兵六餅

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兵六餅のパッケージ
兵六餅。周囲はオブラートで包まれている

兵六餅(ひょうろくもち)は、鹿児島県鹿児島市にあるセイカ食品株式会社が製造・販売し、商標登録している飴菓子の一種である。

概要[編集]

セイカ食品が製造する代表商品「ボンタンアメ」と同様に佐賀熊本産のもち米ひよくもち」を使用)に麦芽糖水飴を練り込み海苔抹茶きな粉白餡を添加した柔らかな求肥飴である。キャラメルのように一口サイズの直方体に切り、オブラートでひとつずつを包んでいるため、包み紙をはがさずに食べられる。現在の一般的なものは、ポケットサイズのひと箱に14粒を包装している。

鹿児島県内を中心に九州駄菓子屋小売店キヨスクなどで売られている他、日本全国のダイエーイオングループ各店などでも販売されている。また、東京等にある鹿児島県のアンテナショップでは普通のサイズの箱を何箱か大きい箱に入れた特大サイズも発売されている。また、小田急系列odakyu OXや一部駅ホームでも普通サイズが発売されている。

歴史[編集]

1931年にセイカ食品の前身、鹿児島製菓が発売を開始。商品名の由来は、セイカ食品の創業者が鹿児島の郷土文学で毛利正直著作の「大石兵六夢物語」に因んで付けた。なお、長年箱に描かれている浮世絵風のイラストは、大蛇退治に立ち向かう薩摩兵児(へこ)である。

また、このイラストにはこんなエピソードがある[1](パンツ問答~兵六餅 昭和24年)。戦時中から戦後に発売を中止していた兵六餅であったが、1949年に販売を再開することにした。販売再開に際しては、進駐軍によって販売禁止になっては困るので、あらかじめ警察に行くと、「この武士の腰にさしている日本刀が士気を鼓舞する」とのこと。そこで、米軍政事務所において、通訳を通じて兵六物語の説明を行ったところ、理解はしてもらえたが、今度は薩摩兵児のふんどし姿の尻が見えていることが問題となり、「パンツを履かせることを条件に販売を許可する」と告げられた。しかし、「“ふんどし”はジャパニーズパンツである。隠すべき所はちゃんと被ってある」と、説得したところ、発売が許可され、現在に至っている。

関連商品[編集]