人間回収車

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人間回収車
ジャンル ホラー漫画少女漫画
漫画
作者 泉道亜紀
出版社 小学館
掲載誌 ちゃおデラックス
ちゃおデラックスホラー
ちゃお
レーベル ちゃおホラーコミックス
巻数 既刊10巻(2020年9月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

人間回収車』(にんげんかいしゅうしゃ)は、泉道亜紀による日本漫画作品。オムニバス型式のホラー漫画で、『ちゃおデラックス』および『ちゃおデラックスホラー』にてシリーズ化している。単行本は2020年9月1日現在既刊10巻。2017年にはノベライズ版も刊行された。

概要[編集]

「こちらは、人間回収車です。ご不要になった人間はいらっしゃいませんか。壊れていても、かまいません。どんな人間も回収いたします。お気軽に、お声かけください」

どこからともなく聞こえてくる不気味なアナウンス、誰かから心から必要とされていない不要な人間なら誰でも回収してしまう謎の黒ずくめの回収車・人間回収車。回収した人間が必要な人間なら回収されずに戻れるが、本当に不要な人間は人間回収車によってどこかへ回収されていく。恐怖を覚える人間もいれば、復讐のため自分のために利用する人間もいる。

そんな人間回収車をめぐるオムニバスホラーである。

ストーリーの多くは、主人公の少女が悪人・悪人でなくとも性格や言動に難がある人物である。それゆえ回収されたら戻ってこられない、もしくは回収されなかったが違う意味でバッドエンドという形である。 しかし、主人公の少女が善人の話も少なからずあり、その場合は必要としてくれる者がいるため回収を逃れてハッピーエンドであることが多い。 なお、数は極めて少ないものの、一部には悪人でなくとも性格や言動に難がある少女が主人公のストーリーの場合でも、主人公が回収を逃れたことにより自分の行いを反省して改心する結末もある[注 1]

読者として、主に小・中学生の女子を想定している。その関係上、回収リストは基本的に女子のみであり、男子はサブキャラクターとして登場する。しかし、のちに展開された文庫版は男子の回収リストがある。また、上記より基本的には中高生がメインとなっているが、『回収リスト 中村 理紗』と『回収リスト 富田 星愛』では小学生がメインである。

登場人物[編集]

声の項はボイスコミック版の声優[1]

人間回収車[編集]

人間回収車の回収人は、主に黒いスーツ姿で髑髏マークがついた帽子に黒手袋の出で立ちで、黒髪ロングヘアの回収人以外はいずれも前髪で片目を隠している[注 2]が、回収人の本名およびその正体は一切謎に包まれている[注 3]。シルエットでの登場であるものの、以下4人以外にも数多くの回収人が登場している。

黒髪の回収人
声 - 川島樹
身長173cm[2]血液型A型[2]、好きなもの - 甘いもの[2]、嫌いなもの - 人間、虫[2]
黒い前髪で片目を隠しており、人間回収車の回収人の1人。どのような相手にも礼儀正しく敬語を使い、普段は常に笑みを浮かべる。しかし時々目を見開いた不気味な笑みを見せる。
回収品が善人だった場合には優しい言葉を口にして諭すこともあるが、「虫唾が走る」と発言することもある等、複雑な心情を見せる。また、金髪の回収人との様々な会話で、金髪の回収人が「いつもスカしてるくせにほんと中身ガキだよな」と発言したため、意外と子供っぽいところがあると思われる。
理由は明らかにされていないが、黒髪ロングヘアの回収人を苦手としている。
元々は人間で、常に地獄を見てきた[2]
金髪の回収人
人間回収人の1人。ウェーブがかった金髪に前髪で片目を隠し、ネクタイは緩めにつけている。後述のウェーブヘアの回収人とはどこか容姿が似ているが、詳しい関係性は不明である。
黒髪の回収人とは違い、多少乱暴な口調かつ粗野な性格で、自分に文句をつける者には誰であろうと容赦のない怖い一面を持つ。それに加えて黒髪の回収人が回収を取り止めた相手を強引に回収したり、自分の回収車の前に飛び出してきた相手を躊躇いもなく撥ね飛ばすという残忍さも併せ持つ。しかし親に暴力をふるわれていた少女(吉川真理)にアドバイスしたり、捨て猫の飼い主を探したりと、性根は優しい。
コミックス収録の4コマ漫画「がんばれ!金髪くん!!」では題名通り、主人公を務めている。
黒髪ロングヘアの回収人
声 - 貴嶋美愛
黒髪の回収人と金髪の回収人の先輩にあたる黒髪ロングヘアの女性。他の3人の回収人とは異なり、片目を前髪で隠していない。なぜか黒髪の回収人は彼女のことを苦手としている。
黒い水晶玉で相手の未来を当てる謎の占い師や学校の養護教諭、おまじないグッズを売っている店の店員など様々な顔を持っており、暇をつぶしながら仕事をしている。
ウェーブヘアの回収人
ウェーブがかった銀髪のロングヘアに前髪で片目を隠した少女。金髪の回収人と容姿がよく似ているが関係性は不明である。人間の悪意を引き出し、操る能力を持っているらしい。
表向きは容姿端麗な美少女だが、彼女自身は黒髪の回収人に対して恋心を寄せており、彼以外には全く眼中にない高飛車かつ腹黒い本性の持ち主である。その一方で依頼による回収制度をよく思っておらず、回収するならどんな手も使うべきと考えている。

ゲストキャラクター[編集]

漫画版[編集]

第1巻[編集]
黒谷 美鈴(くろたに みすず)
金髪に長いスカートが特徴の典型的なスケ番高校生。
いつもいろいろな人に対して暴行などを行っているため、学校では怒らせるとやばいと恐れられていた。
自分に反抗した1年生に気を失うほどの暴行を行った際、偶然通りかかった人間回収車にその女子生徒を回収させた。次に足の悪い祖母も回収させたが、双方ともに必要な人間だったために戻ってきてしまった[注 4]。後日、学校で担任にいじめがバレて退学を言い放たれ、自分に恨みを抱くヤンキーたちから報復を受けた挙げ句、人間回収車に回収された。
女子生徒(本名不明)
美鈴に髪色が同じと言う理由でひどい暴行を受けていた高校1年生。
しかし美鈴に「自分の髪の色など先輩には何も関係ない」と反発したことで意識を失うほどの暴行を受け、意識不明のまま偶然通りかかった人間回収車に回収されるが、自分を必要としてくれた友達によって戻ってきた。その後は病院に入院しているが、人間回収車に回収されていた間の一部の記憶は失っていた模様である。
美鈴の祖母(本名不明)
足が不自由で、家で寝たきりの生活を送っている。美鈴の家族で唯一、彼女が改心することを願っていた。
美鈴によって人間回収車に回収されるが、必要としてくれた家族によって戻ってこられた。しかしこの一件により、遂に彼女を見放した。
長谷川 沙織(はせがわ さおり)
クラスでは担任からも信頼される程の優等生である。しかし、裏では面倒事を白井に押し付け、友人と3人でクラスメイトの白井をいじめている隠れ不良[注 5]
父親は亡くなっており、母親と2人暮らしである。
面白半分で人間回収車に白井を回収させた後、クラスメイトの密告でいじめの事実が担任や母にバレてしまう。さらに以前から白井へのいじめを良く思っていなかった友人達によって人間回収車に回収されるが、必要な人間として戻ってきた白井に助けられた。しかし、彼女が隠し持っていたナイフで逆襲された。
沙織の友達
沙織のクラスメイト。2人共本名不明である。
沙織が白井をいじめているところを苦笑いしながら傍観していた。白井が回収されたときも同じようにして助けなかったが、内心では白井へのいじめを問題視していた。しかし、担任にいじめの事実がバレたため、口封じとして沙織を回収させた。
白井(しらい)
沙織のクラスメイト。
沙織からいじめを受け、面白半分として人間回収車に回収されるが、両親に助けられ未遂に終わった。
その後、回収された沙織を助けるが「沙織を殺したい」という負の感情を抱いていた。そのため、隠し持っていたナイフで襲いかかった。
柿沢 伊織(かきざわ いおり)
学校で理由も無く酷いいじめを受け、孤立している少女。しかし両親には心配させまいと、家庭では笑顔を振る舞っている。
人間回収車の存在を知り、自分をいじめる女子生徒達を回収させようと考える。その翌日にもいじめを受けていた時に考えを変え、自分を回収するよう自ら車に乗り出す。
しかし両親にとって必要な人間として未遂に終わり、黒髪の回収人から「いじめが嫌なら転校するなり、引きこもる等をすればいい」と諭され、両親の許に帰ってこられた。
黒髪の回収人に諭されると同時に人間回収車の行き着く先が、ゾンビだらけの地獄だったことを知った。
ちなみに作中において、自分を回収するように自ら頼んだのは彼女が最初である。
折原 流佳(おりはら るか)
学校で好き放題している不良少女。ネイルチップをしている。両親がおらず、樹とは夜遊びで知り合ってすぐ付き合い始めた。
カツアゲをしていた途中、人間回収車に樹を回収されてしまう。しかし自分が樹を必要としていたことで彼を救い出し、「必要とする人間がいれば回収された人間は戻ってくることが出来る」と知った。後に自分も回収されてしまい、樹も金髪の回収人が乗る人間回収車に回収され、この世には数えきれないほどの人間回収車が存在することを知ってしまった。
また、作中において、金髪の回収人が初めて登場した。
田島 樹(たじま いつき)
流佳の恋人。流佳と同じく両親がおらず、不良である。
流佳を傷付ける者や自分にたてつく者には容赦せず、生徒への暴行やカツアゲは日常茶飯事で、周囲から恐れられている。
一時はカツアゲの最中に人間回収車に回収されるも、自分を必要とする流佳に救われて未遂に終わる。その後流佳に悪口を言ってきた者達に次々と報復を仕掛けた。
後に流佳とは別に、金髪の回収人が乗る人間回収車に回収されてしまう。
澤田 由奈(さわだ ゆな)
梨奈の双子の妹。黒髪で眼鏡をかけている。
姉の梨奈とは違い、地味で成績も悪く、運動音痴。それに加えて友達も少ないため、姉に見下される上で周囲から姉と比較されている。
そこで人間回収車に姉を回収させて自分が梨奈に成り代わる計画を立てる[注 6]。しかし後に本物の梨奈が戻ってきてしまった上、回収された[注 4][注 7]
澤田 梨奈(さわだ りな)
由奈の双子の姉。明るい髪色で眼鏡をかけていない。
成績優秀でスポーツ万能かつ友達も多い。しかし、影では地味な妹を見下している高飛車な性格である。梨奈の友達が家に遊びにきたとき、由奈の悪口を言っていた。
一時は由奈によって回収されるも、家族などにとって必要な人間として戻ってきたその直後に妹を回収させた。梨奈は由奈の姿を見て、由奈が何をしようとしていたのかがすぐにわかった。
第2巻[編集]
山本 静佳(やまもと しずか)
遊ぶことが大好きな女子中学生。14歳。
口うるさい母親を疎ましく思い、ものの弾みでカラオケ店まで来た母を意識不明にさせてしまう。
その後は夜遊びに入り浸るが、母親のありがたさからこれまでの行いを反省して夜遊びをやめようと誓い、友人達に注意する。しかしそれを疎ましく思った友人達によって金髪の回収人が乗る人間回収車に回収されてしまう。その際に反抗的な態度を取ったために殺されかけるが、回収される以前に出会った黒髪の回収人に助けられ改めて彼に回収されることになる。最終的には病院で意識を取り戻した母に救われ、母に会うために病院に向かった。
静佳の母(本名不明)
遊ぶことが好きな娘にいつも注意している。
ある日、カラオケ店に入り浸っていた静佳を迎えに来たところで彼女に倒され、頭を強く打って意識不明となってしまう。その後、意識を取り戻して静佳の名前を呼んでいた。
飯田 万里(いいだ まり)
学校1のイケメンである後藤に会う目的で、友人との約束をドタキャンした少女。
その後日、後藤の恋人に「人の彼氏に二人で会うな」と因縁をつけられ、その場で嘘をついた上に彼女を人間回収車に回収させた。
そのまた後日、万里の友人から「後藤先輩は何人も彼女がいるから、あまり近づかない方が良い」と忠告されるがそれを信じず、結局は彼に会いに行く。その際に事実を知って後藤を問いただすが、彼に裏切られて回収されてしまった。
回収される過程で、友人が内心では自分をどうでも良いとしていたことを知る。
後藤(ごとう)
万里が通う学校で最もイケメンかつ頭も良いと言われている男子生徒。
しかし実際は多くの女子を遊んでおり、校舎裏で別の彼女と一緒にいたところを万里に問いただされた際は「うるさい女子は嫌い」と万里を裏切って回収させた。しかし万里の口から一緒にいた別の彼女に女癖の悪さを知られ、更には黒髪の回収人からその彼女の目の前で万里に回収された彼女を返されてしまった。
後藤の恋人
万里以外に後藤と付き合っている少女。黒髪ロングヘアとショートヘアの少女の2人が登場しているが、共に本名不明である。
黒髪ロングヘアの少女は万里に対して「人の彼氏に会うな」と因縁をつけるが、黒髪の回収人に回収されてしまう。その後日、必要な人間として戻ってきたが、意識を失った状態だった。
ショートヘアの少女は校舎裏で後藤と一緒にいたところを万里に目撃され、彼女の口から後藤の女癖の悪さを知った。その際に万里が回収させた別の彼女が意識を失った状態で戻ってくると悲鳴を挙げていた。
中田 美咲(なかた みさき)
ネットにはまっている高校1年生。より人々の気を引くものをアップした者こそが神だと思っている。
小林 亜由(こばやし あゆ)
学校で最も目立たない高校2年生。
幼少期に母親が父親を回収させたのを見たことで、人と関わらないようになってしまった。
内山 春香(うちやま はるか)
学校のアイドル的存在であるツインテールの女子高生。
中学時代にナンパされていた佳代を助けたことから、2人で行動するようになる。
美少女であることをいいことに、友人の小野寺佳代と一緒に学校の生徒達をだまして自分達の言いなりにしてきた。佳代は自分のことを裏切らないと思っていた。
ある日偶然人間回収車と出会い、快く思わない高校1年生の矢田朋子を回収させようとした。しかしその場にいる人間しか回収することが出来ないということを知り、朋子と仲良くなるふりをして回収させることに成功した。その直後、佳代に裏切られ、佳代の本性を知って涙を流していた。その際金髪の回収人に回収されかけたためにケンカになり、佳代と共に道に出てしまったところを黒髪の回収人の運転する人間回収車に佳代と一緒にはねられ、その後金髪の回収人に回収された。
小野寺 佳代(おのでら かよ)
春香とおなじく学校のアイドル的存在の女子高生。
中学時代、ナンパされていたところを春香に助けられたことから、春香の相棒として行動を共にするようになる。
春香とともに生徒たちを騙して自分たちの言いなりにしてきた。朋子と春香のことを快く思っておらず、2人を排除して自分がこの学校の女王になりたがっていた。
そのため、春香が朋子を黒髪の回収人に回収させた直後、金髪の回収人に春香を回収させたため春香とケンカになり、道に出てしまったところを黒髪の回収人の運転する人間回収車に春香と一緒にはねられる。どちらの回収人にも回収されることなく、そのまま道に放置された。
矢田 朋子(やだ ともこ)
高校1年生の清純派美少女。他校に通う彼氏がいる。
高校の先輩達から人気があったため春香達から快く思われていなかった。人間回収車に回収させるためにだまされ、黒髪の回収人に回収された。その後の消息は不明である。
第3巻[編集]
渡辺 直美(わたなべ なおみ)    
クラスメイトを利用して暇つぶしを行う少女。
学校の近くを通った人間回収車を見て「クラスの人間を1人ずつ人間回収車に回収させる(本人曰くスリルがある)ゲーム」を思いつき、クラスメイトを回収させたが、全員が必要な人間として戻ってきた。
担任に「このクラスの誰かが学校の生徒を怪しい車に誘拐させている」と疑われたが「ただの噂ですよ」とのりきった。しかし噂を聞きつけたニセモノの人間回収車に、直美を恨んでいたクラスメイト達の策略で強引に回収(誘拐)されてしまう。その途中で黒髪の回収人が乗る本物の人間回収車と偶然すれ違ったが、その後の消息は不明である。
橘 三恵(たちばな みえ)
周囲でもカッコいいと評判の幼馴染みである良幸から告白をされるものの、彼のことが好きな久美子から嫌がらせを受けることを恐れ逃げ出してしまう。
偶然出会った黒髪の回収人から渡された回収券を久美子に使おうとして逆に自分が回収券を貼られて回収されてしまうが、自分を必要としてくれた良幸に救われた。黒髪の回収人に諭されたこともあり、勇気を出して良幸に自分の想いを伝え、彼と結ばれた。
良幸(よしゆき)
三恵の幼馴染みで、彼女から「よしくん」と呼ばれている。久美子をはじめとする女子から「カッコいい」と高い人気を集めているが、本人は三恵のことが好きである。
ある日三恵に告白するも、久美子からの嫌がらせに苦しむ彼女に逃げられ、すっかり嫌われたと思い込んでしまう。しかし三恵を乗せた人間回収車を必死に追いかけ、回収されかけた三恵を救った。三恵を回収した黒髪の回収人に掴みかかったが、勇気を出した三恵を尊重した。最終的には想いを伝えた三恵と無事に結ばれた。
本橋 久美子(もとはし くみこ)
良幸のことが好きな縦ロールの少女。取り巻きの女子を複数連れている。独占欲が激しく、非常に嫉妬深い性格である。
良幸に近づく女子には良幸宛てに書いたラブレターを破くなどの容赦のない嫌がらせを仕掛け脅し、彼の幼馴染みである三恵のことも目の敵にして脅迫していた。
三恵が持っていた回収券を利用し彼女を回収させて良幸を手に入れようとするが、失敗した[注 4]。さらには注意事項を読まずに回収券を使ったため、その集荷手数料として自分が回収される羽目になる。その結果、回収券の注意事項の通りに家族や取り巻きの女子達をはじめ、自分を必要とする人間がたとえ何人現れようとも二度と戻ってこられなくなった。
久美子の取り巻き
常に久美子の傍らについてまわる数人の少女たち。全員本名は不明である。
久美子と共に良幸に近づく女子にあらゆる嫌がらせを仕掛けており、三恵のことも目の敵にしていた。
しかし回収券で三恵を回収しようと失敗した久美子が集荷手数料として回収されてしまい、回収券の注意事項の通りに取り巻きの自分たちが久美子を必要としても助けることができなくなった。
中村 理紗(なかむら りさ)
嘘をつくことに罪悪感がなく、嘘をつくことで自分は世の中を賢く渡っていけると信じて疑わない小学6年生。両親は共働きで家にいないことが多い。
人間回収車を見たら呪われるという噂を「誰かを回収されたら呪われずに済む」という嘘で弘美を回収させた。
後日、回収させたはずの弘美が戻ってきたことで理紗の嘘がばれてしまい、以前の自分の嘘を利用して回収されてしまう。その際に黒髪の回収人にも嘘をつかれてしまうが、自分を探していた両親に救われた。そこで両親の真意を知ったことが改心の一因となった。
坂下 弘美(さかした ひろみ)
理紗のクラスメイトである女子児童。きつい性格で、周囲からの印象は悪い。
美森 小春(みもり こはる)
自分に自信があるファッション誌のモデル。数年前に両親が交通事故で亡くなったため、叔父夫婦と暮らしている。しかし叔父夫婦からは、金を稼ぐための人としか思われていない。
綺麗になるためなら何も努力をしない人間が嫌いであり、人間回収車に幼馴染みの羽石日和を回収させた。
その後、日和が返却されたことなどによるストレスから肌が荒れてしまい[注 4]、友人を振り回したため、偶然通った黒髪の回収人の乗る人間回収車に回収された。また、その途中でかつて自分が人間回収車に回収させた日和に会い助けを求めたが、「私、小春ちゃんのことを忘れることにした」と笑顔で切り捨てられた。
羽石 日和(はねいし ひより)
小春の近所に住んでいる幼馴染み。眼鏡をかけている。
綺麗になるための努力を最初から諦めていたことから小春に嫌われてしまい、偶然通った黒髪の回収人の乗る人間回収車に回収されたが、必要な人間として戻ってきた。また黒髪の回収人から綺麗になるためのアドバイスをしてもらったためイメチェンをする等の努力をするようになった。この時に、眼鏡からコンタクトに変えた。
その後、人間回収車に回収された小春に助けを求められるが、「小春ちゃんのためだよ」「私、小春ちゃんのことを忘れることにした」と助けには応じなかった。
小春の友達
2人とも本名不明である。
ストレスで肌が荒れてしまった小春に振り回されたため、偶然通った黒髪の回収人の乗る人間回収車に彼女を回収させた。
畠山 真澄(はたやま ますみ)
学年で2位の成績に悩む高校1年生。兄や姉とは異なり、無名の高校へ通っている。
偶然占い師に出会い、人間回収車が現れる場所を聞き、伊代を回収させる。
その後日のテストで念願のトップを獲得するが、必要な人間として戻ってきた伊代の告げ口で伊代を黒い車(人間回収車)にさらわせたことを家族に責められ、自分も占い師の契約どおりに回収されてしまう[注 4]
また、作中において、黒髪ロングヘアの回収人が初めて登場した。
藤原 伊代(ふじわら いよ)
成績トップの女子高生。真澄とは別のクラスである。
これを利用されて真澄により回収されるが、未遂に終わる。
占い師(本名不明)
道端にいる占い師の女性。
正体は黒髪ロングヘアの回収人である。
第4巻[編集]
小島 瑠衣(こじま るい)
真希たちクラスメイトにいじめられて不登校になり、家に引きこもっている女子高生。16歳。
いじめのリーダーである真希に外に連れ出され人間回収車に回収されたため、真希に復讐することを決意した。そのため、学校に行くようになった。
その後、他のクラスメイトにいじめられている真希を一旦助け、真希に罪を償ってもらうため人間回収車に回収させた。しかし、考えが変わり、自分が真希のことを必要としたため真希は戻ってくることができ、和解して2人の絆はより強くなった。
真希(まき)
かつては瑠衣と友達だったが、ある些細なすれ違いで瑠衣をいじめるようになり、人間回収車に瑠衣を回収させた。
実は彼女は、瑠衣が不登校になってからは、彼女と一緒に瑠衣をいじめていたメンバーにいじめられていた。その後、瑠衣に復讐され、自身も回収されてしまうが、考えを改めた瑠衣に救われて和解し、2人の絆はより強くなった。
風見 志保(かざみ しほ)
非常に暴力的な中学2年生。他の生徒とは異なり、豹柄のパーカーを着ている。
父親は10年以上会っておらず、母親は出かけるとしばらく帰らないという複雑な家庭事情を持つ。
ある女子生徒に制服を汚されて腹を立てるが、クラスメイトの愛美に「それだとずっと1人だ。」と注意されたことで愛美を階段から突き落とし足を怪我させた。その上で見舞いに行こうとしなかったために、腹を立てた女子生徒によって回収されるが未遂に終わる。
戻って来た後は比較的大人しくなり、愛美の見舞いに行く。しかし愛美に憎しみをぶつけられて回収されてしまう。
自分が回収されても戻って来られたのは、愛美が自分に復讐するという負の感情からである。
愛美(まなみ)
志保のクラスメイトである女子生徒。
少しのことにも腹を立てる志保を注意するが、志保に突き落とされる。
その後は入院して辛いリハビリを頑張るが、謝罪に来た志保を許さず、回収させる。
小野 優奈(おの ゆうな)
生きていることに面白みを感じない高校1年生。
加藤 彩(かとう あや)
優奈のクラスメイトである女子生徒。
クラスの人気者であり、いつも一人でいる優奈を気遣っている。同級生に何か言われても「優奈ちゃんにも良いところはあるから、私は友達になりたい」と自分に正直である。
浅田(あさだ)
優奈のクラスの委員長で、優奈が好意を寄せている男子生徒である。彩から「浅っち」と呼ばれることもある。
青山 澄玲(あおやま すみれ)[注 8]
「夢は見るだけ無駄」と夢を見る者を嘲笑い、それを壊すことを楽しむ愉快犯にして現実主義者である中学2年生。以前には吹奏楽部の楽器を壊し、大会に出られなくしたこともある。
周囲から疑われつつあったが、唯一の心の拠り所は養護教諭の黒川(黒髪ロングヘアの回収人)だけで、自身が疑われた際も黒川に庇われていた。
ある日、杉田に対する嫌がらせ[注 9]がもとで杉田や以前から自分に疑いの眼差しを向けていた女子生徒の糾弾によってこれまでの悪事が周囲に露見し、石村によって回収されそうになる。その際に黒髪の回収人を振り切って黒川に助けを求めるものの、「人間回収車に回収されるのが自分の夢だった」と笑顔で切り捨てられ、愕然とした状態で回収された。
杉田(すぎた)
演劇部に所属している女子生徒。女優を目指している。
発表会で主役に選ばれるが、澄玲からの嫌がらせで本番直前に体育倉庫に閉じ込められてしまい、発表会も急遽代役が出演した。発表会終了後、教師達によって救出されたが、倉庫の窓から澄玲の姿を目撃していた。そのため、彼女のこれまでの悪事を暴くきっかけを作った。
石村(いしむら)
美術部に所属している女子生徒。
澄玲からの嫌がらせでコンクールに出品する予定だった作品を台無しにされてしまい、それ以来茫然自失になっていた。
杉田の一件で澄玲の悪事が知れ渡った後、自分の作品を台無しにした犯人が澄玲だったと知り、澄玲を回収させようとする。
黒川(くろかわ)[注 10]
澄玲の中学校の養護教諭である女性。現実主義者の澄玲に対して「現実に向き合うのが大切」と理解を示す話相手で、彼女が疑われた際も周囲を納得させるような話術で庇っていた。
その正体は黒髪ロングヘアの回収人である。澄玲が回収されそうになったときに助けを求められるが、「人間回収車に回収されるのがあなた(澄玲)の夢だった」と言い、助けに応じなかった。
和田 和恵(わだ かずえ)
回収されてからの記憶がない少女。
巧(たくみ)
和恵の恋人。しかし本命はまどかである(要するに二股)。
まどか
和恵の親友。
第5巻[編集]
五十嵐 芽愛(いがらし めあ)
大会社の社長である父親が学校に多額の寄付をするほどの財力を持つ社長令嬢である高校1年生。かつてクビにした教師や自分に嫌味をぶつけた男子生徒など気に入らない相手には容赦のない高飛車な性格で、父親のこともあるゆえに教師達さえ支配下に置いている。
幼いころは家が金持ちという理由で周囲から孤立しており、母親にその悩みを打ち明けて相談したところ、金をかけたプレゼントを贈ることでクラスメイトから一目を置かれるようになった。これがもとで「世の中はお金が全て」と考えるようになった。
クラスメイトの碧生に一目惚れし、彼が愛用しているバッグがボロボロで新しいものをプレゼントしたら自分に振り向いてくれると思い、無断でゴミ箱に捨てた上で高級ブランドのバッグをプレゼントするものの断られた[注 11]。更には彼の幼馴染みで、その愛用のバッグを作った張本人である桜の存在を快く思わず、桜を人間回収車に回収させた。しかし桜が戻って来た上[注 4]、碧生に「もう俺たちに近づくな」と言われたため、部下を使って気を失う程の暴行を加えた。さらに桜を暴行するよう指示するも拒否され、桜によって人間回収車に回収されてしまう。その際、黒髪の回収人に「人の心はお金で買えましたか?」と指摘された[注 12]
碧生(あおい)
芽愛のクラスメイトである男子生徒。芽愛に一目惚れされるくらいの美少年だが、家はあまり裕福ではない。
幼馴染みである桜のお手製バックを愛用しているが、芽愛に無断で捨てられた上、桜を人間回収車に回収された怒りから芽愛の言い分を聞かずに「五十嵐にはお金や物で繋がっている友達がいるから、もう自分達に近づくな」と嫌味をぶつけた。これがもとで、芽愛の部下達から気絶するほどの暴行を受けてしまう。
芽愛の部下
芽愛のクラスメイトである2人組の不良少年だが、ともに本名不明である。
芽愛に嫌味をぶつけた男子生徒に掴みかかった。
その後日、腹を立てていた芽愛の命令で碧生を暴行した。芽愛は桜にも暴行するように指示するが、「女子に暴力振るほど落ちぶれていない」「俺らはあんた(芽愛)の下僕じゃない」と手のひらを返すように拒否した。芽愛が回収された際も「どうせ金でなんとかする」と、助けに応じなかった。
桜(さくら)
碧生の幼馴染みである少女。芽愛たちとは別のクラスである。碧生のためにバッグを作ってプレゼントした。
碧生に一目惚れした芽愛によって人間回収車に回収される[注 13]が、碧生に助けられ戻ってきた。その後芽愛の部下達に碧生が暴力をふるわれ、自分が作った碧生のバッグを破かれたことで人間回収車に芽愛を回収させた。
井上 沙良(いのうえ さら)
成績トップかつ正義感が強い女子高生。勉強が苦手な薫を目の敵にしている。
校則を破ってアルバイトをしている薫を回収させたことがもとで、人間回収車を呼べると噂になって恐れられるようになる。
クラスメイトの不良たちを回収させようとするが、金髪の回収人に「俺はあんた(沙良)のような性格の悪い女の方が不要に見える」と言われ、もやもやする。
その後日、再度アルバイトをしている薫を注意して黒髪の回収人に回収させようとするが、逆に自分が回収されそうになる。その際に沙良が正論を言ったために薫は回収を取り消したが、背後から現れた金髪の回収人によって強引に回収されてしまう。回収されていく過程で、自分が悪いと認めてこれまでの行いを後悔した。
中本 薫(なかもと かおる)
沙良のクラスメイトである女子生徒。勉強は苦手で、成績は学年最下位である。
父親はケガで、母親は病気という複雑な家庭事情から、校則を破ってカフェでアルバイトをしていたところを沙良に注意され、人間回収車に回収されるが未遂となった。
その後は人間回収車の存在を聞かれて半狂乱になるものの、学習意欲を出すようになった[注 14]。後日、再度アルバイトをしていたところを沙良に見つかり、通りかかった人間回収車に沙良を逆に回収させようとするが、沙良の正論で思い留まる。しかし回収を取り止めた黒髪の回収人に代わって金髪の回収人が強引に沙良を回収してしまった。
高橋 奈月(たかはし なつき)
スマホを手に入れたばかりの女子高生。母親とは折り合いが悪い。
ある日、クラスメイトの女子生徒から掲示板を勧められて利用し始めた。
その後はスマホに夢中になりすぎて現実逃避が目立ち、友人が離れていってしまった。さらに追い打ちをかけるように、かつて自分が回収させた男性[注 15]に回収されてしまう。
カズ、綾乃(あやの)
奈月のネット上の友達。イケメン高校生がカズで、ギャル風の少女が綾乃である。
しかし実際はどちらも男性[注 15]が、ネット上で名乗っている人物である。
上原 莉緒(うえはら りお)
人間不信でいつも一人でいる少女。先生のことも偽善者扱いし、信じていなかった。
自分のことを快く思っていないクラスメイトのせいでさらに人間不信になってしまい、最終的には回収されてしまう。しかし、先生に助けられて戻って来られた。これがもとで、自分を変えていこうと決意した。
先生(本名不明)
莉緒のクラスの担任教師である男性。莉緒に「友達は良いぞ」とすすめる。
莉緒に回収されても怒っておらず、「こうして出会った縁を大切にしていこう」と諭していた。
矢方 亜実(やがた あみ)
勉強をしたくないために学校には行かず、家に引きこもっている少女。「うどんが嫌い。」と言って作り直させるなど、母親にわがままな態度を取り、生活費を盗んでゲームセンターにも遊びに行った。
ある日、遊びから帰ったところをクラスメイトに見つかり、偶然通った人間回収車にふざけ半分で回収されてしまうが、自分の母親に必要とされていたため返却された。
その後、母親を散々自分の思い通りにしてきたために、不満が頂点に達した母親によって黒髪の回収人の乗る人間回収車に回収された。そして、回収されていく中で娘である自分が回収されて喜ぶ母親が妊娠していた事実を知る。
亜実の母親(本名不明)
家に引きこもっている娘のいいなりになっている。
ある日、亜実を精神科の病院に行かせようとしたが反抗された。このことで不満が頂点に達したため、黒髪の回収人が運転する人間回収車に娘を回収させた。
実は妊娠していて、娘を回収させたことを喜びながら次の子供に期待している。
第6巻[編集]
村上 絵里(むらかみ えり)
クラスメイトの岡山に好意を寄せている少女。しかし真咲に取られて苛立っていたため、彼女に一泡吹かせようとしていた。
真咲が父親を人間回収車に回収させている現場を目撃し、それをネタに彼女を脅して周囲から孤立させると同時にクラスの中心となっていく。しかし、脅迫に耐えられなくなった真咲が全てを打ち明けるのを阻止しようと彼女を階段から突き落とす。その際不幸にも頭部に大怪我を負わせてしまうが、まずは病院へ向かおうとした。しかし、自分がこのことをしたのを周囲に知られたら終わりだと思っていたため、偶然通りかかった人間回収車に彼女を回収させた。
その後日、岡山をはじめとする大勢の生徒の前で息を引き取った真咲が戻ってきてしまい、自分が彼女を回収させたことを暴かれてしまった[注 4]
岡山 隆司(おかやま たかし)
絵里から好意を寄せられている男子生徒だが、物語開始時点では真咲と付き合っている。
誰に対しても優しく接する広い性格で、絵里を気遣って声をかけていた。また映画が好きで、絵里が試写会で当たったチケットを受け取り、絵里は彼とデートできるかもと楽しみにしていた。
後日、大勢の生徒と共に息を引き取った真咲を見て特にショックを受けていたが、彼女の本性は知らないままであった。
真咲(まさき)
絵里が岡山に好意を寄せていたことを知りながら、彼と付き合い始めた少女。絵里から毛嫌いされるほどの性悪な性格の持ち主[注 16]。家では父親から虐待を受けていた。
ある日、父親を人間回収車に回収させているところを絵里に目撃されたことで、岡山をはじめとする周囲の人々と口を聞かないよう彼女に脅される。それに伴う孤立に耐えきれず、岡山や親友なら自分を信じてくれると思い、彼らに全てを打ち明けようとするが、それを阻止しようとする絵里に背後から押され頭部に深傷を負ってしまう。そこで通りかかった人間回収車に回収されたが、その時はまだわずかにも息はあった。
しかし岡山が行方不明になった自分を心配してくれたため、必要な人間として戻ってきたが、既に息を引き取っていた[注 17]
渡瀬 加奈(わたせ かな)
1人ぼっちになりたくないため、友人に合わせている女子生徒。
友人の計らいで西野を回収させようとあの手この手で誘い出しているが、後に西野に回収させられてしまう。
西野 葵(にしの あおい)
登校拒否の女子生徒。
加奈たちが自分を訪問してくれるのを喜んでいたが、騙されたことに腹を立てていた。自分の回収が未遂となった後、加奈を回収させた。
学級委員長(本名不明)
加奈のクラスメイトである女子生徒。
加奈が葵にプリントを届ける際も「これは委員長である自分の仕事だ」と、手伝いに応じなかった。このことで加奈から偽善者ぶっていると思われている。
関口 敦美(せきぐち あつみ)
友人がいないため、いつも一人でいる少女。
知らぬ間にスマホにダウンロードされていた「人間回収車」というアプリを使って様々な人物(気に入らない担任や口うるさい母親、回収車の存在を信じなかった同級生など)を回収させたが、殆どの者たちが戻って来た[注 4]。そのため、それについて偶然通った黒髪の回収人に聞いたことにより「回収された人間を心から必要とする人がいた場合、その人間は戻ってくる事が出来る」ということを知る。
しかし、アプリ利用の代償が利用者を回収することと知り逃げるが、金髪の回収人をはじめとする他の回収人たちに捕まり回収された。
回収された際、老衰死したような状態になっていた。
井上 千果(いのうえ ちか)
玲子(れいこ)
千果の幼馴染みである女子生徒。幼少期は明るく笑顔だったが、いつの間にか不気味になっていた。
翌日、自分を馬鹿にしていた女子生徒たちが怪我をしたのを見て、千果に驚かれていた。
沼田 実久(ぬまた みく)
同じ施設で育った幼馴染みで家族同然の弥生を失い、ひどく悲しんでいた女子中学生。
弥生をいじめていた二人の女子に復讐するべく、手始めに一人を人間回収車に回収させる。しかしそれが未遂となり、その二人が弥生の遺した遺書でいじめの事実が暴かれた後も復讐を企てていた。そのため過去に人間回収車に回収された老人に「自分から見たらあんた(実久)も悪だ」と、自分が回収されてしまった。
坂口 弥生(さかぐち やよい)
実久の幼馴染みである女子中学生。実久とはクラスが別で、同じクラスの女子からのいじめを苦に自殺した。
実久とは施設で出会い、両親がいない二人にとっては互いが家族のようなものであった。
老人(本名不明)
実久の復讐を阻止しようとする老齢の男性。50年前に自分も人間回収車に回収されたが、意識不明の娘に救われ、奇跡的に戻ってきた。
しかし実久が復讐を果たしたとしても人間回収車を利用していくことを看破し、これ以上人間回収車に回収される人間を見たくないあまり、かつて自分を回収した黒髪の回収人が乗る人間回収車に彼女を回収させた。
再会した黒髪の回収人からは「彼女(実久)を回収させたあなたの悪意はいつか返ってくる」と忠告された。
第7巻[編集]
河井 真穂(かわい まほ)
忍たちにものを頼まれても快諾するなどお人好しな女子生徒。
ある日の放課後、忍が頼み事をしている最中に金髪の回収人に出会い、そこから色々ともやもやしてしまう。
後日、友人の忍と女子生徒が前園のことで喧嘩しているのを見たことで、女子生徒の策略で忍に回収券を貼ってしまう。
自分が忍を探したことがもとで忍は未遂となったが、集荷手数料として自分が回収されてしまう。しかし真穂が使った回収券が偽物だったため、回収されずにすんだ。
忍(しのぶ)
真穂のクラスメイトである女子生徒。クラス替えで一人になった真穂に声をかけたことから、彼女と行動をともにしている。
女子生徒に騙された真穂によって回収券を貼られてしまうが、後に未遂となった。なお、真穂はそれでも忍を友達だと思っている。
女子生徒(本名不明)
真穂のクラスメイトである女子生徒。
真穂や忍と行動を共にするが、内心では忍を快く思っていなかった。
回収券を貼ったはずの忍が戻ってきたときは驚いていたが、その後互いに回収券を貼ったことで忍とともに回収されてしまった。
前園(まえぞの)
真穂のクラスメイトである男子生徒。
直接の登場はないが、忍が彼と映画を見に行くことで、忍は女子生徒と喧嘩になった。
近藤 由依(こんどう ゆい)
学校でも家でも居場所がないため、暴力的になってしまった女子生徒。自分の言い分を聞く者はいないことにももやもやしていた。
後に学校の生徒に回収されるが、幼い妹が自分を必要としてくれたため改心した。その後は積極的に妹の面倒を見るようになった。
藍田 真琴(あいだ まこと)[注 8]
万引きに罪悪感がなく、むしろ特技だと思っている女子中学生。
吉川 真理(よしかわ まり)
杉野 春奈(すぎの はるな)[注 8]
誰もが認める売れっ子作家を目指す女子中学生。
両親が共働きだったため、小説を書くことで寂しさを紛らわせていた。
以前に応募した自分の作品が当選せず、一方で当選したゆかりが自分を馬鹿にしていると思い込み、ゆかりを回収させた。
その後、執筆中の小説をクラスメイトに見つかり、盗作だと罵倒されて回収されてしまう。
大江 ゆかり(おおえ ゆかり)
春奈同様小説を書いている女子生徒。春奈とは別のクラスである。ヒカルという彼氏がいる。
小説の実力は応募作品が当選するほどである。このことが原因で春奈を馬鹿にしていると誤解され、彼女に回収された。しかし後に未遂となった。
第8巻[編集]
黒須 琴音(くろす ことね)
親友の朋子を大切に思う少女。怪しい男からのストーカー行為に悩む朋子を助けようと必死になる。
しかし実際は琴音本人が朋子にストーカー行為を行っていた張本人で、朋子に対して友達以上の感情を抱き、部屋一面を朋子の写真やそれで作った自作のグッズで埋め尽くすほどの異常な執着心を持つ。
一度は朋子につきまとっていた男を黒髪の回収人が乗る人間回収車に回収させようとするが、男に先を越されて自分が回収されてしまい朋子に助けられる。しかし手のひらを返すように朋子に見捨てられ、金髪の回収人が乗る人間回収車に回収された。
朋子(ともこ)
琴音の親友。少々控えめで気は弱いが、優しい性格である。物語開始時点から怪しい男につきまとわれ、謎のストーカー行為に怯えている。
しかしそのストーカーの犯人が琴音であることに以前から気づいており、一度は回収された琴音を助ける。その際に相談に乗ってくれた男と一緒にいたい思いを琴音に伝えるが、それでもなお自身に異常な愛を向ける琴音に見切りをつけ、彼女を金髪の回収人が乗る人間回収車に回収させた。
謎の男(本名不明)
朋子の周りをうろついていたが、その正体は琴音のストーカー行為に頭を悩ませていた朋子の相談相手である。朋子の相談に乗っているうちに彼女とは親密な関係になっていた。
堀越 美雪(ほりこし みゆき)
声 - 狩野つぐみ
自分本位できつい性格のモデルの女子高生。
ファンの男へきつく当たる姿を老婆に見られ、彼に謝るよう止められるが、老婆を突き飛ばしてしまう。突き飛ばされた老婆はその場でトラックに轢かれ死んでしまうが、彼女の心配もせずその場から逃げてしまう。
翌日、先輩モデルの詩音と共にいる所に先日のファンの男が現れるが、通りがかった人間回収車を見るなり「次現れたら人間回収車に回収させてやる」と脅す。翌日、ファンの男が行方不明になった事が判明し、見兼ねた詩音に回収されてしまう。回収先で容姿も衰え、己の行いを反省する。
黒髪ロングヘアの回収人に特別に過去の現世へ戻してもらい、過去の自分を説得しようとするも突き飛ばされ、トラックに撥ね飛ばされてしまう。最期に「老婆はあの時の自分だった」と気づき、息を引き取る。
詩音(しおん)
声 - 小林妃沙貴
美雪のモデルの先輩。テレビの仕事もしている。
ファンに酷い態度を取る美雪に呆れ、人間回収車に回収させる。
美雪のファン(本名不明)
頭にタオルを巻いた小太りの男性。
見た目から美雪に快く思われていなかった。それゆえ彼女にきつく当たられ、回収させるとまで言われた。
行方不明の件で話に触れるが、それは単なる家出で、美雪は無関係だった。
江川 みのる(えがわ みのる)
人間回収車の噂を知っている少女。しかし、家族というものに誰も感心がない家庭の育ちである。
麗華が来たことからクラス内の空気が一変し、クラスメイトが麗華を巡って対立するようになった。このことから人間回収車に麗華を回収させようと企むが、逆にクラスメイトに回収されてしまった。
また、作中において、ウェーブヘアの回収人が初めて登場した。
黒柳 麗華(くろやなぎ れいか)
みのるのクラスに転校してきた美少女。
その可憐な容姿と振る舞いで(みのるをはじめとする一部を除く)クラスメイトから高い注目を集める。しかしその注目が次第に狂信的となっていくことに戸惑い、周囲を止めようとする。
彼女の正体は変身したウェーブヘアの回収人であった。
辻森 美緒(つじもり みお)
正義感の強い少女。
老婆のバッグを盗んだ引ったくりに遭遇し、偶然通りかかった金髪の回収人が乗る人間回収車にその引ったくりを回収させた。しかしほんの小さな出来事でも「悪」とみなす冷酷な性格へ豹変することとなり、バスで痴漢の疑いで警察に連行される男や娘に対して厳しい仕打ちを行う母親をも回収させる。さらには出来心で万引き行為を働いて店員に厳重注意されていた同じ学校の女子生徒や、自分を止めようとした千秋も「悪」と見なして回収させてしまう。
しかし、必要な人間として戻ってきた者(千秋や引ったくりの男など)達から「偽善者」などと激しく責め立てられた。最終的に金髪の回収人が乗る回収車に撥ね飛ばされてしまう。さらには「回収車の力で神様にでもなったつもりだったか?」「善悪を判断するのはあんた(美緒)じゃない」と金髪の回収人に切り捨てられ、息絶えると同時にそのまま回収された。
千秋(ちあき)
美緒の友人。
当初は正義感の強い美緒に感心していたが、人間回収車の存在を気味悪がり、ほんの小さな出来事でも「悪」とみなし、人々を人間回収車に回収させていく美緒を止めようと説得するが、逆に自分までも「悪」とみなされ回収されてしまう。しかし美緒がこれまで回収してきた者達と共に必要な人間として戻ってくることができた。
引ったくりの男(本名不明)
ある老婆のバッグを奪い、逃げていたところで自分の前に立ち塞がった美緒と遭遇し、偶然通りかかった金髪の回収人が乗る人間回収車に回収されてしまう。
しかし彼が行っていた引ったくり行為は詐欺師の老婆に盗られた母の形見のバッグを取り戻そうとしていただけに過ぎず、自分を必要としてくれた弟に救われた。
これまで美緒に回収された者(千秋など)達と共に美緒を激しく責め立てて彼女を突き飛ばし、美緒を躊躇いもなく撥ね飛ばした金髪の回収人に唖然となるが、美緒を回収するよう依頼した。
痴漢疑惑の男(本名不明)
乗っていたバスで乗り合わせていた女性に痴漢をしたと疑われ、警察に連行されそうになったところで通りかかった美緒によって人間回収車に回収されてしまう。
しかし防犯カメラで冤罪が証明され、自分を必要としてくれた妻に救われた。
通りすがりの母娘(ともに本名不明)
母親は幼い娘に対して厳しい仕打ちを行っていたところから美緒によって、娘の目の前で人間回収車に回収されてしまう。
しかし自分がひどい仕打ちを行っていたにも関わらず、自分を必要としてくれた娘に救われたことで仲直りすると同時に母娘関係も修復した。
古谷 雅(ふるや みやび)
学級委員長。学年トップの優等生だが、中学受験に失敗したため、両親から既に諦められていた。
勉強が苦手な双葉に対して部屋に監視カメラを設置する、手錠をかけた状態で体育倉庫に監禁した上で強制的に勉強させるといった常軌を逸した行動に出た。しかし双葉によって黒髪の回収人が乗る人間回収車に回収され、クラスメイトが内心では勉強を強制されてうんざりしていたことを知る。
双葉(ふたば)
雅のクラスメイト。勉強は苦手で、クラスの平均点において足を引っ張っていた。
雅の指導で最初は比較的好成績を獲得していた[注 18]。しかし次第にエスカレートしていく雅の異常な行動に耐えきれず、人間回収車に雅を回収させた後、自分が雅から受けた仕打ちをクラスメイトに打ち明けた。
第9巻[編集]
深田 歩美(ふかだ あゆみ)
恋人である竜也への愛を確かめようとしている女子高生。
竜也(たつや)
歩美の恋人。
歩美へのプレゼントが激安通販で売られているものであったため、彼女に責められる。しかし家計の難しさやアルバイトが決まったことを話して理解してもらった。
寺井 乃愛(てらい のあ)
親友の咲希とともに「根暗コンビ」と呼ばれていじめられている少女。
咲希(さき)
乃愛の親友。
乃木 由愛(のぎ よしあ)
姉にわだかまりを抱いている少女。しかし内心では昔のように姉と仲良くなりたいと思っている。
目黒(めぐろ)
由愛のクラスメイトである男子生徒。由愛を気にかけている。
ある日、自分が由愛の姉に好意を寄せている旨を話したが、それに腹を立てた由愛によって回収されてしまう。その後日に未遂となったが、母親とともに指導室に由愛を呼び出して事実を話した。
由愛の姉
生徒会長を務めており、学内で多くのファンがいる。
しばらく妹と関わっていなかったが、これは妹が自分を嫌っているのではないかという不安からであった。
自分のファンの女子生徒に回収された妹を乗せた人間回収車を必死に追いかけ、回収されかけた妹を救った。その後妹に「自分は何があっても妹(由愛)の味方だ」と真意を伝えて和解した。
前田 友美(まえだ ともみ)
同級生である晴斗と付き合いはじめて3ヶ月になる少女。
晴斗からのプレゼントであるストラップなどを大事にしている。しかし友人の助言から自分の身の回りのものを整理整頓、並びに不要なものを処分するようになった。これがもとでクラスメイトにして学校中の女子の憧れの的である持田に気に入られ、頻繁に声をかけられるようになる。そして彼に好意を寄せる女子から注目を浴びるようになってからは持田に心変わりし、晴斗からのプレゼントも平気で捨てるようになってしまう。
そして人間回収車に晴斗を回収させることで持田の恋人になろうと画策する。しかしその際、全身血まみれになりながら自力で回収車から逃げ出した晴斗に迫られ、恐怖のあまりに失神する。
晴斗がウェーブヘアの回収人に改めて回収されたその後、「ものを捨てたら恨まれる」という恐怖に取りつかれて引きこもりになった。その上、整理整頓でもぬけの殻になっていた部屋もゴミ溜め状態になり、かなりやつれていた。
晴斗(はると)
友美の恋人。
友美にストラップやネックレスなど快くプレゼントしてくれる優しい性格である。しかし唯一の家族である父とは仲が悪く、以前までいた友人も自身が友美に固執するあまり離れてしまったため、孤立していた。その後、持田に心変わりしてしまった友美によってウェーブヘアの回収人の運転する人間回収車に回収されてしまう。その直後に回収車から飛び降りて全身血まみれになりながら怒りのままに友美に迫り、彼女を道連れにしようとした[注 19]。しかし、戻ってきたウェーブヘアの回収人に阻止され、今度こそ回収された。
ちなみに作中において、自力で回収車から飛び降りて戻ってきたのは彼が最初である[注 20][注 21]
持田(もちだ)
友美のクラスメイトである男子生徒。
爽やかな容姿と性格で、学校中の女子から高い人気を集めるアイドル的存在の美少年。自分の身の回りのものを片付けるようになった友美のことを気に入り[注 22]、頻繁に声をかけるようになる。しかし、友美が引きこもりになったその後に関しては不明である[注 23]
富田 星愛(とみた せいら)
「人間回収車ごっこ(指名された者は回収されたと見て1日無視される)」といういじめまがいの遊びをしている女子小学生。
後に寧々によって本物の人間回収車に回収された。
寧々(ねね)
星愛のクラスメイトである女子児童。星愛によく回収の指名をされる。
上記の理由から他の児童同様、星愛を快く思っていない。そのため、本物の人間回収車に星愛を回収させた。
第10巻[編集]
新田 向葵(にった ひまり)
行方不明の兄を探している中学2年生。
「子は親の所有物」かつエリート主義な両親から虐待に等しいスパルタ教育を受けている。偶然出会った人間回収車に兄のことを聞き出し、「もしかしたら兄が人間回収車に回収されて行方不明になったのかもしれない」と思い、自分を回収するよう自ら車に乗り出すが未遂に終わる。
回収が未遂となったその後、これまで厳しかった両親から嘘のように優しくされたことで、これからは両親のためにも兄の分まで勉強に専念していこうと心に決める。しかし、兄が両親に殺された事実を知らぬまま、両親の操り人形と化していくことになる。
向葵の兄(本名不明)
妹思いの優しい性格で、両親から虐待同然に勉強を強いられていた向葵のことを庇い、常に気にかけていた。向葵とは対照的に両親から認められるほどの優等生だったが、数年前に突如行方不明となり、現在もなお発見されていない。
実は数年前のある日、自分や妹に対して虐待を繰り返す両親に耐え兼ね、警察や児童相談所に虐待の事実を訴え、妹を連れて家を出ると反抗した。しかし、自身の反抗を気に食わなかった両親に殺されてしまい、遺体はそのまま家の庭に埋められていた。
新田夫妻
向葵たちの両親。
「子は親の所有物」と思っており、自分たちに逆らえば自分の子を殺すことも厭わない残酷な性格である。
優等生の息子を誇りに思っていたが、自分たちに歯向い、周囲に虐待の事実を訴えようとした息子を口封じも兼ねて殺害した。
竹内 雅代(たけうち まさよ)
祖母と暮らしている女子中学生。そのことでクラスメイトに色々と言われており、もやもやしていた。
祖母が母親を人間回収車に回収させたことを知り、怒りのあまりに祖母の言い分を聞かずに祖母を回収させた。その後母親を救い出したが、母親の本性を知って唖然となり、母親から虐待を受ける毎日が始まってしまう[注 17]
雅代の祖母(本名不明)
雅代の母方の祖母で、雅代の両親の代わりに孫の雅代を育てている。しかし、クラスメイトから色々指図される雅代からは冷たく当たられている。
雅代が生まれて間もない頃、雅代の父親が事故で亡くなった後に雅代の母親を黒髪の回収人が乗る人間回収車に回収させ、雅代には両親は共に事故で亡くなったと伝えていた。しかし実際は母親に虐待される雅代を守るために雅代の母親(自分の娘)を回収させたが、雅代はこれを知らなかった[注 24]
母親を回収されたことを恨んだ雅代によってかつて自分が依頼した黒髪の回収人が乗る人間回収車に回収されたものの、孫が母親と幸せに暮らせることを願いながら静かに生き絶える。これを見た黒髪の回収人はそのことで密かにぼやいていた。
雅代の母親(本名不明)
雅代が物心着く前に自分の母親(雅代の祖母)によって人間回収車に回収され、行方不明になっていた。
実は雅代が生まれて間もない頃に夫が事故死した後、当時赤子だった娘に虐待を行い、雅代を守ろうとした祖母によって回収された。しかし、虐待の事実を知らない雅代が祖母を回収すると同時に自分も雅代に救われたが、娘に祖母のことを聞き出そうとした途端に本性を現した。
木川 穂南(きかわ ほなみ)
スマホを手に入れたばかりの高校1年生。社会人の姉がいる。
クラスメイトや恋人の司からの勧めでSNSを始め、様々な写真を投稿するようになる。更には偶然見つけた人間回収車に目をつけ、普通のトラックや自身の変装を人間回収車や回収人のように加工などをして投稿し、SNSで注目を集めることに夢中になってしまう。
ある日からSNSで誹謗中傷の嵐を受け、更には見知らぬ男[注 25]によって人間回収車に回収されてしまうが、自分を探してくれた司やクラスメイトに救われ未遂となる。しかし、司やクラスメイトなどの周囲の人々にSNSでの誹謗中傷が重なり、重度の人間不信に陥ってしまった。
司(つかさ)
穂南の恋人。穂南とは別のクラスである。穂南がSNSに夢中になってからも彼女のことを気にかけていた。
徳永 希咲(とくなが きさき)
八方美人が目立つ高校2年生。
上記の性格からクラスメイトに回収されるが未遂となった。しかしその後、「なぜ戻ってきた」というクラスメイトの心の声が聞こえるようになり、人間不信に陥ってしまった。
酒井(さかい)
すぐキレることで知られている。
潮田 文恵(しおた ふみえ)
町外れの中学校に転校してきた中学2年生。
転校前はいじめグループの一員であり、これがもとで両親から見放された。
康代を回収させた後、女子生徒に過去を暴かれて回収されてしまう。その後、考えを改めたクラスメイトたちに助けられる。しかし、黒髪の回収人により文恵の中学校が、現実世界に戻りたいと願う回収された人間たちが集まる廃校だったことを知らされる。
湯川 康代(ゆかわ やすよ)
文恵のクラスの委員長。
透子のカンニング疑惑の際に彼女を回収させようとしたが、これまでの行いを見ていた文恵によって逆に回収された。
亜依(あい)
文恵のクラスメイトである女子生徒。
透子(とうこ)
文恵のクラスメイトである女子生徒。
カンニングを疑われて康代によって回収されそうになるが、文恵が康代を回収させたことで難を逃れた。
女子生徒(本名不明)
文恵のクラスメイトである女子生徒。
康代が回収された後、文恵の過去を持ち出して文恵を回収させた。しかし、後に文恵が必要だと自覚し、文恵のように反省して同じ過ちを犯さないことが大切と気づき、文恵に謝罪した。


小説版[編集]

小説1巻[編集]
鈴木 千穂(すずき ちほ)
青山 麗奈(あおやま れいな)
山本 勇真(やまもと ゆうま)
近藤 岬(こんどう みさき)
犬崎 健吾(いぬざき けんご)
小説2巻[編集]
木下 碧生(きのした あお)
斉木 匠馬(さいき しょうま)
辻本 裕貴(つじもと ひろき)
沢田 芽依(さわだ めい)
牧野 しおり(まきの しおり)

関連用語[編集]

人間回収車
不要な人間を次々回収していく謎の黒い回収車。外観は髑髏のマークの付いた軽トラック。黒髪の回収人によると、この世には数えきれないほどの人間回収車が存在するらしい。
回収した人間は荷台部分に乗せられる。荷台部分からは回収した人間を眠らせる催眠ガスのようなものを噴出される。
不要な人間はそのままどこかへ連れていかれることになるが、家族や友人のような回収された人間を心から必要とする者が一人でも現れれば、その人間は戻ってくることが可能。なお、必要とされていることが重要なことであり、たとえば「アイツを殺したい」のような負の感情からの必要であっても戻ってくることは可能である。
回収の際にはいくつか条件[注 26]がある。
人間回収券
使用によって回収を行う場合は回収したい相手にそれを貼り付けることで回収人が現れ回収に来る。ただし、回収した人間が必要な人間として戻ってきた際は「集荷手数料」として回収券の使用者自身が回収されることになる。
通常の回収とは違い、家族や友人、その者を必要とする人間が例え何人現れようとも、戻ってくることは不可能である(しかし例外として、河井真穂は回収券が不良品(実際は黒髪の回収人によるウソ[注 27])だったということで返却された)。
アプリ
使用によって回収を行う場合は回収したい相手の写真を撮って「回収する」の項目を選択することでその相手を回収することができる。ただし、回収した人間が必要な人間として戻ってきた場合は同じ相手を再度回収するのは不可能であり、アプリの使用者が回収されることになる。

書誌情報[編集]

漫画[編集]

  • 泉道亜紀 『人間回収車』 小学館ちゃおホラーコミックス〉、既刊10巻(2020年9月1日現在)
    1. 2013年7月1日発売[3]、『ちゃおデラックスホラー』2011年7月増刊号、2012年7月増刊号、11月増刊号、2013年3月増刊号、『ちゃおデラックス』2013年4月春の超大増刊号、ISBN 978-4-09-135540-9
      • ラッキーガールズ(『ちゃおデラックス』2012年2月春待ち超大増刊号)
      • エッセイ劇場 〜まさかのホラー!!〜(描きおろし)
    2. 2014年5月30日発売[4]、『ちゃおデラックス』2013年8月夏の超大増刊号、12月冬の超大増刊号、2014年2月春待ち超大増刊号、『ちゃおデラックスホラー』2013年9月20日夏号、2014年3月20日冬号、ISBN 978-4-09-136140-0
      • ゴーストリート(『ちゃおデラックス』2013年2月春待ち超大増刊号)
      • エッセイ劇場 〜まさかの恐怖体験〜(描きおろし)
    3. 2014年11月28日発売[5]、『ちゃおデラックス』2014年5月号、7月号、9月号、11月号、『ちゃおデラックスホラー』2014年10月増刊号、ISBN 978-4-09-136607-8
      • 私立エレメント学園非公認うらない部 星巳 鈴の事件簿(『ちゃおデラックス』2014年9月号)
      • エッセイ劇場 〜漫画家デビューまでの道のり〜(描きおろし)
    4. 2015年10月1日発売[6]、『ちゃおデラックス』2015年1月号、3月号、5月号、7月号、『ちゃおデラックスホラー&ミステリー』2015年7月号、ISBN 978-4-09-137885-9
      • みせかけっ娘(『ちゃお』2012年1月号)
      • エッセイ劇場 〜漫画制作現場の巻〜(描きおろし)
    5. 2016年9月30日発売[7]、『ちゃおデラックス』2016年1月号、3月号、5月号、9月号、『ちゃおデラックスホラー』2016年3月増刊号、ISBN 978-4-09-138798-1
      • ヒミツの七変化(『ちゃおデラックス』2012年8月夏の超大増刊号)
    6. 2017年12月27日発売[8]、『ちゃおデラックス』2016年7月号、11月号、2017年1月号、『ちゃおデラックスホラー』2016年9月増刊号、2017年3月増刊号、ISBN 978-4-09-870018-9
      • エピソード0[9](『ちゃお』2016年9月号)
      • わたしは、人じゃないですか?(『ちゃおデラックス』2017年7月号)
      • おまけ4コマ漫画(描きおろし)
      • がんばれ!金髪くん!!(描きおろし)
    7. 2018年8月31日発売[10]、『ちゃおデラックス』2017年3月号、5月号、9月号、11月号、『ちゃおデラックスホラー』2017年9月増刊号、ISBN 978-4-09-870200-8
      • スペシャルためしよみVer.(『ちゃお』2017年3月号)
      • がんばれ!金髪くん!!(描きおろし)
      • 闇々ガチャの言うとおり ハマり人・舞の場合(『ちゃおデラックス』2018年1月号)
    8. 2019年7月1日発売[11]、『ちゃおデラックス』2018年7月号、9月号、11月号、『ちゃおデラックスホラー』2018年9月増刊号、『ちゃお』2019年9月号、ISBN 978-4-09-870583-2
      • がんばれ!金髪くん!!(描きおろし)
      • 闇々ガチャの言うとおり ハマり人・綾音の場合(『ちゃおデラックス』2018年3月号)
    9. 2020年6月1日発売[12]、『ちゃおデラックス』2019年1月号、5月号、7月号、『ちゃおデラックスホラー』2019年1月増刊号、『ちゃお』2019年9月号、ISBN 978-4-09-871035-5
      • 闇々ガチャの言うとおり ハマり人・マナミの場合(『ちゃおデラックス』2018年5月号、最終話[13]
    10. 2020年9月1日発売[14]、『ちゃおデラックス』2019年3月号、9月号、11月号、『ちゃおデラックスホラー』2019年1月増刊号、9月増刊号、2020年1月増刊号、『ちゃお』2020年1月号、7月号、ISBN 978-4-09-871097-3
      • 人間回収車〜人間回収の手引き〜
      • 巻末おまけまんが-最恐!都市伝説-

小説[編集]

  • 原作およびイラスト:泉道亜紀、著者:後藤リウ 〈小学館ジュニア文庫〉、既刊2巻(2017年11月29日現在)
    1. 人間回収車〜地獄からの使者〜(2017年5月24日発売[15]ISBN 978-4-09-231166-4)
      • 人間回収車 Special Edition(描きおろし)
    2. 人間回収車〜絶望の果て先〜(2017年11月29日発売[16]ISBN 978-4-09-231201-2)

単行本未収録作品[編集]

  • 人間回収車 回収者リスト 湯島菜々美[17](『ちゃお』2020年5月号別冊ふろく『ホラーベストコレクション 闇』)

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 『回収リスト 中村 理紗』『回収リスト 上原 莉緒』『回収リスト 近藤 由依』がこれに該当する。
  2. ^ ウェーブヘアの回収人が転校生の美少女に変身した際は片目を隠しておらず、オッドアイだったが、他の回収人達も同じオッドアイであるかは不明。
  3. ^ 写真を撮られた回収車が心霊写真のように写っていたり、写真を撮られた黒髪の回収人の顔が白骨化した状態で写っているなど、その正体が人ならざる者ではないかと示唆される描写が多く見られる。
  4. ^ a b c d e f g h 1度回収されたらもう戻れないと思っており、回収させたはずの者が戻って来た時に驚くことが多い。
  5. ^ しかし友人達は直接手を下さず苦笑いで傍観していたのみであり、実質いじめを行っていたのは沙織のみになる。
  6. ^ その内容は、外見を梨奈そっくりに変え、自分は黒い車(人間回収車)に誘拐されて殺されたと見せ掛けることである。
  7. ^ 元々は家族から必要とされていたが、由奈は死んだと家族から思われていたため戻ってくることが不可能になってしまった。
  8. ^ a b c 『回収リスト 潮田 文恵』では、現実世界に戻りたいと願う回収された人間たちが集まる廃校が舞台になっている描写があり、彼女と思われる女子中学生が登場している。
  9. ^ その時は人間回収車がちょうど通りかかってきたため、杉田を回収させようと考えていたが、取り止めた。
  10. ^ 『回収リスト 木下 碧生』(文庫版第2巻)にも養護教諭として登場する。
  11. ^ 碧生が高級ブランドのバッグを断ると、他のクラスメイトがそのバッグを欲しがった。
  12. ^ 芽愛は幼少期の心の傷が残っており、仮に碧生をはじめとするクラスメイトたちが一歩踏み出し、芽愛の話を聞いてあげて「うちらは芽愛の味方だから、大丈夫」と励ませばこの悲劇は防ぐことができた。
  13. ^ 直接の描写はないが、桜は碧生に「他の女子と一緒にいないで欲しい」と彼と彼のクラスメイトから引き離そうとしており、碧生も彼女に依存気味なところがある。このため芽愛は「あいつ(桜)が自分以外の女子を邪魔に思って排除している」と思い込み、それを阻止するために回収させた(また「桜が2度と戻れなければ、碧生くんももとに戻るだろう」と思っていた)。
  14. ^ これには沙良も「珍しく真面目に勉強している」と気味悪がっていた。
  15. ^ a b 序盤で奈月はカズとチャットしていたが、そのカズがお世辞にもイケメンとは言えずに回収させた。その後、回収させたカズが必要な人間として戻ってきた上で綾乃という少女のふりをして奈月に接近していた。
  16. ^ この他にも同調圧力や、岡山に近づく女子を邪魔に思ったり(直接の描写はないが、岡山に「他の女子と関わらないで」と脅し、いじめ(デートDV)と言わんばかりの行為をしていた)、地味だからと言う理由で嫌味をぶつけていた。このため内心では絵里同様、彼女を快く思わない生徒もいた(実際、周囲と口を聞かなくなった彼女に愛想を尽かし(絵里の脅しによるものだが、周囲は彼女が無視していると思っている)、そのまま絶交した生徒もいる)。
  17. ^ a b 『回収リスト 五十嵐 芽愛』での碧生も色々指図されるのを恐れ、相手の言い分を聞かない排他的かつ傲慢な態度をとっていた。これが災いして、回収されなかったがむごい結末になった。
  18. ^ 雅はこれを「双葉が高得点を取るほどクラスの平均点も上がる」と誤解していた。
  19. ^ その際、友美が晴斗のいないところで捨てたはずのネックレスを何故か持っていた。
  20. ^ 『回収リスト 中田 美咲』での美咲も自分が回収された際は隙をついて回収車から飛び降りて逃げようとしていたが、失敗に終わっている。
  21. ^ 人間回収車に回収された人間は、回収されていく中で乗せられた荷台から出される催眠ガスによって眠らされる。
  22. ^ 本人曰く「まわりをきれいにする女子は心もきれい」。
  23. ^ 友美が引きこもりになったその後、誰かがインターホンを鳴らして彼女の自宅を訪ねているが、その相手が持田かどうかは不明。
  24. ^ なお、仮に雅代の祖母が孫に母親の本性及び虐待の事実や犯罪性などをきちんと話していれば防ぐことができた悲劇であった。
  25. ^ その正体は最後まで明らかにされていない(しかし、穂南がSNSで写真を投稿していた際、何者かが穂南がSNSに投稿していないはずの特徴(帽子)についてのコメントを投稿している)。
  26. ^ 誰かが不要な人間を指名すること(自分自身や偶然そばにいた面識の無い人間も指名できる)、その使命された人間が回収車の近くにいること、回収車に乗せられる人間は一度の依頼に一人まで等。
  27. ^ 黒髪の回収人曰く、「注意事項が読めないほど汚れていた」。

出典[編集]

  1. ^ 【ボイスコミック】「人間回収車」 Part1”. ちゃおチャンネル【公式】CIAO(YouTubeアカウント) (2019年8月10日). 2020年5月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e 泉道 亜紀『人間回収車』10巻、小学館、2020年、159頁。ISBN 978-4-09-871097-3。2020年9月13日閲覧。
  3. ^ 人間回収車/1|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2016年10月1日閲覧。
  4. ^ 人間回収車/2|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2016年10月1日閲覧。
  5. ^ 人間回収車/3|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2016年10月1日閲覧。
  6. ^ 人間回収車/4|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2016年10月1日閲覧。
  7. ^ 人間回収車/5|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2016年10月1日閲覧。
  8. ^ 人間回収車/6|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2017年12月28日閲覧。
  9. ^ 泉道 亜紀 2016年8月3日のツイート2017年12月28日閲覧。
  10. ^ 人間回収車/7|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2018年9月1日閲覧。
  11. ^ 人間回収車/8|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2019年7月1日閲覧。
  12. ^ 人間回収車/9|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2020年6月1日閲覧。
  13. ^ 泉道亜紀 (2020年5月26日). “9巻発売予告と掲載情報”. 泉道亜紀PIXIV FANBOX. 2020年6月28日閲覧。
  14. ^ 人間回収車/10|泉道 亜紀|ちゃおホラーコミックス|本をさがす”. 小学館. 2020年6月1日閲覧。
  15. ^ 人間回収車〜地獄からの使者〜|後藤 リウ、泉道 亜紀|小学館ジュニア文庫|本をさがす”. 小学館. 2017年5月26日閲覧。
  16. ^ 人間回収車〜絶望の果て先〜|後藤 リウ、泉道 亜紀|小学館ジュニア文庫|本をさがす”. 小学館. 2017年12月1日閲覧。
  17. ^ 泉道亜紀 (2020年4月4日). “ちゃお5月号発売”. 泉道亜紀PIXIV FANBOX. 2020年6月12日閲覧。