兵庫県立津名高等学校
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兵庫県立津名高等学校 | |
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過去の名称 |
志筑町立志筑技芸女学校 志筑町立志筑実科高等女学校 志筑町立志筑高等女学校 兵庫県立志筑高等女学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 |
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学区 | 第1学区 |
校訓 | 自主・誠実・勤勉 |
設立年月日 | 1920年(大正9年)1月1日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学科内専門コース | 総合科学コース |
学期 | 3学期制 |
高校コード | 28212A |
所在地 | 〒656-2131 |
兵庫県淡路市志筑249-1 ![]() 北緯34度26分21.7秒 東経134度54分24.4秒 / 北緯34.439361度 東経134.906778度座標: 北緯34度26分21.7秒 東経134度54分24.4秒 / 北緯34.439361度 東経134.906778度 | |
外部リンク | 公式サイト |
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兵庫県立津名高等学校(ひょうごけんりつ つなこうとうがっこう)は、兵庫県淡路市志筑にある県立高等学校。略称は「津名高」(つなこう)。2020年に創立100周年を迎えた伝統校である。 五角形の地中海風の校舎や野外ステージの中庭など、モダンな校舎は淡路島百景に選ばれている。
概要[編集]
- 校訓
- 「自主」「誠実」「勤勉」
- 教育目標
- 互いを思いやり、尊重し、命や人権を大切にする人間尊重の精神を基盤に、自主性・創造性・協調性を培い、 個性豊かな心身ともに、逞しい生徒を育成する。
- 校章
- 校木・校花
- スクールカラー
- エンジ(運動部各部の部旗の色はエンジに統一されている。野球部バックネットには『燃えよエンジの青春』というスローガンが掲げられている。同窓会館の通称はエンジ会館である。エンジの青春というスローガンは、昭和63年に毎日新聞で長期連載された『津名高校物語』の執筆に由来すると言われている。)
- 校舎
- 地中海風のモダンなデザインの校舎は淡路島百景に選ばれている。五角形(ペンタゴン)をしており中庭は野外ステージとなっている。屋上にそびえるカリヨンは同校のシンボルである。
- 現在の校舎は2005年に新築移転されたもので、旧校舎の一部は関西看護医療大学のキャンパスとして利用されている。
- 学区
- 第1学区に所属する。
- その他
- 津名高体操という伝統ある独自の体操がある。
- 小川元延が昭和57年より2700時間かけ作成したパイプオルガンがあり、完成時は全国に報道された。
- 2017年度よりNIE実践校に指定されている。
設置学科・進学実績[編集]
- 全日制
- 普通科 - (2年次に、α類型、β類型(文系)、β類型(理系)の3コースに分かれる)
- 普通科総合科学コース-(定員のすべてを推薦入試で募集)
歴史[編集]
- 1920年(大正9年)1月1日 - 志筑町立志筑技芸女学校創立。
旧制志筑高等女学校[編集]
- 1927年(昭和2年)4月1日 - 志筑町立志筑実科高等女学校に改称する。
- 1937年(昭和12年)4月1日 - 志筑町立志筑高等女学校に改称する。
- 1945年(昭和20年)4月1日 - 県立移管し、兵庫県立志筑高等女学校に改称する。
津名高等学校[編集]
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により兵庫県立津名高等学校に校名変更。男女共学制実施。
- 1949年(昭和24年)3月31日 - 廃校になった兵庫県立一宮農業高等学校の在校生の一部を編入
- 1950年(昭和25年)3月30日 - 昭和天皇が来校。
- 1952年(昭和27年)10月12日 - 校旗を制定。
- 1953年(昭和28年)2月25日 - 校歌を制定。
- 1973年(昭和48年)3月31日 - 番城が丘(現在地)に第二運動場竣工。
- 1986年(昭和61年)4月1日 - 理数コース開設、校木、校花を制定する。
- 1990年(平成2年)4月1日 - 家政科の募集を停止する。
- 創立70周年記念として同窓会・育友会より「鼓動の塔(カリヨン)」が寄贈され、同校のシンボルとなる。
- 1996年(平成8年)5月 - 硬式野球部 - ウェイバックマシン(2009年5月17日アーカイブ分)が春季兵庫県高校野球大会で優勝。
- 1997年(平成9年)4月1日 - 2学期制を実施。
- 2000年(平成12年)10月18日 - 創立80周年記念式典を挙行する。
- 2002年(平成14年)4月1日 - 2学期制を廃止。
- 2003年(平成15年)4月1日 - 理数コースを総合科学コースに改編する。
- 2005年(平成17年)4月1日 - 現在地(第二運動場併設地)に校舎を新築・移転する。旧校舎跡地は関西看護医療大学のキャンパスとなっている。
- 2007年(平成19年)3月14日 - 同窓会館(エンジ会館)竣工。
- 2010年(平成22年)10月10日 - 創立90周年記念式典を挙行する。
- 2013年(平成25年)3月26日 - 生徒会主導の署名活動により、2009年の落雷により故障していたカリヨンが復旧する。
- 2017年(平成29年)4月1日 - NIE実践校に指定される。
校歌・応援歌[編集]
- 校歌
- 応援歌
- 作詞:高谷賀子
- 作詞:横山国男
学校行事[編集]
- 4月 入学式、観藤会(かんとうえ):茶道部が地域住民等を招待してフジの花を観賞しながらお茶を楽しむ会で、昭和39年から続く伝統行事である。
- 5月 体育部新入部員歓迎会
- 6月 文化祭
- 7月 球技大会
- 8月 たそがれコンサート
- 9月 体育祭
- 10月 創立記念行事
- 11月 芸術鑑賞会
- 12月 球技大会
- 2月 卒業式、修学旅行:数年前まではシンガポール・マレーシアと公立高校としては珍しく海外修学旅行を行っていたが、現在は北海道でのスキー体験が主である。
- 3月 ふるさと縦断競歩大会:同校(淡路市志筑)‐市立石屋小(同市岩屋)間の山間(津名丘陵)の道約40kmを歩く同校の名物行事(スタート地点とゴール地点は毎年入れ替え)。近年[いつ?]は行き先を多賀の浜(同市郡家)に変更し、距離は約9kmと大幅に短縮された。
部活動[編集]
1975年(昭和50年)夏の選手権大会兵庫県予選では決勝戦で同じ淡路島にある洲本高校に破れ甲子園への出場を逃した。 また、1996年(平成8年)には春季県大会で優勝した。 第82回選抜(2010年、平成22年)の21世紀枠兵庫県代表候補に選ばれたが部員の不祥事で辞退。 2014年(平成26年)秋季大会では滝川第二高校との3位決定戦を制し兵庫県3位で近畿大会に出場した。近畿大会1回戦では、和歌山県1位の箕島高校に6-5で敗れた。同じく兵庫県から出場していた神戸国際大学附属、報徳学園も1回戦で敗退したため事実上あと1勝で選抜甲子園を逃した。これにより33年ぶりに兵庫県からの選抜出場校が0校となった。
- ギターマンドリン部は全国大会最優秀賞を獲得した実績があり、40年連続全国大会出場を続ける強豪校である。(2019年現在)
- 文武両道をモットーにしており、バレーボール、陸上、柔道、放送など運動部、文化部共に多くの部が近畿大会へ出場している。
- 文化部
著名な出身者[編集]
学者[編集]
- 青木庸效(英文学者、神戸大学名誉教授)
- 生田勝義(刑法学者、立命館大学 名誉教授)
- 砂川伸幸(経営学者、神戸大学大学院教授、ファイナンス学会理事)
- 井上民二(生態学者、元東京大学教授、元京都大学教授)
- 魚住孝幸(物理学者、大阪府立大学大学院教授)
- 田阪茂樹(宇宙線物理学者、東京大学宇宙線研究所シニアフェロー、元岐阜大学教授)
- 冨田佳宏(工学者、神戸大学 名誉教授、日本材料学会会長)
- 中田一博(工学者、大阪大学教授、接合科学研究所所長)
- 坂東省次(スペイン語学者、京都外国語大学 名誉教授)
- 山部長兵衛(工学者、佐賀大学 名誉教授)
スポーツ選手[編集]
- 伊藤祐樹(社会人野球選手、元日本代表主将)
- 木戸賢永(元プロ野球選手南海ホークス)
- 児玉弘義(元プロ野球選手近鉄バファローズ)
- 出口雄樹(柔道選手、旭化成所属、元日本代表)
- 坂東悠汰(陸上選手、富士通所属、日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走2019優勝)
- 福岡泉水(ボートレーサー)
- 村上忠則(野球選手:元横浜ベイスターズゼネラルマネージャー)
- 村西良太(プロ野球選手:オリックス・バファローズ2019年ドラフト3位)
- 吉田征人(元プロ野球選手:阪急ブレーブス‐オリックス・ブルーウェーブ)
政治・芸能・その他[編集]
- 大歳久美子(箏曲家)
- 岡村美佳(バイオリニスト)
- 沖隆二郎(俳優)
- 門康彦(淡路市長)
- かみじょうたけし(芸人松竹芸能)
- 柴生進(元川西市長、元兵庫県議会議員)
- 富田和明(和太鼓エンターテイナー)
- 樽井眞邦(写真家)
- 中谷仁美(俳人)
- 仲野温(モデル)
- 濱田昭生(作家、歴史浪漫文学賞受賞)
- ビル坂恵(放送作家)
- 福栄宏之(ベーシスト)
アクセス[編集]
鮎原線・淡路市生活観光バス路線1(時計回り)/2(反時計回り)系統(共に本四海峡バスが運行) 「津名高校前」下車
周辺[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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