八重洲トンネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八重洲トンネル
Kajibashi Ventilation tower.jpg
鍛冶橋換気所
概要
座標 北緯35度40分56.1秒
東経139度46分13.1秒
現況 運用中
所属路線名 首都高速八重洲線
起点 東京都千代田区大手町
終点 東京都中央区八重洲
運用
開通 1973年2月15日
管理 首都高速道路株式会社
通行料金 (有料)
技術情報
全長 1400m
設計速度 60Km/h
高さ 8.6m×2
テンプレートを表示

八重洲トンネル(やえすトンネル)は、首都高速八重洲線トンネルである。

概要[編集]

本トンネルは都道首都高速4号線I期(東京都中央区八重洲 - 渋谷区本町[注釈 1])の一部として1967年度に着工した。東京都千代田区大手町鎌倉河岸付近の神田橋JCTで首都高速4号分岐線[注釈 1]首都高速都心環状線)から分かれ、JR(建設時は日本国有鉄道中央本線ほかの鉄道交差部手前より地下に入る。呉服橋交差点付近より東京駅八重洲口付近の外堀通りの地下を通り、鍛冶橋交差点南側で地上に出て西銀座JCT東京高速道路に合流する[1]

鉄道と交差する部分は国鉄、八重洲駐車場と一体構造になる部分は八重洲駐車場株式会社(現:八重洲地下街株式会社)に施工を委託し、そのほかの部分は首都高速道路公団が施工した[2]。一般部は開削工法で建設され[3]、地上路面下5.4mに幅19.6mのコンクリート製躯体を埋設。躯体内部には上下線それぞれ高さ4.65m、幅8.6m(有効幅員7.3m)の通行帯と、その下に換気用ダクトが設けられている[4]。1973年2月15日開通[2]。トンネルの延長は1400mで[5]日本橋川に近接した水底トンネルに該当することから危険物積載車の通行には規制が設けられている[6]

両方向それぞれ八重洲駐車場に直結する八重洲出入口、北行のみ日本ビル地下の日本パーキングセンター直結の常盤橋出入口、南行のみ鍛冶橋通り皇居馬場先門方面へのへの丸の内出口が設けられている。このうち、常盤橋出入口は常盤橋街区再開発事業のため2016年4月より閉鎖されている[7]。躯体は全線両方向とも2車線分の幅員があるが、八重洲出入口付近以北は導流帯により両方向とも1車線で運用されている[8]

換気方式については、両坑口に8 - 10%の勾配があり、また中間に地下駐車場への分岐・合流がある点、八重洲地下街への排気ガスの影響を抑える点から横流換気が採用された。上下線各路面下の路側帯側に送気ダクト、中央分離帯側に排気ダクトを設け、常盤橋公園と鍛冶橋交差点付近に建設した換気所で給排気処理を行う。上下線同時に渋滞が起こる可能性は少ないと見込まれ、一方にのみ最大量を送気し、他方は半分ほどに抑えることで動力費を削減した。鍛冶橋換気所は東京都庁舎[注釈 2]に近く、周囲の景観に違和感を与えないよう円筒形のデザインが採り入れられた[5]

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ a b 法定路線名であり、首都高速4号新宿線の起終点とは異なる
  2. ^ 丸の内庁舎。1991年に新宿に移転

出典[編集]

  1. ^ (首都高速道路公団 1979, p. 264)
  2. ^ a b (首都高速道路公団 1979, p. 265)
  3. ^ (首都高速道路公団 1979, p. 267)
  4. ^ (首都高速道路公団 1979, p. 266)
  5. ^ a b (首都高速道路公団 1979, pp. 291-292)
  6. ^ 水底トンネル等における危険物積載車両の通行禁止又は制限について”. 首都高速道路株式会社. 2019年11月5日閲覧。
  7. ^ “高速八重洲線(北行き)常盤橋出入口を閉鎖します” (プレスリリース), 首都高速道路株式会社, (2016年3月14日), https://www.shutoko.co.jp/company/press/h27/data/03/14_tokiwabashi/ 2019年11月5日閲覧。 
  8. ^ 首都高速ナビマップ (PDF)”. 首都高速道路株式会社 (2019年10月1日). 2019年11月5日閲覧。

参考文献[編集]

  • 首都高速道路公団『首都高速道路公団20年史』、1979年6月17日。