているらしい。
表向きは容姿端麗な美少女だが、彼女自身は黒髪の回収人に対して恋心を寄せており、彼以外には全く眼中にない高飛車且つ腹黒い本性の持ち主。その一方で依頼による回収制度をよく思っておらず、回収するならどんな手も使うべきと考えている。

ゲストキャラクター[編集]

漫画版[編集]

第1巻[編集]
黒谷 美鈴(くろたに みすず)
金髪に長いスカートが特徴の典型的なスケ番。自分に反抗した下級生に気を失うほどの暴行を行った際、偶然通りかかった人間回収車にその生徒を回収させ、次に祖母も回収させたが、双方ともに必要な人間だったために戻ってきてしまった。後日、学校で担任にいじめがバレて退学を言い放たれ、自分に恨みを抱くヤンキーたちから報復を受けた挙げ句、人間回収車に回収された。
両親と祖母の4人家族だが、両親は既に美鈴を見放しており、祖母は美鈴が改心することを願っていたが、人間回収車の一件で遂に美鈴を見放した。
長谷川 沙織(はせがわ さおり)
クラスでは担任からも信頼される程の優等生だが、裏では友人と3人でクラスメイトの白井をいじめている隠れ不良[3]
人間回収車に白井を回収させた後、いじめの事実が担任や母にバレてしまい、以前から白井へのいじめを良く思っていなかった友人達によって人間回収車に回収されるが、(「沙織を殺したい」という負の感情による)必要な人間として戻ってきた白井に助けられて逆襲された。
白井(しらい)
沙織のクラスメイト。沙織からいじめを受け、面白半分として人間回収車に回収されるが、両親に助けられ未遂に終わった。その後、回収された沙織を助けるも、隠し持っていたナイフで襲いかかった。
柿沢 伊織(かきざわ いおり)
学校で理由も無しに酷いいじめを受けて孤立している少女。しかし両親には心配させまいと、家庭では笑顔を振る舞っている。人間回収車の存在を知り、自分をいじめる女子生徒達を回収させようと考えるも、いじめを受けていた時に考えを変え、自分を回収するよう自ら車に乗り出す。
しかし両親にとって必要な人間として未遂に終わり、黒髪の回収人から「いじめが嫌なら転校するなり、引きこもる等をすればいい」と諭され、両親の許に帰ってこられたが、人間回収車の行き着く先が、ゾンビだらけの地獄だったことを知る。
ちなみに作中において、自分を回収するように自ら頼んだのは彼女が最初である。
折原 流佳(おりはら るか)
樹の恋人。カツアゲをしていた途中、人間回収車に樹を回収されてしまうが、自分が樹を必要としていたことで彼を救い出し、「必要とする人間がいれば回収された人間は戻ってくることが出来る」ということ知った。後に自分も回収されてしまうが、樹も金髪の回収人の運転する人間回収車によって回収され、この世には数えきれないほどの人間回収車が存在することを知ってしまった。また、作中において、金髪の回収人が初めて登場した。
田島 樹(たじま いつき)
流佳の恋人。流佳を傷付ける者や自分にたてつく者には容赦せず、生徒への暴行やカツアゲは日常茶飯事で、周囲から恐れられている。
一時はカツアゲの最中に人間回収車に回収されるも、自分を必要とする流佳に救われ未遂に終わり、その後流佳に悪口を言ってきた者達に次々と報復を仕掛けた。後に流佳とは別に金髪の回収人が乗る人間回収車に回収されてしまう。
澤田 由奈(さわだ ゆな)
梨奈の双子の妹。姉の梨奈とは違い地味で成績も悪く、友達が少ないため、姉に見下されている。そこで人間回収車に姉を回収させて自分が梨奈に成り代わる計画を立てる。外見を梨奈そっくりに変え、自分は黒い車(人間回収車)に誘拐されて殺されたと見せ掛けるも、本物の梨奈が戻ってきてしまった上、回収された(元々は家族から必要とされていたが、由奈は死んだと家族から思われていたため戻ってくることが不可能になってしまった)。
澤田 梨奈(さわだ りな)
由奈の双子の姉。成績優秀でスポーツ万能。友達も多いが、影では地味な妹を見下している高飛車な性格。一時は由奈によって回収されるも、必要な人間として戻ってきたその直後に妹を回収させた。
第2巻[編集]
山本 静香(やまもと しずか)
14歳。遊ぶことが大好きな少女。口うるさい母親を疎ましく思い、ものの弾みで母に大怪我を負わせ、意識不明にさせてしまう。
その後は夜遊びに入り浸るが、これまでの行いを反省して夜遊びをやめようと誓い、友人達に注意するも、それを疎ましく思った友人達によって金髪の回収人が乗る人間回収車に回収されてしまう。しかし反抗的な態度を取ったために殺されかけるが、回収される以前に出会った黒髪の回収人に助けられ改めて彼に回収されることになるものの、病院で意識を取り戻した母に救われた。
飯田 万里(いいだ まり)
中田 美咲(なかた みさき)
小林 亜由(こばやし あゆ)
内山 春香(うちやま はるか)
学校のアイドル的存在の美少女。友人の小野寺佳代と一緒に学校の生徒達をだまして自分達の言いなりにしてきた。
ある日偶然人間回収車と出会い、嫌っていた高校1年生の矢田朋子を回収させようとしたが、その場にいる人間しか回収することが出来ないということを知り、朋子と仲良くなり回収させることに成功したが、その直後佳代に裏切られ、金髪の回収人に回収されかけたためにケンカになり、佳代と共に道にでてしまったところを黒髪の回収人の運転する人間回収車に佳代と一緒にはねられ、その後金髪の回収人に回収された。
小野寺 佳代(おのでら かよ)
春香とおなじく学校のアイドル的存在。朋子を邪魔に思っていたと同時に春香のことも邪魔に思っていた。
そのため春香が朋子を黒髪の回収人に回収させた直後、金髪の回収人に春香を回収させたため春香とケンカになり道に出てしまったところを黒髪の回収人の運転する人間回収車に春香と一緒にはねられるが、黒髪の回収人や金髪の回収人に回収されることなく道に放置された。
矢田 朋子(やだ ともこ)
高校1年生の清純派美少女。高校の先輩達から人気があったため春香達から邪魔に思われてしまい、人間回収車に回収させるためにだまされ、黒髪の回収人に回収された。
第3巻[編集]
渡辺 直美(わたなべ なおみ)    
クラスメイトを利用して暇つぶしを行う少女。学校の近くを通った人間回収車を見て「クラスの人間を1人ずつ人間回収車に回収させるゲーム」を思いつき、クラスメイトを回収させた。
担任に「このクラスの誰かが学校の生徒を怪しい車に誘拐させている」と疑われたが「ただの噂ですよ」とのりきったものの、噂を聞きつけたニセモノの人間回収車に、直美を恨んでいたクラスメイト達の策略で回収(誘拐)されてしまう。その途中で黒髪の回収人が乗る本物の人間回収車と偶然すれ違ったが、その後の消息は不明。
橘 三恵(たちばな みえ)
周囲でもカッコいいと評判の幼馴染みである良幸から告白をされるものの、彼のことが好きな久美子から嫌がらせを受けるのを恐れ逃げ出してしまう。
偶然出会った黒髪の回収人から回収券を渡され久美子に使おうとするが、逆に自分が回収されてしまう。しかし自分を必要としてくれた良幸に救われ、黒髪の回収人に諭されたこともあり、良幸に自分の想いを伝えることができた。
良幸(よしゆき)
三恵の幼馴染みで、彼女から「よしくん」と呼ばれている。久美子をはじめとする女子から高い人気を集めている。
以前から好きだった三恵に告白するも、久美子からの嫌がらせに苦しむ彼女から逃げられてしまう。しかし回収されそうになった三恵を救い、彼女と結ばれた。
本橋 久美子(もとはし くみこ)
良幸のことが好きな縦ロールの少女。独占欲が激しく、非常に嫉妬深い性格。良幸に近づく女子には容赦のない嫌がらせを仕掛け、彼の幼馴染みである三恵のことも目の敵にして脅迫していた。
三恵が持っていた回収券を利用し彼女を回収させて良幸を手に入れようとするが、三恵が良幸に救われて彼と結ばれた上、回収券の集荷手数料として自分が回収される羽目になり、回収券の注意事項通りに例え自分を必要とする人間が何人現れようとも二度と戻ってこられなくなった。
中村 理紗(なかむら りさ)
美森 小春(みもり こはる)
自分に自信があるファッション誌のモデル。綺麗になるためなら何も努力をしない人間が嫌いであり、人間回収車に幼馴染みの羽石日和を回収させた。
その後、日和が返却されたことなどによるストレスから肌が荒れてしまい、友人を振り回したため、偶然通った黒髪の回収人の乗る人間回収車に回収された。また、その途中でかつて自分が人間回収車に回収させた日和に会い助けを求めたが、「私、小春ちゃんのことを忘れることにした」と笑顔で切り捨てられた。
羽石 日和(はねいし ひより)
小春の近所に住んでいる幼馴染み。綺麗になるための努力を最初から諦めていたことから小春に嫌われてしまい、偶然通った黒髪の回収人の乗る人間回収車に回収された。また黒髪の回収人から綺麗になるためのアドバイスをしてもらったためイメチェンをする等の努力をするようになった。その後、人間回収車に回収された小春に助けを求められるが、「小春ちゃんのためだよ」と助けには応じなかった。
畠山 真澄(はたやま ますみ)
第4巻[編集]
小島 瑠衣(こじま るい)
真希たちクラスメイトにいじめられて不登校になり、家に引きこもっている少女。いじめのリーダーである真希に外に連れ出され人間回収車に回収されたため、真希に復讐することを決意した。その後、他のクラスメイトにいじめられている真希を一旦助け、真希に罪を償ってもらうため人間回収車に回収させたが考えが変わり、自分が真希のことを必要としたため真希は戻ってくることができ、2人の絆はより強くなった。
真希(まき)
かつては瑠衣と友達だったが、ある些細なすれ違いで瑠衣をいじめるようになり、人間回収車に瑠衣を回収させた。実は彼女は、瑠衣が不登校になってからは、彼女と一緒に瑠衣をいじめていたメンバーにいじめられていた。その後、瑠衣に復讐され、自身も回収されたしまうが、考えを改めた瑠衣に救われ、和解する。
風見 志保(かざみ しほ)
小野 優奈(おの ゆうな)
青山 澄玲(あおやま すみれ)
中学2年生。「夢は見るだけ無駄」と夢を見る者を嘲笑い、それを壊すことを楽しむ愉快犯にして現実主義者。吹奏楽部の楽器を壊し、大会に出られなくさせたこともある。周囲から疑われつつあったが、唯一の心の拠り所は黒髪ロングヘアの回収人が変身していた養護教諭の女性だけだった。
ある日、演劇部の女子生徒を体育倉庫に閉じ込めたことがきっかけで、これまでの悪事が周囲に露見してしまう。更に以前澄玲からの嫌がらせでコンクールに出品する予定だった作品を台無しにされ茫然自失になっていた美術部員の女子生徒によって回収されそうになり、養護教諭に助けを求めるものの、「人間回収車に回収されるのが自分の夢だった」と笑顔で切り捨てられ、愕然とした状態で回収された。
和田 和恵(わだ かずえ)
第5巻[編集]
五十嵐 芽愛(いがらし めあ)
高校1年生で大会社の社長令嬢。気に入らない相手には容赦のない高飛車な性格。社長である父親が学校に多額の寄付をしており、教師達さえ支配下に置いている。
幼い頃は家が金持ちという理由で周囲から孤立していたが、母親にその悩みを打ち明けて相談し、金をかけたプレゼントを贈ることでクラスメイトに一目を置かれるようになったことから「世の中はお金が全て」と考えるようになった。その後、自分の思い通りにいかなかったため、自分の一目惚れした相手である碧生に部下を使って気を失う程の暴行を加え、さらに碧生には彼の幼馴染みである桜を暴行するよう指示するも拒否され、桜によって人間回収車に回収されてしまう。その際、黒髪の回収人に「人の心はお金で買えたのでしょうか?」と指摘された。
碧生(あおい)
芽愛のクラスメイトである男子生徒。芽愛に一目惚れされるが、家はあまり裕福ではない。愛用しているバッグは幼馴染みである桜のお手製。そのバックを芽愛に無断で捨てられた上、桜を人間回収車に回収された怒りから芽愛にもう自分達に近づくなと言ってしまったため、芽愛の部下達によって気絶するほどの暴行を受けてしまう。
桜(さくら)
碧生の幼馴染みである少女。碧生のことを好きだった芽愛によって人間回収車に回収されるが、碧生に助けられ戻ってきた。その後芽愛の部下達に碧生が暴力をふるわれ、自分の作った碧生のバッグを破かれたことで人間回収車に芽愛を回収させた。
井上 沙良(いのうえ さら)
高橋 奈月(たかはし なつき)
上原 莉緒(うえはら りお)
矢方 亜実(やがた あみ)
勉強をしたくないために学校には行かず、家に引きこもっている少女。ある日、遊びから帰ったところをクラスメイトに見つかり、偶然通った人間回収車にふざけ半分で回収されてしまうが、自分の母親に必要とされていたため返却された。
その後、母親を散々自分の思い通りにしてきたために、不満が頂点に達した母親によって黒髪の回収人の乗る人間回収車に回収された。そして、回収されていく中で娘である自分が回収されて喜ぶ母親が妊娠していた事実を知る。
第6巻[編集]
村上 絵里(むらかみ えり)
クラスメイトの岡山に好意を寄せていたが、真咲に取られて苛立っていた少女。
真咲が父親を人間回収車に回収させている現場を目撃し、それをネタに彼女を脅して周囲からの孤立させると同時にクラスの中心となっていく。しかし脅迫に耐えられなくなった真咲が全てを打ち明けようとした際に起こした取っ組み合いで彼女を階段から突き落とし、大怪我を負わせてしまい、偶然通りかかった人間回収車に彼女を回収させた。その後日、岡山をはじめとする大勢の生徒の前で息を引き取った真咲が戻ってきてしまい、自分が彼女を回収させたことを暴かれてしまった。
真咲(まさき)
絵里が岡山に好意を寄せていたことを知りながら、彼と付き合い始めた少女。家では父親から虐待を受けていた。
ある日父親を人間回収車に回収させているところを絵里に目撃されたことで岡山をはじめとする周囲の人々と口を聞かないよう彼女に脅され孤立するがそれに耐えきれず、岡山なら自分を信じてくれると思い、彼に全てを打ち明けようとするが、絵里との取っ組み合いで階段から転落して深傷を負ってしまう。しかし通りかかった人間回収車に回収されたが、岡山が自分を必要としてくれたことで未遂となったが、既に息を引き取っていた。
岡山 隆司(おかやま たかし)
絵里から好意を寄せている男子生徒だが、真咲と付き合っている。誰に対しても優しく接する広い性格で、真咲が人間回収車に回収された後も行方不明になった彼女を心配していたため、必要な人間として戻ってきたが、既に息を引き取った状態だった。
渡瀬 加奈(わたせ かな)
関口 敦美(せきぐち あつみ)
友人がいないため、いつも一人でいる少女。知らぬ間にスマホにダウンロードされていた「人間回収車」というアプリを使って気に入らない担任や口うるさい母親や回収車の存在を信じなかった同級生など、様々な人物を回収させたが、殆どの者たちが戻って来たため、それについて偶然通った黒髪の回収人に聞いたことにより「回収された人間を心から必要とする人がいた場合、その人間は戻ってくる事が出来る」ということを知る。アプリ利用の代償が利用者を回収することと知り逃げるが、金髪の回収人をはじめとする他の回収人たちに捕まり回収された。
回収された際、急激に老化したような状態になっていた。
井上 千果(いのうえ ちか)
沼田 実久(ぬまた みく)
第7巻[編集]
河井 真穂(かわい まほ)
近藤 由依(こんどう ゆい)
藍田 真琴(あいだ まこと)
吉川 真理(よしかわ まり)
杉野 春奈(すぎの はるな)
第8巻[編集]
黒須 琴音(くろす ことね)
親友の朋子を大切に思う少女。怪しい男からのストーカー行為に悩む朋子を助けようと必死になる。
しかし実際は琴音本人が朋子にストーカー行為を行っていた張本人であり、彼女に対して友達以上の感情を抱き、部屋一面を朋子の写真や彼女の写真で作った自作のグッズで埋め尽くすほどの異常な執着心を持つ。一度は朋子につきまとっていた男を黒髪の回収人が乗る人間回収車に回収させようとするが、男に先を越されて自分が回収され朋子に助けられるが、朋子に見捨てられ、金髪の回収人が乗る人間回収車に回収された。
朋子(ともこ)
琴音の親友。少々控えめで気は弱いが、優しい性格。しかし近頃は怪しい男につきまとわれ、謎のストーカー行為に怯えている。
しかしそのストーカーの犯人が琴音であることに以前から気づいており、一度は回収された琴音を助けるものの自身に異常な愛を向ける琴音に見切りをつけ、彼女を回収させた。
朋子につきまとう男(本名不明)
朋子の周りをうろついていた謎の男。だが、実際は琴音のストーカー行為に頭を悩ませていた朋子の相談相手だった。
堀越 美雪(ほりこし みゆき)
自分本位で傲慢な性格のモデルの少女。ファンの男へきつく当たる姿を老婆に見られ彼に謝るよう止められるが、老婆を突き飛ばしてしまう。突き飛ばされた老婆はその場でトラックに轢かれ死んでしまうが、彼女の心配もせずその場から逃げてしまう。翌日、先輩モデルの詩音と共にいる所に先日のファンの男が現れるが、通りがかった人間回収車を見るなり「次現れたら人間回収車に回収させてやる」と脅す。翌日、ファンの男が行方不明[4]になった事が判明し、見兼ねた詩音に回収されてしまう。回収先で容姿も衰え、己の行いを反省する。回収人に過去の現世へ戻してもらい、過去の自分を説得しようとするも突き飛ばされ、トラックに跳ねられてしまう。最期に「老婆はあの時の自分だった」と気づき、息を引き取る。
詩音(しおん)
美雪のモデルの先輩。ファンに酷い態度を取る美雪に呆れ、人間回収車に回収させる。
江川 みのる(えがわ みのる)
人間回収車の噂を知っているが、無気力な両親からネグレクトを受けている少女。
しかし美少女の転校生、麗華が来たことからクラス内の空気が一変し、クラスメイトが麗華を巡って対立するようになったことから、人間回収車に麗華を回収させようと企むが、逆にクラスメイトに回収されてしまった。また、作中において、ウェーブヘアの回収人が初めて登場した。
黒柳 麗華(くろやなぎ れいか)
みのるのクラスに転校してきた美少女。その可憐な容姿と振る舞いでクラスメイトから高い注目を集めるが、その注目が次第に狂信的となっていくことに戸惑い、周囲を止めようとするが、正体は変身したウェーブヘアの回収人。
辻森 美緒(つじもり みお)
正義感の強い少女。老婆のバッグを盗んだ引ったくりに遭遇し、偶然通りかかった金髪の回収人が乗る人間回収車にその引ったくりを回収させた。しかしほんの小さな出来事でも「悪」とみなす冷酷な性格へ豹変することとなり、バスで痴漢の疑いで警察に連行される男や娘に対して厳しい仕打ちを行う母親をも回収させ、更には出来心で万引き行為を働いた同じ学校の女子生徒や自分を止めようとした千秋も「悪」と見なして回収させてしまう。
しかし千秋や引ったくりの男[5]をはじめとする、必要な人間として戻ってきた者達[6][7]から「偽善者」などと激しく責め立てられた末、金髪の回収人が乗る回収車に撥ね飛ばされてしまう。更には「回収車の力で神様にでもなったつもりだったか?」、「善悪を判断するのはあんた(美緒)じゃない」と切り捨てられ、息絶えると同時にそのまま回収された。
千秋(ちあき)
美緒の友人。正義感の強い美緒に感心していたが、人間回収車の存在を気味悪がり、ほんの小さな出来事でも「悪」とみなし、人々を人間回収車に回収させていく美緒を止めようと説得するが、自分までも回収される羽目になってしまう。しかし美緒がこれまで回収してきた者達と共に必要な人間として戻ってくることができた。
古谷 雅(ふるや みやび)
学級委員長。学年トップの優等生だが、中学受験に失敗したため、両親から既に諦められていた。しかし勉強が苦手な双葉に対して部屋に監視カメラを設置する、体育倉庫に監禁した上に手錠をかけた状態で勉強を強制させるといった常軌を逸した行動に出たが、黒髪の回収人が乗る人間回収車に回収され、クラスメイトが内心勉強を強制されてうんざりしていたことを知る。
双葉(ふたば)
雅のクラスメイト。勉強が苦手で、雅の異常な行動に耐えられず、人間回収車に雅を回収させた。その後、クラスメイトに自分が雅から受けた仕打ちを打ち明けた。

小説版[編集]

小説1巻[編集]
鈴木 千穂(すずき ちほ)
青山 麗奈(あおやま れいな)
山本 勇真(やまもと ゆうま)
近藤 岬(こんどう みさき)
犬崎 健吾(いぬざき けんご)
小説2巻[編集]
木下 碧生(きのした あお)
斉木 匠馬(さいき しょうま)
辻本 裕貴(つじもと ひろき)
沢田 芽依(さわだ めい)
牧野 しおり(まきの しおり)

関連用語[編集]

人間回収車
不要な人間を次々回収していく謎の黒い回収車。外観は髑髏のマークの付いた軽トラック。黒髪の回収人によると、この世には数えきれないほどの人間回収車が存在するらしい。
回収した人間は荷台部分に乗せられる。荷台部分からは回収した人間を眠らせるガスのようなものを噴出される。
不要な人間はそのままどこかへ連れていかれることになるが、家族や友人のような回収された人間を心から必要とする者が一人でも現れれば、その人間は戻ってくることが可能。なお、必要とされていることが重要なことであり、たとえば「アイツを殺したい」のような負の感情からの必要であっても戻ってくることは可能。
回収の際にはいくつか条件があり、誰かが不要な人間を指名すること(自分自身を指名したり、偶然そばにいた面識の無い人間も指名できる)。その使命された人間が回収車の近くにいること。回収車の載せられる人間は一度に一人まで。
人間回収券
使用によって回収を行う場合は回収したい相手にそれを貼り付けることで回収人が現れ回収に来る。ただし、回収した人間が必要な人間として戻ってきた際は「集荷手数料」として回収券の使用者自身が回収されることになる。その場合は家族や友人、その者を必要とする人間が例え何人現れようとも、戻ってくることは不可能(しかし例外として、河井真穂は回収券が不良品(実際は黒髪の回収人によるウソ)だったということで返却された)。
アプリ
使用によって回収を行う場合は回収したい相手の写真を撮って「回収する」の項目を選択することでその相手を回収することができる。ただし、回収した人間が必要な人間として戻ってきた場合は同じ相手を再度回収するのは不可能であり、アプリの使用者が回収されることになる。

書誌情報[編集]

漫画[編集]

  • 泉道亜紀 『人間回収車』 小学館ちゃおホラーコミックス〉、既刊8巻(2019年7月1日現在)
    1. 2013年7月1日発売[8]、『ちゃおデラックスホラー』2011年7月増刊号、2012年7月増刊号、11月増刊号、2013年3月増刊号、『ちゃおデラックス』2013年4月春の超大増刊号、ISBN 978-4-09-135540-9
      • ラッキーガールズ(『ちゃおデラックス』2012年2月春待ち超大増刊号)
      • エッセイ劇場 〜まさかのホラー!!〜(描きおろし)
    2. 2014年5月30日発売[9]、『ちゃおデラックス』2013年8月夏の超大増刊号、12月冬の超大増刊号、2014年2月春待ち超大増刊号、『ちゃおデラックスホラー』2013年9月20日夏号、2014年3月20日冬号、ISBN 978-4-09-136140-0
      • ゴーストリート(『ちゃおデラックス』2013年2月春待ち超大増刊号)
      • エッセイ劇場 〜まさかの恐怖体験〜(描きおろし)
    3. 2014年11月28日発売[10]、『ちゃおデラックス』2014年5月号、7月号、9月号、11月号、『ちゃおデラックスホラー』2014年10月増刊号、ISBN 978-4-09-136607-8
      • 私立エレメント学園非公認うらない部 星巳 鈴の事件簿(『ちゃおデラックス』2014年9月号)
      • エッセイ劇場 〜漫画家デビューまでの道のり〜(描きおろし)
    4. 2015年10月1日発売[11]、ISBN 978-4-09-137885-9
      • みせかけっ娘(『ちゃお』2012年1月号)
      • エッセイ劇場 〜漫画制作現場の巻〜
    5. 2016年9月30日発売[12]、『ちゃおデラックス』2016年1月号、3月号、5月号、9月号、『ちゃおデラックスホラー』2016年3月増刊号、ISBN 978-4-09-138798-1
      • ヒミツの七変化(『ちゃおデラックス』2012年8月夏の超大増刊号)
    6. 2017年12月27日発売[13]、『ちゃおデラックス』2016年7月号、11月号、2017年1月号、『ちゃおデラックスホラー』2016年9月増刊号、2017年3月増刊号、ISBN 978-4-09-870018-9
      • エピソード0[14](『ちゃお』2016年9月号)
      • わたしは、人じゃないですか?(『ちゃおデラックス』2017年7月号)
      • おまけ4コマ漫画(描きおろし)
      • がんばれ!金髪くん!!(描きおろし)
    7. 2018年8月31日発売[15]、『ちゃおデラックス』2017年3月号、5月号、9月号、11月号、『ちゃおデラックスホラー』2017年9月増刊号、ISBN 978-4-09-870200-8
      • スペシャルためしよみVer.(『ちゃお』2017年3月号)
      • がんばれ!金髪くん!!(描きおろし)
      • 闇々ガチャの言うとおり ハマり人・舞の場合(『ちゃおデラックス』2018年1月号)
    8. 2019年7月1日発売[16]、『ちゃおデラックス』2018年7月号、9月号、11月号、『ちゃおデラックスホラー』2018年9月増刊号、『ちゃお』2019年9月号、ISBN 978-4-09-870583-2
      • がんばれ!金髪くん!!(描きおろし)
      • 闇々ガチャの言うとおり ハマり人・綾音の場合(『ちゃおデラックス』2018年3月号)

小説[編集]

  • 原作およびイラスト:泉道亜紀、著者:後藤リウ 〈小学館ジュニア文庫〉、既刊2巻(2017年11月29日現在)
    1. 人間回収車〜地獄からの使者〜(2017年5月24日発売[17]、ISBN 978-4-09-231166-4)
      • 人間回収車 Special Edition(描きおろし)
    2. 人間回収車〜絶望の果て先〜(2017年11月29日発売[18]、ISBN 978-4-09-231201-2)

単行本未収録作品[編集]

  • 人間回収車 回収リスト 前田友美 (『ちゃおデラックス』2019年7月号)

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ ウェーブヘアの回収人が転校生の美少女に変身した際は片目を隠しておらず、オッドアイだったが、他の回収人達も同じオッドアイなのかは不明。
  2. ^ 写真を撮られた回収車が密かに心霊写真のようになっていたり、黒髪の回収人が写真を撮られた際は顔が骸骨になった状態で写っていたなど、その正体が人ならざる者ではないかと示唆される描写が多く見られる。
  3. ^ しかし友人達は直接手を下さず苦笑いで傍観していたのみであり、実質いじめを行っていたのは沙織のみになる。
  4. ^ 行方不明になったのは単なる家出で、美雪は無関係である。
  5. ^ 男が行った引ったくり行為は詐欺師の老婆に盗られた母の形見のバッグを取り戻そうとしていただけに過ぎず、自分を必要としてくれた弟に救われた。
  6. ^ 痴漢の疑いで警察に連行されかけた男は防犯カメラによって冤罪が証明され、自分を必要としてくれた妻に救われた。
  7. ^ 娘に厳しい仕打ちを行っていた母親は娘に救われると同時に仲直りしたことで、母娘関係も修復した。
  8. ^ 人間回収車/1|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2016年10月1日閲覧。
  9. ^ 人間回収車/2|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2016年10月1日閲覧。
  10. ^ 人間回収車/3|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2016年10月1日閲覧。
  11. ^ 人間回収車/4|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2016年10月1日閲覧。
  12. ^ 人間回収車/5|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2016年10月1日閲覧。
  13. ^ 人間回収車/6|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2017年12月28日閲覧。
  14. ^ 泉道 亜紀 2016年8月3日のツイート2017年12月28日閲覧。
  15. ^ 人間回収車/7|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2018年9月1日閲覧。
  16. ^ 人間回収車/8|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2019年7月1日閲覧。
  17. ^ 人間回収車〜地獄からの使者〜|後藤 リウ、泉道 亜紀|小学館ジュニア文庫|本をさがす”. 小学館. 2017年5月26日閲覧。
  18. ^ 人間回収車〜絶望の果て先〜|後藤 リウ、泉道 亜紀|小学館ジュニア文庫|本をさがす”. 小学館. 2017年12月1日閲覧。