全能神
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全能神(=東方閃電、実際神)とは、中華人民共和国にある中国のキリスト教系異端宗教集団。
概要[編集]
1970年代末に米国から中華人民共和国に入ってきた教団en:The Shoutersから派生し、1991年にキリスト教の一派として黒竜江省にて誕生したとされる。創始者は趙維山。
中国共産党を「巨大な赤い龍」と呼び、これを倒して新国家を樹立すると主張しているため、2000年より中国当局からは邪教と認定されている。法輪功よりも強い組織力を持ち、一度入信すると脱会することは難しい。信者になれば金銭が支払われるため、近年、中国で拡大している貧富の差を背景に信者を増やしている[1]。
2012 (映画)が大ヒットした直後、2012年人類滅亡説を唱えだした、2012年に終末思想の流布で当局により約千人が逮捕された[2]。
なお、キリスト教系ではあるが、カルトであるとの意見が強く、中国共産党の指導に従う中国天主教愛国会などの団体はもとより、政府の指導を拒否して非合法となっている地下教会の信者も、全能神は異端と認識している[3]。一方、中国共産党の打倒を掲げていることから、共産党を嫌って中国国外に移住した華僑などからは、全能神を保護すべきとする意見もある[4]。
中国政府の対応[編集]
政府は邪教と指定しているが、対応を誤れば社会的混乱をきたすだろうと、対応に苦慮している[1]。
事件[編集]
- 2014年5月28日、山東省招遠市のマクドナルドの店内で、全能神のメンバー、張立冬ら6人による女性撲殺事件が起こった(2014年山東招遠カルト殺人事件)[5]。張は勧誘のために店内で電話番号を聞いて回っていたが、女性が断ったためとCCTVのインタビューに答えている[6][7][8]。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ a b “中国 「邪教」信者増に苦慮 「全能神」背景に貧富の差拡大”. 東京新聞. (2013年10月4日) 2013年10月4日閲覧。
- ^ “大量弾圧進む中国「全能神」教団、生き残りの理由”. (2012年12月21日) 2012年12月25日閲覧。
- ^ 坂東忠信 (2013年10月8日). “中華反共カルト「全能神」に注目”. Yahoo!ニュース. 2013年10月26日閲覧。
- ^ 宮崎正弘 (2012年12月22日). “邪教と判定された「全能神」はいかなるカルトか?”. 2013年10月26日閲覧。
- ^ 山東省のマクドナルドで女性が殴り殺される=助けなかった店員や客に「冷血無情」の批判も―海外メディアRecord China、2014年6月02日
- ^ http://video.sina.com.cn/p/news/c/v/2014-05-31/204763980661.html
- ^ “Chinese 'cult' members held after a woman is beaten to death”. Sydney Morning Herald. (2014年6月1日) 2014年6月1日閲覧。
- ^ “McDonald's murder in China sparks outrage”. Reuter's. Reuter's. (2014年6月1日) 2014年6月1日閲覧。
外部リンク[編集]
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