仲尾次オスカル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オスカル (仲尾次・オスカル・正樹)
日本製鉄かずさマジック #12
オスカル3.jpg
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
出身地 サンパウロ州サンパウロ
生年月日 (1991-03-28) 1991年3月28日(28歳)
身長
体重
178 cm
78 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
初出場 2016年3月25日
最終出場 2017年5月7日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ブラジルの旗 ブラジル
WBC 2013年

仲尾次・オスカル・正樹(なかおし オスカル まさき、Nakaoshi Oscar Masaki、1991年3月28日 - )は、ブラジルサンパウロ州サンパウロ出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。

現在は日本製鉄かずさマジックに所属している。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

1998年にサンパウロ市内のジガンテ野球クラブへ入団したことを機に、野球を本格的にスタート。2004年には、ヤクルト野球アカデミーに入学した。

カントリーキッズ高校卒業後の2008年白鴎大学へ進学[1]。在学中は、関甲新学生野球のリーグ戦通算で59試合に登板すると、28勝13敗、防御率2.33という成績を残した。

日本国内にある白鴎大学に通算で3年間在籍したことによって、NPBにおける外国人枠の例外規定で日本人選手と同じ扱いを受けられることから、4年時の秋に日本学生野球協会プロ志望届を提出したが、その年の会議では、どの球団も指名されなかった。

大学卒業直前に開かれた第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)には、母国のブラジル代表として出場し、パナマ代表を予選ラウンドで2度破り、本大会へ進出した。本大会では、1次ラウンドの対日本代表戦で、1点リードの7回から登板。1イニング目を三者凡退に抑えたものの、2イニング目の8回1死2塁から代打の井端弘和に同点打を浴びて降板し、後続の投手が逆転を許したため黒星を喫した[2]

大学卒業後にHondaへ入社すると、入社直後のJABA東京スポニチ大会で、チームの優勝に貢献するとともに新人賞を受賞。その後の対外試合には、主に救援で起用された。3年目には、JABA関東選抜リーグ優秀投手賞を受賞している[3]。在籍中の登録名は「オスカル

2015年のNPBドラフト会議で、広島東洋カープから6巡目で指名。契約金3,000万円、年俸800万円(金額は推定)という条件で入団した。背番号は57で、入団当初の登録名は「仲尾次オスカル[4]

広島時代[編集]

2016年には、同期入団の横山弘樹と共に、レギュラーシーズンの開幕を一軍でスタート。横浜DeNAベイスターズとの開幕3連戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)では、3月25日の第1戦で一軍公式戦初登板、27日の第3戦でこの年のNPB新人選手としての初勝利を記録した[5][6]。3月29日から、登録名を「オスカル」に変更[4]が、一軍公式戦には通算23試合の登板で、防御率が6.35ながら2勝と1ホールドを挙げた。

2017年には、ウエスタン・リーグ公式戦37試合に登板。1勝4敗6セーブ、防御率3.05を記録したが、一軍公式戦への登板はわずか2試合にとどまった。シーズン終了後の秋季練習以降は、オーバースローだった投球フォームをサイドスローに変更している[7]

2018年には、ウエスタン・リーグ公式戦15試合の登板で2勝1敗、防御率3.94を記録したが、一軍公式戦への登板機会はなかった。10月28日に球団から戦力外通告を受けたが、NPB他球団での現役続行を希望していたことから、11月14日に12球団合同トライアウトタマホームスタジアム筑後)へ参加。対戦した3人の打者を全て凡退させた[8]。12月2日付で、NPBから自由契約選手として公示された[9]。トライアウトの後には独立リーグ数球団から獲得のオファーを受けたが、すべて固辞している。

広島退団後[編集]

2019年からは、新日鐵住金かずさマジック→日本製鉄かずさマジックの投手として社会人野球に復帰している(所属は高田工業所[10]

人物・選手としての特徴[編集]

最速140km/h超のストレートが武器。

投球フォームは元々オーバースローで、広島時代の2017年シーズン終了後からサイドスローに転向した。一軍公式戦への登板機会を増やすことを狙った転向だった[11]が、転向後は登板の機会がないまま退団したため、かずさマジックで社会人野球に復帰してからオーバースローに戻している。

サイドスローで投げるオスカル(広島時代の2017年11月9日 天福球場)

両親とも日本国内の出身だが[12][13]、オスカル自身は「日本語があまりうまくない」と語っている[14]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2016 広島 23 0 0 0 0 2 0 0 1 1.000 105 22.2 32 3 7 0 1 13 0 0 17 16 6.35 1.72
2017 2 0 0 0 0 0 0 0 0 --- 6 1.2 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 5.40 0.60
NPB:2年 25 0 0 0 0 2 0 0 1 1.000 111 24.1 33 3 7 0 1 13 0 0 18 17 6.29 1.64
  • 2018年度シーズン終了時

記録[編集]

背番号[編集]

  • 57 (2016年 - 2018年)

登録名[編集]

  • 仲尾次オスカル (なかおしオスカル、2016年 - 同年3月28日)
  • オスカル (2016年3月29日 - 2018年)

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ プロ野球ドラフト会議=仲尾次オスカル、広島へ=ブラジル勢、2年連続指名ニッケイ新聞 2015年10月23日付 2015年11月11日閲覧
  2. ^ 井端に打たれた右前打…悔しさプロで晴らす 広島ドラフト6位オスカルスポーツニッポン 2016年1月20日
  3. ^ 広島ドラフト6位、Honda仲尾次オスカル 関東選抜リーグ優秀投手賞スポーツニッポン 2015年11月1日
  4. ^ a b 広島・仲尾次の登録名は「オスカル」 プロ野球朝日新聞デジタル 2016年3月30日付 同日閲覧
  5. ^ ブラジル出身異色左腕 広島・オスカルが新人12球団一番乗り1勝スポーツニッポン 2016年3月28日
  6. ^ 広島オスカル、新人1番星「ブラジルで大ニュース」日刊スポーツ 2016年3月28日
  7. ^ 広島・オスカルがサイドスローに転向「左打者を100%抑えられるように」デイリースポーツ 2017年11月4日
  8. ^ 48人が参加 プロ野球合同トライアウト/詳細日刊スポーツ 2018年11月14日
  9. ^ 2018年度 自由契約選手NPB日本野球機構
  10. ^ 広島オスカル「負けたくない」出身ホンダがライバル日刊スポーツ 2019年1月5日
  11. ^ “広島・オスカル サイドで一軍入りだ 佐々岡二軍コーチが提案”. デイリー. (2017年11月5日). https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171105-00000039-dal-base 2017年11月8日閲覧。 
  12. ^ ドラフト6位仲尾次プロでも「オスカル」熱望デイリースポーツ 2015年11月3日
  13. ^ 広島入りの左腕が意気込む=速球武器の仲尾次オスカル=「マエケンのような投手に」=10日から新人合宿で始動日本経済新聞 2016年1月7日
  14. ^ “広島ドラフト6位仲尾次オスカル、野球も漢字もうまくなる”. 日刊スポーツ. (2015年12月6日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1576001.html 2015年12月7日閲覧。 

関連項目[編集]