人間蒸発

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人間蒸発
監督 今村昌平
出演者 露口茂
早川佳江
今村昌平
撮影  石黒健治
製作会社 ATG日活
配給 日本の旗
公開 日本の旗 1967年6月25日
上映時間 129分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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人間蒸発』(にんげんじょうはつ)は、1967年の日本映画今村昌平の監督による、ドキュメンタリー映作品である。ATGが最初に資金提供した作品であり、キネマ旬報第2位、映画芸術第1位、日本映画評論第1位など高い評価を受けた[1]

概要[編集]

現実に失踪した人間の行方をその婚約者と共に追う、という設定のもとに日本全国を歩き、その取材過程を映画に仕上げた[2][3]

俳優の露口茂がレポーターとして登場し、蒸発した婚約者を探していたが、次第に蒸発した大島の隠された一面が浮かびあがるうえ、早川の姉のサヨが自分の婚約者の大島と肉体関係を持っていたのではないかとの疑念が浮かび上がる。また、早川は次第に露口のことが好きになり、捜索はどうでもよくなってしまう[4][5]。一般人である早川は、次第にまるで女優が演技をするかのように、一般人から女優の顔になっていっていった[6]。また露口は露口として登場するのではなく、蒸発した大島を演じるよう今村から言われ、困惑し、ヘトヘトに疲れ果ててしまッたという[7]

ドキュメンタリーであるがフィクションでもあり、クライマックスでは路上に集めた関係者を前に「これはフィクションなんだから、フィクションなんだから」と今村昌平自身が強調した[2][8]

脚注[編集]

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  1. ^ 今村昌平 映画は狂気の旅である 170ページ ISBN 978-4284700450
  2. ^ a b 今村昌平を読む 261-390ページ ISBN 978-4886296153
  3. ^ "A Man Vanishes (Masters of Cinema)", DVD Video Review, The Digital Fix, 17 January 2012
  4. ^ 今村昌平 カンヌ映画祭から闇市へ 150 52-53ページ ISBN 978-4875023579
  5. ^ 今村昌平の世界 佐藤忠男 P.99-123
  6. ^ 今村昌平の世界 佐藤忠男 P.99-123
  7. ^ 今村昌平 カンヌ映画祭から闇市へ 56-57ページ ISBN 978-4875023579
  8. ^ 今村昌平の世界 佐藤忠男 P.99-123