前町 (神戸市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動先: 案内検索
日本 > 兵庫県 > 神戸市 > 中央区 > 前町 (神戸市)
前町
—  町名  —
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Hyogo Prefecture.svg 兵庫県
Flag of Kobe.svg 神戸市
中央区
人口 (2010年)[1]
 - 計 0人
郵便番号 650-0039

前町(まえまち)は兵庫県神戸市中央区町名の一つで、同区中央部西寄り南部、旧居留地内西南部の一街区だけの狭い範囲にあたる。新神戸NTTビルが町内唯一の建物である。

地理[編集]

前町は丁目には分かれておらず、1つだけある道路に囲まれた区画内を新神戸NTTビルが占めている[2]用途地域としては全域が商業地域となっている[3]

北は西町、東は播磨町、南は海岸通、西は栄町通に接する。

歴史[編集]

町名の由来[編集]

前町が行政上の町名として扱われるのは、明治32年(1899年)の条約改正で居留地が返還されて神戸市に吸収されて以降であり[4]、それまで街区自体は「居留地~番地」という呼ばれ方をされていて、前町は単なる道路の名称だった[5]

前町が命名されたのは兵庫開港に伴い旧生田川(現在のフラワーロード)・鯉川筋西国街道(現在の大丸山側道路)・海岸線に囲まれた地域に設けられた神戸外国人居留地内に、東西5本・南北8本の道路が設けられ、各通りに町名が付けられた明治5年1872年)のことである[4][5]。前町は居留地内で南から2筋目の東西通りに相当し、道幅10.2m・長さ527.4m[4]。前町という町名はその立地から名付けられた[5]

領域の変遷[編集]

前町は初め神戸市の町名で、区制施行した昭和6年(1931年)からは神戸市生田区の、生田区が葺合区と合併した昭和55年(1980年)からは神戸市中央区の町名となった[4]

町名が付けられた際には南北通りが優先されたため、東西通りである前町の領域は、当初南北通りに分断されて複雑な形態となっていた[4]

昭和9年(1934年)に一部が海岸通浪花町明石町京町江戸町となって、前町は現在の姿となった[4]

施設の変遷[編集]

明治4年(1871年)、居留地西端の番外地に外国人公園地が設置され、翌明治5年(1872年)に貸与の正式な約定が結ばれた。これが明治32年(1899年)に前町公園と改称され、明治36年に廃止された[4]

大正5年(1916年)、ノルウェー領事館海岸通から移転してきて、大正9年(1920年)に浪花町へと移転していった[4]

統計[編集]

  • 平成22年(2010年)の定住人口なし[1]
  • 昭和60年(1985年)の定住人口なし[2]
  • 大正9年(1920年)の世帯数6・人口17[4]
  • 明治41年(1908年)の世帯数30・人口57[4]
  • 明治34年(1901年)の戸数15・人口18[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b 神戸市:神戸市町別世帯数 年齢別人口(国勢調査)”. 神戸市. 2014年7月9日閲覧。
  2. ^ a b 角川日本地名大辞典 28 兵庫県』 1640頁。
  3. ^ 神戸市 用途地域”. 神戸市 (2014年6月17日). 2014年7月9日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k 角川日本地名大辞典 28 兵庫県』 1376-1377頁。
  5. ^ a b c 神戸の町名 改訂版』 69-70頁。

参考文献[編集]

  • 『神戸の町名 改訂版』 神戸史学会、神戸新聞総合出版センター、2007年。ISBN 978-4-343-00437-6。
  • 角川日本地名大辞典 28 兵庫県』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三、角川書店、1988年。ISBN 978-4040012803。