六角精児の呑み鉄本線・日本旅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
六角精児の呑み鉄本線・日本旅
ジャンル 旅番組鉄道番組
出演者 六角精児
ナレーター 壇蜜
エンディング 六角精児バンド「ディーゼル」
製作
プロデューサー 渋谷義人、小池明久
越野政司ほか
制作 日本放送協会
放送
音声形式 ステレオ放送
放送国・地域 日本の旗 日本
公式サイト
第1回放送
放送期間 2015年4月12日
放送時間 日曜22:50 - 23:49
放送分 59分
第2回 -
放送期間 2015年8月23日 - 現在
放送時間 不定期
放送分 59分
テンプレートを表示

六角精児の呑み鉄本線・日本旅』(ろっかくせいじののみてつほんせんにほんたび、通称: 呑み鉄本線、呑み鉄)は、NHK BSプレミアムにて2015年春から年4回のペースで放送されている日本のテレビ番組で、鉄道紀行番組俳優ミュージシャンでもある六角精児の初の冠番組でもある。放送される曜日、時間などは決まっておらず、およそ3か月に1度の間隔で放送されている。年末年始にはNHK総合などで集中的に再放送されることもある。

概要[編集]

鉄道ファンのジャンルとして「乗り鉄」、「撮り鉄」などの言葉は一般的であったが、「呑み鉄」という言葉の知名度を定着させた番組といえる。鉄道、そして音楽をこよなく愛する旅人・六角精児が、日本各地のローカル線を1泊2日で一人旅をする[注釈 1]。 その土地土地で育まれた日本酒焼酎酒蔵を訪ね地酒を(主に試飲で)味わい、列車の中では缶ビールを片手に風景を愛で、時折廃線になった鉄道遺産を訪ねる。旅の途中で出会う人達との素朴な触れあいに六角精児の飾らない人柄が滲み出る。民放バラエティー系の鉄道、旅番組にあるような「○千円以内で旅をしろ」とか「タクシーはダメ」とかの、いわゆるTV的におもしろくするためのルールは一切なく、普通の旅人と同じような感覚で、六角精児が好きなところで列車に乗り、好きなところで降り、気の向くままに旅をする。なので鉄道の沿線に見たい物(主に廃線になった鉄道遺産など)があれば、タクシーやバスも積極的に使う。これは六角精児本人が車の免許を持っていないために、普段の鉄道旅でもそうしているからである。天気が良く、朗らかな気候で、バスもタクシーもないときにはひたすら歩くこともある[注釈 2]。番組内で使用する音楽へのこだわりが強く、列車走行シーンなどで使われる音楽はすべて六角精児がオススメする曲である。カントリーフォークブルース系のギターサウンドの曲が多いのが特徴。特に番組の初期はライ・クーダー下田逸郎、そして六角精児バンドが定番だった。列車走行シーンで使われる曲はBGM(バックグラウンドミュージック)というサブ的な扱いではなく、鉄道旅を盛り上げる主役として扱われる。そのため曲がかかっている時には列車の走行音が消されていることが多い。旅をする路線は基本は、単線非電化路線である。これは六角精児が電車よりも気動車ディーゼル動車)のエンジン音や振動に、より鉄道旅の旅情を感じるからで、番組のテーマ曲として使われている六角精児バンドの曲も「ディーゼル」である。ナレーションは、「好きな俳優は六角精児」という女優タレント壇蜜が担当し、比較的出演者の年齢層が高くなりがちな番組を華やかにしている。本放送の翌月に再放送されることが多い[注釈 3]。番組名は「呑み鉄本線」で「本線」とついているが、旅する路線はJR線の「本線」よりも、「支線」や「私鉄」、「第三セクター」が多い。

出演者[編集]

六角精児
1962年生まれ。鉄道音楽をこよなく愛するこの番組の唯一の旅人である。劇団扉座の中心俳優として舞台やドラマで活躍する傍ら、ギャンブルに溺れ借金を作ってしまう20 - 30代を過ごす[1]。「ギャンブル以外の趣味を持たなければ身を滅ぼす」と、子どもの頃から好きだった鉄道を改めて趣味にすることを誓い、それ以来、時間ができれば鉄道に乗り、旅をしていた[2]。鉄道の廃線跡にもロマンを感じ、旅した路線の沿線に廃線跡があれば訪れている。俳優業と並行して音楽活動も行っていて「六角精児バンド」を結成し、下北沢を中心に精力的にライブ活動を行っている。2014年に自主製作でアルバム「石ころ人生」を発表。番組のメインテーマとなっている曲「ディーゼル」は「石ころ人生」収録曲である。2017年にはこの番組がきっかけで尊敬する下田逸郎とコラボレーションしたアルバム「六角精児と下田逸郎 唄物語 緑の匂い」をリリースしている[3]。2019年12月18日にはセカンドアルバム「そのまま生きる」を発表する。

スタッフ[編集]

  • プロデューサー:渋谷義人
  • 構成:北村のん
  • ディレクター:中田一宏
  • リサーチ:新井和明 ほか
  • カメラ:岸正浩、福田良弘 ほか
  • 照明:三枝誠 ほか
  • 音声:奥村敬一、定別當公理、ワサンタ・グナティラカ ほか
  • 編集:安藤麻衣子
  • 音響効果:岡重宏 ほか
  • デザイン:谷脇もも


番組で使用した【六角さんオススメの】音楽[編集]

  • 六角精児バンド:「ディーゼル」「お父さんが嘘をついた」「愛のさざなみ」「ほんとうの歌」「はやく抱いて」
  • 下田逸郎:「漂々」「緑の匂い」「君のも愛」「揺蕩」「たおやかな沈黙」「弓矢のように」「美らフクギの林から」
  • ライ・クーダー(Ry Cooder):「I Got Mine」「Always Lift Him Up」「Strike!」「How Can You Keep Moving」
  • 内田勘太郎:「Keibin」
  • 濱口祐自
  • 六角精児下田逸郎:「漂々」「緑の匂い」
  • ニッティー・グリッティー・ダート・バンド(Nitty Gritty Dirt Band)
  • シュガーパイ・アンド・ザ・キャンディマン(Sugarpie And The Candymen)
  • 高田恭子:「みんな夢の中」
  • かまやつひろし:「どうにかなるさ」
  • 植木等:「笑えピエロ」
  • ベン・ソリー(Ben Sollee)
  • ダニエル・マーティン・ムーア(Daniel Martin Moore)
  • ギリアン・ウェルチ(Gillian Welch)
  • マーク・ノップラー(Mark Knopfler)
  • ヘロン(heron)

放送回リスト (内容詳細)[編集]

放送日 タイトル       六角さんが降りた駅(降りた順)    旅した路線名 訪れた鉄道遺産など 訪れた酒蔵(最寄り駅)
2015年
1 4月12日 のと鉄道を呑む!
  • のと鉄道の廃線になった区間
    (穴水駅 - 蛸島駅)をバスで
  • 数馬酒造(旧・宇出津駅)
  • 宗玄酒造(旧・恋路駅)
2 8月23日 夏・山形鉄道を呑む!
  • 樽平酒造(西大塚)
  • 鈴木酒造店・長井蔵(長井)
3 12月5日 秋・留萌本線を呑む!
2016年
4 4月9日 春・小湊鉄道いすみ鉄道を呑む!
  • 吉崎酒造(久留里)
  • 木戸泉酒造(大原)
5 8月7日 夏・根室本線花咲線)を呑む!
6 11月30日 秋・指宿枕崎線を呑む!
  • 大山甚七商店(宮ヶ浜)※焼酎
  • 田村合名会社(山川)※焼酎
  • 薩摩酒造・明治蔵(枕崎)※焼酎
2017年
7 3月5日 冬・津軽鉄道弘南鉄道を呑む!
  • 鳴海醸造店(黒石)
8 4月12日 春・島原鉄道を呑む!
  • 島原鉄道の廃線になった区間
    島原外港 - 加津佐駅間をバスで
  • 山崎本店酒造場(島原)
9 8月23日 夏・石勝線(夕張支線)を呑む![4]
  • 北海道旅客鉄道石勝線(千歳 - 新得)
  • 同・石勝線・夕張支線(新夕張 - 夕張)
    ※夕張支線は2019年4月1日付けで廃止
  • 廃止が予定される夕張支線を堪能
  • かつての運炭鉄道、
    大夕張鉄道線の廃線跡へタクシーで
  • 小林酒造(栗山)
10 11月29日 秋・三江線を呑む!
  • 廃線まで半年を切った三江線を
    まぶたに焼き付ける旅
  • 池月酒造(宇都井)
2018年
11 2月18日 冬・野岩鉄道会津鉄道を呑む!
  • 廃線跡は特になし
  • 東京から最も近い秘境駅
    男鹿高原駅を楽しむ
  • 国権酒造(会津田島)
  • 宮泉銘醸(会津若松)
  • 鶴乃江酒造(会津若松)
12 4月28日 春・予土線土佐くろしお鉄道を呑む!
  • 無手無冠(土佐大正)※焼酎
  • 文本酒造(窪川)
13 8月18日 夏・釧網本線を呑む![5]
  • 清里焼酎醸造所(清里町)※焼酎
  • 福司酒造(釧路)
14 12月1日 秋・天竜浜名湖鉄道を呑む![6]
  • 国香酒造(遠江一宮)
  • 花の舞酒造(宮口)
2019年
15 2月23日 冬・肥薩線くま川鉄道を呑む![7]
  • 松の泉酒造(あさぎり)※焼酎
  • 高田酒造場(あさぎり)※焼酎
  • 松下醸造場(湯前)※焼酎
  • 大石酒造場(湯前)※焼酎
  • 寿福酒造場(人吉)※焼酎
  • 繊月酒造(人吉)※焼酎
16 5月18日 春・九頭竜線長良川鉄道を呑む![8]
  • 南部酒造場(越前大野)
  • 布屋 原酒造場(美濃白鳥)
  • 小坂酒造場(美濃市)
17 8月24日 夏・石北本線を呑む![9]

   幌加駅タウシュベツ川橋梁へタクシーで

  • 動態保存されている森林鉄道のSL「雨宮21号」を

   見に丸瀬布いこいの森まで市営バスで

  • 上川大雪酒造・緑丘蔵(上川)
  • オホーツクビアファクトリー(北見)

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ 第1回ののと鉄道編のみ2泊3日での旅だった。
  2. ^ 第10回の三江線編の時には口羽駅ー作木口駅間の7kmあまりを2時間かけて歩いたのが最長。
  3. ^ NHKオンデマンドでは本放送から一週間見ることができる。

出典[編集]