加藤幹郎

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かとう みきろう
加藤 幹郎
生誕1957年
日本の旗 日本 長崎県長崎市[1]
死没2020年9月26日(63歳没)
出身校筑波大学比較文化学類卒業
筑波大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得満期退学
職業映画批評家映画学
肩書き日本映画学会初代会長・顧問
京都大学名誉教授
任期京都大学教養部助教授(1987年)
日本映画学会初代会長(2005年 - 2012年)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授(2006年 - )
日本映画学会顧問(2012年 - )
受賞1986年:日本英文学会新人賞/2001年:吉田秀和賞

加藤 幹郎(かとう みきろう、1957年 - 2020年9月26日)は、日本映画批評家映画学者。京都大学名誉教授日本映画学会初代会長(2005年 - 2012年)。

経歴[編集]

長崎県長崎市生まれ。1981年筑波大学比較文化学類卒業。筑波大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得満期退学。博士。英文学者として出発。ジェイムズ・ジョイスに関する論文「Ulyssesの謎--第15挿話"Circe"を中心に」により第9回日本英文学会新人賞受賞[2]。1986年、帝京大学専任講師に着任。映画研究にシフトした。2003年、桝本頼兼京都市長より感謝状を贈られる。ミシガン大学客員教授、フルブライト客員研究員(カリフォルニア大学バークレー校カリフォルニア大学ロサンゼルス校ニューヨーク大学ハワイ大学マノア校)などを経て、2006年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授[3]。日本の映画研究および関連学会のあり方を刷新すべく、2005年、中心となって日本映画学会を設立し、初代会長(2005年 - 2012年)[4]、2012年からは顧問を務める[5]。2015年3月末に京都大学院教授を早期退職し、京都大学名誉教授

2020年9月26日12時42分、病気のため、福岡市の病院で死去[6]。63歳没。死没日をもって、従四位叙位、瑞宝小綬章追贈[7]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『映画のメロドラマ的想像力』(1988年、フィルムアート社)ISBN 9784845988709
  • 『愛と偶然の修辞学』(1990年、勁草書房)ISBN 9784326851072
  • 『鏡の迷路 映画分類学序説』(1993年、みすず書房)ISBN 9784622042471
  • 『夢の分け前 映画とマルチメディア』(1995年、ジャストシステム)ISBN 9784883091102
  • 『映画ジャンル論 ハリウッド的快楽のスタイル』(1996年、平凡社)ISBN 9784582282320
  • 『映画 視線のポリティクス 古典的ハリウッド映画の戦い』(1996年、筑摩書房)ISBN 9784480872838
  • 『映画とは何か』(2001年、みすず書房)ISBN 9784622042648
  • 『映画の領分 映像と音響のポイエーシス』(2002年、フィルムアート社)ISBN 9784845902316
  • 『「ブレードランナー」論序説 映画学特別講義』(2004年、筑摩書房)ISBN 9784480873156
  • 『映画の論理 新しい映画史のために』(2005年、みすず書房)ISBN 9784622071297
  • 『ヒッチコック「裏窓」 ミステリの映画学』(2005年、みすず書房)ISBN 9784622083030
  • 『映画館と観客の文化史』(2006年、中公新書)ISBN 9784121018540
  • 『表象と批評 映画・アニメーション・漫画』(2010年、岩波書店)ISBN 9784000245029
  • 『日本映画論 1933-2007 テクストとコンテクスト』(2011年、岩波書店)ISBN 9784000242837
  • 『列車映画史特別講義 芸術の条件』(2012年、岩波書店)ISBN 9784000256612
  • 『荒木飛呂彦論 マンガ・アート入門』(2014年、ちくま新書)ISBN 9784480067586
  • 『映画とは何か 映画学講義』増補改訂版(2015年、文遊社)ISBN 9784892571107
  • 『映画ジャンル論 ハリウッド映画史の多様なる芸術主義』増補改訂版(2016年、文遊社)ISBN 978-4892571176

編著[編集]

  • 『時代劇映画とはなにか ニュー・フィルム・スタディーズ』(共編、1997年、人文書院)ISBN 9784409100080
  • 『映画学的想像力 シネマ・スタディーズの冒険』(2006年、人文書院)ISBN 9784409100219
  • 『アニメーションの映画学』(2009年、臨川書店)ISBN 9784653040248

監修[編集]

  • 「映画学叢書」(全10巻監修、2010年 - 、ミネルヴァ書房
    • 第1巻 杉野健太郎編『映画とネイション』(2010年)ISBN 9784623059072
    • 第2巻 塚田幸光編『映画の身体論』(2011年)ISBN 9784623059645
    • 第3巻 杉野健太郎編『映画のなかの社会/社会のなかの映画』(2011年)ISBN 9784623061785
    • 第4巻 杉野健太郎編『交錯する映画 アニメ・映画・文学』(2013年)ISBN 9784623064878
    • 第5巻 杉野健太郎編『映画とイデオロギー』(2015年)ISBN 9784623072200
    • 第6巻 塚田幸光編『映画とテクノロジー』(2015年)ISBN 9784623065660
    • 第7巻 塚田幸光編『映画とジェンダー/エスニシティ』(2019年)

編集協力[編集]

  • 『日本映画は生きている』(全8巻編集協力、2010年 - 2011年、岩波書店)ISBN 9784000283915

訳書[編集]

  • スティーヴン・ヒース『セクシュアリティ 性のテロリズム』(共訳、1988年、勁草書房)ISBN 9784326650897
  • コリン・マッケイブ『ジェイムズ・ジョイスと言語革命』(1991年、筑摩書房)ISBN 9784480831095
  • タニア・モドゥレスキー『知りすぎた女たち ヒッチコック映画とフェミニズム』(共訳、1992年、青土社)ISBN 9784791752232
  • スーザン・レイ編『わたしは邪魔された ニコラス・レイ映画講義録』(共訳、みすず書房、2001年)ISBN 9784622042686

日本版編集委員[編集]

  • ジャック・サリヴァン編『幻想文学大事典』(1999年、国書刊行会)ISBN 9784336041081

シンポジウム[編集]

  • FUTURE CINEMA─来たるべき時代の映像表現に向けて シンポジウム「意識と感覚のプロジェクション─映像表現の諸相」[8]

論文[編集]

  • 「加藤幹郎」の論文検索結果[9]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 加藤幹郎氏死去、京都大名誉教授 映画学”. 京都新聞. 2020年9月30日閲覧。
  2. ^ 日本英文学会(公式サイト)「日本英文学会新人賞歴代受賞論文一覧」
  3. ^ 加藤幹郎researchmap”. 2020年10月7日閲覧。
  4. ^ 日本映画学会(公式サイト)「本会について 役員一覧」
  5. ^ 日本映画学会公式サイト”. ICC Online. 2014年4月19日閲覧。
  6. ^ 加藤幹郎氏死去、京都大名誉教授 映画学”. 京都新聞. 2020年9月30日閲覧。
  7. ^ 『官報』第367号11頁 令和2年11月5日号
  8. ^ シンポジウム「意識と感覚のプロジェクション─映像表現の諸相」”. ICC Online. 2014年4月13日閲覧。
  9. ^ 「加藤幹郎」の論文検索結果”. 論文relation. 2014年4月13日閲覧。