列子

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列子』(れっし)は、中国戦国時代の圃田(現在の河南省鄭州市中牟県)の哲学者列禦寇の尊称(「子」は「先生」というほどの意)だが、一般的には、列禦寇の著書とされる道家の文献を指す。別名を『冲虚至徳真経』ともいう。

作者[編集]

列禦寇は、先秦の書物に紀元前400年の前後70年に生存したとあるものの、『史記』にはその伝記はなく、その実在を疑う向きもある。

構成[編集]

漢書』芸文志に列禦寇の著として『列子』8巻が見える。 『天瑞』、『黄帝』、『周穆王』、『仲尼』、『湯問』、『力命』、『楊朱』、『説符』の8巻、多くの寓言により、道家的思想を伝える。

荘子』等の内容を引くなど、古来より単独の著者により記述されたものではないと見られている。現存の8巻には仏教思想も含まれており、この部分はのちに混入されたともいうが、現存本は代以降に成立した偽書であるとの説も根強い。   

刊行書誌[編集]

  • 『列子 上』小林勝人訳注、岩波書店岩波文庫〉、1987年(昭和62年)1月。ISBN 4-00-332091-3。
  • 『列子 下』小林勝人訳注、岩波書店〈岩波文庫〉、1987年(昭和62年)4月。ISBN 4-00-332092-1。 - 全訳注。
  • 『列子 1』福永光司訳注、平凡社東洋文庫 533〉、1991年(平成3年)5月。ISBN 4-582-80533-7。
  • 『列子 2』福永光司訳注、平凡社〈東洋文庫 534〉、1991年(平成3年)6月。ISBN 4-582-80534-5。
     ※初刊 中国古典文学大系 4』福永光司訳注、平凡社、1973年(昭和48年)。
  • 『列子 1』福永光司訳注、平凡社〈ワイド版東洋文庫 533〉、2008年(平成20年)9月。ISBN 978-4-256-80533-6。
  • 『列子 2』福永光司訳注、平凡社〈ワイド版東洋文庫 534〉、2008年(平成20年)9月。ISBN 978-4-256-80534-3。
  • 『列子』小林信明訳注、明治書院新釈漢文大系 22〉、1987年(昭和62年)12月。ISBN 4-625-57022-0。 - 詳細な全訳。
  • 『列子』小林信明訳注、明治書院〈新書漢文大系 24〉、2004年(平成16年)6月。ISBN 4-625-66333-4。 - 西林真紀子編、新書判:抄訳版。
  • 『列子』穴沢辰雄訳注、明徳出版社〈中国古典新書〉、1984年(昭和59年)。ISBN 4-89619-228-1。
  • 『老子・列子』奥平卓訳注、徳間書店〈中国の思想 6〉、1996年(平成8年)6月。ISBN 4-19-860498-3。

『列子』が出典である故事成語[編集]

関連項目[編集]