仲邑菫

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 仲邑菫 初段
Nakamura Sumire in Takaraduka20190630.jpg
ワールド碁フェスティバルで公開対局に臨む仲邑菫(2019年6月)
名前 仲邑菫
生年月日 (2009-03-02) 2009年3月2日(10歳)
プロ入り年 2019年
出身地 東京都
所属 日本棋院関西総本部
師匠 仲邑信也
段位 初段
概要
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仲邑 菫(なかむら すみれ、2009年3月2日 - )は、日本棋院関西総本部所属の囲碁棋士、初段(2019年4月)。東京都出身。仲邑信也九段門下。2019年4月、日本棋院の棋士採用試験で新設された英才特別採用推薦棋士第1号として入段し、日本棋院に所属する棋士のプロ入り最年少記録(10歳0か月)を樹立した[1][2][3][注 1]

師匠の仲邑信也は父親であり、母親の妹である叔母は辰己茜である。母親は元囲碁インストラクターでもある[4]

来歴[編集]

2009年(平成21年)3月2日、東京都で生まれる。3歳で囲碁を覚え、3歳7ヶ月でアマ囲碁大会に初出場した。5歳の時に、関西アマ女流囲碁名人戦Bクラスで優勝し、6歳時には、未就学児の大会である第4回渡辺和代キッズカップに優勝した。2015年(平成27年)4月、父の仕事の都合で大阪に住むことになり、大阪市内の小学校に通学しつつ、女流アマ大会、少年少女全国大会に出場するなどして経験を積む。2017年(平成29年)4月から12月まで8歳で関西棋院院生となるも、実力に伸び悩み、そのために、母と週末に韓国と日本を往復する形で韓国で囲碁を学んでいた。それから2018年(平成30年)1月に一家で韓国のソウル市に引っ越して囲碁短期留学の形で同年4月、9歳で韓鐘振朝鮮語版囲碁道場に通い韓国棋院の研究生になった。2018年7月には、パンダネットが開催するネット碁のアマチュア女流棋戦「パンダネットレディース囲碁トーナメント」で9歳にして優勝[5]。その後、日本棋院のプロ棋士新採用制度の導入に伴い、石井邦生九段・三村智保九段のプロ棋士採用者の推薦を受けて同年12月本制度の規定による張栩九段と試験対局を行った。その後、本制度の規定の審査員の多くの囲碁トップ棋士の審査を受けて2019年(平成31年)1月5日(この日は日本では「囲碁の日」とされる。)にプロ棋士入りが発表された。その後、井山裕太九段との記念対局、その他崔精九段[6]黒嘉嘉七段[7]曺薫鉉九段との記念対局[8][9][10]などを経て敗れたものの国内外から多くの実力の称賛を受けた。なお、正式のプロ入りは2019年(平成31年)4月1日付けである[4][11][12][13]

2019年4月22日、同期である大森らん初段とプロデビュー戦を行い敗れる。なお、日本においてプロ公式戦デビューの最年少記録を樹立した。[14]同年4月28日、日本棋院関西本部で行われた非公式戦の第2回若竹杯1回戦では種村小百合二段に勝利[15][注 2]。2回戦では同門の村松大樹六段に一時は優勢となるものの敗れた[16]。そして、2019年7月8日、日本棋院関西本部で行われた第23期ドコモ杯女流棋聖戦予選B1回戦では田中智恵子四段に勝利してプロ公式戦最年少勝利を記録した[17][18]

人物[編集]

目指す棋士は井山裕太九段・朴廷桓九段、尊敬する棋士は井山裕太九段・藤沢里菜四段・謝依旻六段。

好きな食べ物は焼き肉・キムチチゲ。好きな教科は体育。

韓国の囲碁修業のなかで韓国語も話せるようになった。3歳から囲碁を学んで以来、毎日7 - 9時間を囲碁の勉強に費やすと語る[11]

エピソード[編集]

  • プロ入り試験の対局をした張栩九段は「9歳でこれだけ打てるとは衝撃的だった。」と語った[4]
  • 記念対局をした井山裕太九段は「自分の方が途中までハッキリ苦しい展開だった。」と述べた[19][20]
  • 2019年(平成31年)1月12日に大阪市此花区此花警察署において一日署長を務めた[21]
  • 2019年3月26日に行われた新入段者免状授与式は、通例は午前に始まりその後立食による懇親会になるが、仲邑菫のために午後1時から繰り下げて始まり、懇親会無しに早めに切り上げる異例の進行となった[22]
  • 大阪府警特殊詐欺防止のお年寄り向け呼びかけポスターのモデルに採用された[23]
  • プロデビュー戦である第29期竜星戦予選において、従来の大部屋の複数人での対局ではなく、記録係を置いて囲碁将棋チャンネルなどのテレビ生中継で特別対局室を作る形での異例のプロデビュー対局となった。その際には、海外メディアを含め約40社100人の報道陣も対局室に入り込んだ[24][25]
  • 2019年5月1日、東京ドームにて巨人中日戦4回戦での始球式令和改元記念セレモニーとして行なった[26][27]
  • 2019年5月21日、中国の北京にて開催された第4回夢百合杯世界囲碁オープン統合予選で国際棋戦デビューし、王晨星五段に破れた。その際、他の対局会場とは別にインターネット中継された特別対局室が用意された[28][29][30]。そして、聶衛平九段は今回の棋戦に臨んだ仲邑菫の実力を称賛した[31]。そして同年10月10日主催者推薦枠により特別に当大会の本戦に出場したが、李軒豪七段に1回戦で破れた。[32][33]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 日本棋院の男女混合の一般採用試験による女性の最年少入段記録は謝依旻14歳4か月の入段。男性棋士の最年少入段記録は趙治勲の11歳9か月。また、韓国棋院では曺薫鉉が9歳で入段している。
  2. ^ ただし、若竹杯は非公式棋戦であるため、この勝利は公式な記録としては認められない[15]

出典[編集]

  1. ^ 棋士採用試験結果” (日本語). 日本棋院. 2019年3月26日閲覧。
  2. ^ 小4少女が囲碁プロへ 最年少記録を更新” (日本語). 日本経済新聞 (2019年1月5日). 2019年3月16日閲覧。
  3. ^ 英才特別採用推薦棋士採用者” (日本語). 日本棋院 (2019年1月5日). 2019年3月15日閲覧。
  4. ^ a b c 天才囲碁少女の仲邑菫さん 義務教育優先主義は「雑音」か” (日本語). NEWSポストセブン. 2019年3月15日閲覧。
  5. ^ 第4回 パンダネットレディース囲碁トーナメント”. パンダネット. 2019年4月21日閲覧。
  6. ^ 仲邑菫新初段、韓国の崔精九段と記念対局” (日本語). 日本棋院. 2019年3月22日閲覧。
  7. ^ 仲邑菫さん、黒嘉嘉七段に敗れる 台湾最強の女流棋士:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2019年3月22日閲覧。
  8. ^ 仲邑菫さん、囲碁界“王様”との56歳差対局敗れる - 社会 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年4月19日閲覧。
  9. ^ 黒嘉嘉七段と仲邑菫新初段の記念対局” (日本語). 日本棋院. 2019年3月22日閲覧。
  10. ^ 【写真・図版】女流の世界最強棋士、崔精九段(左)に挑む仲邑菫さん=23日、韓国・ソウル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2019年3月22日閲覧。
  11. ^ a b 月刊碁ワールド2019年3月号. 日本棋院. (2019年3月1日). p. 6. 
  12. ^ 囲碁・将棋スペシャル:囲碁 最年少プロ入り仲邑菫さん 手厚い本格的な碁 文裕と記念対局” (日本語). 毎日新聞. 2019年3月15日閲覧。
  13. ^ 10歳 囲碁プロ誕生へ 仲邑さん 4月、最年少棋士” (日本語). 東京新聞 TOKYO Web. 2019年3月15日閲覧。
  14. ^ 囲碁最年少プロ仲邑菫ちゃん 公式戦黒星デビュー - 社会 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年4月23日閲覧。
  15. ^ a b 10歳プロ棋士・仲邑初段が初勝利 「緊張しなかった」:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2019年4月28日閲覧。
  16. ^ 仲邑菫ちゃん、プロ初勝利「あまり緊張しなかった」と大物ぶり” (日本語). スポーツ報知 (2019年4月29日). 2019年4月29日閲覧。
  17. ^ 仲邑菫初段が公式戦初勝利、10歳4カ月は最年少 - 社会 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年7月8日閲覧。
  18. ^ 10歳の仲邑菫初段、公式戦初勝利 史上最年少記録更新:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2019年7月8日閲覧。
  19. ^ 月刊碁ワールド2019年3月号. 日本棋院. (2019年3月1日). p. 7. 
  20. ^ 囲碁の小4菫さん、井山王座と対局 「プロへ」記念…(写真=共同)” (日本語). 日本経済新聞 電子版. 2019年3月15日閲覧。
  21. ^ “史上最年少プロ棋士”仲邑菫さん一日署長” (日本語). 日テレNEWS24. 日本テレビ. 2019年3月15日閲覧。
  22. ^ 囲碁最年少の仲邑菫新初段に免許皆伝 式次第も異例の変更” (日本語). 産経ニュース (2019年3月26日). 2019年3月28日閲覧。
  23. ^ 仲邑菫さん「だまされないで」…府警ポスターに : 国内” (日本語). 読売新聞オンライン (2019年3月30日). 2019年4月1日閲覧。
  24. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年4月20日). “囲碁の仲邑菫初段、デビュー戦は異例の生中継” (日本語). 産経ニュース. 2019年4月23日閲覧。
  25. ^ 仲邑菫初段、デビュー戦敗れる 史上最年少プロ棋士:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2019年4月23日閲覧。
  26. ^ 新時代の始球式に仲邑菫初段 自己採点は「90点」” (日本語). SANSPO.COM(サンスポ) (2019年5月2日). 2019年5月2日閲覧。
  27. ^ 10歳・仲邑菫初段、巨人戦で始球式…令和初日に小さな体を躍動「楽しかった」/デイリースポーツ online” (日本語). デイリースポーツ online. 2019年5月2日閲覧。
  28. ^ 仲邑菫初段、世界囲碁オープン戦予選で敗れる : 囲碁・将棋” (日本語). 読売新聞オンライン (2019年5月21日). 2019年5月21日閲覧。
  29. ^ 仲邑菫初段が元世界王者に惜敗 国際デビュー飾れず - 社会 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2019年5月21日閲覧。
  30. ^ 囲碁の最年少プロ・仲邑菫初段、国際戦デビュー 中国強豪に敗北” (日本語). 毎日新聞. 2019年5月21日閲覧。
  31. ^ 中国囲碁界の重鎮、仲邑初段の実力称賛「頭角を現す日は近い」 - SANSPO.COM(サンスポ)”. www.sanspo.com. 2019年5月23日閲覧。
  32. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年10月10日). “囲碁の仲邑菫初段、初の国際棋戦で敗退 一力八段は2回戦へ” (日本語). 産経ニュース. 2019年10月12日閲覧。
  33. ^ 仲邑菫初段、中国の国際棋戦1回戦で敗れ無言 : 囲碁・将棋 : ニュース” (日本語). 読売新聞オンライン (2019年10月10日). 2019年10月12日閲覧。

関連項目[編集]

日本棋院の仲邑菫紹介ページ