全日本実業団ハーフマラソン
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全日本実業団ハーフマラソン大会(ぜんにほんじつぎょうだんハーフマラソンたいかい)は、山口県山口市で開催される陸上競技大会の一つ。愛称は全日本実業団 山口ハーフマラソン。2013年までは3月中旬に行われ、2014年は世界ハーフマラソン選手権大会が3月に開催される関係で2月中旬に実施された[1]。2015年以降も2月に行われている。
参加できるのは日本実業団陸上競技連合に加盟しているチームの選手に限られ、学生や実業団陸連以外の社会人ランナーは参加できない。長距離陸上競技では珍しく、上位3名の合計順位で競う「団体戦」が行われるのが特色である。また女子は10kmレースも併せて開催される。
概要[編集]
1973年に全日本実業団マラソンの名称で第1回大会が石川県小松市で開催された[2]。当初は一般が30km、ジュニアが10マイルの距離で開催された[3]。1981年の第9回大会から全日本実業団30kmロードレースに改称[4]。1989年の第17回大会より全日本実業団ハーフマラソンに改称、この時に距離が30kmからハーフマラソンに変更、ジュニア10マイルを廃止し女子の部を新設した[5]。1991年の大会より石川県から山口県に開催地を移している[6]。
コース[編集]
- 山口循環公認ハーフマラソンコース(21.0975キロ)
- 維新みらいふスタジアムスタート→国道9号(山口バイパス)→山口県道203号厳島早間田線(パークロード)→山口県道21号山口防府線→山口市立大内中学校前バス停折り返し→山口県道21号山口防府線→山口県道204号宮野大歳線→維新みらいふスタジアムゴール
- 全般的にはフラットながら、2.5km~7kmの間に約25m登って約20m下るなど所々に起伏のあるコースで行われる。
- 2010年まで補助トラックがスタート・ゴールとなる。
- 維新みらいふスタジアムスタート→国道9号(山口バイパス)→山口県道203号厳島早間田線(パークロード)→山口県道21号山口防府線→山口市立大内中学校前バス停折り返し→山口県道21号山口防府線→山口県道204号宮野大歳線→維新みらいふスタジアムゴール
優勝者[編集]
男子[編集]
※1997年以降、優勝者の氏名・所属は当時。
回 | 開催年 | 氏名 | 国籍・所属 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
25 | 1997年 | 高岡寿成 | ![]() |
1時間02分01秒 | |
26 | 1998年 | ジュリアス・ギタヒ | ![]() |
1時間01分33秒 | |
27 | 1999年 | デイビッド・モーリス | ![]() |
1時間02分00秒 | |
28 | 2000年 | 市之瀬進 | ![]() |
1時間01分30秒 | |
29 | 2001年 | 森勇気 | ![]() |
1時間01分27秒 | |
30 | 2002年 | 坪田智夫 | ![]() |
1時間01分16秒 | |
31 | 2003年 | 高岡寿成 | ![]() |
1時間01分07秒 | |
32 | 2004年 | 瀬戸智弘 | ![]() |
1時間01分49秒 | |
33 | 2005年 | ダニエル・ジェンガ | ![]() |
1時間01分31秒 | |
34 | 2006年 | 下里和義 | ![]() |
1時間02分00秒 | |
35 | 2007年 | 前田和浩 | ![]() |
1時間02分10秒 | |
36 | 2008年 | ベケレ・ゲブレサディック | ![]() |
1時間01分40秒 | |
37 | 2009年 | ジョセフ・ギタウ | ![]() |
1時間01分25秒 | |
38 | 2010年 | サムエル・ドゥング | ![]() |
1時間01分19秒 | |
39 | 2011年 | 東北地方太平洋沖地震の影響により大会中止[7] | |||
40 | 2012年 | 宮脇千博 | ![]() |
1時間00分53秒 | |
41 | 2013年 | 丸山文裕 | ![]() |
1時間01分15秒 | [8] |
42 | 2014年 | ギタウ・ダニエル | ![]() |
1時間00分59秒 | |
43 | 2015年 | チャールズ・ディランゴ | ![]() |
1時間00分18秒 | 大会記録[9] |
44 | 2016年 | チャールズ・ディランゴ | ![]() |
1時間01分00秒 | [10] |
45 | 2017年 | アビヨット・アビネット | ![]() |
1時間01分21秒 | |
46 | 2018年 | チャールズ・ディランゴ | ![]() |
1時間01分55秒 | |
47 | 2019年 | アモス・クルガト | ![]() |
1時間01分06秒 | |
48 | 2020年 | ジェームス・ルンガル | ![]() |
1時間00分27秒 | |
49 | 2021年 | パトリック・ワンブィ | ![]() |
1時間00分12秒 |
女子[編集]
※2000年以降、優勝者の氏名・所属は当時。
回 | 開催年 | 氏名 | 国籍・所属 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
28 | 2000年 | 岡本幸子 | ![]() |
1時間09分42秒 | |
29 | 2001年 | 野口みずき | ![]() |
1時間08分45秒 | |
30 | 2002年 | 川上優子 | ![]() |
1時間09分38秒 | |
31 | 2003年 | 野口みずき | ![]() |
1時間08分29秒 | |
32 | 2004年 | ルーシー・ワゴイ | ![]() |
1時間09分47秒 | |
33 | 2005年 | 阿蘇品照美 | ![]() |
1時間09分54秒 | |
34 | 2006年 | 野口みずき | ![]() |
1時間08分49秒 | |
35 | 2007年 | オンゴリ・フィレス・モラー | ![]() |
1時間09分50秒 | |
36 | 2008年 | 赤羽有紀子 | ![]() |
1時間08分11秒 | 大会記録 |
37 | 2009年 | チェイエチ・ダニエル | ![]() |
1時間08分46秒 | |
38 | 2010年 | 会津容子 | ![]() |
1時間18分26秒 | |
39 | 2011年 | 東北地方太平洋沖地震の影響により大会中止[7] | |||
40 | 2012年 | 田中智美 | ![]() |
1時間09分47秒 | |
41 | 2013年 | 赤羽有紀子 | ![]() |
1時間08分59秒 | [8] |
42 | 2014年 | 田中智美 | ![]() |
1時間09分24秒 | |
43 | 2015年 | 沼田未知 | ![]() |
1時間09分27秒 | [9] |
44 | 2016年 | 清水美穂 | ![]() |
1時間09分41秒 | [10] |
45 | 2017年 | 宇都宮亜依 | ![]() |
1時間10分47秒 | |
46 | 2018年 | パウリン・カムル | ![]() |
1時間09分40秒 | |
47 | 2019年 | 佐藤早也伽 | ![]() |
1時間09分27秒 | |
48 | 2020年 | 竹山楓菜 | ![]() |
1時間09分12秒 | |
49 | 2021年 | 安藤友香 | ワコール | 1時間09分54秒 |
運営者[編集]
テレビ中継[編集]
毎年、開催日当日にTBS系列で録画放送(午前10時スタート→午後2時から放映)される。TBSテレビが制作、地元・tysテレビ山口や広島・RCC中国放送または福岡・rkb毎日放送 (年によって異なる) が制作協力を行っている。
男子・女子で別々の実況が行われる。実況担当のアナウンサーはTBSから主に派遣され(かつてはRCCのアナウンサーも派遣)、tysアナウンサーが一部サポートする形となっている。
中継出演者(2020年)[編集]
- 別記がない場合はTBSアナウンサー
中継出演者(2017年)[編集]
- 別記がない場合はTBSアナウンサー
- 男子
- 解説:河野匡(大塚製薬陸上競技部部長)
- 実況:熊崎風斗
- 女子
- 解説:増田明美(スポーツジャーナリスト)
- 実況:伊藤隆佑
- スタート・ゴール地点
- 実況:土井敏之
- 折り返し地点
- 実況:永岡克也(テレビ山口アナウンサー)
- 選手インタビュアー
- 大東和華子(テレビ山口アナウンサー)
中継出演者(2015年)[編集]
- 別記がない場合はTBSアナウンサー
- 男子
- 解説:河野匡(大塚製薬陸上競技部部長)
- 実況:伊藤隆佑
- 女子
- 解説:増田明美(スポーツジャーナリスト)
- 実況:新タ悦男
- スタート・ゴール地点
- 実況:小笠原亘
- 折り返し地点
- 実況:香川純也(テレビ山口アナウンサー)
- 選手インタビュアー
- 佐藤けい(テレビ山口アナウンサー)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
脚注[編集]
- ^ 第42回 全日本実業団ハーフマラソン大会 要項 (PDF) 日本実業団陸上競技連合(2013年12月16日閲覧)
- ^ 日本実業団陸上競技連合/編集 『日本実業団陸上競技連合50年史 半世紀の足跡』 日本実業団陸上競技連合、2008年、56-57頁。
- ^ 日本陸上競技連盟七十年史編集委員会 編 『日本陸上競技連盟七十年史』 日本陸上競技連盟、1995年、130頁。
- ^ 日本実業団陸上競技連合/編集 『日本実業団陸上競技連合50年史 半世紀の足跡』 日本実業団陸上競技連合、2008年、82頁。
- ^ 日本実業団陸上競技連合/編集 『日本実業団陸上競技連合50年史 半世紀の足跡』 日本実業団陸上競技連合、2008年、106頁。
- ^ 日本実業団陸上競技連合/編集 『日本実業団陸上競技連合50年史 半世紀の足跡』 日本実業団陸上競技連合、2008年、111頁。
- ^ a b 「全日本実業団ハーフマラソン大会『中止』のお知らせ (PDF) - 日本実業団陸上競技連合2011年3月14日
- ^ a b “全日本実業団ハーフマラソン:丸山、初優勝 女子は赤羽”. 毎日jp. (2013年3月18日) 2013年3月18日閲覧。
- ^ a b “女子は沼田、男子はディランゴが初V 全日本実業団Hマラソン”. スポニチアネックス. (2015年2月15日) 2015年2月15日閲覧。
- ^ a b “清水が初優勝、伊藤10位 実業団ハーフマラソン”. スポニチアネックス. (2016年2月14日) 2016年11月19日閲覧。
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